海外文学の検索結果
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老人と海
巨匠の遺した永遠の名作――画期的新訳 ※本コンテンツは文春文庫『老人と海/殺し屋』(2025年1月4日刊行)のために訳し下ろされたもののうち、「老人と海」のみを収録しています。 老漁師はひとり、海に漕ぎ出した。やがて一匹の大魚が針にかかり、大海原での孤独な戦いがはじまる――。ノーベル文学賞受賞作家の不朽の名作の画期的新訳。 あの魚を殺したのは自分が生きるためだとか、売りつけて儲けるためだとか、そんな話じゃないんだ。俺があいつを殺ったのは矜持からであり、俺が漁師だからだ。俺はあいつが好きだった、奴が生きていた時も、そのあとも。(本文より) -
【電子復刻版】愛の探求――シドニーからシェイクスピアへ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 英国ルネッサンス期における「愛」の問題の深化(=肉欲による堕落)と発展(=堕落からの救済)を、当時の代表的詩人の詩作品の中に跡づける好論。 待望の電子復刻版。 -
アイヴァンホー
中世イギリスのサクソン人とノルマン人の対立を背景に描かれた恋と冒険の騎士道絵巻。サクソンの郷士セドリックの子アイヴァンホーは、サクソン王アルフレッドの後裔であるロウィーナ姫に恋して父の意向に反し、勘当される。彼はノルマン人リチャード獅子心王の臣として十字軍に加わるが、リチャード王の弟ジョンは、兄王の外征中に王位をねらう。アイヴァンホーとリチャード王はひそかに帰国して、王位を守る。義賊ロビンフッドも力を貸した。ジョンと金融上のつながりを持つユダヤ人アイザック、およびその娘レベカも登場、レベカは負傷したアイヴァンホーを看護し、恋におちる。だが、最後にはセドリックの勘当も解け、アイヴァンホーはロウィーナ姫と結婚する。 -
アウシュヴィッツを泳いだ男
アウシュヴィッツ強制収容所を生き抜いたアルジェリア系フランス人の水泳選手、アルフレッド・ナカッシュの伝記物語。 主人公のアルフレッドは、トップアスリートとして素晴らしい成績を残し、さらにはアウシュヴィッツに収容される壮絶な経験をしたあとにも世界新記録を出すという偉業を成し遂げているが、フランスにおいても現在の人々の記憶にしっかりと残っているわけではなかった。本作はそんなアル フレッドに光を当てた作品となっている。 極限状態にあっても、他者を思いやり分かち合おうとするアルフレッドの姿は、打ちのめされた人たちの気持ちを救い勇気を与え、自身も、そうすることによって癒され慰められていく。 「泳ぐこと」を生きる希望として収容所を生き抜いたアルフレッド・ナカッシュ。 この物語が描いているのは、ナチズムの闇に埋もれた知られざる英雄の真の姿である。 -
アエネイス
古代ローマの建国神話叙事詩。「アエネイス」は「アエネアスの歌」の意で、ラテン文学の最高傑作。トロイアの王子で女神ウェヌスの息子であるアエネアスは、トロイア陥落後、海上へと逃れカルタゴに着く。アエネアスは女王ディドに歓迎され、二人は相愛の仲となるが、天命には逆らえず、アエネアスはイタリアめざして出発する。ディドは別離に耐え切れず火炎に身を投じて自死する。ラティウムに上陸したアエネアスは、現地の王とルトゥリ族長トゥルヌスとの連合軍による執拗な抵抗に直面するが、長い戦いののち、ついにトゥルヌスを倒してローマの礎を築く。この作品の執筆に作者は11年を費やしたが、未完に終わった。彼は死の前に草稿の焼却を望んだが、アウグストゥスが刊行を命じたため世に出ることになった。この作品は単に神話的英雄を謳うにとどまらず、当時内乱を終結させたローマの実力者アウグストゥスの治世をアエネアスに仮託し、賛美する構造をもっている。原文は韻文であるが、この翻訳は親しみやすい散文訳である。 -
青と緑 ヴァージニア・ウルフ短篇集
