国内小説作品一覧

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  • こちら文学少女になります
    4.0
    文学少女の私が、青年漫画の編集者に!? 青年漫画誌に配属になった新人女子。大御所を怒らせ、童貞の作家に戸惑う日々だが――。 25歳期待の新人による長編エンタメ! 「漫画なんて、くだらない」 入社一年目、ザ・文学少女山田友梨が配属されたのは、男だらけの青年漫画誌「ヤングビート」編集部。 大物作家を激怒させ、長寿連載「解決屋一平」はまさかの終了。 童貞が主人公のエッチ漫画「いまだ、できず」の人気は急降下。 雑誌を牽引する大ヒット作「キヨのひらく箱」には激しく心を動かされるが、担当なのに作者とは一回も会えない。 第16回ボイルドエッグズ新人賞受賞の新鋭が描く、イタくて深い、新感覚!青春感動物語
  • 閻魔大王の代理人
    4.0
    蓬莱一馬は、その生まれ持った緋色の瞳のために、父である藩主の紀興から疎まれていた。 父からの刺客に襲われ死を覚悟したその時、謎の金髪イケメンが突如、一馬の前に現れる。 「あなたを迎えに参りました」。辿り着いた場所は、見なれぬ豪奢な王宮。なんと一馬は八大地獄のひとつ、等活地獄の王だった!  魑魅魍魎が大暴れの地獄エンタメ、開幕!
  • パン屋再襲撃
    4.0
    堪えがたいほどの空腹を覚えたある晩、彼女は断言した。「もう一度パン屋を襲うのよ」。それ以外に、学生時代にパン屋を襲撃して以来、僕にかけられた呪いをとく方法はない。かくして妻と僕は中古のカローラで、午前2時半の東京の街へ繰り出した……。表題作のほか「象の消滅」、“ねじまき鳥”の原型となった作品など、初期の傑作6篇を収録した短編集。
  • 越後つついし親不知・はなれ瞽女おりん
    4.0
    1巻715円 (税込)
    越後の雪深い村。夫が京都・伏見の酒蔵へ杜氏に出ている冬の間に、妻は卑劣な村人に襲われ、子を身ごもった……。「越後つついし親不知」 幼い頃に瞽女屋敷にもらわれ、盲目の旅芸人となったおりん。だが、掟を破って男と契り、一座を追放され放浪の身に……。「はなれ瞽女おりん」 水上文学を代表する表題作2編に、男女の哀切、寒村の生死を描いた初期傑作3編を加えた珠玉短編集。
  • 麗しき白骨
    4.0
    【渡辺淳一文学賞創設記念電子化!】T大医学部整形外科・藤本教授の定年退官の時期が迫っていた。絶大な権力を持つそのポストに、次に座るのは誰か――。有力候補の一人である東都大の可知教授は、実績作りのために、骨移植研究グループを発足させた。異種骨移植が上手くいけば、学会の注目を集めること必定である。動物実験もそこそこに、人体実験が開始されたが……。
  • ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    ニーチェ、サルトル、キルケゴール、ショーペンハウアー、サルトル、ハイデガー、ヤスパース!あの偉大なる哲学者たちが、現代的な姿になって現れ、高校二年生の主人公アリサに、“哲学する”とは、何かを教えていく小説。
  • 零崎双識の人間試験
    4.0
    1~7巻693~902円 (税込)
    「零崎一賊」――それは"殺し名"の第三位に列せられる殺人鬼の一賊。その長兄にして切り込み隊長、"二十人目の地獄"にして奇怪な大鋏"自殺志願(マインドレンデル)"の使い手、零崎双識が赴いた行方不明の弟捜しの旅は、未曾有の闘争劇の幕開けだった! 息をもつかせぬ波乱の向こう側に双識を待つものは……!? 「人間シリーズ」第一弾!
  • 金沢あかり坂
    4.0
    古都・金沢を舞台に、恋と青春の残滓を描いた短編集。 「金沢あかり坂」 ――金沢の花街で生まれ育った凛は、別れた恋人の記憶を引きずったまま 芸妓になった。その心をいやしてくれたのは父の遺した笛だった・・・。 「浅の川暮色」 ――新聞社の事業部に務める森口は、十数年ぶりに記者時代の初任地、 金沢を訪れた。夜、浅野川を見つめる森口の意識に、それまで自分の内側に 押し込めていた女性の姿が浮かび上がる。 「聖者が街へやってきた」 ――北陸のK市にあるラジオ局に勤める魚谷と同僚、友人の新聞記者は、 古い城下町の秩序に挑もうとして、世界各国に打電された奇妙な事件を 作りだすが・・・。 「小立野刑務所裏」 ・・・いまから十数年前、私は金沢に住んでいた。金沢は誇り高く、そして 怖ろしい町だった。著者を思わせる男が回想する金沢で暮した日々。
  • 牙狼<GARO> 暗黒魔戒騎士篇 ―文庫版―
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    鋼牙とカオルの出会いを新たな解釈で描いた「黄金」、超絶巨大ホラーとの激闘「旅人」、鋼牙の背中の傷に隠された秘密が明らかになる「古傷」、暗黒騎士バラゴの若き日の苦悩から最期までを描いた3部作「記憶」、「暗黒」、「転生」、鋼牙の父・大河の愛を描く「盟友」など、本編で描かれなかった11編のエピソードを収録!!
  • 好きな人がいること(上)
    4.0
    恋愛はご無沙汰状態のパティシエ・櫻井美咲は、ひょんなことから、初恋の人・柴崎千秋たち三兄弟とシェアハウスをスタート。話題のフジテレビ月9ドラマを完全ノベライズ!
  • 微睡みの海
    4.0
    壊れていく自分を“奔放な性”で保つしかなかった笑子。溺れ堕ちる寸前、彼女はある決意をする。東北在住の作家が、3.11を描いた大人の性愛の物語。
  • チューバはうたう―mit Tuba
    4.0
    太宰治賞受賞の名作待望の文庫版を電子化! 二六歳女性。独身。製薬会社勤務OL。仕事にも男性にも情熱を抱くことはできないが、情熱を傾けることができるものがひとつだけある。それはチューバを吹くこと。中学のブラスバンド部で背が高いからと割り振られた楽器がチューバ。社会人になっても、ひとり孤独な音楽家として演奏している。そんな時、彼女はバルカン半島で活動するバンドを知り、その音楽に衝撃を受ける……。第23回太宰治賞を受賞した表題作ほか2作を含む傑作小説集。
  • 二十歳の原点ノート
    4.0
    自己、家族、友だちについて語る断面からは、明るく多感で利発な少女の素顔がうかがえる。高校へ進学し、バスケットクラブと受験勉強の両立に苦悩しながら、精一杯に努力し真剣に生きた姿は、同じ悩みを知る多くの人々の心に深く刻まれるであろう。
  • 二十歳の原点序章
    4.0
    高校三年生の秋から、受験、親もとを離れての京都での学生生活を通し、美しい山野への憧れ、歴史に対する興味、社会の矛盾への怒りなど、二十歳の凄烈な死にいたる青春の夢と激情を、絶えず何かを求め、戸惑い悩む未熟な孤独の心で記したノート。
  • 自由学校
    4.0
    戦後の日本にやってきた“自由”という価値観は、人々の暮らしや風俗、男女の恋愛観までも一転させてしまう。それは、しっかり者の妻とぐうたら亭主の夫婦にもこれまでの仲を揺るがすような大喧嘩をもたらす……。戦後の東京を舞台にある夫婦のドタバタ劇を軽妙な語り口で描きながら、痛烈な社会風刺も込めた獅子文六のあらゆる魅力が凝縮した代表作が遂に復刊!
