ビジネス・実用 - 岩波新書作品一覧

  • 魔女狩りのヨーロッパ史
    5.0
    一五~一八世紀,ヨーロッパ文明がまばゆい光を放ち始めたまさにそのとき,「魔女狩り」という底知れぬ闇が口を開いたのはなぜか.その起源・広がり・終焉,迫害の実態,魔女イメージを創り上げた人たち,女性への差別――進展著しい研究をふまえ,ヨーロッパの歴史を映し出す「鏡」としての魔女と魔女狩りを総合的に描く.

    試し読み

    フォロー
  • 同性婚と司法
    5.0
    元最高裁判事の千葉勝美が,同性婚を認めない現行法の憲法適合性を論じる.同性婚を認めない制度を合憲とするのが現在の判例である.しかし,昨今国内で係属している裁判の一部で,憲法への抵触を宣言するものが出てきている.憲法をどのように解釈すれば同性婚を実現できるのか.同性愛者の尊厳に向き合う,全国民注目の一冊.

    試し読み

    フォロー
  • 感染症の歴史学
    5.0
    パンデミックは世界を変えたのか――新型コロナの大流行を経験した私たちには,疫病と人類の関わりを問い直すという重い課題が突きつけられている.最新の知見をふまえて天然痘,ペスト,マラリアの歴史を振り返り,ポスト・コロナ社会への教訓をさぐる.パンデミックの記録と記憶を掘り起こし,未来を考えるための疫病史入門.

    試し読み

    フォロー
  • 文学は地球を想像する エコクリティシズムの挑戦
    5.0
    環境問題を考える手がかりは文学にある.ソロー,石牟礼道子,梨木香歩,アレクシエーヴィチ,カズオ・イシグロらの作品に,環境をめぐる文学研究=エコクリティシズムの手法で分け入ろう.人間に宿る野性,都市と絡みあう自然,惑星を隅々まで学習するAI──地球と向き合う想像力を掘り起こし,未来を切り開く実践の書.

    試し読み

    フォロー
  • 日本の「私」からの手紙
    5.0
    米誌への寄稿「天皇が人間の声で話した日」,韓国での講演「希望と恐れとともに」,ドイツの作家G.グラスとの往復書簡,フランス核実験に反対する手紙,国連大学での講演など,外国人に向かって,ノーベル賞受賞後の1年間に発表された思索の結果をまとめる1冊.それはまさしく,日本のありかたを自問するいとなみの集積である.

    試し読み

    フォロー
  • 持続可能な発展の話 「みんなのもの」の経済学
    5.0
    あふれるごみ,とまらない温暖化,生物多様性と水の危機――.私たちの身の回りに,環境問題が差し迫る.一人ひとりでは解決できないこの難問を,〈環境と経済〉の視点から解きほぐし,SDGsへのさまざまな取り組みを意味あるものにする道を指し示す.持続可能な発展をめざして,みんなで,ここから世界を変えよう.

    試し読み

    フォロー
  • 政治と宗教 統一教会問題と危機に直面する公共空間
    5.0
    元首相銃殺事件と「国葬」が呼び起こした「政治と宗教」の問題をめぐっての緊急出版.統一教会と政治家の協力関係の歴史,右派的主張をもつ宗教勢力の影響力増大,創価学会の変遷と自公連立政権の誕生,フランスのライシテとカルト規制,アメリカの政治と宗教右派など,公共空間が直面している現在の危機を多角的に考察する.

    試し読み

    フォロー
  • シルバー・デモクラシー 戦後世代の覚悟と責任
    5.0
    戦後日本人の先頭として戦後民主主義,高度成長の恩恵を受けてきた団塊の世代.戦後70年を超えた現在,65歳以上人口比重は約3割,2050年には4割となる.全員が高齢者となった団塊の世代はこれから,「与えられた民主主義」を超えることなく私生活主義に堕して終わるのか.1947年生まれの著者が自ら問い直す「後世に何を引き継ぐか」.

    試し読み

    フォロー
  • 新 折々のうた1
    5.0
    日本の詩が短さの中にこそとらえる人生の大切な一瞬――その多様な表現が的確に読み解かれ,〈言葉の織物〉はあでやかさを増す.『地球歳時記』や『台湾万葉集』からの佳作をも収め,短詩型文学の魅力が世界へ広がる時代に,装いを新たにして送る,好評シリーズの新刊.朝日新聞一九九三年五月一日から九四年四月三○日掲載分を収録.

    試し読み

    フォロー
  • 死者と霊性 近代を問い直す
    5.0
    原発事故とコロナ禍は,否応なく見えざるものの力を思い知らしめた.見えざるものである死者たちと私たちの関係にも,いま新たな変化が生じている.末木文美士,中島隆博,若松英輔,安藤礼二,中島岳志,眼に見えない領域をめぐって独自の思索を続けてきた五名が,死者と霊性をキーワードに,来るべき時代について討議する.

    試し読み

    フォロー
  • 国土の変貌と水害
    5.0
    わが国は古くから水害に悩まされてきた.水害を防ぐための多くの苦心と努力にもかかわらず,水害そのものは一向になくならないばかりか,むしろ被害も大きくなってきているようにみえる.大がかりに国土に手を加えることによって,恐るべき水害の要因をつくり出してはいないか.水害史をふり返りつつ,新たな水害について警告する.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

    試し読み

    フォロー
  • エラスムス=トマス・モア往復書簡
    5.0
    「ユマニストの王者」として君臨したエラスムス。ヘンリー八世の統治下で大逆罪に問われて刑死したトマス・モア。その固い友情が、のちに伝説化されるまでになった二人の往復書簡全五〇通に、一六世紀ヨーロッパにおける知識人たちの知的活動、政局、文化交流の様子を読む。宗教改革の舞台裏を赤裸に語る資料としても貴重。