〈 じつに、ウルフ的、もっとも、実験的。〉 イマジズムの詩のような「青と緑」、姪のために書かれたファンタジー「乳母ラグトンのカーテン」、園を行き交う人たちの意識の流れを描いた「キュー植物園」、レズビアニズムを感じさせる「外から見たある女子学寮」など。 短篇は一つ一つが小さな絵のよう。 言葉によって、時間や意識や目の前に現れる事象を点描していく。 21世紀になってますます評価が高まるウルフ短篇小説の珠玉のコレクション。 ――ウルフは自在に表現世界を遊んでいる。 ウルフの短篇小説が読者に伝えるものは緊密さや美や難解さだけではない。おそらくこれまでウルフになかったとされているものもここにはある。 たぶんユーモアが、そして浄福感が、そして生への力強い意志でさえもここにはあるかもしれない。(「解説 ヴァージニア・ウルフについて 」より) 【目次】 ■ラピンとラピノヴァ……Lappin and Lapinova ■青と緑……Blue & Green ■堅固な対象……Solid Objects ■乳母ラグトンのカーテン……Nurse Lugton's Curtain ■サーチライト……The Searchlight ■外から見たある女子学寮……A Woman's College from Outside ■同情……Sympathy ■ボンド通りのダロウェイ夫人……Mrs Dalloway in Bond Street ■幸福……Happiness ■憑かれた家……A Haunted House ■弦楽四重奏団……The String Quartet ■月曜日あるいは火曜日……Monday or Tuesday ■キュー植物園……Kew Gardens ■池の魅力……The Fascination of the Pool ■徴……The Symbol ■壁の染み……The Mark on the Wall ■水辺……The Watering Place ■ミス・Vの不思議な一件……The Mysterious Case of Miss V. ■書かれなかった長篇小説……An Unwritten Novel ■スケッチ ・電話……The Telephone ・ホルボーン陸橋……Holborn Viaduct ・イングランドの発育期……English Youth ■解説 ヴァージニア・ウルフについて——西崎憲 ■年表 ___________________ 《ブックスならんですわる》 20世紀の初頭、繊細にしてオリジナルな小品をコツコツと書きためた作家たちがいます。前の時代に生まれた人たちですが、ふっと気づくと、私たちの隣に腰掛け、いっしょに前を見ています。 やさしくて気高い横顔を眺めていると、自分も先にいくことができる、そんな気がします。いつも傍に置いて、1篇1篇を味わってみてください。 ___________________ -
赤毛のアン
美しいプリンス・エドワード島で愛されて成長していく少女アン。幸福感あふれる名作の日本初の全文訳。 訳文は、お茶会のラズベリー水とカシス酒、アンの民族衣裳、スコットランドから来たマシューの母など、モンゴメリの原作に忠実に、全文を、みずみずしく夢のある文章で訳した真実の物語。 巻末の訳註では、作中に多数引用されるシェイクスピア劇など英文学と聖書の句、スコットランド系アンとアイルランド系ダイアナなど登場人物の民俗、19世紀カナダの衣食住、キリスト教、草花とハーブをくわしく解説。 口絵には、リンド夫人が棒針で編むキルト、アンとマシューが初めて出逢う駅のモデル、マシューが愛するスコットランドの薔薇など、物語に描かれる品々や場所の写真を11点掲載。 松本訳の旧訳『赤毛のアン』の訳文と訳註を、全面的に改稿した新訳! 児童書でも、少女小説でもない、大人の心豊かな文学『赤毛のアン』。 -
赤毛のアン