  • 花咲小路一丁目の刑事
    4.0
    舞台は花咲小路商店街。 今回の主人公は、商店街で和食処を営む祖父母のもとに居候する若手刑事。 引っ越してきて以来、非番の日になると必ず祖母経由でご近所からの相談事を持ち込まれるようになってしまった。 死んだはずのおじいさんから手紙が届くようになったラーメン屋さん一家や、本の上にフルーツがひとつずつ置かれるようになった本屋さんからの相談などなど、よろず相談事を商店街の人々の力を借りながら解決していく。
  • 永い言い訳
    4.0
    妻が死んでも泣けない男のラブストーリー。映画化話題作 予期せず家族を失った者たちは、どのように人生を取り戻すのか――。人を愛することの「素晴らしさと歯がゆさ」を描ききった物語。
  • 場所
    4.0
    父の故郷「南山」、母の故郷「多々羅川」、夫と娘を捨てて出奔した「名古屋駅」、作家としての出発点であり、男との複雑な関係も始まった「三鷹下連雀」そして「西荻窪」「野方」、ついに長年の出家願望を成就させた「本郷壱岐坂」。父、母を育み、様々な波乱を経て一人の女流作家が生み出されていった土地を、八十歳にして改めて訪ね、過去を再構築した「私小説」。野間文芸賞受賞作。
  • いよよ華やぐ(上)
    4.0
    1~2巻671円 (税込)
    俳人にして小料理屋の女将、藤木阿紗女91歳。きもの研究家・浅井ゆき84歳。スナックのママ・杉本珠子72歳。人生の激しい軌跡を刻み、齢を重ねた今だからこそ、見えてくるものがある。一途な恋、激しい愛、生そして死……。年々にわが悲しみは深くして いよよ華やぐ命なりけり──岡本かの子の歌そのままに、命がけの愛をつらぬき、齢を重ねて華やぐ女たちの人間模様を描く長編小説。
  • モーツァルト荘
    4.0
    都会を捨てた一家が静かな高原で営むペンション〈モーツァルト荘〉。ラジカセのロックで踊り狂い、奇妙な忘れものを残していく若夫婦、駆け落ちカップルを囲む不思議な晩餐会、月夜に前庭で舞う裸婦、そしてクリスマス・イブに化けて出るのは狐?四季折々、訪れる老若男女が起こしていく事件ともいえない波紋の数々―。彼らが奏でる人生の協奏曲を円熟の筆で伝える連作小説集。
  • 十三匹の犬
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    物語の語り手は、一家で飼われてきた歴代十三匹の犬たち。戦前の明るい空気の札幌、戦争中から敗戦後の混乱の中での北京、引揚げ後の米軍の占領に始まる戦後から平成までの東京を舞台に、愛らしい犬だけでなく、臆病な犬、凶暴な犬、殺された犬、様々な犬たちが紡ぎ出す、その犬の一生と家族の歴史。十三章からなる長編小説。
  • 私小説
    4.0
    出家した作家・宇都木のまわりには、姉の死や裁判を受けている俳優からの電話、獄中の死刑囚からの手紙などの“事件”が相次ぐ。作家として尼僧として、誠実に対応しつつ、虚が実で実が虚の世界を書き続ける。現実の展開を小説の中に映し、自らの道をわき目もふらず独り歩きつづけた作家の、人生への愛と哲学に満ちた長編。瀬戸内寂聴が得度十年目に書いた、「亡き姉に」捧げる一冊。
  • 子どもたちは狼のように吠える1
    4.0
    1~2巻880~902円 (税込)
    日本領サハリン。家族を殺された少年セナは同い年のニカと共に、未成年だけの犯罪組織を立ち上げる。全ては大人たちへの復讐のために。硝煙弾雨のギャングスタ・ストーリー。
  • BB/PP
    4.0
    1巻1,771円 (税込)
    沙汰のかぎりを尽くし、生身の女の血肉にはもう飽いた、という現代の青ひげ公BBが余生の伴侶として購入した最高級の人工知能を持つ美しい女PP。夫への愛と尊敬のみをインプットされ、世界のことも異性のことも何も知らない真っ白なカンバス地のようなこの女なら愛せるようになるかもしれない、切り刻みたくなったりはしないかもしれない、と密かに思うBBだったが……。衝撃の表題作ほか全9編を収める芥川賞作家の傑作小説集
  • 木もれ陽の街で
    4.0
    昭和26年、恋はまだひそやかな冒険だった――。 向田邦子をこよなく愛する著者が初めて描く昭和の恋 【あらすじ】 戦争の記憶がまだ新しい、けれども人々の生活が徐々に活気を取り戻し始めた昭和26年の東京・荻窪。 丸の内の商社に勤める小瀬家の長女、公子は、崩れた魅力を放つ画家の片岡と知り合い、惹かれていくが……。
  • 山口瞳「男性自身」傑作選 熟年篇
    4.0
    1~2巻715~770円 (税込)
    ガスの点火ができない/バターは食品の最高傑作/軍隊では、狡猾な男が褒められ、偉くなる/私は向田邦子処女説を支持/夏の終り、咲き残っているアジサイが好き/嫌いなのは「でしょうねえ」と受け答える人――週刊新潮で31年続いた名物コラム「男性自身」は、ユーモアとペーソスにあふれた出色の身辺雑記だった。今読んでも色褪せない傑作を熱烈ファンの嵐山氏が選び、再編集した。
  • 月曜日の朝・金曜日の夜
    4.0
    1巻770円 (税込)
    中央線に乗って国立駅から東京駅まで通う。沿線に展開する四季折々の風景、車内にみる世相百態など、通勤電車の心とその表情を捉えた「月曜日の朝」。週末にホッと一息ついて行きつけの止り木でピーナツを噛み、寿司屋の床几でコハダをつまむ。わが街のやすらぎの風情を描く「金曜日の夜」。ひとつひとつの挿話に季節感が刻みこまれ、日常生活を再発見する新しい歳時記。
  • 踊り場姫コンチェルト
    4.0
    全国大会を目指すべく、県立伊佐美高校吹奏楽部に入部した梶浦康規。真面目で正確な演奏しか取りえがない康規が命じられたのは、天才的な音楽の才能を持ちながら、破滅的な指揮を振りつづける問題児「踊り場姫」藤野楡を、まともな指揮者に生まれ変わらせることだった。周囲に関心がなく自分の思う指揮を振る楡には取りつく島もなく、演奏は空回りを続けるばかり。どうすれば、彼女と周囲の歯車とを噛み合わせることができるのか。コンチェルトを奏でることができるのか……。青春の踊り場にいる彼女と僕の、吹奏楽ストーリー。
  • 散華
    4.0
    ガイドブック執筆のために京都を訪れたフリーライターの緋美花。取材で街を歩いていると、オスを感じる男と出会う。ベンチャー企業の経営者、寡黙な京人形師、茶道具屋の跡取りの坊や、SM愛好家…。彼らの指、口、身体に、ときに緩やかに、ときに激しく、緋美花は乱される。雅やかな空気につつまれた、匂い立つ官能が胸を揺さぶる傑作短編集。
  • 小説 微熱少年
    4.0
    1巻880円 (税込)
    60年代の少年たちの青春を叙情的に描いた、松本隆の長編小説処女作「やあ暗闇、ぼくの旧い友だち また君と話をしに来てしまったよ」。16ばんめの夏、平凡な高校生の「ぼく」は、バンド仲間と一緒に、ビーチボーイズのヒットナンバーが流れる海辺を訪れ、そこからひとつの物語が始まります。少しだけ年上の少女との出会い、ささやかな冒険、親友との友情、美しくも気まぐれな彼女との恋、日本中を熱狂させたザ・ビートルズの来日公演。さまざまな人との出会いが、少年の心に少しずつわずかな熱をおびさせていきます。60年代に高校時代を過ごした少年たちの淡く切ない青春を、リリカルなタッチで描いた、作詞家・松本隆の処女長編小説です。
  • 夕ごはんたべた?
