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Posted by ブクログ 2023年01月19日
ニーチェの悲観主義とは比べ物にならないぐらいの悲観論です。人間は自分を安心させたい、自らが満足感を得たいという衝動しか持ち得ないといいます。例えば人の手助けだって、結局は自分の満足感に過ぎないかあるいは良心に対する苦痛の回避というものでしかなく、ある意味で苦痛の回避を買った結果にすぎないのだと。恐る...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年04月08日
人間とは外部から与えられる様々な力によってのみ動かされる、機械と変わりない存在だという内容。
話の運びが巧く、こちらの抱いた疑問が青年の口から次々と飛び出すので最後まで関心を持って読めた。
終盤に出てきた不幸になる人と幸福になる人の話からは著者の人生に対する諦観のようなものを感じた。
この本の内...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月25日
マーク・トウェインの人間観には恐れ入った。トウェインではなく正確には老人なのだが、この老人は徹頭徹尾、人間の善性を相対化する。あらゆる行動は自分によかれと自分が満足したい、という動機があるらしい。悪を行う可能性があるという意味では人間は動物以下でもあるらしい。
こんなペシミスティックな老人が近くに...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月11日
老人と青年の対話調で綴られた、「人間とは外からの力に反応して作用するだけの機械である」という主張を説明する内容だった。
言い換えると、「すべて人間は、自らの経験学習と気質に従って、自らの精神的満足を充足するための選択をする」ということが主旨だった。
そのため、自由意志などや自己犠牲などは存在せず...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月23日
人間は、外部の刺激に反応する機械のようなものだと、老人が青年に論破する会話劇。生物として人間を観察する視点で、他の動物と大差ない生き物だと論破する痛快さもある。良心や、道徳的行動など、人間だからこそもちえてそうな美德はことごとく動物的行動の結果にすぎないと論破されてしまう。
一つのものの見方として、...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年02月27日
・人間を悲観的にみる老人と、それに反発する若者の、人間感に関する考え方のやり合い。
・人間機械論。気質と教育により外部からの影響により人は動いたり考える。
・人間は自由意思はなく自由選択。
・物質的価値と精神的価値の境界線はない。物質的価値などなく、全ては精神的価値。
例えば自分が欲しいと思ってた帽...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年09月07日
難しい。難しいけど面白かった。最近なぜか古典を読みたくなって前から名言などでよく名前を見かけて気になっていたマークトウェインの本を読んだ。全般に渡ってペシミズム(悲観主義)で全面的に賛同するというわけではないが、完全に否定することは出来ないなという感じ。確かに自分も何も考えようとしなくても勝手に何か...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月26日
『トム・ソーヤーの冒険』などの作品で知られるアメリカの作家、マーク・トウェイン。
少年時代にこの方の小説世界に触れて、ミシシッピー川という川の名前を知った、という記憶があります。
そのマーク・トウェインが、『人間とは何か』という題名で、人間の本質について書いた文章を残していると知り、書店で探して読...続きを読む
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