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  • 世界をつくった奴隷の歴史

    世界をつくった奴隷の歴史

    ビジネス・実用

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    1巻990円 (税込)
    世界史の裏側はこんなにも暗い―― アフリカから一二〇〇万もの黒人が強制連行され売買された大西洋奴隷貿易。ほかにも古代ローマ、イスラーム世界、ブラジルやアメリカ、中国、そして日本を含め、あらゆる文明において奴隷制が存在した。歴史上、奴隷制は一八八八年を最後に廃止されたが、今でも多くの地域に自由を奪われた人々がいる。世界史は、惨たらしい扱いを受けた貧しい奴隷たちの歴史と共に形づくられてきた。強制労働、虐待、性的搾取――隠された支配と抵抗の痕跡を辿り、いまなお続く人類史の欺瞞を暴く。 === 【目次】 はじめに 森鷗外『山椒大夫』/奴隷となった安寿と厨子王/厨子王の逃亡/奴隷とは/いま奴隷制を考えることの意味/本書の構成 第一章 古代ローマの奴隷制――本格的奴隷制のはじまり 本格的奴隷制のはじまり/古代ローマの政治体制/ローマの軍隊/ポエニ戦争/ローマの支配拡大と奴隷の流入/グラックス兄弟の改革/シチリアにおける奴隷叛乱/剣闘士奴隷スパルタクスの苦悩/スパルタクスの叛乱/カエサルの『ガリア戦記』/家内奴隷/女性の奴隷と解放奴隷/エリート奴隷の存在 第二章 イスラーム世界の奴隷制――文明を越えて イスラーム教の誕生/イスラーム世界の拡大と奴隷制/主人と奴隷との関係/アッバース朝カリフとその腹心/黒人奴隷ザンジュの叛乱/奴隷購入のルート/マムルーク/中央アジアのトルコ人/マムルーク朝の誕生/女性奴隷の立場/ハレムと宦官、奴隷少年/サトウキビと砂糖/イスラーム文明とヨーロッパ文明の交流 第三章 ブラジルにおける奴隷制――砂糖プランテーションの形成 地中海から大西洋へ/イタリア人の役割/大西洋奴隷貿易の始まり/コロンブスの「新世界」発見/先住民インディオの人口崩壊/アシエント奴隷貿易/ブラジルの発見とパウ・ブラジル貿易/カピタニア制の導入と砂糖プランテーション/先住民の叛乱/総督制のもとでの先住民の奴隷化/黒人奴隷制への移行/砂糖革命 第四章 アメリカ合衆国南部における奴隷制――綿花プランテーションの発展 チェサピーク湾沿岸のタバコプランテーション/米作・藍作プランテーション/イギリス綿工業の発展/アメリカ合衆国南部の綿花プランテーションの拡大/「奴隷飼育業」と奴隷制の拡大/奴隷叛乱と解放への道 第五章 中国の宦官――皇帝と臣民の媒介者 中国の奴隷制/いかにして宦官となるか/皇帝と宦官の密接な結びつき/明の宦官/鄭和の海外遠征/宦官の学校と王振/究極の奴隷 第六章 日本の奴隷制――奴婢から「からゆきさん」まで 奴婢/寛喜の大飢饉と人身売買/倭寇による人間の略奪/戦国時代における乱取り/豊臣時代の日本人奴隷/日本人奴隷とポルトガル商人/ガスパール・フェルナンデス・ハポンの事例/からゆきさん 第七章 現代の奴隷制――解放されない人びと 現代の新奴隷制/スィリという少女/コートジボワールのカカオ農園/ブラジルの奴隷制撲滅国家計画/児童婚のリアル/現代奴隷法 終章 世界史のなかの奴隷制 奴隷は商品か/奴隷解放の意味/世界史のなかの奴隷制/尊厳をとりもどすための闘い あとがき ===
  • 奴隷船の世界史

    奴隷船の世界史

    ビジネス・実用

    4.2
    1巻990円 (税込)
    その犠牲者は、一〇〇〇万人──四〇〇年にわたり大西洋上で繰り広げられた奴隷貿易の全貌が、歴史家たちの国境を越えた協力によって明らかになってきた。この「移動する監獄」で、奴隷はいかなる境遇に置かれたのか。奴隷貿易と奴隷制に立ちむかったのはどんな人たちか。闇に閉ざされた船底から、近代をとらえなおす。