    4.0
    1巻1,199円 (税込)
    尼崎の下町で皮膚科を開業する中年医者、吉水三太郎。子供たちは、学園紛争の後遺症で、いまだに内ゲバにまきこまれたり、高校を中退してシンナー遊びに走ったり。それに一喜一憂する妻の玉子。そんな中で、杓子定規な校長や無責任な親子関係論をブツ教育評論家に腹を立てながら、人生の喜びを味わっていく三太郎博士の眼を通して、本当のやさしさとは何かを考えさせるユーモア長編。
  • キアズマ
    4.0
    ふとしたきっかけでメンバー不足の自転車部に入部した正樹。たちまちロードレースの楽しさに目覚め、頭角を現す。しかし、チームの勝利を意識しはじめ、エース櫻井と衝突、中学時代の辛い記憶が蘇る。二度と誰かを傷つけるスポーツはしたくなかったのに――走る喜びに突き動かされ、祈りをペダルにこめる。自分のため、そして、助けられなかったアイツのために。感動の青春長編。
  • 光の山
    4.0
    震災後の苦難に満ちた日々の中で、珠玉の小説が生まれた……地震・津波の記憶が鮮烈に蘇る「蟋蟀(こおろぎ)」「小太郎の義憤」、原発事故後の放射能や除染を背景にした「アメンボ」「拝み虫」、深い情感にみちた「東天紅」、厳粛さとユーモア、不思議な輝きに包まれる表題作「光の山」。福島在住の僧侶作家が、生と死の現実を凝視しながら描いた祈りと鎮魂の作品集。芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
  • 上島さんの思い出晩ごはん
    4.0
    食べることは明日を生きること。 自宅と職場を行き来するだけの毎日――孤独なアラサーOL・民子の楽しみは美味しい夕食を食べること。コロッケパン、麻婆豆腐、焼きそば等の簡単手料理には元彼・上島さんとの思い出が詰まっていた。突然の事故で彼を喪ってから一年。その一品一品が民子の悲しみを癒していく。少しずつ明らかになる上島さんの知られざる一面、秘めた想いとは? 美味しい食事は思い出と共にある! 読んで作って食べたくなる、感動のグルメ恋愛小説。
  • 殺人出産
    4.0
    「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。
  • 海の家族
    4.0
    死地から生還した人間たちのその後の運命とは 試合相手を殺めたキックボクサー。海難を生き延びた兄弟。特攻の生き残り。地獄を見て変容する人生を描く五篇。石原文学の新境地。
  • 未踏峰【上下 合本版】
    4.0
    1巻1,452円 (税込)
    大学生活最後の夏。雪吹は恋塚ら三人の親友と八ヶ岳へ登った。そこで四人の女子大生と出会い、財閥令嬢の純子と恋に落ちる。その後、女子大生の一人だった京子の周りで、殺人事件が発生。奇しくも事件を追いかけるのは、警官となった恋塚で――。八人の男女が辿る意外な運命とは!? ※本電子書籍は『未踏峰 上』『未踏峰 下』を1冊にまとめた合本版です。
  • てんやわんや
    4.0
    臆病で気は小さいが憎めない犬丸順吉は、太平洋戦争直後、戦犯を恐れた社長の密命により四国へ身を隠す任務を与えられる。そこには荒廃した東京にはない豊かな自然があり、地元の名士に食客として厚遇を受けながら夢のような生活が待っていた。個性豊かな住民たちと織りなす笑いあり恋ありのドタバタ生活はどんな結末を迎えるか……。昭和を代表するユーモア小説。
  • 七時間半
    4.0
    東京―大阪間が七時間半かかっていた頃、特急列車「ちどり」を舞台にしたドタバタ劇。給仕係の藤倉サヨ子と食堂車コックの矢板喜一の恋のゆくえ、それに横槍を入れる美人乗務員、今出川有女子と彼女を射止めようと奔走する大阪商人、岸和田社長や大学院生の甲賀恭男とその母親。さらには総理大臣を乗せたこの列車に爆弾が仕掛けられているという噂まで駆け巡る!
