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平清盛の娘、許されぬ愛の遊戯。「あなたがいたから、死ねなかったのです」。清盛の娘・徳子が、平家でただ一人生き残ったのは偶然ではなかった。禁忌を恐れず、憎むべき相手を愛してしまった女の懊悩とは――。後白河法皇の強さに惹かれた女の生涯。長編歴史ロマンス。
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Posted by ブクログ
自分に正直に生きる。との心構えしつつも院に翻弄され、遊ばれていると思ったり、あの言葉は真実だったと揺れ動いて、また揺れ動く一生を送って最後は分かり合えるのかと思ったら徳子のプライドなのか訪ねてきた院に毅然とした態度で別れをいう。その実私の心の内をわかって欲しい、心通わせたのではないか?と胸の内で叫ぶ...続きを読むが徳子も院の言葉を信用していないし分かっていないのだから言葉にしないと分からないではないかと一見切ない恋愛のように感じだが考えれば考えるほどわがままで自己中なのかと思えてくる。 人の事は言えないが何も言わず分かってくれはないだろう。でも言えないのは日本人の奥ゆかしさと礼節なんだろうなぁ。そんな遺伝子が受け継がれているから自分もわかって欲しいと思ってしまう。
德子が秘めた後白河院への思いが息苦しいほどだった。 漱石、子規などの本はおもしろく読んだが、歴史物語における人物造詣のフィクション部分はどれほどの割合なのだろうか。 近代作家のものに本領を発揮する作家だという感が残った。
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