    試し読み

    フォロー
  • 人間以前の社会
    5.0
    社会をつくるのは人間だけではない。トリやケモノには、順位制、テリトリー制、リーダー制、分業制などの社会的形態がある。それは人間の社会をより下等にしたというものではなく、人間の感覚からははかりしれない独自の論理をもっている。ダーウィン進化論の人間中心主義に疑念をもつ著者による興味深い生物社会論。

    試し読み

    フォロー
  • イスラーム主義 もう一つの近代を構想する
    5.0
    オスマン帝国の崩壊をきっかけに、長い封印から解き放たれた政治と宗教の関係という古くて新しい問い。その答えの一つが「イスラームの声を政治に反映させよう」とするイスラーム主義だ。崩壊「後」の秩序の模索が今も続く中東で、イスラーム主義が果たしてきた役割とは。単なる復古主義ではない、その実像に迫る。

    試し読み

    フォロー
  • アメリカの制裁外交
    4.8
    米外交は経済制裁、特にドル覇権を背景とする金融制裁を抜きには語れない。しかも北朝鮮やイランなどの敵対国やテロ集団にとどまらず、根拠法の「国外適用」により第三国の企業や個人も制裁の対象になり得る。なぜ経済制裁は多用されるのか。それは世界に、そして自国に何をもたらすのか。「米国第一主義」の内実を抉る渾身の一冊。

    試し読み

    フォロー
  • プルトニウムの恐怖
    4.8
    プルトニウムは、原子番号九四番の元素で、自然界には存在せず、人工的にのみ合成される。その一族プルトニウム二三九は半減期二万四一○○年の猛毒の放射性物質で、原子力発電の副産物としてできる。「人類の夢をかなえる元素」とも「悪魔の元素」ともよばれるプルトニウムにまつわる話を、巨大科学技術の問題とかかわらせながら語る。

    試し読み

    フォロー
  • 生物進化を考える
    4.8
    ダーウィンによって確立された進化論はどのように発展していったのか。分子生物学は進化論をいかに豊かにしたのか。進化の道筋は現在どのように考えられているのか。革命的な「分子進化の中立説」を提唱して世界の学界に大論争を巻き起した著者が、『種の起原』から中立説までの進化の考え方をやさしく説き、人類の未来にも想いを馳せる。

    試し読み

    フォロー
  • ケアの倫理 フェミニズムの政治思想
    4.7
    身体性に結び付けられた「女らしさ」ゆえにケアを担わされてきた女性たちは,自身の経験を語る言葉を奪われ,言葉を発したとしても傾聴に値しないお喋りとして扱われてきた.男性の論理で構築された社会のなかで,女性たちが自らの言葉で,自らの経験から編み出したフェミニズムの政治思想,ケアの倫理を第一人者が詳説する

    試し読み

    フォロー
  • 世界史とは何か 「歴史実践」のために
    4.7
    教員七年目,松本サリン事件の現場から近い県下屈指の名門高に転勤した著者が生徒たちと模索した教育実践,歴史総合の授業を充実させるための作戦(方法)を経て,学習指導要領の内容とはかなり異なる授業プラン,「世界史の学び方一〇のテーゼ」まで.国民国家とは何かを掘り下げ,世界史とは何かを探究し,自分を磨く特別授業.

    試し読み

    フォロー
  • 日米地位協定の現場を行く 「基地のある街」の現実
    4.7
    なぜ日本では米兵の犯罪を取り締まることができないのか.なぜ騒音被害や環境汚染を止められないのか.なぜ基地のそばで暮らしているというだけで数多くの悩みを抱えねばならないのか.――積み重なる「なぜ」の原因は日米地位協定にある.「国の専管事項」である安全保障が私たちの日常を脅かす.その実態と原因に迫る.

    試し読み

    フォロー
  • 認知症フレンドリー社会
    4.7
    超高齢社会では認知症の人が多くなるという。医療的な対応だけでなく社会そのものを変えてみるのはどうだろうか。バス、スーパー、図書館など英国の試み、自治体や企業とともに変わっていく日本の先進的な実践を紹介。

    試し読み

    フォロー
  • 空海と日本思想
    4.7
    西洋において、プラトンの哲学が後世に大きな影響を与え続けているが、日本においてそのような存在はいるのだろうか? 空海について思索を重ねてきた著者は、空海思想の基本概念である「風雅・成仏・政治」を日本思想理解のための基本的な視点(基本系)と捉え、さまざまな事例を通して論ずる。斬新で刺激的な日本思想論。

    試し読み

    フォロー
  • 知っておきたい地球科学 ビッグバンから大地変動まで
    4.6
    宇宙や生命はどうやって生まれたのか.地球のエネルギー資源はどう作られているのか.気候変動や災害の原因は何か.ミクロからマクロまで,地球に関わるあらゆる事象を丸ごと科学する学問=地球科学は,未来を生きるための大切な知恵を教えてくれる.大人の学び直しにも最適な知的刺激に満ちた一冊.

    試し読み

    フォロー
  • 水俣病
    4.6
    公害病の中でも大規模で最も悲惨なものの一つ、水俣病。苦痛に絶叫しながら亡くなった人々や胎児性患者のことは世界的にも知られているが、有機水銀によるこの環境破壊の恐るべき全貌は、いまだに探りつくされてはいない。長年患者を診察してその実態の解明にとりくんできた一医学者の体験と反省は、貴重な教訓に満ちている。

    試し読み

    フォロー
  • 無限と連続
    4.6
    集合論の創始者カントールが始めた破天荒の試みは「無限を数える」ことであった。それは現代数学が直面してきた課題である。難解とされる現代数学の根本概念を、数式を用いずにやさしく解説する「数学への招待」として本書は書かれた。音符が読めなくてもすぐれた音楽鑑賞家になれるように、数学を「鑑賞する」ための本といえよう。