  • 妬心
    4.0
    夫も子供も捨て家を出るきっかけとなった年下の男との偶然の再会が、作家として世に出はじめていた牧子の心に妖しい愛の炎を呼びさます。やがて二人で暮らす日々……。だが突然、男がきりだす別れ話。不倫の愛に懊悩する女の業を描く表題作、他に情熱のおもむくままに愛の遍歴を重ねる女を多彩に描いた六篇を収録。
  • 泪壺
    4.0
    「わたしを壺にして、側においといて」。癌に冒されて逝った最愛の妻を骨灰磁器(ボーンチャイナ)として遺した男。一周忌を過ぎ、男の前に現れた女性は、その壺に戸惑いを隠せない。表題作のほか、会社の上司との愛と別れを描く『マリッジリング』、手の移植手術から過去の女を振りかえる『握る手』など愛と性を抉(えぐ)る珠玉の短篇集。
  • 暗い波濤(上)
    4.0
    1~2巻1,023~1,078円 (税込)
    昭和18年4月、特設巡洋艦愛国丸は、台湾での基礎教育を終えた海軍第二期予備学生550余名を乗せて帰国の途につき、呉に入港した。ここで予備学生たちはそれぞれの配属先に別れるのだった。霞ヶ浦航空隊の栗原、海軍兵学校の田崎、館山砲術学校の三宅――彼らは厳しい専門訓練を経て任官し、前線に出てゆく……。自ら青春を日本海軍とともにした著者が情熱を傾けた渾身の二千枚。
  • ナーダという名の少女
    4.0
    カルナバル(カーニバル)の国、ブラジル。15歳のアリコは、不思議な少女ナーダと出会う。自由奔放に生きる彼女が、孤独なアリコの目には眩しかった。サンバのリズムと鮮やかな色彩で描かれる幻想的な物語。
  • 九鬼周造 理知と情熱のはざまに立つ〈ことば〉の哲学
    4.0
    独自の思索を展開した哲学者・九鬼周造(1888-1941年)。その波乱に満ちた生涯をたどりながら、「〈ことば〉の哲学」をキーワードにして、全主要著作を読み解く。『「いき」の構造』(1930年)、『偶然性の問題』(1935年)、『文芸論』(1941年)といった多彩な著作を貫くものとは? 日本哲学研究の第一人者である著者が、若き日から耽溺してきた不世出の哲学者に抱く深い想いを今ついに解き放つ。
  • マザーズ
    4.0
    1巻1,210円 (税込)
    特別養子縁組には、いまの日本が抱えるさまざまな社会問題が見え隠れする。救いようのない不幸の連鎖を断ち切るための、一縷の望み…それがなんなのか、多くの母子を見守ってきたNPO代表の貴子は知っていた。 中京テレビ制作ドラマ「マザーズ」「マザーズ2015 ~17歳の実母」完全ノベライズ版! 【目次】 第1章|マザーズ 第2章|マザーズ2015 ~17歳の実母」 ・人物相関図 ・あらすじダイジェスト 【著者紹介】 脚本/吉田紀子(よしだのりこ) 脚本家。大学卒業後、証券会社で2年間の勤務を経て、倉本聰が主催する富良野塾でシナリオを学ぶ。 代表作にドラマ「お見合い結婚」「恋を何年休んでますか」「Dr.コトー診療所」シリーズ、映画「涙そうそう」「ハナミズキ」など。 ノベライズ/青山美智子(あおやまみちこ) ライター。雑誌編集者を経てフリーに。2003年、「ママにハンド・クラップ!」でパレットノベル大賞(小学館)佳作受賞。 短編小説「街灯りの向こうに」が映画化されたほか、著書にノベライズ「ビューティフルレイン」(扶桑社)など。
  • 京の川
    4.0
    1巻671円 (税込)
    「人間は、みんな大きな苦労の石を大切に抱いて生きてるんや……」京都の花街に生きる芸妓静香は、庭師だった義父が生前よくつぶやいていた言葉をじっと噛みしめる……。暗い出生の秘密を胸に秘め、複雑な人間関係の絆に縛られながらも、ひたすらに女の道を歩もうとする静香の哀歓の人生を、美しい古都の風物の中に鮮やかに描いて、哀切な感動を呼ぶ長編小説。
  • あとかた
    4.0
    1巻539円 (税込)
    実体がないような男との、演技めいた快楽。結婚を控え“変化”を恐れる私に、男が遺したもの(「ほむら」)。傷だらけの女友達が僕の家に住みついた。僕は他の男とは違う。彼女とは絶対に体の関係は持たない(「うろこ」)。死んだ男を近くに感じる。彼はどれほどの孤独に蝕(むしば)まれていたのだろう。そして、わたしは(「ねいろ」)。昏(くら)い影の欠片が温かな光を放つ、島清恋愛文学賞受賞の恋愛連作短編集。
  • 美しい心臓
    4.0
    DVに憑かれた冷酷な夫から逃げ出したわたしが、職場で偶然知り合った既婚者の彼。その導きで始まった密会のたわむれは、わたしを絶望の淵から救った。甘い官能に溺れるふたつの魂は、秘密の部屋を抜け、やがて緑滴る中米の地を目指す。生命が躍動する新世界で、わたしが望んだのは、しかし、欲して止まない彼の死だった。悪魔的に美しく、愛と見まごうほどに純粋な感情の行方。
  • 結婚の四季
    4.0
    白無垢の花嫁衣裳、ハワイのハネムーン、夢のような蜜月が過ぎてしまったあとに残るものはなに? 家風の違い、嫁と姑、果ては夫の浮気……和子は様々な事件に傷つきながらもひたむきな愛情で立ち向かっていく。新婚1年の和子の愛と惑いの日々を、独特の温もりある筆致で描き爽やかな感動を呼ぶ傑作長編。
  • 最後の夏-ここに君がいたこと-
    4.0
    小さな田舎町に暮らす、幼なじみの志津と陸は高校3年生。受験勉強のため夏休み返上で学校に通うふたりのもとに、海外留学中のもうひとりの幼なじみ・悠太が突然帰ってきた。密かに悠太に想いを寄せる志津は、久しぶりの再会に心躍らせる。だが、幸福な時間も束の間。悠太にまつわる、信じがたい知らせが舞い込む。やがて彼自身から告げられた悲しい真実とは…。すべてを覆すラストに感涙!
  • 世界地図の下書き
    4.0
    【坪田譲治文学賞受賞作】両親を事故で亡くした小学生の太輔は「青葉おひさまの家」で暮らしはじめる。心を閉ざしていた太輔だが、仲間たちとの日々で、次第に心を開いてゆく。中でも高校生の佐緒里は、みんなのお姉さんのような存在。卒業とともに施設を出る彼女のため、子どもたちはある計画を立てる……。子どもたちが立ち向かうそれぞれの現実と、その先にある一握りの希望を新たな形で描き出した渾身の長編小説。
  • エンジェルボール : 1
    4.0
    1~4巻561~594円 (税込)
    トラック運転手をしながら小学生の息子二人と広島県因島で暮らすバツイチ41歳の寺谷和章は、ある夜、交通事故に見舞われ、目の前に現れた謎の天使に“思いのままに飛んでいく魔球”を授かる。和章は「カープを日本一にする」という子供の頃の夢を叶えようと、広島カープの入団テストを受けに行くが……。家族とそれを取り巻く人間模様を通して、男の選択と生き様を描く長編エンターテインメント。第六回広島本大賞の小説部門大賞を受賞。
  • 「文壇」の崩壊
    4.0
    文壇事情に精通し、匿名批評も多くし、四十九歳で世を去った昭和の文芸批評家、十返肇。軽評論家と称され、正当な評価を受けていたとは言いがたい彼はしかし、文学への深い愛と理解力、該博な知識をもって、昭和という激動の時代の文学の現場に、生き証人として立ち会い続けた希有なる評論家であった。今なお先駆的かつ本質的な、知られざる豊饒の文芸批評群。
  • 1973年のピンボール
    4.0
    「電灯のスイッチを切って扉を後ろ手に閉めるまでの長い時間、僕は後ろを振り向かなかった。一度も振り向かなかった」東京で友人と小さな翻訳事務所を経営する〈僕〉と、大学をやめ故郷の街で長い時間を過ごす〈鼠〉。二人は痛みを抱えながらも、それぞれの儀式で青春に別れを告げる。『風の歌を聴け』から3年後、ひとつの季節の終焉と始まりの予感。「初期三部作」第二作。
  • 風の歌を聴け
    4.0
    「あらゆるものは通り過ぎる。誰にもそれを捉えることはできない。僕たちはそんな風に生きている」1970年8月、帰省した海辺の街。大学生の〈僕〉は、行きつけのバーで地元の友人〈鼠〉と語り明かし、女の子と知り合い、そして夏の終わりを迎える。過ぎ去りつつある青春の残照を鋭敏にとらえ群像新人賞を受賞した、村上春樹のデビュー作にして「初期三部作」第一作。
  • 犯罪調書
    4.0
    犯罪はその時代の意匠である。新聞の結婚案内欄を利用した連続殺人事件。イギリスの大国主義が生みだした「ピルトダウン人偽造事件」。農商務省の官吏がおこした本邦初のバラバラ殺人事件など、世界を騒然とさせた古今東西の犯罪を収集、軽妙な筆で事件の謎と人間のドラマをさぐった犯罪調書。
  • 小さき花々
    4.0
    貧富の差など、理不尽な社会に引き裂かれてゆく少女たちの儚く美しい絆を描き、そこに現実に立ち向かう乙女へのメッセージを込めた短篇集。「少女の友」に連載された『花物語』の続篇。
  • 肝心の子供/眼と太陽
    4.0
    人間ブッダから始まる三世代を描いた衝撃のデビュー作「肝心の子供」と、芥川賞候補作「眼と太陽」に加え、保坂和志氏との対談を収録。芥川賞作家・磯崎憲一郎の誕生の瞬間がこの一冊に!