詩人の渾身の訳と画家の叙情豊かな絵で贈る世界名作文学。 全世界で5,000万部突破の感動の名作文学から、詩人であり童話作家であった岸田衿子氏の訳と 安野光雅氏の絵による、新しい翻訳絵本が誕生しました。 ◎颯爽と明るく、ちゃめっけたっぷりのアンが、風光明媚な島の自然から、多くのものを受け取り、心優しい人びとと の魂の触れ合いを通し、目覚め、成長していく、こころ温まるお話がいっぱい詰まっています。 ◎想像することの素晴しさを忘れないためにも必読の書です! ◎総ルビになっていますので、小学1年生から読むことができます 著者について 作:ルーシイ=モード=モンゴメリ (Lucy Maud Montgomery) 1874年、カナダ、プリンス・エドワード島に生まれる。幼い時に母と死別、祖父母に育てられ教師になる。『赤毛のアン』シリーズのほか、小説、短篇集を残し、世界中で多くの読者の心を捉えた。 訳:岸田衿子(きしだ えりこ) 1929年、東京に生まれる。詩人・童話作家。岸田國士を父に持ち、妹は女優の岸田今日子。東京芸術大学油絵科を卒業。詩集に『忘れた秋』『あかるい日の歌』『いそがなくてもいいんだよ』。絵本、童話に『かばくん』『帰ってきたきつね』『プッポコとペッポコ』シリーズ。童詩集に『木いちごつみ』『かぞえうたの本』『へんなかくれんぼ』『森のはるなつあきふゆ』。エッセイ集に『風にいろつけたひとだれ』『草色の切符を買って』。翻訳にアーノルド・ローベル『どろんここぶた』などがある。 絵:安野光雅 (あんの みつまさ) 1926年、島根県津和野町に生まれる。BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞などを受賞。1988年紫綬褒章、2008年菊池寛賞、他を受賞。2012年、文化功労者に選ばれる。 主な著作に『ふしぎなえ』「『旅の絵本』シリーズ(全8巻)」(福音館書店)、『本を読む』(山川出版社)、『小さな家のローラ』(小社刊)などがある。 2001年、津和野町に「安野光雅美術館」、2017年、京丹後市の和久傳の森に「森の中の家 安野光雅館」が開館。 -
赤毛のアン論 八つの扉
モンゴメリ生誕150周年! 魅力を知り尽くした訳者による大人のための「赤毛のアン論」 世界でこよなく愛され、大人の文学として再評価されるアン・ シリーズ。 少女時代の『赤毛のアン』から、アンの息子三人が第一次大戦に出征する第八巻『アンの娘リラ』までの五十年をこえるアンの人生と、カナダの激動の時代を描いた大河小説。その魅力を、昨年完結した日本初の全文訳『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)を手がけ、話題を呼んだ著者が、八つの観点から解説する最新の「赤毛のアン論」。 ◎目次 はじめに 一の扉 エピグラフと献辞 二の扉 英文学 三の扉 スコットランド民族 四の扉 ケルトと「アーサー王伝説」 五の扉 キリスト教 六の扉 プリンス・エドワード島の歴史 七の扉 カナダの政治 八の扉 翻訳とモンゴメリ学会 おわりに 主要参考文献 保守党と自由党の二大政党が対立するカナダで保守党支持のマシューとマリラに育てられたアンは、女性に初めて投票が認められる画期的な歴史に直面する。アンはその時代をどう見つめたのか? 知られざる政治文学としての一側面。 また、シェイクスピア劇などの英文学を小説中に多数引用したモンゴメリの凝った仕掛け、アン・シリーズ各巻に登場する「アーサー王伝説」と円卓の騎士のロマンの輝き、ケルト文化とキリスト教の融合としての物語の魅力、愛すべき登場人物たちの民族、シリーズに描かれるカナダの歴史などを丁寧に謎ときしながら、『赤毛のアン』シリーズをこれから読む人の充実した手引きとして、再読する人には驚きと感動に満ちた一冊。 プリンス・エドワード島などの写真・図版・地図66点収載の決定版! -
赤毛のエイリークの末裔たち-米大陸のアイスランド人入植者-
