あらすじ
内気で陰気な独身女性・ヴァランシー。心臓の持病で余命1年と診断された日から、後悔しない毎日を送ろうと決意するが……周到な伏線と辛口のユーモアに彩られ、夢見る愛の魔法に包まれた究極のロマンス!
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Posted by ブクログ
とてもとてもよかった。
モンゴメリは赤毛のアンシリーズ、しかも一冊しか読んだことがなかったけれども、心理や自然の表現がとても美しくて大好きだし、素敵な言葉がたくさんあるよね!というイメージで読みました。
どんどん素敵になるヴァランシー、いいね〜
当たり前だけどアンよりもヴァランシーに年齢が近いから、なかば友達に対する応援みたいな気持ちで読んだ!最後のほうは泣きながら読んでいたよ。とても気持ちがよく喜ばしい目の腫れだ〜!!
どんな人にも青い城ってある。気になったらみんなにも読んでみてほしい!!!
Posted by ブクログ
久々のモンゴメリ作品!
赤毛のアンしか読んだことがなかったけれど、いちいち描写が美しい。
自分を出せなかったヴァランシーが、誤診きっかけでやっと自分の人生を歩めるようになった。
前半は退屈だったけれど、生まれ変わったヴァランシーの様子は読んでいてとてもスカッとした。
後半のオリーブの手紙にニヤリとしてしまった。ずっと身内で自分が1番だったから悔しいんだろうなあ~~~
でもヴァランシーの親族はどうしようもないな!
Posted by ブクログ
最高に面白かった!
モンゴメリの書く物語はとても読みやすい。
「絶望からの解放」。人生も折り返し地点にきて、先が何となく見えてきた私にとっても、ヴァランシーの行動に共感しすぎて勇気をもらえた。
「月光さん」「青い城」「青髭の部屋」
ワードも可愛くて好き。
Posted by ブクログ
ロマンス好きにとって至高の一作。オールドミス(未婚のアラサー)であるヴィランシーが、医者から「1年は持たない」と病気を宣告される。
これまで不満は持ちつつ、人の言うことを従順な大人しい性格だった彼女は、周囲からもその性格を利用され、息苦しい人生を送ってきた。
寿命があと1年しかないのだから、全てに正直に、嫌なことは嫌と言い、やりたいことだけをやろう!そんな彼女に最高の幸運が訪れる。
「青い城」というのは、物理的に青い城があるわけではなく、ヴィランシーが幼い頃から持っている「私だけの誰にも侵されない素晴らしい居場所」と言うニュアンスである。
モンゴメリの『赤毛のアン』を読む際に、「青い城ってなんだ?評価めっちゃ高いな」と思ったので読まねばならぬと直感。彼女の描くロマンスへの安心感が的中したと言うことだ。
Posted by ブクログ
物語を読み終え、訳者あとがきを読んだとき「これを読んだとき、私の魂はまさに喜びうちふるえました」とあり、まさに!と思って訳者と語り合いたい気分になりました。本当にロマンス!ロマンスでした!29歳の女性が余命宣告とともに自由を得たのです、それはもう水を得た魚のように!風評は悪いけれど素敵でロマンチックな男に恋をし、結婚を申し込み、島で2人きりの同居生活!誰にも縛られることなく心のまま言葉を出せる、その相手が愛する夫である幸せ。同情でいい、自分を好きにならなくてもいい、それでも好きな人の傍にいたいという小さなわがままを通す主人公を応援せずにはいられません。そして、余命宣告が間違いだったとわかり身を引いた主人公があの嫌な実家に戻ってからの男の熱烈な告白!美人ではないと誰からも揶揄われ、オールド・ミスと独身なことを皮肉られ、家で母の世話だけをさせられてきた主人公が堂々と幸せになる優しいときめく物語でした。末永くお幸せに!