  • 思い出のとき修理します
    4.0
    1~4巻506~660円 (税込)
    仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。引っ越し先の、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の商店街で奇妙なプレートを飾った店を見つける。実は時計店だったそこを営む青年と知り合い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれるうち、彼に惹かれてゆくが、明里は、ある秘密を抱えていて……。どこか懐かしい商店街が舞台の、心を癒やす連作短編集。
  • UN-GO 因果論
    4.0
    “敗戦”後の近未来日本。I国から帰国したばかりの〔探偵〕は新興宗教団体・別天王会での連続不審死事件の捜査協力を依頼された。姿の見えない獣が出現するというその事件は、〔探偵〕が口を閉ざす過去、行動を共にする奇妙な少年・因果と密接な関係があった――坂口安吾『安吾捕物帖』原案のアニメ「UN-GO」の劇場公開作を脚本家自身がノヴェライズした「因果論」に加え、小説版オリジナルの前日譚100枚を特別収録。
  • 片隅寓話【HOPPAライブラリー】
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    ちょっと不思議でなぜか愛おしい物語。時に切なく、時にやさしい、現在、過去、未来、そして異世界を行き来する。どこかにありそうで、どこでもない場所にあなたを誘う、とっておきの14編。現代アーティストの竹本万亀の挿絵も独特の趣があり秀逸。

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  • 神様に一番近い動物 ~人生を変える7つの物語~
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    7つの面白さが味わえる新感覚エンターテインメント! どの物語にも、あなたの人生観を大きく揺さぶる一文が、きっと見つかります。 三匹の子ぶたの元に現れたオオカミは、童話「三匹の子ぶた」を携えていた――三匹の子ぶたなう 軽い気持ちで女の子にあげた1万円札が、怒りの形相で戻ってきて――お金持ちのすすめ 地球を守るため、人間と動物が協力して宇宙のオリンピックに挑む――宇宙五輪 売れないミュージシャンが流れ星に願い事をすると、その星が部屋にやってきて――役立たずのスター クヌギの木のヌシのカブトムシが何者かの手によって殺害された。この事件解決を任されたのは伝説の刑事だった――スパイダー刑事 シャッター商店街で大繁盛する「蕎麦愛沢」。しかし、この店長にはある秘密があった―― 愛沢 牧場で平和な生活を送っていた子牛の耳元でネズミがささやいた。「お前はこれから革ジャンになるんだよ」――神様に一番近い動物
  • デッドエンド 死に戻りの剣客
    4.0
    生涯最後の決闘――。相手は幼き頃からの同門。敵意を向かい合わせて腕を磨いた、我が半生の片割れ。かつて一度として剣を届かせることのできなかった仇敵。どちらが真剣での決着を言い出したのか。とにかく、確かに私は斬られたのだった。だが気付けば、私は果たし合いの直前に戻っていた。斬り殺される度に、時間は巻き戻される。死ぬ度に蘇る。そしてまた斬り結ぶ。私の振るう剣が、あの男に届くまで。不可解な現象に巻き込まれた“死に戻り”の剣士が辿る、数奇な一生とは――。入間人間がおくる、異端の剣豪小説。
  • 銀座のカラス 上
    4.0
    1~2巻825円 (税込)
    歩むべき道が見つからずもがいている者よ、この本を読め!(作家・宮田珠己) 名著復刊! 伝説の「青春三部作」が現代に甦る!  二十三歳の松尾勇は、デパート業界の新聞や雑誌を発行している小さな会社の新米編集者。会社創業以来の人事異動によって配属された編集部で、『店舗経営月報』という、三十二頁、発行部数八百部という地味な雑誌を作っている。 勤め始めて約一年、会社が新橋から銀座のビルへと引っ越した直後、松尾に大きな転機が訪れる。前任者の突然の退社により、なんといきなり編集長になってしまったのだ! といっても部員は自分ひとりだけ。経験もなければ部下もいない松尾の悪戦苦闘の日々が始まった――。 椎名誠初めての新聞連載小説としても話題を集めた、自伝的青春小説の傑作がついに復刊。
  • 逆襲、にっぽんの明るい奥さま
    4.0
    きっとあなたに似た主婦がいる、8つの物語。 《わたしにとっては、主婦とは雄々しい人たちです。たった一人で、家族のために自分の全てを差し出している善意の人です》《逆襲したわけは、そうでもしないと誰も、主婦の話なんて聞いてくれないからです。うっかり「どうしたの」と言ったら、面倒なことを振られるとでも思うのでしょうか。そうではないのに。ただ知って欲しい。それだけのことです。》(著者)  子どもは言うことを聞かず、夫は理解してくれず、姑は口出ししてくるし、ママ友との関係には気疲れするし、会社では上司に「もっと真剣に働け」と言われ……それでも悲しみも苦しみも胸に隠して、今日も家族のために奮闘する「奥さま」たち。日本最大のサイエント・マジョリティーである彼女たちの胸の内を、リアルに綴った短編集がいよいよ文庫になります。  主婦なら誰でも身に覚えのある描写が満載、そして読み終える頃には明日を生きる勇気をもらえる、8つの共感ストーリー。
  • あいつと私
    4.0