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ユーザーレビュー

  • 奴隷船の世界史

    奴隷船の世界史

    ビジネス・実用

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    奴隷船の世界史
    著:布留川 正博
    出版社:岩波書店
    岩波新書 1789

    奴隷とは、人ではなく、家畜である
    家畜であれば、牛や、馬と同様に、商品である
    なので、目的地に輸送するまでには、できるだけ死なないように、というか、元気でいるように、そして、反乱を起こさないように、つれていくことは当然の義務である

    アフリカでの奴隷とは、いままでは、白人が嫌がる黒人を追いかけまわして捕獲して、それを船に乗せているとおもっていたが、まったく違う

    黒人同士の部族間で負けたほうの部族を奴隷としてつかまえる
    奴隷として捕まった数より死亡した数が高いとのこと、大規模な戦闘がアフリカで繰り広げられるようだ
    勝った方は、いろいろなものをもってきた白人に、その物と奴隷を交換して儲けを得る

    それが大規模になって、弱小部族は、強者に狩られて、奴隷として売られていく、というのが正しい

    もともと、奴隷とは、欧州にも、イスラムにもいて、オスマントルコは海賊行為で捕まえたキリスト教徒を奴隷としてあつかっていた。それを、アフリカ大陸でやったとしても何の問題もないし、良心の呵責もない

    だって、奴隷とは、家畜なので、人ではないから

    三角貿易
     ①欧州で作った商品をアフリカにもっていて、酋長と奴隷と交換する
     ②北米、中米、南米に、奴隷をつれていって、そこの農場主に奴隷を売って、農産物や砂糖、たばこなどを仕入れる
     ③仕入れた農産物を、欧州へ戻って販売して利益を得る

    という構図だ

    17,18世紀の欧州の繁栄は、こうした、三角貿易で得た利益に裏付けらていた
    キリスト教だのイスラム教だの、口ではきれいごとをいっていてもやっていることとはゲスの極みだ

    奴隷船:浮かぶ監獄との別名がある

     ①雇われ船長 乗組員と、奴隷の反乱に気を付けながら、商人を売買ながら航海する
      欧州にもどることできれば、いくばくかの利益をえることはできる
     ②投資家 数人であつまって、船を用意して、船長を見つけて、商売をさせる
      海賊や、敵国の海軍につかまってしまえば、無一文になってしまう
     ③船乗り 安い賃金で奴隷を監視しながら、アフリカにつれていく
      帰りの航路は、なにもないので、そこで解雇されるかもしれない危険性がある
     ④奴隷 死んだほうがましという状態で、アフリカからアメリカへ売られていく商品

    奴隷解放の運動は早くからあったが、3者の利益を調整することはむずかしく、奴隷船の廃止、奴隷の廃止、公民権の保証といった方向で少しずつ改善していく

    奴隷制を廃止した最後の国は、なんと、USA、自由の国というは、まったくの皮肉である

    そして、今も、手を変え、品を変えて、弱者を奴隷と同様に扱う連中がのこっていることを最後に語っている

    目次

    はじめに――ロビンソン・クルーソーの奴隷貿易

    第1章 近代世界と奴隷貿易
     一 奴隷制の世界史的意味――エリック・ウィリアムズの問い
     二 奴隷貿易の歴史的起源
     三 明らかになる四〇〇年の貿易実態――歴史学の新たな挑戦
     四 アシエント奴隷貿易が意味するもの

    第2章 奴隷船を動かした者たち
     一 「移動する監獄」――奴隷船の構造と実態
     二 奴隷となったアフリカ人たち――人身売買,中間航路,叛乱
     三 船長と水夫
     四 奴隷商人とエージェント――奴隷船を操る者たち

