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ドラマは人生であり、それは発端、葛藤、終結の三段階で構成される。著者がそれに気づくには、貧乏と戦争とさまざまな不幸に加え絶えざる研鑚が必要だった。現像場の便所の落し紙に印刷された脚本を熟読し、小津安二郎、溝口健二、内田吐夢らの映画つくりから直接学んだドラマと人生の核心。92歳にして初心に立ち返る。
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Posted by ブクログ
何歳になっても現役であり続けるということはなかなかできないものだと思います。92歳にて現役の映画監督である新藤さんの、映画屋として駆け出しの頃のエッセイ。小津・溝口両巨匠のエピソードや、戦時下の日本が批判でも郷愁でもなくただ淡々と語られていきます。ただ一箇所、久慈さんこと奥様の話の部分は哀切を感じず...続きを読むにはいられませんが。 小津さんも溝口さんも60歳で亡くなってますし、やっぱり新藤さんはただ者ではないのだな…と改めて痛感。80歳過ぎてベットシーン撮る人ですものね。新藤さん監督の「ふくろう」は最高でした。
人生というものは 思わぬところから変わるもの。 破産という一大事がなければ 彼はシナリオライターにもならなかったし 映画監督にもならなかったわけで。 決して彼は順風満帆だったわけではないのです。 脚本ではなくて、美術畑の人として スタートしたのですから。 そして、いざシナリオを書くにしても 師匠...続きを読むから「これはシナリオではありません」と 無碍もなく言われてしまうのです。 その時のショックはあまりあるでしょう。 だけれども彼のすごいところは 映画の世界に入る時もそうですが、 スイッチが入ったら真っすぐ、どこまでも なところですね。 そのひたむきさ、真剣さが今の地位を 育てたのでしょうね。 そして、映画は3つの段階に分かれるそうで。 有名な映画もそう、 それが収まりがいいのかもね。
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