    試し読み

    フォロー
  • 戦後思想を考える
    4.6
    安保闘争の頃に生まれ、高度成長と共に育った若者たちに、どのように「戦後」を語ったらよいのか。敗戦の混乱と、民主化への高揚した気分をどう伝えるか。平和運動、民主教育運動、市民運動などに積極的に参加してきた著者が、自らの体験と重ね合せて戦後史をふり返り、新しい視角を提示しつつ、若者と連帯する方法を考える。

    試し読み

    フォロー
  • 原発と大津波 警告を葬った人々
    4.6
    科学の粋を集めたはずの原子力産業。しかし、そこでは地震学の最新の科学的知見が活かされなかった。地震学の進化過程において、その後のプレートテクニクス理論導入において、どのような議論で「補強せず」の方針が採られたのか、科学ジャーナリストが詳細に明かす。そして今、新基準による判定がその反省に立脚しているのか、真摯に問う。

    試し読み

    フォロー
  • ジェンダー史10講
    4.5
    暗黙のうちに男性主体で語られてきた歴史は,女性史研究の長年の歩みと「ジェンダー」概念がもたらした認識転換によって,根本的に見直されている.史学史を振り返りつつ,家族・身体・政治・福祉・労働・戦争・植民地といったフィールドで女性史とジェンダー史が歴史の見方をいかに刷新してきたかを論じる,総合的入門書.

    試し読み

    フォロー
  • ハイチ革命の世界史 奴隷たちがきりひらいた近代
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    一八世紀末,カリブ海の島で黒人たちが立ち上がり,自らの手で史上初の奴隷解放を達成した──長く忘却されてきたハイチ革命は,いまや近代史の一大画期だと認識されている.半世紀に及ぶ著者の研究をもとに,反レイシズム・反奴隷制・反植民地主義を掲げたこの革命と,苦難にみちた長いその後を,世界史的視座から叙述.

    試し読み

    フォロー
  • トルコ 建国一〇〇年の自画像
    4.5
    オスマン帝国崩壊と過酷な独立戦争を経て,世俗主義の国家原則をイスラム信仰と整合させる困難な道を歩み,共和国建国一〇〇年を迎えたトルコ.度重なる軍事クーデタ,議会政治の混乱,膠着するEU加盟問題,未解決のクルド問題など様々な課題に直面しつつ,新たな自画像を模索した波乱の過程をトルコ研究の第一人者が繙く

    試し読み

    フォロー
  • 会社法入門 第三版
    4.5
    会社法の構造と内容をコンパクトに解説して好評を博した名著を八年ぶりに改訂.令和元年改正,コーポレートガバナンス・コードやスチュワードシップ・コードの改訂,東証の市場区分見直しなどの新動向を織り込み,さらにDXやサステナビリティ(ESG,SDGs)などの国際的な潮流に対応して進化を続ける会社法のゆくえも展望する.

    試し読み

    フォロー
  • 占領期カラー写真を読む オキュパイド・ジャパンの色
    4.5
    七〇年以上前,占領下の日本において,アメリカ人によって無数のカラー写真が撮影され,いま,それらが続々と世に出てきている.「敗者」を撮ったそれらには,当時の人々,日常,風景が,驚くほどあざやかな色とともに焼き付けられている.目を奪われてはならない.そこから何が分かるのか? 資料として活用するには?

    試し読み

    フォロー
  • 古代ギリシアの民主政
    4.5
    およそ二五〇〇年前,古代ギリシアに生まれた民主政.順ぐりに支配し,支配されるという人類史にかつてない政体は,いかにして考え出され,実施されたのか.公共性を,一人ひとりが平等にあずかり,分かちあうことを基本にして古代の民主政を積み重ねた人びとの歴史的経験は,いまを生きる私たちの世界とつながっている.

    試し読み

    フォロー
  • 『失われた時を求めて』への招待
    4.5
    岩波文庫版『失われた時を求めて』(全14冊)の完訳を達成したプルースト研究第一人者が作品の核心に迫る解説書.この不世出の大長編は,なにを,どのように語った作品なのか.全体の構成,特長,勘所を分かりやすく読み解く.魅惑の読書体験へといざない,全篇読破に挑戦する人には力強い羅針盤となるスリリングな一冊.

    試し読み

    フォロー
  • 「オピニオン」の政治思想史 国家を問い直す
    4.5
    現代におけるデモクラシーの危機.それは,世界の大規模な変容の反映である.この危機を生き抜く鍵は,人々が織りなす「オピニオン」なる曖昧な領域と,その調達・馴致の長い歴史にある.国家にかかわる思想史をオピニオン論で再解釈することで,大きく変化しつつある政治の存立条件を未来まで見通す,斬新な政治学入門.

    試し読み

    フォロー
  • モダン語の世界へ 流行語で探る近現代
    4.5
    モボ・モガが闊歩した一九一〇~三〇年代の日本では,国民の識字率の向上やマスコミの隆盛,日露戦争と第一次世界大戦の勝利など背景に,外来の言葉と文化が爆発的に流れ込んだ.博覧強記で知られる歴史学者が,当時の流行語を軸に,人々の思想や風俗,日本社会の光と影を活写する.『図書』連載のエッセイ,待望の書籍化.

    試し読み

    フォロー
  • 「中国」の形成 現代への展望
    4.5
    さまざまな勢力が併存,角逐する一七世紀.そのカオスを収拾し,東アジアに君臨した清朝の「盛世」から,多元共存システムがほころびをみせる一八世紀.西洋の衝撃,革命と独立によって清朝が潰え,ふたたび混迷する一九世紀,そして現代へ――.一元化と多元化を往還しつづける,平和と騒乱の四百年を描く.シリーズ完結.

    試し読み

    フォロー
  • 日本問答
    4.5
    日本はどんな価値観で組み立てられてきたのか.なぜそれが忘れられてきたのか.「内なる日本」と「外なる日本」,「善」と「悪」,「表」と「裏」――デュアル思考で見えてくる多様性の魅力とは.常に新境地を切り開く江戸文化研究者と古今東西の書物を読破し続ける編集工学者が,日本の来し方・行く末をめぐって侃侃諤諤の知の冒険!