Posted by ブクログ
ヴァランシーの青い城の世界観が大好きで何度も読み返しています。彼女はずっと現実と想像の世界を行き来しながらネガティブに過ごしていたが、本当の自分や自分の「好き」を見つけていくストーリーで、心地よい幸せな気持ちにさせてくれます。
Posted by ブクログ
モンゴメリの赤毛のアン以外の作品があるなんて、それもこんな面白いなんて!
ヴァランシーが身内のくだらない因習を蹴散らして、本当に自分が気持ち良い生き方を見つけたのが我が事のように嬉しかった。そして意地悪なだけかと思っていたお母さんにも、娘を思う母親らしい心があるのが垣間見えてほっとしました。
自分の青い城は何かな、と考えさせられました。
Posted by ブクログ
赤毛のアンの作者モンゴメリの後期の作品。
29歳独身で一族から虐げられているヒロイン、ヴァランシーは余命一年と宣告された事をきっかけに自由に生きる事を決意。
ユーモアたっぷりに一族への反抗をし、言いなりだった自分を変えて心のままに行動する事で幸せをつかみにいく。
現代にもあるあるな独身女の葛藤と、毒母との訣別は気持ちいい。
自分を軽んじる母をはじめとした親戚一同に怯えながら生きてきたオールドミスの主人公、ヴァランシー。そんな彼女が「心臓病で長くは生きられない」と宣告された所から物語が始まる。
かなり絶望的な展開だが、そこから彼女の開き直りにも似た今までの人生への反撃がとても痛快。
残りの人生をより良く生きようと覚醒するヴァランシーはどんどん魅力的になる。
特にユーモアのセンスは抜群で「おとうさんがそれを聞いたらお墓の中でひっくり返るでしょうよ」と言う母に対して「たまには向きを変えるのもいいと思うわ」
このあたりの言い回しにある独特のユーモア、これは本当にモンゴメリにしか書けないと思う。
巧みな人間観察、後半の美しい自然描写、待ち受ける意外な展開など赤毛のアンシリーズに通じる見所がいくつもあるので、赤毛のアンしか知らないという人にもぜひ読んでほしい。
Posted by ブクログ
この物語はおそらく最も痛快な喜劇であり最もロマンティックな恋愛小説だと思います。
あまりに硬直した超保守的なスターリング一族に対する皮肉めいたユーモアには思わず笑ってしまうし、ミスタウィスの自然についての描写は、文章それ自体が極めて美しく、青い城の幻想的な魅力に読者を没入させる。
そして本書のあらすじにも書かれているように、究極のハッピーエンディングが待ち受けています。さながらディズニー映画のような、きれいで爽やかなハッピーエンドで、今の世の中に必要なのはこれだ!と私なんかは思ってしまいます。
何か今のSNS社会って、他人の迷惑とか己の品性とかを顧みずに、自己顕示欲の塊みたいな生き方をしている人が利を得ちゃうので、そんなこと歯牙にもかけないヴァランシーやバーニィのような生き様が私にはとても素晴らしく映るんですよね…。
読んでよかったです。
Posted by ブクログ
\何を守るためにこんなに我慢しているんだろう/
余命1年と告げられて、自分のために生きることを決めたヴァランシー。今までヴァランシーを虐げてきた家族はアタフタ。前半はなかなかに暗いのですが、そこで読むのをやめたらもったいない。ぜひ彼女が自分の力で人生を変えていく姿を最後まで見届けてあげてください。
何しろ好きな人に初めてもらったキャンディをなかなか食べられなかったり、ほめ言葉を何週間もうれしく思い出したりするヴァランシーがかわいい。
美しい自然の描写はさすが。10代の時にハマった赤毛のアンとはまた違う煌めきのある物語。日本語訳担当の谷口由美子さんの解説で紹介されていた「もつれた蜘蛛の糸」も読んでみたいと思った。
全ては自分次第!と勇気をもらえる一冊です。
Posted by ブクログ
モンゴメリと言えば『赤毛のアン』を思い浮かべる人も多いだろう。
でも私の中で『青い城』は重要な一冊だ。