    第3章 奴隷貿易廃止への道
     一 サマーセット事件から始まる
     二 アボリショニズムの展開――クウェイカー教徒とイギリス国教会福音主義派
     三 奴隷貿易廃止キャンペーンと砂糖不買運動
     四 ハイチの奴隷叛乱
     五 イギリスの奴隷貿易廃止
     六 在英黒人とシエラ・レオネ植民地
     七 奴隷貿易の終焉

    第4章 長き道のり――奴隷制廃止から現代へ
     一 奴隷制廃止へ
     二 奴隷から移民へ――一九世紀の人流大転換
     三 おわりに

    あとがき
    主要参考文献

    ISBN:9784004317890
    判型:新書
    ページ数:260ページ
    定価:900円(本体)
    2019年08月22日第1刷発行
    2020年07月06日第3刷発行

    0
    2026年04月28日
  • 奴隷船の世界史

    奴隷船の世界史

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    とても、刺激的な本であらためてよ見直してみたい。奴隷といえばアメリカ、というイメージは、ポルトガルブラジルの規模のほうがおおきいことでまず覆された。また、奴隷船のなかでの扱いがなんとなく想像した以上にひどい(死亡率など)こと、それに対する反乱もかあったことなど、しることができた。アメージンググレースの作詞社会主義が土鈴船の船長経験があり、かれなどが働きかけていくなかで徐々に奴隷貿易が廃止されていくことがわかった。やはり、運動は力を持つことが学べたし、砂糖ボイコットなど、イギリスという国家の二面性もルーツとして知れた。奴隷制廃止後は移民が増えていくわけだが、おわりにで現代にも奴隷制が暗に行われているこどが示唆される。とても心苦しいことである。

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    2020年05月18日
  • 奴隷船の世界史

    奴隷船の世界史

    ビジネス・実用

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    奴隷の歴史には、
    奴隷貿易の歴史と奴隷制の歴史がある。

    奴隷貿易が世界から廃止されても、
    奴隷制が即座に廃止されたわけではない。

    また、大西洋奴隷貿易400年間の間のアフリカ人人身売買の前にも、古くから地中海社会に奴隷制度はあった。

    ポルトガルが先陣を切って大西洋奴隷貿易を始め、1888年にブラジルで奴隷制が廃止されるまでの400年間、アフリカの黒人奴隷達は家族と引き離され、捕獲され世界中に売りさばかれ、酷使された。

    アメージンググレースという曲は、
    元奴隷船の船長が自分の行為を深く後悔し懺悔して作った詩。

    スピルバーグ監督は、奴隷叛乱から自由を勝ち取ったアミスタッド号事件を元に、アミスタッドという映画を撮っている。だがこれは非常に数少ない叛乱が成功した例。

    フランス革命時の人権にも、奴隷はその中には入っていなかった。それの何が人権なのだろうか。

    ハイチの奴隷は史上初、叛乱を起こし
    黒人による国、ハイチが誕生した。

    奴隷船にギチギチに詰め込まれた奴隷達の1割ほどが航路途中で死んだ。
    奴隷牧場も登場し、奴隷を生み育て売りさばかれた。

    これが、人間の一つの真実の歴史である。

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    2019年10月14日
  • 奴隷船の世界史

    奴隷船の世界史

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    この本、凄みがある

    大西洋奴隷貿易が始まる前、12-13世紀にヨーロッパにはすでに奴隷がいた
    非キリスト教徒なら奴隷にしていいという文化・制度であり、タタール人やムスリム、スラブ人などが奴隷だったと

    奴隷(slave)の語源はスラブらしい、、

    大西洋奴隷貿易以前の非黒人奴隷から19世紀の世界的奴隷制廃止まで、奴隷はかなり宗教と関連している

    そして、砂糖とかコーヒーなど『〇〇の世界史』的な名著はたくさんあれど、奴隷にfocusするとその多くが網羅されてしまうのだな...

    岩波新書らしく硬派な内容

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    2026年02月02日
  • 奴隷船の世界史

    奴隷船の世界史

    ビジネス・実用

    Posted by ブクログ

    奴隷貿易がどのように終焉したのかに関心があり、おそらくは経済的な要因があるのではないかと思うのだが、この本では今ひとつはっきりとしなかった、引き続き勉強。

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    2025年12月29日

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