    試し読み

    フォロー
  • 日本のマクロ経済政策 未熟な民主政治の帰結
    4.5
    日本の為替、金融、財政のマクロ経済政策全般を俯瞰し、独自のデータ分析で徹底的にその問題点を解明する。円安誘導による景気浮揚、財政ファイナンスである異次元緩和、政府の責任感の欠如で先送りされる財政再建、最終的にその帳尻合わせを強いられるのは国民だ。現実を直視せずして日本のマクロ経済政策の正常化は望めない。

    試し読み

    フォロー
  • 昭和天皇の終戦史
    4.5
    戦争責任ははたして軍部だけにあったのか? 天皇と側近たちの「国体護持」のシナリオとは何であったか? 近年、社会的反響を呼んだ「昭和天皇独白録」を徹底的に検証し、また東京裁判・国際検察局の尋問調書など膨大な史料を調査・検討した著者は、水面下で錯綜しつつ展開された、終戦工作の全容を初めて浮き彫りにする。

    試し読み

    フォロー
  • 相対性理論入門
    4.5
    アインシュタインの相対性理論によって物理学は新しい段階を迎えた。超マクロの宇宙の分野から超ミクロの素粒子の世界にいたるまで、この理論が果している役割はめざましいものがある。相対性理論の第一人者である著者が、この理論の完成までの経緯とその考え方を、厳密に、しかし誰にもわかるように解説したユニークな入門書。

    試し読み

    フォロー
  • 憲法講話
    4.5
    日本国憲法に結実した人間主義・平和主義の精神は、国民が旧憲法下でのにがい体験から学びとったものであり、敗戦による荒廃から立ち上る戦後民主主義の基本原理であった。だが、今日なお、「いつか来た道」へ戻そうとする動きが執拗に続いている。日本国憲法のふくむ問題点とその意味を、旧憲法とかかわらせつつ分りやすく語る。

    試し読み

    フォロー
  • 日本神話
    4.5
    日本神話といえばまず古事記や日本書紀を思い浮べる。しかし、記紀は政治的目的のもとに体系化されたもので、古代人の心の中に生きていた神話の世界はもっと素朴で生き生きしたものではなかったか。考古学や民俗学の成果をとり入れつつ、記紀および風土記などの諸文献を徹底的に再検討することにより、日本神話の原像を追求する。

    試し読み

    フォロー
  • 中国の歴史 上
    4.5
    1~3巻858~902円 (税込)
    古代文明の誕生地、黄河流域に源を発する中国の歴史を知らずして世界史を語ることはできない。悠久五千年にわたり広大な大陸に展開された数々の王朝の興亡と人民の歩みを、アジア全体、さらには人類史の視点から、著者多年の蘊蓄を傾けて描いた簡潔な通史。上巻は三国時代の到来まで、中巻は元の滅亡までを述べる。

    試し読み

    フォロー
  • 国家神道
    4.5
    国家神道は、近代天皇制国家がつくりだした国家宗教であり、明治維新から太平洋戦争の敗戦まで八十年間、日本人を精神的に支配しつづけた。本書は、国家神道の成立から解体までの過程を詳細にたどり、その構造と思想を分析して本質的性格を明らかにすることによって、神道が日本人にとっていかなる意味をもったかを追求する。

    試し読み

    フォロー
  • コンプレックス
    4.5
    「コンプレックス」という言葉は日常的に用いられるが、その意味を正確に理解している人は少ない。それは、現代なお探険の可能性に満ちている未踏の領域、われわれの内界、無意識の世界の別名である。この言葉を最初に用いたユングの心理学にもとづいて、自我、ノイローゼ、夢、男性と女性、元型など、人間の深奥を解き明かす。

    試し読み

    フォロー
  • 子どもの宇宙
    4.5
    ひとりひとりの子どもの内面に広大な宇宙が存在することを、大人はつい忘れがちである。臨床心理学者として長年心の問題に携わってきた著者が、登校拒否・家出など具体的な症例や児童文学を手がかりに、豊かな可能性にみちた子どもの心の世界を探究し、家出願望や秘密、老人や動物とのかかわりが心の成長に果す役割を明らかにする。

    試し読み

    フォロー
  • 百姓一揆
    4.5
    「反体制運動ではなかった」、「竹槍や蓆旗(むしろばた)は使われなかった」――百姓一揆の歴史像は、研究の進展によって大きく転換した。なぜ百姓は、訴訟や一揆を通して粘り強く自己主張することができたのか。各地に残る「一揆物語」には、どんな思想が織りこまれているか。その独特のピープルズ・パワーから、近世という時代を考える。

    試し読み

    フォロー
  • 総介護社会 介護保険から問い直す
    4.5
    誰もが介護に関係してくる日が、すぐそこに来ている。それを支えるには介護保険が不可欠だが、度重なる制度改正は利用者に何をもたらしたのだろうか。家族の変化、介護労働の現状など社会状況を述べながら、介護保険制度を最新のデータとともに丁寧にわかりやすく解説。全世代をみすえた制度のあり方を考える。

    試し読み

    フォロー
  • 戦争体験と経営者
    4.5
    若くして戦場に赴き、戦後は経営者として活躍し、地位と名声を築いた人たち。その時の苛烈な「戦争体験」は、彼らのその後の生き方や企業観、経営手法に、どのような影響を与えたのか。企業取材歴40年のノンフィクション作家が、取材の過程で出会った経営者たちの肉声をふり返りながら考える。

    試し読み

    フォロー
  • 津波災害 増補版 減災社会を築く
    4.5
    「必ず、来る!」。東日本大震災の直前にそう警鐘を鳴らし、震災発生後に大きな反響を呼んだ本書。その後の調査研究と最新の知見データをふまえ、311大津波の実相と、南海トラフ巨大地震で想定される被害の様相について増補する。さきの大震災の優に十倍を超える、決して避けられない「国難災害」。その減災・縮災対策の緊急性を訴える。