19世紀半ばに赤毛のエイリークの末裔たちが新天地を求めて、アメリカ大陸に移住した。このアイスランド人入植者たちにスポットライトを当てて、その苦難と涙の足跡を照射しながら、北海の孤島アイスランドそのものをも手際よく鳥瞰させるアイスランド文化入門の書。原典は英語。 -
明るい夜
〈大きな悲しみが、私を守ってくれる〉 『ショウコの微笑』<a href= https://www.akishobo.com/book/detail.html?id=949" >『わたしに無害なひと』</a>の気鋭のベストセラー作家、初の長編小説 ---------------------- 夫の不倫で結婚生活に終止符を打ち、ソウルでの暮らしを清算した私は、九歳の夏休みに祖母と楽しい日々を過ごした思い出の地ヒリョンに向かう。 絶縁状態にあった祖母と二十二年ぶりに思いがけなく再会を果たすと、それまで知ることのなかった家族の歴史が明らかになる……。 家父長制に翻弄されながらも植民地支配や戦争という動乱の時代を生き抜いた曾祖母や祖母、そして母、私へとつながる、温かく強靱な女性たちの百年の物語。 ---------------------- 日が昇る前に大切なあの人に伝えておきたいことがあった。 明るくなったら、言えなくなりそうだから……。 2021年〈書店員が選ぶ“今年の小説”〉、第29回大山文学賞受賞。 ---------------------- 【目次】 ■明るい夜 ■あとがき ■日本の読者の皆さんへ ■訳者あとがき ---------------------- 「ものがたりを読む」ことの楽しさや喜びをお届けする新シリーズ〈ものがたりはやさし〉第1弾。 -
アクティング・クラス
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【カラー/固定型】カラー・大画面での閲覧に最適化されたコンテンツです/倦怠期の夫婦、シングルマザーにヌードモデル。社会にうまく馴染めない10人は、人生の変化を求めて演技教室に通い始める。謎の男ジョン・スミスが指導する即興演技クラスに参加するうちに、現実と演技の境界は曖昧に。カラフルに彩られた不穏さが身に迫る新作 -
悪の華/禁断詩篇
本書は19世紀フランスの詩人シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire, 1820 - 1867)の詩集です。彼の唯一の韻文詩集『悪の華』の第二版(1861年)からの抄訳に加え、『悪の華』初版(1857年)において、裁判所より削除を命じられたいわゆる「禁断詩篇」六篇、および死後出版の『悪の華』第三版(1868年)より一篇の詩を収めたものです。わかりやすい現代の日本語による訳詩とともに、理解を助ける画像を多く収録しており、ボードレール入門に最適な内容となっております。読者がボードレールに興味を持つきっかけとなれば幸いです。(訳者) -
あしながおじさん
「すてきなことがおこりました。あててみる?でもあたりっこない!」 100年以上にわたって世界中で読みつがれてきた名作が、詩人・谷川俊太郎氏の訳と 安野光雅氏の絵によって新たな感動とともに誕生しました。 孤児院でけなげに暮らすジュディは、ある日顔の知らない裕福な紳士の目に止まり、奨学金をもらって大学進学を果たします。 ジュディに課された条件は、かならず毎月おじさまへの手紙を書くこと――。 孤独だった少女が持ち前の明るさと想像力をもって、たくましく才能を開花させていく様子は、 時代をとわず読む人のこころを掴んで離しません。 読んだことのある方も、読んだ気になっていた!という方も。 ふてくされたり、調子に乗ったり、落ち込んだり、大喜びしたりと表情豊かなジュディの手紙を、 ぜひ受け取ってみてください。 ◎総ルビになっていますので、小学1年生から読むことができます。 ◎本シリーズの見どころであるカラーイラストを多数収録。 