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Posted by ブクログ
桜という植物の歴史、種類などを説明する。明治期に江戸で生まれた染井吉野が花見の理想的な花木として、花見の様式を変え、現在まで定着してきたが、それまでは山桜を遠くから見るのが通常だった。染井吉野が「種」ではなく、栽培種であることの意味がやっと理解できた。父・オオシマザクラ、母・エドヒガンで、接木を通してクローンが全国に広がっていったものだという。それゆえに全国で桜開花地図が作成できるという。「種」としては日本に10種類が存在するというが、私たちの常識があまりにも染井吉野に偏り、かつ工業製品のような花に囚われていることを痛感する。これもまた日本らしさ。
Posted by ブクログ
桜の下には死体が眠っているという言葉と、染井吉野は一本の木のクローンという言葉にギョッとしたことがあった。
桜が開花してから何日まで見頃が続くか知りたくて手に取った本。桜の種類、歴史、植物学など多岐に渡る事項がわかりやすく述べられ目から鱗。
桜は(染井吉野を別として)個体差があり、開花から散り終わるまで15日、半分ほど花が付いている時期は10日ほど。5度が花芽の休眠解除条件で気温が高いほど花芽の成長は早くなるという。
桜には実に多様な名前が付いているが、実は栽培種名(染井吉野、河津桜、枝垂桜)であり、日本に生えている桜は植物学的には10種類。気温によって生育できる桜の種類も異なる。染井吉野はオオシマサクラとエドヒガンの交雑で道南から鹿児島まで分布。枝垂れ桜や糸桜はエドヒガン。
染井吉野は江戸後期に大流行し日本全国に接木方式で人為的に植えられてきた。自生は難しく育っても20mほどにしかならない陽樹なので2次森林に進出しても競争に敗れて定着しない。
西行が桜の下にて春死なんと 詠んだ桜はヤマザクラ。
チェーホフの櫻の園はオオヤマザクラかミヤマザクラか。
桜にさまざまな種類があり、人との関わりを知った一冊であった。
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