    試し読み

    フォロー
  • 桜

    4.5
    花は桜──。古来より日本人はこの花を愛し、格別な想いを寄せてきた。里の桜、山の桜。豊かな日本の自然に育まれ、桜は各地で多種多様な姿を見せながら息づいている。都会にも咲く‘染井吉野’は、日本人の美意識を象徴する。植物としての基礎知識から、歴史・文化とのかかわりまで。心をとらえてやまない、花の魅力のありかを伝える。カラー口絵4ページ。

    試し読み

    フォロー
  • シナリオ人生
    4.5
    ドラマは人生であり、それは発端、葛藤、終結の三段階で構成される。著者がそれに気づくには、貧乏と戦争とさまざまな不幸に加え絶えざる研鑚が必要だった。現像場の便所の落し紙に印刷された脚本を熟読し、小津安二郎、溝口健二、内田吐夢らの映画つくりから直接学んだドラマと人生の核心。92歳にして初心に立ち返る。

    試し読み

    フォロー
  • 旬の魚はなぜうまい
    4.5
    秋のサンマ、冬のブリ、夏のカツオ…。冷凍設備が整い季節感の薄れてきた今日でも、日本人の食生活の中で、「旬の魚」はしっかり生きている。だが、「旬」とは何なのだろうか。魚たちがもつ多様な姿形や生息場所、行動、産卵期などを語り、その生態と味や料理法とのかかわりを明らかにする。食卓での話題が広がる楽しい1冊。

    試し読み

    フォロー
  • 富士山 大自然への道案内
    4.5
    富士山――。美しく弧をえがいて屹立する、その美麗な姿は、私たち日本人の心をとらえてやまない。荒々しく迫る山肌、清らかに流れる湧水、鬱蒼と生い茂る森林。長年、富士を間近で見つめてきた著者をガイド役に、その豊かな自然を旅する。七つの案内コースをめぐりながら、世界に誇る富士山の魅力を存分に味わう。[カラー口絵14頁]

    試し読み

    フォロー
  • 実践 日本人の英語
    4.5
    「春休みに、友人と一緒にタイに行きました」「お一人ですか?」「僕、今日、財布を忘れて310 円しか持ってないんだ」さて、英語では何と言う? 簡単な日本語でも、英語にする時には落とし穴がいっぱい。でも大丈夫、少しの注意で、正確な、大人にふさわしい英語で表現することができます。すぐに役立つ例文満載、待望の一冊!

    試し読み

    フォロー
  • 四季の地球科学 日本列島の時空を歩く
    4.5
    地震と噴火は日本列島を生み出し、今も刻々とその相貌を変えている。気候変動が進行する現代に、四季の変化をもたらす天の運行、大地の動き、生態系の成立ちを考えてみよう。大地の生い立ちを現場で学ぶ、日本と世界のジオパークも紹介。日本列島が生まれ育った数億年の時空を歩き、各地に提供される恵みとともに愉しむ。

    試し読み

    フォロー
  • ドキュメント 異次元緩和 10年間の全記録
    4.4
    世界的に例を見ない政策の舞台裏を徹底検証.黒田東彦日銀総裁の誕生秘話,「二並び」の背景,リフレ派の暗躍,知られざるドル危機の真実,唐突な政策修正の謎,YCC終結をめぐる攻防,初の学者総裁選出の経緯など.初めて開示される事実の数々から,当局者たちの思惑や動向,苦渋の決断に至る様が生々しく浮かび上がる.

    試し読み

    フォロー
  • ジョン・デューイ 民主主義と教育の哲学
    4.4
    教育とは何かを問い,人びとがともに生きる民主主義のあり方を探究し実践した,アメリカを代表する思想家デューイ.彼の構想したコモン・マン,すなわち一般の人のための哲学は現代の教育や社会にも大きな影響を及ぼしている.広範な学問分野に亘るその思想をデューイ研究の第一人者が丹念に読み解き,今日的意義を展望する.

    試し読み

    フォロー
  • スピノザ 読む人の肖像
    4.4
    哲学者とはいかなる人物なのか.何を,どのように,考えているのか.思考を極限まで厳密に突き詰めたがゆえに実践的であるという,驚くべき哲学プログラムを作り上げたスピノザ.本書は,難解とされるその全体像を徹底的に読み解くことで,かつてない哲学者像を描き出す.哲学の新たな地平への誘いがここに!

    試し読み

    フォロー
  • 人権と国家 理念の力と国際政治の現実
    4.4
    今や政府・企業・組織・個人のどのレベルでも必要とされるSDGsの要・普遍的人権の理念や制度の誕生と発展をたどり,内政干渉を嫌う国家が自らの権力を制約する人権システムの発展を許した国際政治のパラドックスを解く.冷戦体制崩壊後,今日までの国際人権の実効性を吟味し,日本の人権外交・教育の質を世界標準から問う.

    試し読み

    フォロー
  • 幕末社会
    4.4
    1巻1,034円 (税込)
    徳川体制を支えていた「仁政と武威」の揺らぎ,広がる格差と蔓延する暴力,頻発する天災や疫病――先の見えない時代を,人びとはどのように生きたのか.幕末維新を天保期から始まる長い変動過程としてとらえ,みずから動きだす百姓,自己主張を始める若者,新たな生き方を模索する女性に光をあて,その社会像を総合的に描く.

    試し読み

    フォロー
  • 上杉鷹山 「富国安民」の政治
    4.4
    半世紀に及ぶ粘り強い取り組みによって,窮乏する米沢藩を立て直した上杉鷹山(一七五一~一八二二).江戸時代屈指の「明君」として知られる彼が目指したのは,何のため,誰のための政治だったのか.改革を担った家臣たちの思想と行動,また鷹山明君像の形成を新たな角度から描き出し,その改革を日本の歴史に位置づける.