周りの人にとっての幸せが自分の価値観と合わないと苦しむ。束縛や干渉から逃れ、自分にとっての幸せを見つける力強い女性の物語。
与えられるのではなく掴むことが大切だよ。
Posted by ブクログ
英国貴族の古い慣習から自由になりたい主人公の話。英国の恋愛物語はこうしたストーリー展開が多いように思う。
情景描写が綺麗で、主人公の性格の描写もクスッと笑えるところが多くて、楽しく読めた。おすすめ。
Posted by ブクログ
主人公が自分の殻を破って、サナギからチョウになるような変化が読んでいて爽快でした。先入観や思いこみを打ち破る強い心、好奇心や冒険心を持って臨む勇気、見習いたい。
モンゴメリと言えば、「赤毛のアン」ですが、こちらも素敵です。
Posted by ブクログ
『赤毛のアン』と同様、読んでいると、こんな恋がしたい!と叫ばざるをえないくらい素敵な恋愛小説。世界一愛する人と、こんなふうに人里離れた森でふたりぼっちになれたら、短い一生でも悔いはないのかもしれない、そう思ってしまう。野いちごのような甘酸っぱい初々しさに満ちている。モンゴメリは、決して美しくはないが魅力ある個性的な女性を描くのがお得意だ。日常の片隅に、くだらない家の掟に、埋もれてしまったフェアリーであるヴァランシー。物語の主人公に、思わず、末永くしあわせであらんことを、と願ってしまった。
Posted by ブクログ
赤毛のアンシリーズとエミリーシリーズしか知らなかったわたし
村岡花子さんの訳のほかにはもう作品はないものと思っていた
ところが、モンゴメリーにはそのほかにもたくさん
10冊以上の作品があったことを知る
偶然、本屋で『青い城』の文庫本を見つけて「えっ?」とびっくりした
まさか「モンゴメリーもどき作品」ではなかろうね
と、あとがきを見るとまさしくお作品
本好きのとしてはうかつである
『青い城』『もつれた蜘蛛の糸』『ストーリーガール』『黄金の道』『銀の森のパット』
そんなわけで読む読む
*****
モンゴメリの作品で『青い城』が一番好きかもしれなくなった
『赤毛のアン』の1巻も素晴らしいが
いまではどっちとも言えないほど気に入った
乙女は(昔の 笑)『美しい城』に呼ばれたいと夢見る
それを思うさま味わわせてくれるものがたり
とくに打ちひしがれたような孤独を感じているときに...
ヒロインは内気なぱっとしない独身女性ヴァランシー・スターリング
あろうことかお医者様から余命を宣告された
(と、ありがちな展開から始まる 笑)
では悔いのない人生を送ろうと...
(これもありがち)
もちろんハッピーエンド、シンデレラストーリ、むむむ
ありがちなのだけれどもそんなことは吹っ飛ぶ筆力
秘密めいた、ゴシックロマンの物語だ
よくできている、なぜこれがもっと早く世に出なかった
(わたしが知らなかった 笑)のだろうね
モンゴメリの小説は何気ない日常が題材となっている
つまり少女の成長や恋愛を夢多く語りながら、人生の機微を垣間見せる
Posted by ブクログ
ハードカバーで出ていた時は触手が伸びなかった29歳のオールドミスが主人公の物語。結婚していないというだけで半人前扱いをされつまらないジョークのネタにされ不機嫌を振りまく実母や親戚の言うなりに生きているヒロインが、あるきっかけから他人のためではなく自分のために生きようとする一年間の出来事。
ロマンス小説を読み慣れたスレた読者としては最後のたたみ方にもうちょっと情緒があってもと思わないでもないが、ヒロインが自分のために生きる日々の描写が素晴らしいので欠点を補って余りある。
Posted by ブクログ
モンゴメリは、アン以外を初めて読んだ。恋人の小径が出てきて感動した。カナダの話らしい。プリンセスエドワードかな?親族が多すぎて意味わからんくなった。人生って面白いな、私もこんなふうに恋したいなと思える話でした。予感がしたら飛び込みたいと思います。
Posted by ブクログ
素晴らしかった!!!