著者について 作:ジーン・ウェブスター (Jane Webster) 1876年、ニューヨーク州フリードニア生まれ。大学では英文学と経済学を学ぶ。在学中に社会事業に関心を持ち、孤児院などを訪問、文筆活動に入る。 父は出版社経営。母はマーク・トウェインの姪。 結婚して、翌年に女児を出産するがその直後、産褥熱により39歳の若さで他界する。 代表作は、『あしながおじさん』『続あしながおじさん』。 訳:谷川俊太郎(たにかわ しゅんたろう) 1931年東京生まれ。詩人。1952年第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。 1962年「月火水木金土日の歌」で第4回日本レコード大賞作詞賞、1975年『マザー・グースのうた』で日本翻訳文化賞、1982年『日々の地図』で第34回読売文学賞、1993年『世間知ラズ』で第1回萩原朔太郎賞、 2010年『トロムソコラージュ』で第1回鮎川信夫賞など、受賞・著書多数。詩作のほか、絵本、エッセイ、翻訳、脚本、 作詞など幅広く作品を発表、世界各国で翻訳されている。 最新刊は、ディック・ブルーナ装画による詩集『バウムクーヘン』。 絵:安野光雅(あんの みつまさ) 1926年、島根県津和野町に生まれる。BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞などを受賞。 1988年紫綬褒章、2008年菊池寛賞、他を受賞。2012年、文化功労者に選ばれる。 主な著作に『ふしぎなえ』「『旅の絵本』シリーズ(全8巻)」(福音館書店)、『本を読む』(山川出版社)、『小さな家のローラ』(小社刊)などがある。 2001年、津和野町に「安野光雅美術館」、2017年、京丹後市の和久傳の森に「森の中の家 安野光雅館」が開館。 -
明日は明日の日が昇るけど、今夜はどうしよう
★800冊からはじめた自費出版が異例のロングセラー! ★SEVENTEEN スングァンが愛読書として紹介。リアリティ番組『SEVENTEEN In The Soop』で友人やメンバーが精神的につらい思いをしているときに読ませてあげたいと語った本。 ★韓国の大手書店教保文庫レビュー10.0、YES24レビュー9.8の高評価! ★「はじめに 日本語版刊行に寄せて」は著者の直筆原文をダウンロードできバーコードつき。 あなたが眠りにつけず、しきりに寝返りを打つ夜、 どこかで同じ寂しさを抱えて眠れずにいる人がいます。 いつのときもそのことを忘れないでください。 *** 世界の悲しみの総量は一定だ。 みんな笑っているのに、自分だけがぶざまに泣いている一日。それは誰にでも来る。 *** 私の欠乏が、誰かにとっては恋愛のきっかけになる。 *** あなたが求める愛は、何気ない日常に毎日、違った姿で会いにくる。 *** ある日、気がついた。 人生は、赤い傷と、黄色い膿と、青い薬が混じり合った、邪悪ないたずらだと。 *** 私の行動はすべて正しかった。結末なんてどうでもよかった。この映画の主人公は、私。悲劇に終わる映画はあっても、途中で主人公が変わる映画なんてないのだから。 *** あなたの人生を書き下ろす作家も、ただひとりだけ。大きな悲しみがあなたのペンを奪っていっても、結末は変えられない。 *** あなたと私の人生という本に、しおりがたくさん挟まれたらいいな。やるせない気持ちで、すべての文章をなぞりたい。泣き笑いしながら、夜通し読みたい。 *** 忘れないで。 あなたには、6歳のときも、16歳のときも、26歳のときにも、世を渡りながらたまった垢を流してくれた人がいたことを。あなたの肌には、その愛が積み重なっていることを。 -
あなたについて知っていること