    試し読み

    フォロー
  • アフリカの神話的世界
    4.4
    アフリカ各地での実地調査をもとに,文化人類学の神話研究の成果をとり入れて描き出されたアフリカの神話的世界.異なった地域の原住民に伝わる神話を比較・分析し,神話の「伝播」と「変身」,さらに,その「構造」を考察する.原住民の世界を内側から理解することを通して,私たちの世界との関係,「第三世界」の真の意味を明らかにする.

    試し読み

    フォロー
  • 社会認識の歩み
    4.4
    日本の社会科学の「高度成長」はめざましいが、一般の人にはますますよそよそしいものになっていくのは何故か。マキャヴェリ、ホッブス、スミス、ルソーなど、社会科学史上の結節点に位置する先人たちの知的遺産を読み解く試みを通して、一人一人が自らのうちにどのように社会科学的認識の芽を育てていくべきか、読者とともに模索する。

    試し読み

    フォロー
  • 日本語の文法を考える
    4.4
    国文法はつまらないと敬遠されることが多い。しかし、古来日本語には美しい秩序があり、日本人はそれを巧みに使い分けてきたと考える著者は、古典語・現代語を通じた新しい文法の体系を探求しようとする。文の基本的構造、名詞や代名詞の性格、動詞活用形の起源などを分析しながら、日本語の本質とは何かの解明に迫る。

    試し読み

    フォロー
  • 歴史の進歩とはなにか
    4.4
    人間の歴史にとって進歩とみえる現象が、他方では大きなマイナスをもたらしている事実が明らかになるとともに、素朴な人間進歩への信仰は崩れて、進歩をはかる価値観自体が混迷している。人間にとっての進歩とは、価値とは、という問いに対して、著者自らの主張を提示しつつ、読者自身がその問題を考えることを促す哲学のすすめ。

    試し読み

    フォロー
  • 日本中世の民衆像 平民と職人
    4.4
    弥生時代いらい水稲を中心に生きてきた単一の民族という日本人像は近世以降の通念にしばられた虚像ではないだろうか。本書は、中世民衆が負っていた年貢・公事の実態とその意味を問い直し、さらに遍歴する職人集団の活動に光を当てることにより、その虚像をくつがえす。日本中世の多様な姿とゆたかな可能性が描き出される。

    試し読み

    フォロー
  • 科学の方法
    4.4
    人工頭脳、原子力の開発、人工衛星など自然科学の発展はめざましい。しかし同時にその将来のありかたについて論議がまき起っている。著者は、自然科学の本質と方法を分析し、今日の科学によって解ける問題と解けない問題とを明らかにし、自然の深さと科学の限界を知ってこそ次の新しい分野を開拓できると説く。深い思索の明晰な展開。

    試し読み

    フォロー
  • 変えてゆく勇気 「性同一性障害」の私から
    4.4
    幼い頃から自分の身体に違和感をもっていた著者は、27歳のとき「男性」として生きることをやめ、やがて「女性」として暮らすようになった。今、さまざまな困難を抱える人々の声を聴き、見過ごされがちな問題を可視化するために発言を続ける。誰もが自分らしくのびやかに暮らせる「寛容な社会」を創るための熱いメッセージ。

    試し読み

    フォロー
  • 給食の歴史
    4.4
    小中学校で毎日のように口にしてきた給食。楽しかったという人も、苦痛の時間だったという人もいるはず。子どもの味覚に対する権力行使の側面と、未来へ命をつなぎ新しい教育を模索する側面。給食は、明暗二面が交錯する「舞台」である。貧困、災害、運動、教育、世界という五つの視角から知られざる歴史に迫り、今後の可能性を探る。

    試し読み

    フォロー
  • 異端の時代 正統のかたちを求めて
    4.4
    世界に蔓延するポピュリズム。はたしてそれは民主主義の異端なのか? 古代中世の神学史、丸山眞男らの議論を手がかりに、宗教・政治・文化に通底する「異端発生のメカニズム」を解き明かし、混迷する時代の深層に迫る。著者が十年来抱えたテーマがここに結実、「異端好みの日本人」に、現代の「正統」の所在を問いかける――

    試し読み

    フォロー
  • 町を住みこなす 超高齢社会の居場所づくり
    4.4
    人口減少社会における居住は、個人にも、地域にも、社会にも今や大問題。「一家族一住宅一敷地」という考え方はもはや古い。住宅に求めるものは、長い人生のステージに合わせて、さまざまに変遷していくことに注目。町の多様性をいかに担保していけるか。居場所づくりのユニークな事例を多数紹介し、これからの住まいのあり方を考える。

    試し読み

    フォロー
  • グローバル・ジャーナリズム 国際スクープの舞台裏
    4.4
    世界一斉に報じられた「パナマ文書」の裏には各国記者たちの「史上最大の作戦」があった。イタリアマフィアの極秘アフリカ進出は、前代未聞の欧州・アフリカ記者連合が暴いた。ビジネスも犯罪も国境を越える時代、記者たちは一匹狼から国際協力に舵を切り、デジタル技術で武装する。新しい国際調査報道の可能性を報告する。

    試し読み

    フォロー
  • 自由民権運動 〈デモクラシー〉の夢と挫折
    4.4
    維新後、各地で生まれた民権結社。それは〈デモクラシー〉に夢を託した人びとの砦であった。新しい社会を自らの手で築く。その理想はなぜ挫折に終わったのか。旧来の秩序が解体してゆくなかで、生き残る道を模索する明治の民衆たち。苦闘の足跡が、いまの日本社会と重なって見えてくる。

