作品一覧

  • 科学と人生
    3.8
    「雪は天から送られた手紙である」の言葉で有名な中谷宇吉郎。世界で初めて人工雪の製作に成功した物理学の権威は、恩師・寺田寅彦の影響を受け、一般読者向けの随筆を数多く残している。科学的なものの見方とは、人間の愛情や道徳観から離れ、物質や法則をそのままの形で知ろうとすることとする「科学と人生」をはじめ、「科学と政治」「科学のいらない話」「寺田研究室の思い出」など、著者自選11編を収録。解説・永田和宏
  • 雪と人生
    3.0
    「科学は、自然に対する驚異の念と愛情の感じとから出発する」(「簪を挿した蛇」)。雪の結晶の研究や人工雪の製作で足跡を残した物理学者の中谷宇吉郎は、寺田寅彦と並ぶ名随筆家として知られている。身近な生活の中にあるさまざまな話題から、科学的な見方とはどのようなものかを説いた作品を厳選。代表作の「雪を作る話」「雪雑記」「ツンドラへの旅」「天地創造の話」「千里眼その他」「立春の卵」など17篇を収録。解説・佐倉統
  • ブンガク誌 街灯と青空
    -
    1巻330円 (税込)
    過去と未来をつなぐ文芸誌です。青空文庫という面白い文学の宝庫から、テーマによって新しい文芸誌を紡ぎます。
  • 科学の方法
    4.5
    1巻1,012円 (税込)
    人工頭脳、原子力の開発、人工衛星など自然科学の発展はめざましい。しかし同時にその将来のありかたについて論議がまき起っている。著者は、自然科学の本質と方法を分析し、今日の科学によって解ける問題と解けない問題とを明らかにし、自然の深さと科学の限界を知ってこそ次の新しい分野を開拓できると説く。深い思索の明晰な展開。

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  • 中谷宇吉郎 雪を作る話
    4.2
    1巻1,232円 (税込)
    「科学のこころ」を本棚に──スタンダードブックス第4巻は雪研究の第一人者・中谷宇吉郎。代表作「立春の卵」、高野文子氏が取り上げ反響を呼んだ「天地創造の話」など13篇収録。
  • 科学以前の心
    4.0
    1巻770円 (税込)
    雪の科学者にして名随筆家・中谷宇吉郎のエッセイを生物学者・福岡伸一氏が集成。雪に日食、温泉と料理、映画や古寺名刹、原子力やコンピュータ。精密な知性とみずみずしい感性が織りなす珠玉の二十五篇。
  • 寺田寅彦 わが師の追想
    値引きあり
    4.7
    1巻550円 (税込)
    その文明観・自然観が近年再び見直されている寺田寅彦。科学と文学を高い次元で融合させた寺田に間近に接してきた教え子・中谷宇吉郎による追想録。自身も随筆家として名を成した中谷の筆致は、大正から昭和初期の「学問の場」の闊達な空気と、濃密な師弟関係を細やかに描き出す。漱石の思い出や、晩年に注力した「墨流しの研究」の紹介など、その話題は広範囲にわたる。(講談社学術文庫)
  • 雪

    4.1
    1巻627円 (税込)
    天然雪の研究から出発し、やがて世界に先駆けて人工雪の実験に成功して雪の結晶の生成条件を明らかにするまでを懇切に語る。その語り口には、科学の研究とはどんなものかを知って欲しいという「雪博士」中谷の熱い想いがみなぎっている。岩波新書創刊いらいのロングセラーを岩波文庫の一冊としておとどけする。 (解説 樋口敬二)

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ユーザーレビュー

  • 雪

    Posted by ブクログ

    中谷宇吉郎さんは、日本における気候学者(雪博士)の先駆けで、気象現象における低音分野を手掛けた偉人です。

    自然発生する雪の解明から、そのメカニズムを解明した方で、雪の結晶から上空での気温、水分量の寡多を計測するという、観測から法則を生み出した天才。
    歴史上の偉人たち、例えばファラデーやオイラー、コペルニクスといった、観測による自然科学の解明を試みた人たちが、自然現象の再現性に苦しんだのに対し、中谷宇吉郎は自ら発生装置を作って観測を簡易化し、気温差で生まれる結晶の変化の法則性を発見。これによって、現代では全球全天で発生する降雪率と降雪量の予報がほぼ100パーセント予測できることとなった。

    0
    2025年04月06日
  • 科学の方法

    Posted by ブクログ

    科学の方法
    著:中谷 宇吉郎
    岩波新書 青313 (G-50)

    本書が目指すものは、科学の方法論を説くのではなく、現代の自然科学の本質はどういうものであり、それがどういう方法を用いて、現在の姿に生長してきたかという点について考えて見ようとある。

    帯に、松岡正剛氏推薦に絶対名著とある。

    科学万能の思想から離れ、科学には限界があること、ひいては、現代ですら、分からないことだらけであることを語ってくれる

    気になったのは、以下です

    ・科学について、何かを論じようとする場合に、まず取り上げるべき問題は、科学の限界の問題である

    ・このまま、科学が進歩を続けていくと、近い将来、人間のあらゆる問題

    0
    2024年10月16日
  • 寺田寅彦 わが師の追想

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    寺田寅彦と門下生とのやり取りや実験の内容等、とても楽しく読めた。さすがに「物理学序説」は難しかったが…。物理学アレルギーだが、寺田のような研究室に属してみたいものだなぁと思った。

    0
    2023年10月13日
  • 科学と人生

    Posted by ブクログ

    名医の話が特に面白かったです
    人工雪の科学者としてしか知りませんでしたがシャレの利いた話で良かったです

    0
    2022年03月21日
  • 科学の方法

    Posted by ブクログ

    雪の結晶研究で北大生にはお馴染みの中谷宇吉郎によるエッセイ。「テレビ塔のてっぺん」の話が大好き。オススメ!

    0
    2020年05月04日

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