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時代を先取りした「見えすぎる目」がもたらした悲劇。自らの末期を意識した凄絶な心象が描かれた遺稿「歯車」「或阿呆の一生」、最後の評論「西方の人」、箴言集「侏儒の言葉」ほか最晩年の作品を収録。
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Posted by ブクログ
芥川の信念や、生き様や、死と生への向き合い方を目に焼き付けられる一冊。 読後、私は芥川龍之介という一人の人物の、生涯の観測者になった様な気がした。
西方の人・続西方の人はキリスト教の知識があまり無いのでよく分からなかった...泣 1番刺さったのは侏儒の言葉。人生生きててふと思い出すような言葉が多くあったと思う。
「侏儒の言葉」のために買いました。アフォリズム集の中では、ショーペンハウアーやビアスよりも好き。毒気が適度なせいか。何回読んでも飽きない。 蛇足ながら、角川のこの和柄シリーズは表紙の手触りが書物読んでる感があって好きです。
とにかく淡々と真っ直ぐに暗く ショートショート所でないたった2行で次々と時間が経過していく表題の或阿呆の一生 もはやポエムなのではと思ったが「病」や「月」辺りで短いからこその余韻、を感じさせた上ですぐ次の題へ行くので読書リズムが不安を誘う それを阿呆の一生だなんて エリ・エリ・レマ・サバクタニと言い...続きを読むたくなる 読んでいる文字数以上に考え事をした方が長い時間でした 真剣に読んだという意味で。
閃輝暗点がその名前で呼ばれるようになったのがいつ頃なのかは知らないが、芥川龍之介が歯車で書いたことによって広く知られ、自分もこの症状がある、と気づいた人がいたのならば、文章が広く読まれるということには意味があることなのだなと思った。 侏儒の言葉は何度で読んでもいい。
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