あなたは僕を知らない。僕だって、あなたを知らない。 エジプト、カイロ。親に決められた既定路線の人生を歩む新婚の医師ターレクは、 ある日魅力的な青年アリーと出会い、その平穏な未来は一変した。 保守的な地域での同性愛と不倫は疑惑と波紋を呼び、そして物語は思わぬ方向へと転がり始める・・・。 喪失と欠落、そして家族の愛を描く珠玉の文芸作品。 カナダのフランス語圏の作家のデビュー作にしてフランスで大ヒット。フェミナ賞とルノードー賞の最終候補となり、「高校生が選ぶフェミナ賞」やリブレール賞(フランス版本屋大賞と呼ばれている)ほか様々な賞を受賞した、話題の一作。 [著者プロフィール] エリック・シャクール 1983年カナダのケベック州モントリオール生まれ。エジプト人の両親を持つ。パリ・ドーフィンヌ大学を経てモントリオール大学で国際関係論の修士号を取得した。 金融業界で働く傍ら小説を執筆。第一作である本書は2023年カナダでの出版後フランスでも刊行されたちまち人気となり、同年度の「高校生が選ぶフェミナ賞」を受賞したほか、フェミナ賞とルノードー賞の最終候補に選ばれた。翌年にはリブレール賞、フランコフォニー五大陸賞などを受賞。 現在はモントリオール在住。 [訳者プロフィール] 加藤かおり(かとう・かおり) フランス語翻訳家。国際基督教大学教養学部社会科学科卒業。訳書にガエル・ファイユ『ちいさな国で』、エルヴェ・ル・テリエ『異常【アノマリー】』、ダヴィド・ディオップ『夜、すべての血は黒い』、ブリジット・ジロー『生き急ぐ』(以上早川書房)、アントニオ・カルモナ『サヨナラは言わない』(小学館)、セシル・トリリ『ちぐはぐなディナー』(講談社)ほか多数。 [原題] Ce que je sais de toi -
あの人たちが本を焼いた日 ジーン・リース短篇集
――わたしはどこにも属していないし、属すためのやりかたを買うお金もない。 カリブ海生まれのジーン・リースは、ヨーロッパでは居場所を見出せない、疎外された人であった。しかも女性である。 自身の波乱に富んだ人生を下敷きにした、モデル、老女、放浪者などの主人公たちは、困窮、飲酒、刑務所暮らし、戦争と数々の困難を生きる。 だが彼女らはけっして下を向かない。 慣習と怠惰と固定観念をあざ笑うように、したたかに生きる。 《いま新たな光を浴びる、反逆者リースの本邦初、珠玉の作品集》 -------------------------------------- 【目次】 ■あの人たちが本を焼いた日……The Day They Burned the Books ■あいつらにはジャズって呼ばせておけ……Let Them Call It Jazz ■心霊信奉者……A Spiritualist ■マヌカン……Mannequin ■フランスの刑務所にて……From a French Prison ■母であることを学ぶ……Learning to Be a Mother ■シディ……The Sidi ■飢え……Hunger ■金色荘にて……At the Villa d'Or ■ロータス……The Lotus ■ではまた九月に、ペトロネラ……Till September Petronella ■よそ者を探る……I Spy a Stranger ■堅固な家……A Soild House ■機械の外側で……Outside the Machine ■「ジーン・リース」へのピクニック……西崎憲 -------------------------------------- -
あの人ひとりが この世のすべてだった頃
ぼくが君を どんなに好きなのか 君は 知らなくてもいい 韓国で50万部を突破し、ベストセラーとなった『花を見るように君を見る』著者による、待望の傑作100編をまとめた詩集です。 BTS(防弾少年団)J-HOPEが読んだ詩『ぼくが君を』、 韓国ドラマ『ゆれながら咲く花』でイ・ジョンソクが読んだ詩『草花』、 同じく韓国ドラマ『ボーイフレンド』でパク・ボゴムが好きだと言っていた詩『憧れ』をはじめ、話題を呼んだ作品を多数収録。 世界的アーティストに愛され、人気作品で多数引用されるなど韓国で注目を集める詩人ナ・テジュが贈る、 不器用でいとおしい「あの頃」の記憶がぎゅっと詰まった一冊です。 -