読めば誰でもヴァランシーを愛さずにはいられなくなると思う。
最初はイライラして仕方なかった親族たちでさえ最後は微笑ましくなってしまった。
この本に出会えて良かった!
Posted by ブクログ
追記:ネタバレ設定を忘れていて、不快な思いをした方がいらしたようで失礼いたしました。
現在はネタバレ設定をオンにしております。
モンゴメリ作品は私などのつたない感想程度では正確に表現しきれるものではないし、色あせない物かなと個人的には思います。
赤毛のアンの著者、モンゴメリの古式ゆかしいロマンス小説です。
29歳のオールド・ミスの烙印を押された地味女性が、心臓疾患の余命宣告をされて好きに生きたらぁ!と覚醒、毒母・毒親族から逃走して幸せを掴む話。
序盤のじっとり重苦しい感じでほんとこれ、ハッピーエンドで終わるの?と何度も裏表紙ひっくり返してあらすじ確認しちゃいましたわ。
覚醒するまでが若干長いかも?
髪型一つ、服装一つあんたにはそれがいいわよと言われたが最後、自由にならない息苦しさ。
100年も前のお話なのに、多かれ少なかれ現代人でも共感するところはありそう。親子関係も、親戚づきあいの所とかも。
序盤の結婚しない理由に、○○おじとか○△おじとか□○おじのような男と結婚するくらいなら、オールド・ミスの方がどれだけましかしれやしないってところに全てが込められてる。
まぁでもそれはほんとそう。
これで思い出したのがジブリ映画のハウルのソフィー。
魔改造されて日本人的な長女の老親介護みたいになってるソフィーさん、むしろこっちの主人公のヴァランシーの方がそういうキャラにあってたかも。
あれはほんとねぇ、だいぶキャラが原作と違うので原作派の私は原作も見て~!って映画やるたびに思います(先日テレビでやってた。
あと空想の青い城のシーンなんかは耳をすませば的な感じで映画化されたらめっちゃマッチしそう。
とはいえ映画化したとしても、原作クラッシャーだから原作通りという所は期待できないでしょうけど、ほんといやーな気分にさせられる親戚連中の表現は解像度高くなりそうとか思ったり。
紆余曲折あって、脱出後の生活は比較的穏やかで、その後の結婚後も情景描写が素晴らしくいいのはやっぱり赤毛のアンの作者だなぁって。
赤毛のアンは1冊目が厳しかったけど、段々成長して落ち着きが出てきたら良い感じに読めるようになりましたね。
あのマシンガントーク、身近にいたらちょっと黙っててって言っちゃうわぁ。きつい。
舞台がやっぱりカナダなんだけど、前半の鬱々とした情景と後半の心ときめく描写の差よ!
ベリー摘みは北の方のピクニック的な事の定番だよなぁ。
豪華で逆に自分の方が所有されてしまうような家よりも、愛して自分がかわいがれるような家の方が好きというヴァランシーの意見にも激しく同意するところ。
翻訳者さんは最初持ち込んだ出版社に年齢を19歳にしてもっと短く…なんて言われたらしいけれど、そんなことをしたら魅力が半減以下になったろうなと思う。
ちゃんとヴァランシーがヴァランシーのままで邦訳されて良かったなぁ。
Posted by ブクログ
「赤毛のアン」だけじゃない!
私は何度も読んでるモンゴメリの名作。
久々読んだら、29歳でオールドミスって設定に違和感ありまくりだけど、
シンデレラストーリーです。
Posted by ブクログ
最初、普段使わないようなひどい言葉が多くて読むのが辛かったけど主人公が自分の道を歩むと決めてからは面白かった。ハッピーエンディングストーリーが好き!
Posted by ブクログ
抑圧されて育ったオールドミスが余命一年を宣告されて自由に生きるお話。
青い城とは主人公が心の中にずっともっていた自由の象徴のようなもの。
話の流れは割と読めてしまうんだけど、それでも生き生きした描写と魅力的な登場人物で楽しく読めた!