    試し読み

    フォロー
  • ルポ 看護の質 患者の命は守られるのか
    4.4
    深刻さを増す人手不足の問題、また入院期間短縮化と在宅化が急速に政策的に推進される中で、ひずみをもろにかぶっている看護の現場ひいては患者の置かれた実態に、定評ある著者が鋭く切り込む迫力のルポルタージュ。看護の最前線で、いま何が起こっているのか。本来の看護とは何か、多職種による真のチーム医療とは何かを問う。

    試し読み

    フォロー
  • アホウドリを追った日本人 一攫千金の夢と南洋進出
    4.4
    明治から大正にかけ、一攫千金を夢みて遙か南の島々へ渡る日本人がいた。狙う獲物はアホウドリ。その羽毛が欧州諸国に高値で売れるのだ。密猟をかさね、鳥を絶滅の危機に追い込みながら、巨万の富を築く海千山千の男たち。南洋進出を目論む海軍や資本家らの思惑も絡んで、帝国日本の拡大が始まる。知られざる日本近代史。[口絵2ページ]

    試し読み

    フォロー
  • 「むなしさ」の味わい方
    4.3
    自分の人生に意味はあるのか,自分に存在価値はあるのか….誰にでも訪れる「むなしさ」.便利さや快適さを追求する現代では,その感覚は無駄とされてしまう.しかし,ため息をつきながらも,それを味わうことができれば,心はもっと豊かになるかもしれない.「心の空洞」の正体を探り,それとともにどう生きるかを考える.

    試し読み

    フォロー
  • 耳は悩んでいる
    4.3
    高齢になると,聞こえ方が変化してくる.一方難聴が幅広い世代に増えているという.イアホンの多用も耳に影響を与えている.とても繊細で,未知な部分も多い耳の構造,子ども,大人が罹る病気などを解説しながら,認知症との関連など最新の知見も紹介する.耳とともに長く暮らしていくための1冊.

    試し読み

    フォロー
  • 豆腐の文化史
    4.3
    昔から広く日本人に愛され,今では健康食として世界を席巻しつつある豆腐.それはいつ,どこで誕生し,日本でどう受容されてきたのか.料理法や派生食品も含めて考察,さらに風土に根ざした様々な豆腐を日本各地にたずね,不思議な白い食べ物の魅力をトータルに描き出す.食文化研究の第一人者による渾身の書下ろし.

    試し読み

    フォロー
  • 社会学の新地平 ウェーバーからルーマンへ
    4.3
    マックス・ウェーバーとニクラス・ルーマン――科学技術と資本主義によって規定された産業社会の謎に挑んだふたりの社会学の巨人.難解で知られる彼らが遺した知的遺産を読み解くことで,私たちが生きる「この」「社会」とは何なのかという問いを更新する.社会学の到達点であり,その本質を濃縮した著者渾身の大作.

    試し読み

    フォロー
  • 新・金融政策入門
    4.3
    基礎編では金融政策とは何か,波及過程,財政・為替政策との関係,中央銀行デジタル通貨までを丁寧に解説し,政策編ではFRB,日銀などの世界の中央銀行の政策運営の変遷を解説,吟味する.二〇二三年四月,日銀史上最長の黒田日銀を引き継ぎ,新レジームが発足した.初学者から今後の日本経済を占うためにも必携の一冊.

    試し読み

    フォロー
  • カラー版 名画を見る眼 油彩画誕生からマネまで Ⅰ
    4.3
    名作はどのように生まれたのだろうか? 本書は,西洋絵画の本質について一歩進んで理解したいとする人びとの願いに応えて執筆された,西洋美術鑑賞の手引きである.一枚の絵に隠された芸術家の意図,精神性を探りながら歴史を一望する.Ⅰ巻では,油彩画の誕生からマネまで,一五人の画家と一五の名画を丁寧に解説する.

    試し読み

    フォロー
  • まちがえる脳
    4.3
    人はまちがえる.それは,どんなにがんばっても,脳がまちがいを生み出すような情報処理を行っているから.しかし脳がまちがえるからこそ,わたしたちは新たなアイデアを創造し,高次機能を実現し,損傷から回復する.そのような脳の実態と特性を,最新の研究成果をふまえて解説.心とは何か,人間とは何かに迫る.

    試し読み

    フォロー
  • さらば,男性政治
    4.3
    男性政治とは,男性だけで営まれ,男性だけが迎え入れられ,それを当然だと感じ,たまに女性の参入が認められても対等には扱われない政治である.ジェンダー平等な社会を目指す推進力が生まれているが,男性政治の最後の砦,永田町がその流れを阻んでいる.こうした日本の現実を超えて,女性も,男性も,マイノリティも,誰もが生きやすい社会への道を探る.

    試し読み

    フォロー
  • 現代カタストロフ論 経済と生命の周期を解き明かす
    4.3
    コロナ禍の中で見えてきたのは,「周期的な破綻(カタストロフ)」という問題である.経済学と生命科学が専門である著者たちは,現在が50年周期の大転換点にある,とする.現代化したカタストロフ論の視点から,日本と世界が陥っている現状を経済と生命の両面から解き明かし,迫りくるカタストロフへの具体的対処法を示す.

    試し読み

    フォロー
  • 「移民国家」としての日本 共生への展望
    4.3
    私たちの周りでは当たり前のように外国人たちが働き,暮らしている.もはや日本は世界的な「移民大国」となっている.しかし,その受け入れは決してフェアなものではなかった.雇用,家族形成,ことば,難民……彼ら彼女らが生きる複雑で多様な現実を描き,移民政策の全体像と日本社会の矛盾を浮き彫りにする.

    試し読み

    フォロー
  • インド哲学10講
    4.3
    二千年以上にわたり重ねられてきたインドの思想的営みから,私たちは何を学ぶことができるのか.世界のなりたち,存在と認識,物質と精神,業と因果,そして言葉それ自体についての深い思索の軌跡を,具体的なテキスト読解をふまえながら学ぶ.難解と思われがちなインド哲学のおもしろさと広がりをとらえる,刺激的な入門書.

