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Posted by ブクログ
ロマンス好きにとって至高の一作。オールドミス(未婚のアラサー)であるヴィランシーが、医者から「1年は持たない」と病気を宣告される。
これまで不満は持ちつつ、人の言うことを従順な大人しい性格だった彼女は、周囲からもその性格を利用され、息苦しい人生を送ってきた。
寿命があと1年しかないのだから、全てに正直に、嫌なことは嫌と言い、やりたいことだけをやろう!そんな彼女に最高の幸運が訪れる。
「青い城」というのは、物理的に青い城があるわけではなく、ヴィランシーが幼い頃から持っている「私だけの誰にも侵されない素晴らしい居場所」と言うニュアンスである。
モンゴメリの『赤毛のアン』を読む際に、「青い城ってなんだ?評価めっちゃ高いな」と思ったので読まねばならぬと直感。彼女の描くロマンスへの安心感が的中したと言うことだ。
自分を軽んじる母をはじめとした親戚一同に怯えながら生きてきたオールドミスの主人公、ヴァランシー。そんな彼女が「心臓病で長くは生きられない」と宣告された所から物語が始まる。
かなり絶望的な展開だが、そこから彼女の開き直りにも似た今までの人生への反撃がとても痛快。
残りの人生をより良く生きようと覚醒するヴァランシーはどんどん魅力的になる。
特にユーモアのセンスは抜群で「おとうさんがそれを聞いたらお墓の中でひっくり返るでしょうよ」と言う母に対して「たまには向きを変えるのもいいと思うわ」
このあたりの言い回しにある独特のユーモア、これは本当にモンゴメリにしか書けないと思う。
巧みな人間観察、後半の美しい自然描写、待ち受ける意外な展開など赤毛のアンシリーズに通じる見所がいくつもあるので、赤毛のアンしか知らないという人にもぜひ読んでほしい。
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