Posted by ブクログ
読み始めて、うわぁ暗いしカサカサしてて読みづらいって思ったけど、余命がわかって吹っ切れてぶちかましていく所から爽快だった!自分の意思で自然の中で愛しい人と生きていく幸せな日々が生き生きしてた!かなり最高な日々だなぁ、最後のオチはそりゃやっぱわずらわしい、形ばかりの家族的にもめでたしだったかもだけど、一番グッと来たのはその前の踊るような島での日々だな。
Posted by ブクログ
『赤毛のアン』を夢中で読んだあの頃を思い出した。瑞々しい表現にワクワクした。内容は大人になってからのほうが理解できる。抑圧感、同調圧力への抵抗(抵抗をスタートするときが最も難しいのだ、その通り!)そしてロマンスへの憧れ。ロマンスや人生の展開が物語特有のご都合主義と言われようと、モンゴメリはこれでいいのだ。とても良かった。
Posted by ブクログ
モンゴメリというと『赤毛のアン』しか知らず、そのモンゴメリが書いたこの作品はどんなものなのか読むのが楽しみでした。
ミステリー作品以外でのどんでん返しを読んだことがなかったので、どんでん返しでスッキリしつつ幸せな気持ちにもなれました。
主人公の自分のために生きようという行動力に驚きました。実際に行動して幸せをつかむ姿が素敵だなと思いました。
Posted by ブクログ
赤毛のアンシリーズはかつて夢中になって読んだ。モンゴメリの小説は人物や風景の描写が細部まで綺麗な言葉で描かれていて、どれも心地よく感情移入できて大好きな作品が沢山あった。この「青い城」は最近になって存在を知り読むに至った。登場する人物の描写、風景の美しい言葉の表現、ユーモア、物語の伏線の鮮やかな回収、ラストの大団円、存分に楽しみました。ストーリーは、中高生で読むより大人になって読む方が面白さが余計に理解できる内容だと思います。出会えて良かったと思えた一冊です。
人間、もうすぐ死ぬと思えば何でも出来るものだなと思いました。
主人公のように、人生は限られたものだと割り切って、今までやらなかったことをやれれば良いですね。
共感して勇気をもらえる女性が多そうな、良い内容だと思いました。
Posted by ブクログ
安心のハッピーエンド。文庫本の裏に「周到な伏線とどんでん返し」とあるが、モンゴメリにそれはない。
全てが最後に幸せになるので安心して読める。裏を返せば予想しやすいということになるけれど。落ち着いて多幸感を得たい気分にはモンゴメリ。逆に刺激が欲しいときには不適切。
ちなみに伏線だったあの違いには気づいたけど、ただの誤字だと思ってた。あと、バーニィの正体も読んでいると自然とわかる。
ただ、序盤のヴァランシーのつらい日々が長すぎる⋯。中盤にならないと楽しめないような読書は嫌だな。
私も誰の人目も気にせずに、好きな時間に好きな場所で食事をするとか、好きな時に帰って来るとか、ヴァランシーが求めた自由を味わいたい。一つ一つは小さくても、ずっと誰かの目を気にしているのは地味にストレス。しかもあんな美しい自然の中で自由に生きるなんて、確かにどんな幸せよりも幸せだと思う。
Posted by ブクログ
序盤は耐えてください、そこからの展開の大切な大切な礎になります。
最初は正直根を上げてしまうかと思うほどの、考察考察考察の繰り返し。そのくせ何を言うわけでもわるわけでもない。そんな主人公。
モンゴメリらしくないのでは、とまで思いかけたときにやってくる転機。
そこからの変貌ぶりには驚くどころではない。それ以上の言葉が必要だ。
読者が感じている伏線への答えがなかなか返ってこないけれど、返し方にもまた一興があるなぁ、と。
それはそのときにそう使ってくるとは!!!
やられた〜!!!!となること間違いなし。
読み切った後、晴れやかな気持ちになるでしょう。