    試し読み

    フォロー
  • グローバル・タックス 国境を超える課税権力
    4.3
    所得税のフラット化,法人税率の引き下げ,タックス・ヘイブン利用による租税回避・・・.GAFAはじめ巨大多国籍企業が台頭する中,複雑化し,苛烈を極める「租税競争」.その巧妙な仕組みを解き明かし,対抗していくためにEU各国などの国際社会で模索が進む,旧来の国民国家税制と異なる新しい「課税主権」の在り方を展望する.

    試し読み

    フォロー
  • 「文明論之概略」を読む 上
    4.3
    戦時中、万感の思いをこめて「文明論之概略」を読みつづけた著者が、現代の状況を見すえつつ、あらためてこの書のメッセージを丹念に読みとり、今に語りつぐ。明治八年、福沢諭吉四一歳のときのこの著作は、福沢の最高の思想的作品であるにとどまらず、日本の前途に対する強烈な危機意識に貫かれ、時代を超えて今日なお、その思想的衝撃力を失わない。数年前、岩波文庫本をテキストに、二十数回にわたって行なわれた読書会での講義をもとにした書下し。

    試し読み

    フォロー
  • イスラームからヨーロッパをみる 社会の深層で何が起きているのか
    4.3
    ヨーロッパとイスラームの共生は,なぜうまくいかないのか? シリア戦争と難民,トルコの存在,「イスラーム国」の背景.そしてムスリム女性が被るベールへの規制,多文化主義の否定など,過去二〇年間に起きたことを,著者四〇年のフィールドワークをもとに,イスラームの視座から読み解く.

    試し読み

    フォロー
  • 奴隷船の世界史
    4.3
    その犠牲者は、一〇〇〇万人──四〇〇年にわたり大西洋上で繰り広げられた奴隷貿易の全貌が、歴史家たちの国境を越えた協力によって明らかになってきた。この「移動する監獄」で、奴隷はいかなる境遇に置かれたのか。奴隷貿易と奴隷制に立ちむかったのはどんな人たちか。闇に閉ざされた船底から、近代をとらえなおす。

    試し読み

    フォロー
  • 魔女狩り
    4.3
    西欧キリスト教国を「魔女狩り」が荒れ狂ったのは、ルネサンスの華ひらく十五―十七世紀のことであった。密告、拷問、強いられた自白、まことしやかな証拠、残酷な処刑。しかもこれを煽り立てたのが法皇・国王・貴族および大学者・文化人であった。狂信と政治が結びついたときに現出する世にも恐ろしい光景をここに見る。

    試し読み

    フォロー
  • 実存主義
    4.3
    実存主義とは、「事物の存在」とは異なる「人間存在」の特有なありかたをあくまでも守りぬこうとする思想的文学的な動きをいう。実存主義を育てた第二次大戦直後の思想的状況と、実存思想の歴史的系譜を語り、ハイデガーやサルトルの思想を紹介しつつ、実存、自由、状況、他者、不安、賭、価値、神など実存主義の諸問題を論ずる。

    試し読み

    フォロー
  • 近代の政治思想 その現実的・理論的諸前提
    4.3
    近代は、人間が既成の社会から自らを解放する努力によって生み出されたものである。では、その既成の社会とは一体何であり、人間はどのような努力によってそれを打ち破ったのか。中世から近代への転換期における思想の変革と原理形成の過程を鮮やかに描き出し、近代思想の遺産が今日の私たちにとってもつ意義を明らかにする。

    試し読み

    フォロー
  • 仏教 第2版
    4.3
    死ねば戒名をもらい、葬儀や法事は仏式で営まれることが多い。私たちの生活の中に仏教は広く深く入りこんでいる。それでいて、私たちは、仏教についてどれほど知っているだろうか。仏教を生んだインドの精神風土、仏陀とその弟子たちの生活と思想を明らかにし、その後の流れの根源と展開を追って、仏教理解に必要な基礎知識を提供する。

    試し読み

    フォロー
  • 数学入門 上
    4.3
    1~2巻902円 (税込)
    数学は試験のためにだけ必要なもの、卒業と同時にさっぱり忘れてしまうものではなかったか。しかし今日数学はあらゆる分野に活用されている。現代社会に活動するすべての日本人に必要な数学の知識を、日常生活の論理に定着させて分りやすく説き、会社経営や商品販売は勿論、家庭生活にも豊富な知恵とアイディアを提供する。

    試し読み

    フォロー
  • 日本の税金 第3版
    4.3
    日本の税制は複雑でわかりにくい。政治家と官僚まかせで作られた制度を、市民の目線で見直し解きほぐす。所得税、法人税、相続税、消費税、地方税、間接税、国際課税。その基本的な考え方、導入の背景、問題点などをコンパクトに解説する。定評ある入門書の最新アップデート版。税金の仕組みをすぐ知るのに最適な一冊。

    試し読み

    フォロー
  • マーティン・ルーサー・キング 非暴力の闘士
    4.3
    リンチ、脅迫、放火、爆破。アメリカ南部社会を覆う、人種差別の凄まじい暴力。われわれ黒人はもう待てないのだ。人びとを直接行動による社会変革へと導いたキング牧師(1929─1968)。栄光の前半生だけでなく、差別と貧困のないアメリカを夢見た彼の後半生こそ忘れてはならない。武器をとらず非暴力で闘い抜いた苛烈な生涯をえがく。

    試し読み

    フォロー
  • 抗生物質と人間 マイクロバイオームの危機
    4.3
    増加する生活習慣病、拡大する薬剤耐性菌。その背後には抗生物質の過剰使用がある。抗生物質の服用によって攪乱され失われていくヒト常在菌叢(マイクロバイオータ)。万能の薬はいまや効力を失い、私たちは「ポスト抗生物質時代」に突入しつつある。最新の科学的知見をもとに、その逆説の意味を問う。

    試し読み

    フォロー

最近チェックした本