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北から南へ、そして南から北へ。突然高度な文明を失った代償として、人びとが超能力を獲得しだした「この世界」で、ひたすら旅を続ける男ラゴス。集団転移、壁抜けなどの体験を繰り返し、二度も奴隷の身に落とされながら、生涯をかけて旅をするラゴスの目的は何か? 異空間と異時間がクロスする不思議な物語世界に人間の一生と文明の消長をかっちりと構築した爽快な連作長編。
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Posted by ブクログ
読書好きSNS界隈で何度も見かけるので、初めましての筒井康隆作品。結論、とても面白かった。 SFだからかもしれないけど、昭和61年に刊行されたとは思えない、古さを感じない文章だった。 風景描写が鮮明で、人間模様も細かく描かれてるので、SFは日頃全く読まない私でもすっと馴染めた。 七瀬シリーズにも手を...続きを読む出そうか検討中。
大好きな小説の一つ 主人公の知識欲、学ぶ姿勢にあこがれを抱いた。 私がモデルとする人物像に大きく影響しているね
読んでいてワクワクする。何をしたいのか、何を目的としているのか。はたまたいっときの興味で行動してみるのか。関わってきた過去に対してのしがらみがある中で、無数にある選択肢を何をもって選ぶのか。愚直でいたいなと感じる一作。本をたくさん読むと王様になれる夢のような流れが好き。定期的に読み返したい。
人生という名の旅。 さまざな人間に出会い、自身の道を自身で決める。自分で選んだ道や生き方には誰も責任は取れないだろうが、その分、生を感じられるのだと思う。旅路の爽快感、喪失感、昂揚感すべてが伝わってくるようで、旅好きな私には最高の作品でした。
とにかくモテる旅好きラゴスさん。どこに行っても、いくつになっても、旅ゆく先々でモテまくります。しまいには、旧ドラクエV天空の花嫁のビアンカとフローラのように、かつて子供たちを苦しめた“究極の二択”に対して、反則まがいの“第三の選択肢”をズバッと選び、なおかつ自分の大好きな「読書最優先生活スタイル」は...続きを読む崩さないという、傍若無人ぶりを見せつけてくれます。 こんなラゴスさんの一生を、嫉妬を覚えるどころか憧れのまなざしで一気に読み切れたのは、良質な短編集のような構成のうまさと、ラゴスさんが自由を求めて自分のしたいことを存分にしながらも、極力まわりに迷惑をかけないという、僕の理想の生き方を体現してくれていたからだと思います。 少し悲しいというか寂しかったのは、このページ数の中で一気に人の一生を見せられるため、どんどん老いていくラゴスさんに対して「なんでもいいから、元気なうちにデーデと再会してくれ!」という気持ちになってしまったことです。でも、デーデと再会してしまったら旅が終わってしまうかもしれませんし、難しいですよね。 ちなみに舞台のイメージ、特にキチの村のあたりは、大好きな『トライガン』的な風景を想像していたので、それも楽しく読み進められた要因です。 あー、面白かった。
『旅のラゴス』は、表面的にはSF(超能力・失われた文明・異空間の移動)を題材としながらも、 その実体は人生そのものを描いた寓話です。 ラゴスは、文明が崩壊した世界で生まれ、常に「知」を求めながら旅を続けます。 しかしその旅の果てにあるのは、文明の再興でも、絶対的な真理でもない。 そこにあるのは――...続きを読む「歩み続けること」自体が意味になるという発見です。 ⸻ 人は、生涯をかけて“何かを求めて歩く”。 だが、目的地にたどり着くことよりも、その過程で何を感じ、どう変わるかこそが生きる意味である。 ⸻ この思想は、 「結果を重視する社会」への批評でありながら、同時に人間の存在への肯定でもあります。 筒井康隆が描いたラゴスの姿には、現代人が忘れがちな「歩み続ける勇気」と「探求の尊さ」が込められています。 ⸻ つまり、 『旅のラゴス』はSFの形を借りた“人生の寓話”であり、 ラゴスの旅は人間の生そのものを象徴している
傑作。個人的に筒井康隆のベストは、短編は「薬菜飯店」で、長編はこれ。 前半の転移とか読心術とか壁抜けのあたりは、まあ普通のファンタジーでもこれぐらいはあるよなって感じだけど、「王国への道」と「氷の女王」を読んでるときの高揚感は、最高のSFを読んでるときと同じもの。これがSFかといわれるとちょっと...続きを読む自信ないけど。 「顎」では著者の虚構に関するこだわりみたいなものが感じ取れるし、「赤い蝶」や「氷の女王」を読んでいる時の切ない感じもいい。たった200ページちょっとの小説だけど、きっちり物語を構築しちゃってて、この密度の高さはちょっとすごい。
どこで勧められていたか思い出せないが、購入して本棚に置いてあったので読んでみました。それなりの量を読んできましたが、筒井康隆は初めてです。 いや、面白かった。 地球ではない星なのか、長い時間を経て文明の歴史の記憶が文化から消えてしまった未来なのか分からないが、機械文明がない世界で物語は展開していく。...続きを読む 感動すら覚えたこの本をきっかけに、他の筒井康隆作品も読んでみます。 彼の作品を読まないなんて、危うく人生を損するところでした。
「旅することが人生に与えられた役目」 現代文明滅後、人類は古い時代に逆戻りした不便さを超能力でカバー。小説は遊牧民の生活と集団転移から始まる。「王国への道」ラゴスは廃宇宙船の本を収めたポロ盆地で本を読破。故郷に帰り叡智を人々に授けた後も旅は続く。愛蔵書。
ラゴスの生涯をかけたひとり旅。 ラゴスの何事にも囚われず自由な生き方、好奇心の探求は誰もが羨ましく感じるのでないだろうか。 そんな自分の心に正直に生きたラゴスの半自叙伝的な物語。 物語は突然高度な文明を失った代償として、人々が超能力を獲得しだした世界。 ラゴスの生涯をかけた旅の目的はなにか?という...続きを読む話。 旅先での出会いや別れ、特別な体験は退屈な日常から解放されスリリングで魅力的だ。 二度も奴隷になったり、一国の王様になったりと波瀾万丈でジェットコースターのよう。 羨ましいことに行く先々で女性から好意を寄せられる。奴隷は羨ましくないけれど。 旅先での面白いというか哀れなエピソードは壁抜けの能力を持った男の話だ。 女性の部屋に忍び込もうとした男が全裸のまま壁と同化したままになってしまうなんとも滑稽で想像すると思わず笑ってしまう。 いろいろな能力がでてくるのも楽しみのひとつ。 ラゴスの凄いところは、自分の好奇心のためなら王様の地位を躊躇いもなく捨ててしまうところ。 私だったら、間違いなく綺麗な嫁二人もいて、贅沢が出来て、将来が安定している王様をとるだろう。 そしてラストははっきり描かれていない。 なぜなら、ラゴスの旅は続く、ラゴスは自由だから。 誰もが会社や家庭、お金という見えない鎖に繋がれている。 ラゴスの自由な人生には正直憧れてしまう一面がある。 でもその自由な生き方の裏には残された家族や子供の犠牲がある。 ラゴスの生き方はこんな自由な生き方もあるよとifの世界を見せてくれる。 まぁ好きな事をして生活できれば一番良いのだけれど、なかなか難しい。 現実味はないけれど、特に月曜日の朝は満員電車に揺られながら「このまま旅にでてしまおうか」なんて心のなかで呟くのだろう。
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