西村賀子の作品一覧
「西村賀子」の「ギリシア神話 神々と英雄に出会う」「小学館世界J文学館 ギリシア神話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「西村賀子」の「ギリシア神話 神々と英雄に出会う」「小学館世界J文学館 ギリシア神話」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
[ 内容 ]
数多い英雄たちの複雑な関係、神々も介在する入り組んだ物語、重複や矛盾に満ちた展開…。
アポロンやアテナなどの名前は身近であるものの、実は読みこなしにくいギリシア神話だが、古代人の世界観を探るという視点から見ていくと、意外に理解しやすい。
本書は、古代ギリシアの詩や悲劇がどんな話をどのように語っているかを踏まえながら、西欧文明にきわめて深い影響を与えた伝承の数々を紹介する。
[ 目次 ]
はじめに ギリシア神話へのいざない
序章 身近に息づくギリシア神話
第1章 世界の始まりと人間の誕生
第2章 華麗なる女神たち
第3章 ギリシア神話における生と死
第4章 オリンピックとギリシア神話
第5章 怪物考現学
第6章 空に輝く神話
第7章 トロイア伝説
おわりに ギリシア人と神話
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
ギリシャ神話や伝説、『イリアス』と『オデュッセイア』を
含む叙事詩環での記述、あるいは断片で伝えられた
トロイア戦争は、実際にあった戦争がもとになったものなのか?
叙事詩環の内容、解読された粘土板の文書、更に発掘された
考古学的発見を精査し、検証してゆく。
・序論
第I部 トロイア戦争 第II部 文字による証拠を精査する
第III部 考古学的証拠を精査する
・エピローグ
用語集、さらなる理解のために――解説にかえて、
訳者あとがき、図版一覧、参考文献、引用出典、索引有り。
紀元前1300年期の終わり頃にあったと予想される、トロイア戦争。
元になった戦争から約500年後の紀元前8世紀に、
初期の叙事詩が書かれていたらしい。ではホメロスとは?
「イリアス」の記述や描写と実際の出土物との矛盾。
戦争の描写には青銅器時代と鉄器時代が混在している。
解読された粘土板の文書ではどうか?
ヒッタイト文書に記されたウィルサ(トロイア)の4つの戦争。
アッヒヤワ(ミュケナイ)人とウィルサ(トロイア)、
ヒッタイトとの関係。アラクサンドゥはパリス?
だが文字で記した証拠はあれど、決定的な考古学的証拠が無い。
そして発掘された考古学的発見では?
ヒサルルックの丘。複数の層の遺構が重なる地での、
シュリーマンから現在に至るまでの発掘と発見のあらまし。
地震や大火災、破壊の痕跡はある。青銅の矢じりや骸骨が残る
層もある。ミュケナイの青銅器や土器も出土する。
が、動かぬ証拠は出てこない。
「B.C.1177 古代グローバル文明の崩壊」に続いての読書。
今回も推測と“かもしれない”で終始しているが、
トロイア戦争に焦点を絞っているため、分かり易いし、
面白いし、興味深く読めました。シュリーマン、ヤバいしw
遥か古代の出来事が実際にあったかを探り、検証するのは
難しいけれども、ヒッタイトの粘土板の文書は現在でも
出土されて解読が続けられているし、
考古学では、2000年代の進化した発掘技術や磁気探知機、
放射性炭素調査を使用しての発掘調査も、希望になります。
また、遥か古代の叙事詩であれども、現代まで伝えられ、
多くの文学や美術に影響を与えた「イリアス」の凄さも
しみじみと感じられました。
そして訳者による“さらなる理解のために――解説にかえて”
での、本書を補う情報が奥深かったです。
特にヒッタイト文書の解説が秀逸、もっと知りたくなりました。