    堅実な家庭に生れ育ち、柔軟な感受性と豊かな包容力とにめぐまれた浅田けい子と、暗い出生の秘密に加え変則的かつ無秩序な家庭生活の影響から、ニヒリスティックな性格の持ち主となった黒川三郎。――この、あまりにも対照的な“あいつと私”を中心に、現代の学生風俗と明るい学園風景、そして、若い愛情の波に洗われる若者たちの体験を爽やかなタッチで活写する、石坂文学の傑作。
  • 男は旗
    4.0
    大海原を制覇し、その優雅な姿は“七つの海の白い女王”と嘔われたシリウス号も今は海に浮かぶホテルとして第二の人生を送っていた。ところが折からの経営難で悪辣なギャングに買収されてしまう羽目に。しかし! シリウス号に集う心優しきアウトローどもが唯々諾々と従う筈はない。買収の当日、朝まだきの海を密かに船は出航した。謎の古地図に記された黄金の在り処を求めて……。
  • 夢の壁
    4.0
    終戦前後、少女期を北京で過ごした佐智が見たことは、少女の心をひとまわり大きくした――戦争で母親を亡くした悲しみを背負いこむ中国人の少年と佐智との無垢な心の交流を描いた芥川賞受賞の「夢の壁」と、国民学校が消滅した夏の一日、SH学院の利発な少女・宋梅里との友情、両親と共に日本に帰る1947年の船中の出来事など、佐智の目と心を通して活写する「北京海棠の街」を収録。
  • 贋作・桜の森の満開の下
    4.0
    1巻330円 (税込)
    ヒダの匠の弟子である耳男と山賊のマナコ、素性を語らないオオアマの3人は、ヒダの王家の夜長姫と早寝姫のために仏像を彫ることを命じられた。しかし、3人の仕事は一向に進みそうになく―。坂口安吾の「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」を下敷きに、人間と鬼が混在するという設定のユニークさや言葉遊びをふんだんに織り交ぜて描かれた作品。
  • 人間万事塞翁が丙午
    4.0
    呉服問屋が軒をつらねる東京・日本橋堀留町の仕出し弁当屋〈弁菊〉。人情味豊かであけっぴろげ、良くも悪くもにぎやかな下町に、21歳で嫁いできたハナは、さまざまな事件に出会いながらも、持ち前のヴァイタリティで乗り切ってゆく。――戦中から戦後へ、激動の時代をたくましく生きた庶民たちの哀歓を、自らの生家をモデルにいきいきと描き出した、笑いと感動の下町物語。直木賞受賞。
  • 鳥の影
    4.0
    1巻440円 (税込)
    平穏な日常生活にふとよぎる狂気の影……。大企業の課長代理、テレビ・ディレクター、大学教師など、失われた青春の癒しがたい傷を抱きつつ、現代の第一線で活動する知識人たちが、あることをきっかけとして突如、情念の押えがたい噴出に襲われる。狂気の世界へとつき進んでいく彼等のありさまを通して、捉えどころのない現代の生に、鮮明な光をあてようとする意欲的連作小説集。
  • 贈る言葉
    4.0
    1巻440円 (税込)
    さまざまな夢と未来への志向をいだきながら学窓を飛び立ったはずなのに、ただ倦怠と惰性をしか見いだせなくなっている十年後の今日の、限りない挫折感を吐露した「十年の後」、“愛の観念”に固執するあまり、ついに結ばれることなく訣別してしまった、過去の恋人に語りかける抒情的作品「贈る言葉」。戦後世代の青春の苦悩を真摯に浮彫りにした、芥川賞受賞作家の中編二編。
  • 森

    4.0
    明治33年、15歳の菊地加根は九州から東京の森の学園・日本女学院に入学した。恋愛、友情、嫉妬……、「新しい女性」の理想を掲げた自由な校風の下、加根を取りまく女学生たちの青春の姿が細やかに描かれ、明治の群像が瑞々しく蘇る。女性たちの自立への物語であると同時に、幕末から明治30年代に至る文化史でもある豊潤なロマネスク小説。近代日本の百年を生きた著者の最後の大作。
  • 立ち盡す明日
    4.0
    1巻330円 (税込)
    一流銀行の調査部員・佐室孝策の家に、妻・聡子の従妹・由希子が同居することになり、ふとした出来事から、由希子は孝策に愛を感じ始める。それは、稚い愛ではあったが、十分に、家庭崩壊の危機をはらむものであった――。知識人の胸の奥に巣くう虚無と孤独の心と、それらゆえの愛の挫折とを、明晰かつ抒情的な文体で描きあげた、『されどわれらが日々――』に続く長編第二作。
  • めし
    4.0
    男が絶対の位置に坐っている世間の、そのような男からは離れた女、すなわち、ひたすら愛情だけに生きる女が、その愛情を失うことになったときの、まるで救いようのない虚無感、生活と心の拠りどころを失った女の哀しい運命を、永遠のテーマにした林芙美子の佳篇。昭和二十六年、朝日新聞に連載中、突然の作者の死により絶筆となったが、後に映画化されて、絶大な成功を収めている。
  • 1492年のマリア
    4.0
    1巻2,090円 (税込)
    新大陸アメリカは、ユダヤの〈約束の地〉だった!壮大なる歴史ロマンに秘められた、情報社会の功罪をめぐる〈暗合の糸〉。NHKオーディオドラマ原作。
  • あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。(上)
    4.0
    1~2巻572円 (税込)
    高校生の今はばらばらの幼なじみたちは、とつぜん帰ってきた少女“めんま”の願いを叶えるために再び集まることに……。大反響アニメを、脚本の岡田麿里みずから小説化。小説オリジナル・エピソードも含む上巻。
  • 夜ふかし喫茶 どろぼう猫
    4.0
    もう何年も、不眠で悩んでいる大学生の結月。ある春の日、住んでいるマンションの二階に、平日の夜中だけOPENする不思議な喫茶店があるのを見つける。店主は、「眠りを盗んでいく猫」の噂を集めている風変わりな青年、榊真臣。店は、眠れない長い夜を過ごす人のために開けているのだという。結月は、居心地がよく、珈琲の美味しいこの店に通うようになるが……?
