科学以前の心

科学以前の心

770円 (税込)

3pt

4.0

雪の科学者にして名随筆家・中谷宇吉郎のエッセイを生物学者・福岡伸一氏が集成。雪に日食、温泉と料理、映画や古寺名刹、原子力やコンピュータ。精密な知性とみずみずしい感性が織りなす珠玉の二十五篇。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    雪の研究の第一人者の中谷宇吉郎博士のエッセイ集。主題は時代を感じるものが多いが、それを感じさせない鋭く理路整然とした書き方に引き込まれる。雪今昔物語、科学以前の心、私の履歴書、何かをする前に...が特に好き。

    0
    2016年09月03日

    Posted by ブクログ

    「なにかをする前に、ちょっと考えてみること」と「機械の恋」を特に興味深く読んだ。
    協力体制のことや、整理整頓のこと。生活や仕事に役立つ助言がたくさんあった。

    0
    2015年01月01日

    Posted by ブクログ

    科学エッセイの名手福岡伸一が選んだ中谷宇吉郎のエッセイ集。有名な雪の研究、人工雪の製作とその過程を映画に撮る話、科学する心、古寺、歌舞伎等どのエッセイも歯切れが良く、眼差しが暖かい。寺田寅彦に始まる、日本の科学エッセイの精神をしっかり受け継ぎ、福岡伸一を含む後の世代に渡したのが良く分かる。

    0
    2013年10月19日

    Posted by ブクログ

    雪の研究で著名な中谷先生の随筆を福岡先生がチョイスしたアンソロジー。科学の心を平易な言葉で伝えようとしたもので、主観をできるだけ廃したかに見える文章が、実は雄弁であることに気づきます。いい本でした。

    0
    2015年06月06日

    Posted by ブクログ

    雪の研究に生涯をささげ、世界で初めて人工雪の生成に成功した中谷宇吉郎の随筆を、生物学者・福岡伸一がセレクトしたもの。編者の言葉として、「精密な知性とみずみずしい感性が織りなす珠玉のエッセイ」という表現があるが、まさにその通りだと思う。特に個人的に心を揺さぶられるのが、子供の頃のエピソードを綴った数々

    0
    2013年08月23日

    Posted by ブクログ

    積読解消。前半は雪の結晶を天皇陛下がご覧になるという行幸について。戦争の前中後で中谷博士の周りで起きたことなどを肩肘張らずに書いている。どうして雪の研究をするにいたったか,旧制高校からの遍歴も興味深い。完全なエリート的人生でないところにも人間味を感じやすいのか。いわゆる神秘的なことに対する考えも興味

    0
    2025年05月28日

    Posted by ブクログ

    雪の研究者中谷宇吉郎氏のエッセイ。

    とても柔軟な心を持った人だなあと思った。

    「本来の科学というものは、自然に対する純真な驚異の念から出発すべきものである。」(簪を挿した蛇)
    科学教育というものは難しいね。

    0
    2020年06月20日

    Posted by ブクログ

    雪の研究者である中谷宇吉郎氏の科学にまつわるエッセイ。雪今昔物語の雪の結晶を天皇に見せる話。雪の結晶をスタッフと徹夜で準備して、身体の不調もなんとかやりきる。終わって、伊東に養生しにいく。ちょうど大雪予報の東京から、出張で伊東へ。こんな偶然あるだろうか。
    昔ながらの生活、伝統は計算して、あるロジック

    0
    2018年02月02日

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