アホウドリを追った日本人 一攫千金の夢と南洋進出

アホウドリを追った日本人 一攫千金の夢と南洋進出

858円 (税込)

4pt

明治から大正にかけ、一攫千金を夢みて遙か南の島々へ渡る日本人がいた。狙う獲物はアホウドリ。その羽毛が欧州諸国に高値で売れるのだ。密猟をかさね、鳥を絶滅の危機に追い込みながら、巨万の富を築く海千山千の男たち。南洋進出を目論む海軍や資本家らの思惑も絡んで、帝国日本の拡大が始まる。知られざる日本近代史。[口絵2ページ]

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アホウドリを追った日本人 一攫千金の夢と南洋進出 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年03月14日

    離島を巡っていると、どうしてこんなところに人が住み着いたのだろうかと思うような島がある。断崖絶壁に囲まれ舟を着けることもできない島、台風や高潮に襲われ定住できそうもない島、伝染病や寄生虫が蔓延している島、、様々なところになぜ我々の先祖たちはリスクを冒して進出したのだろうか。

    江戸時代から明治時代に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月03日

    明治から大正にかけて絶海の孤島に繰り出した日本人たち。彼らが狙ってたのは鳥。豪商たちの欲望が日本の領土拡大に一役買っていた事実を掘り起こす一冊。

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    Posted by ブクログ 2021年12月05日

    日本近代史における南洋進出の中に潜むのは、
    アホウドリで一攫千金を目論む者たち。
    将来の国境問題にも絡む、歴史の一面を探る。
    プロローグ 絶海の無人島に、なぜ、日本人は進出したのか
    第1章 アホウドリを追って-「海の時代」の到来
    第2章 鳥類輸出大国「帝国」日本と無人島獲得競争
    第3章 糞を求めるア...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年10月20日

    非常に興味深かった。今まで浅くしってはいたものの、目を背けていた”アホウドリ撲殺事業”と南洋進出について、色々と資料をまとめてくれていて、簡潔に学ぶことができた。ただ、naive(日本語のナイーブとは意味が違う)に、忌避するのではなく、時代背景や色々な要因を総合的客観的に読むというのは必要であると思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月25日

    日本が近代国家を目指していた明治時代、日本人は太平洋や東シナ海の無人島へ進出していた。その多くは、国家主導の領土拡大ではなく、民間人がアホウドリの捕獲を目的とするものだった。

    無人島に生息するアホウドリは人間を知らないため、人を見ても逃げることがないし、飛び立つには長い助走を要する。そのため、人間...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月14日

    めちゃくちゃ面白かった!一獲千金を狙う人間の行動力に感嘆するとともに暴走もしてしまう弱さの両面を感じた。
    アホウドリが日本の領海を広げたんだ。
    いやあ、実に面白い。

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    Posted by ブクログ 2020年11月22日

    アホウドリが激減していることを認識しながら、鳥が減ったなら新たな島を開拓しようと考える密猟者の強欲に呆れ果てる。いまウナギやサンマについて起こっていることも何も変わっていない。まだ獲れる、まだ大丈夫だろう、いなくなれば外国産に切り替えればいい…ただ奪うだけの人間の考えを改めさせることはできないのだろ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月30日

    明治から戦前までに起きた、日本の南進論のきっかけがアホウドリの捕獲だったというお話。

    戦前まで日本の領土はフィリピンやパラオなど、本土からはるか離れた南方にまで及んでいたが、なんとなくその理由が分かったような気がする。

    そんな強引な南下政策を非難していた中国と、日本の立場がいつの間にか逆転してい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年09月11日

    夢と富を南洋の島々に追い、小舟に身を預け大洋を押し渡り、無人島を占拠し独立国の紛い物をでっち上げて(無許可♪)帝国政府を引きずり回して平然と、外交問題に発展し後始末を祖国に押しつけ右往左往させても本人は1ミリも動じない、そんな戦前日本人の強めなバイタリティに圧倒される本書です。
    この手の厨ニ病な活動...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年04月20日

    自分的には衝撃的な歴史。
    昨今の中国人赤サンゴ密漁を彷彿とさせる。
    100年の差があるようだ。
    当時はカメラも通信も未発達だから「やり放題」だったのでしょう。
    それにしても・・・・撲殺とは。
    著者はためらわず「撲殺・撲殺」と繰り返します。

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