  • 片見里、二代目坊主と草食男子の不器用リベンジ
    4.0
    徳弥は父の急逝で若くして住職となった合コン好きの不良坊主。彼の元に、小六のとき一瞬だけ同級生だったフリーターの一時が訪ねてきた。父の遺骨を引き取るためだ。再会した二人は、かつてのマドンナ・美和の自殺にある男が絡んでいたことを知り、仕返しを企てるが……。爽快でちょっと泣ける男の純情物語。(『片見里なまぐさグッジョブ』を改題)
  • 倉橋由美子の怪奇掌篇
    4.0
    夜ごと体を離れて首だけが恋人のもとに通う娘の怪しげな恋慕と残酷な死「首の飛ぶ女」。長風呂がたたってガイコツになった少年の病名は突発性溶肉症と診断された「事故」。夢の中に現われる世にも醜悪な男のたくらみ「交換」。元宰相ボーブラ氏はいかにしてカボチャ顔になったのか「カボチャ奇譚」など、幻想・残酷・邪心・淫猥な世界を、著者独特の文体でえぐりだす怪奇短編20編。
  • ナルキッソスの鏡
    4.0
    女装倒錯、その美貌とあいまった孤高のナルシズムに生きる作家志望の青年。そして、殺戮をくりかえしてまでも子供たちを守ろうとする過剰な家族愛に生きる異形の大女。高原の避暑地を舞台に、それぞれの人生が交錯するとき悲劇のドラマがはじまる――。愛と憎しみに囚われた人間の2つのストーリーがモザイク模様のように絡み、展開する衝撃のサイコ・サスペンス。
  • 【電子特別版】少女か小説か
    4.0
    卒業式の日、誰もいなくなった教室で、制服を脱ぐときが訪れた少女と男性教師が「恋」について交わす会話のゆくえは……。(「セーラー服を脱がないで」)ほか、“トラウマテクノポップ”バンド・アーバンギャルドのリーダー松永天馬が描きだす「少女」たちの物語。病的にポップ。痛いほどガーリー。アーバンギャルドの代表曲をモチーフにした短編小説12編を収録した短編集。電子版には宮崎夏次系イラスト集を収録。
  • 空ガール! ~仕事も恋も乱気流!?~
    4.0
    CAになれば、なんでも手に入る……はずだったのに!? 華やかな世界に憧れ日本国際航空(JIA)に入社した紗世はCA7年目、理想と現実のギャップにもがいていた。あるとき新人・航の教育係に任命されるが彼は会議でやらかし、機内サービスもトラブル続き。なのに今日も、夫婦問題を抱えた社長、大きなぬいぐるみを背負った女性、フライトログブックを頼む少年などの対応に追われ…? アラサー紗世の仕事と恋を乗せた運命のフライトの最終目的地は!?
  • 華アワセ 總-アヲイロノキヌ-
    4.0
    1~2巻924~1,320円 (税込)
    『華アワセ』シリーズ1作目『蛟編』の各ルートエンディング後をベースに、蛟と主人公のエピソードを中心にオムニバス形式で構成。互いに心を通い合わせて、「ひとつ先に進むまで」の物語とバッドエンド後を綴ります。また、過去にB’s-LOGに掲載されたSSの再録に合わせて、本書用に新たに書きおろしたエピソードを盛り込んだ作品を予定しております。ゲームを遊んだ方、これからゲームを遊ばれる方、幅広いお客様に楽しんでいただける内容となります。
  • のっぴき庵
    4.0
    1巻1,672円 (税込)
    伊豆にある老人ホーム「のっぴき庵」の入居者は、仕事がないベテラン役者のみ。大スターの入居、脇役俳優の失踪、女優の結婚宣言など、一癖も二癖もある面々が起こす騒動はオーナー・今村富夫の悩みの種だ。そんな気苦労の絶えない富夫は考え続ける――「『人生、半ばあきらめて、終着駅を待っている』と口にする"のっぴきならない"彼らに、僕は何ができるのだろうか」と。そして、思わぬトラブルをきっかけに大きな賭けに出た!
  • 明日、世界が終わるとしても
    4.0
    それは新たな悲劇か。それとも、悲劇を乗り越えた希望か。一九九九の年、七の月、空から恐怖の大王が降ってくるだろう――ノストラダムスの予言を知った四人の高校生は「死」を思い、残された期限をどう生きるかを考える。その記憶は、大人になった彼らの人生に意外な影響を与えていくのだった。夢に挑む史生、意外な職につく恵津子。時代の荒波に揉まれながらも「生きること」に真摯に向き合う彼らの姿を描く、胸を揺さぶる物語。『虹とノストラダムス』を改題。

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  • ドラマデイズ
    4.0
    OL人生一発逆転なるか?リアルお仕事小説。  仁藤茉由子28歳OL。仕事はデータの入力。会社では気の合わない同僚と嫌味な上司に囲まれ、帰宅後は部屋で一人ビールを飲む毎日。そんなかわり映えのしない日々からの脱却を目指す茉由子に、大手テレビ局が主催するシナリオコンクルール入賞の朗報が届きます。「会社を辞めて書くことに専念しよう!」そう心に決めて臨んだ授賞式でしたが、突きつけられたのは厳しい現実でした。  仕方なくOLを続けながら脚本家を目指すことにした茉由子に、ドラマ制作会社からプロット書きの仕事が舞い込みます。脚本家としての足掛かりにと、徹夜を続けて必死にプロットを書きあげますが、執筆料は出ないありさま。一方会社では、華やかな世界に身を置く茉由子をねたんでか、同僚の態度はどこかよそよそしくなり……。  落ち込む茉由子の前に現れたのは、駆け出しの俳優、秋月愁。「いつの日か、君が脚本を書いて、僕が主演する」――愁の言葉に書くことへの意欲を取り戻した茉由子でしたが、愁はまたたく間に人気俳優へと駆け上がり、あっという間に遠い存在に。  そんな中、いつもの職場で待っていたのは、予想もしなかった事件。茉由子はようやく、自分が気づかずにいた人々の温かさ、自分自身の本当の思いに気づき始めます。そして、自分が本当に書きたい「ドラマ」を見つけるのでした。
  • コントレール~罪と恋~
    4.0
    大石静が描く、究極の「禁断の愛」とは!?  6年前、不幸な無差別殺人に巻き込まれ夫を失った青木文(あおきあや・45歳)は、幸せを諦めきった乾いた日々を送っていた。亡き夫と一緒に営んでいた海沿いのカレー食堂「ドライブイン・コントレール」を、忘れ形見の友樹(5歳)と生きるために営んでいる。亡き夫の母である姑と中学時代からの親友、殺人事件の担当刑事・佐々岡らに助けられほそぼそと暮らしている。店名は飛行機雲の英訳。夫との幸せな思い出でもあり、夫から最後のメールで送られてきた写真も飛行機雲、という不幸の象徴でもある。  そんなある日、ハプニングにより、長部瞭司という暗い影を抱えた失声症のトラックドライバーと出会う。会った瞬間から、どうしようもなく惹かれ合う二人。それまで無彩色だった文の毎日は、彼と会い、恋に堕ちることで彩りを取り戻していく。瞭司もこの出逢いから生きる希望を取り戻し、声も取り戻していく。炎のように愛し合う二人。  しかし、その幸せも長くは続かない。瞭司が衝撃のあまり声まで失ってしまった原因とは・・・・。そして、文が抱えている夫の隠された真実とは・・・。 物語は、ある女性の出現により、思わぬ方向に展開していく・・・・・。
  • Y.M.G.A. 暴動有資格者
    4.0
    1巻1,799円 (税込)
    20XX年。グローバリズムが進行し、日本国内では地下に治外法権の社会が広がっていた。地下住民の少女リオは仲間たちと革命を試みる──。究極の格差社会の中、懸命に生きる若者たちの友情、淡い恋情を描く、超エンターテインメント青春群像活劇。
  • 絆

    4.0
    1巻1,037円 (税込)
    「康平、銀行には勝てんよ。金を返すまではね」。丹波から身一つで出てきた森沢康平は愛知で染色業を営む矢井田と出会い、かつて「ガチャ万」と言われた繊維業界で働くことになる。昭和から平成、日本経済が大きく動いたとき、同郷の幼なじみ、大手銀行に勤める治夫と再会し――。走り続けた男たちの物語。
  • 抱きしめたい
    4.0
    柔一(じゅういち)、愛称ジャック。強くなりたくて入った剣道部だけど、県下屈指の強豪校だから稽古の厳しさはハンパないし、補欠だ。ある日、ミチオとショーケンがやってきて言った。「ドラムを叩かないか?」え? なんでおれ? それから、学園祭を目指し、ビートルズまみれの日々が始まった。ぐっとくる青春音楽小説。
  • 中継刑事<捜査五係申し送りファイル>
    4.0
    四年前の女子高生転落死事件が、ネット上の他殺を示唆する書き込みが発端で再燃。凄まじい速さで名門校を揺るがすスキャンダルとなって広がっていく。捜査に乗り出さざるをえなくなった所轄署が事件の担当にしたのは"中継(なかつぎ)"捜査のために編成した捜査第五係だった。まったく新しい警察小説シリーズ第一弾!