アマリア
フィンランドの片田舎のとある広大な干拓地を4人兄弟の末娘として相続したアマリアは年下で身持ちの悪い作男のターヴィと結婚、一子をもうける。やがて夫は兵隊にとられ、戦死する。アマリアは再婚もせず女手一つで息子を成人させ、家庭を持たせると、首都ヘルシンキに向けて独り旅立つ。フィンランド版『女の一生』。原典フィンランド語。 -
雨に打たれて アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ作品集
アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ作品集 1930年代、ナチスに迎合する富豪の両親に反発し、同性の恋人と共に中近東を旅したスイス人作家がいた。 同じように世界に居場所を失い、中近東に流れ着いた人々がいた。 旅先で出会った人々を繊細な筆致で描いた、さすらう魂の吹き溜まりのような短編集。 シュヴァルツェンバッハは冷徹な観察者の眼差しと簡潔な文体で、オリエントの国々を彷徨う異邦人の荒涼とした自由、追放者の勲章としての孤独、そして過酷な運命を優美に描いてみせる。───山崎まどか 【目次】 約束の地 移民 輝かしきヨーロッパ 雨に打たれて 別れ ベニ・ザイナブ 帰郷を目前にして 耐えに耐え…… 伝道 三日連続の徹夜酒 悩みは五十歩百歩 ヴァンの婚約 告知 女ひとり 訳者解説 【著者】 アンネマリー・シュヴァルツェンバッハ 1908年スイスのチューリッヒ生まれ。作家、ジャーナリスト、写真家。大学では歴史学を専攻し、23歳で博士号を取得。レズビアンだったが、27歳のとき、同性愛者のフランス人外交官の男性と結婚。ナチから逃れるようにして中近東を旅し、帰国後創作活動に入るが、薬物依存症に陥る。1939年、ふたたび中近東への自動車旅行を試みるが、その途上、第二次世界大戦が勃発し、帰国。1942年不慮の自転車事故で34年の生涯を閉じる。 酒寄進一 ドイツ文学翻訳家、和光大学教授。主な訳書に、2012年第9回本屋大賞翻訳小説部門第1位のフォン・シーラッハ『犯罪』、2021年日本子どもの本研究会第5回作品賞特別賞受賞のコルドン「ベルリン三部作」、ヘッセ『デーミアン』、ブレヒト『アルトゥロ・ウイの興隆/コーカサスの白墨の輪』、ケストナー『終戦日記一九四五』、ノイハウス『母の日に死んだ』、コルドン『ベルリン1919 赤い水兵』、ザルテン『バンビ 森に生きる』などがある。 -
アメリカとアメリカ人 未来のためのエッセイ
じっとしておらず、満足せず、求め続ける国民。 人種間の差別の構図、大統領への矛盾する感情―― 『怒りの葡萄』から『チャーリーとの旅』を経て見出したのは、 祖国への愛着と痛烈な洞察。 〈アメリカとは何か〉を探求し、その行く末を見据える スタインベック最晩年のエッセイ。 〈目次より〉 私自身のアメリカ――はじめに 1 多様の統一 2 逆説と夢 3 人民の政府 4 人種は平等に作られた 5 アメリカ属 6 幸福の追求 7 アメリカ人と国土 8 アメリカ人と世界 9 アメリカ人と未来 あともどりしないために――おわりに アメリカ論のエッセンス――訳者あとがき -
アメリカの爵位権主張者
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 産業社会が開花する19世紀末のアメリカ社会の混乱を鋭く体現した奇想天外な物語。『金メッキ時代』の15年後の2カ月間を描く本書は、空想癖のある爵位権主張者と、平等主義に憧れる英国の子爵との奇妙な出会いを描く傑作。本邦初訳。
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