青い麦

青い麦

638円 (税込)

3pt

毎年、幼なじみのフィリップとヴァンカは、夏をブルターニュの海辺で過ごす。だが、16歳と15歳になった今年はどこかもどかしい。互いを異性として意識し始めた二人の関係はぎくしゃくしている。そこへ現れた年上の美しい女性の存在が、二人の間に影を落とす……。生涯に三度結婚し、同性愛も経験するなど、恋の機微を知り奔放な愛に生きた作家コレットが描いた、女性心理小説の傑作。

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青い麦 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年07月24日

    友情から恋愛へと発展していく過程で生じる苦しみについて描かれている本。
    風景描写に力点を置き過ぎているきらいがある。もう少し、詳細な心理描写が欲しかった。

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    Posted by ブクログ 2015年10月25日

    最初は正直フィリップの青さにすごくイライラした。けれど最初薄っぺらいと思っていたヴァンカがストーリーを追うごとにすごく面白くなった。最後の方はとくによかった。あとはちょいちょい訳の言葉遣いが気になったのでフランス語をもっと勉強して自分で原書を読んでみたい。

    p.134「だって、わたしにいじわる言っ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年12月19日

    光文社古典新訳文庫シリーズの特徴は、奔放な翻訳と優れた解説、この二点だと個人的に思っている。

    その意味で、コレットの『青い麦』を河野訳で読むことの面白さは、彼女の明快な解説と共に評価するのがよいと思う。彼女の解説は、若い男女の恋愛を描いた『青い麦』のテーマは、いかにもありふれて見えるのに、なぜ仏文...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月08日

    少年少女の初めての性の前後における心身の繊細な描写と避暑地の風景。
    大人は影。少年に初めての性を教える年上の女性も影。
    少年と少女にもだんだんと影が差していく。

    そしてまだ残る童心の輝きや色彩豊かな風景と、迫り来る影とのコントラストの中に切なさ、甘酸っぱさがあるんだろうな。

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    Posted by ブクログ 2010年12月26日

    あまり期待していなかったが、意外と面白かった。幼なじみの15歳の少女と16歳の少年がお互いを意識し始めた。そこに年上の若い女性が現れた。よくありそうなテーマです。各々の心の動きがうまく描かれていました。
    また、解説の第一次世界大戦前のフランスにおける恋のパターンがフランス文学を読むのに参考になりまし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年03月29日

    急に古典小説が読みたくなって、いつもお世話になってる光文社古典新訳文庫から青臭い青春小説の『青い麦』と『肉体の悪魔』の2冊を借りた。どちらも16歳の少年が人妻と初体験をしてしまう話で、その対照的な内容を楽しむのが目的だった。
    果たして結果は上々。2冊読まないとその違いがわからないので速攻で読んでの感...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年09月15日

    おフランス…!という感じでした。
    ヴァンカ、本当に15歳?家庭的通り越してる気がしますがこの頃の外国の娘さんはこんな感じなのかな…
    カミーユのせいで…みたいになってたけど、小さい頃からお互いを知りすぎてるというのも問題アリなのかもしれないと思いました。苦い。

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    Posted by ブクログ 2020年09月04日

    性的欲求のためかなり苦しんでいる主人公。
    人間模様の変化、官能の芽生えが瑞々しく描かれている。
    嫉妬や焦燥感、不安、悲哀と思春期ならではの陰影に富んだ心の機微が細やかに描かれていた。

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    Posted by ブクログ 2020年06月28日

    フランス、ブルゴーニュ地方の断崖が続く美しい海岸に建つ別荘でのひとつ屋根の下での未成年者二人の激しい恋。
    純情多感な二人の激しい心の葛藤、目まぐるしく変わる感情の起伏、自分の気持ちを押し止める事ができずストレートに相手にぶつけてしまうが故に起こるすれ違い。不器用だが切なく、もどかしい。
    年上の女性に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年04月13日

    鹿島茂さんの解説によると、恋愛の本質はイニシエーションらしいです。
    はて?
    その辺りは自分にはよくわからないけれど、フランス文学や作者についての解説がわかりやすくて良かったです。

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