  • 『マネーロンダリング』『タックスヘイヴン』合本版【電子版限定】
    4.0
    1巻1,249円 (税込)
    パナマ文書の流出により注目を集めるタックスヘイヴン(租税回避地)。 このタックスヘイヴンをテーマにした金融小説『マネーロンダリング』『タックスヘイヴン Tax Haven』が、電子書籍限定の合本版で登場! ■『マネーロンダリング』 香港在住で、もぐりのコンサルタント・工藤をある日、美しい女・麗子が訪ねる。 「5億円を日本から海外に送金し、損金として処理してほしい」彼女の要求は、脱税の指南だった。 4ヶ月後、麗子は消えた。 5億ではなく50億の金とともに。 すぐに工藤は東京へ。 麗子と50億の金はどこへ? マネーを知り尽くした著者による驚天動地の金融情報小説! ■『タックスヘイヴン Tax Haven』 東南アジアでもっとも成功した金融マネージャー北川が、シンガポールのホテルで転落死した。 自殺か他殺か。 同時に名門スイス銀行の山之辺が失踪、1000億円が消えた。 金融洗浄(マネーロンダリング)、ODA、原発輸出、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ……。 名門銀行が絶対に知られたくない秘密、そしてすべてを操る男の存在とは? 国際金融情報小説の傑作! ※本作品は『マネーロンダリング』『タックスヘイヴン Tax Haven』を1冊にまとめたものです。 ※姉妹作品である『永遠の旅行者』もあわせてお読みください。
  • 必殺の三文判
    4.0
    1巻1,144円 (税込)
    この古ぼけたパン屋を改装したい。そして新たな気持でパンを焼くんだ。そう意気込んで銀行に融資を相談するが、前に借金をした際抵当に入れた店と土地の権利を返してもらってこいと言われる。借金は返しているので、抵当権を消すよう貸主の妻にお願いに行くが断られた。どうにかしたい!……身の回りにおきた法律問題を解決する「司法処士・乱橋衡平」の活躍を描く連作短編集。
  • 頭の中がカユいんだ
    4.0
    何かワケありの僕は、ある日、突然、妻と子を残して家出する。勤める小さな広告代理店に、寝泊まりするようになった僕。TV局員をはじめ、いろんなギョーカイ人たちと、夜に、昼に、昭和最後のヒートアップする大阪を徘徊する日々。次々とトンデモナイ事件が起こる中、現実と妄想の狭間で僕は……。中島らも自身が「ノン・ノンフィクション」と銘うった記念碑的処女作品集。
  • アケルダマ
    4.0
    1巻1,144円 (税込)
    キリスト再臨のときが訪れた! 古(いにしえ)より長らえてきた使徒が日本に眠る主のもとに集結。その目的は世界を地獄へ変えること――?! 異能力を持つ女子高生転毘巴(ころびともえ)は運命に従い、光と闇の決戦に挑む。彼女を助けるのはオカルトマニアの青年、沢田瞬。謎めく生徒会、頻発する吸血事件、イエス渡来伝説、そして“背信者”ユダの真実。伝奇ジュヴナイルの熱気と興奮、今ここに完全復活。
  • かみがかり
    4.0
    髪型を変えれば、人生は前向きになる!  学校職員の須川沙紀は、気が弱くて後輩にも強いことがいえない性格で、仕事はできるのだが回りからなめられていた。しかも、ワンマン経営を行っている理事長の命令で、架空の議事録作成もさせられていた。これは、理事長の横領や背任を正当化することになっていた。思い切って髪形を変えようとした沙紀は、初めての理容店に行ってみる。睡魔に襲われて起きた沙紀の眉毛は、これまでと違ってきりっと細く吊り上がっていた。すると、周囲の人間の反応が変わってきた……(「眉の巻」)。  ひとり暮らしの岩瀬かえでは、帰宅したマンションで泥棒と鉢合わせしてしまう。恐怖の中で犯人は撃退したが、その日は会社の同僚の家に泊まった。翌日、自宅の錠を変えベランダに防犯対策を施したかえでは、髪形を変えることにした。雨に降られて雨宿りしたのが理容店だったため、そこで髪を切ったのだが、気持ちよく寝ているうちにオドロキの髪になっていた ……(「守の巻」)。  仕事で追い込まれている人も、私生活が冴えない人も、髪形を変えれば人生は前向きになる!ある町の女性理容師の店で始まる、胸のすくような6つの物語。『わらの人』を改題しました。
  • マリリン・モンローという女
    4.0
    大リーガー・ディマジオの苦悩、大作家ミラーの弱点、大統領ケネディの秘密を見つめたセックスシンボル。繊細な魂が、成功の階段を上りながら求め続けたものは――? 慟哭の長編小説!
  • 王妃マリー・アントワネット 青春の光と影
    4.0
    1~2巻682円 (税込)
    14歳で嫁いだマリー・アントワネットを待っていたのは、無能な夫、底意地の悪い小姑、そしてフェルセンとの運命の出会い――。悲劇の要素を含みながら青春をかけぬけたマリー・アントワネットの恋と夢を描く。
  • デビュー小説論 新時代を創った作家たち
    4.0
    1巻1,881円 (税込)
    デビュー小説にはその作家のすべてが詰まっている! 村上龍、村上春樹、笙野頼子、高橋源一郎、山田詠美、多和田葉子、川上弘美、町田康。1970年代~1990年代に鮮烈なデビューを果たし、新しい日本文学の時代をひらいた8人の人気作家の原点とは。デビュー作を読み解き、当時の背景や意外な評価をまじえて語る、文学案内。

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