森島恒雄の作品一覧
「森島恒雄」の「魔女狩り」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「森島恒雄」の「魔女狩り」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
魔女狩りとは、異端を排除するためのものだったのだ。
最初は教会も自分達の教えにそぐわないものに対してもおおよそ慣用であった。
しかし、自分達の地位を脅かすと判断したとたん、強硬的な姿勢を露にした。
疑わしいものは罰する。そのような姿勢のもと、残虐な魔女狩りが中世の時代には行われていたのである。
恐ろしいものだ。人は自らの地位を脅かすものや思いどおりにならないものに対して、時と場合によってはこんなにも残虐になれるのだ。
中世ヨーロッパと比較すると認識が弱いかもしれないが、今でもあらゆる領域において魔女狩りは行われているのだろう。これからもずっと。
Posted by ブクログ
15~17世紀の中世ヨーロッパで、「魔女狩り」の嵐が吹き荒れた。
それは、異端審問(inquisitio pravitatis hereticae)ともっともらしく呼ばれながらも、実のところ「狩り」というのがふさわしい、野蛮で残酷な狂気の沙汰であった。
「魔女」と見なされたのは、女性ばかりではない。男性も「魔女」として裁かれることがあった。年齢も問わず、幼児から老人まで、まさに老若男女、さまざまな人々が「魔女」の疑いをかけられた。身分階層も関係なく、昨日は学識ある紳士・純潔な乙女と呼ばれても、今日「魔女」にされることもあった。彼らの多くは、いやすべてと言ってよいのだろうが、もちろん「魔女」で
宗教は結局、専制体制の道具。
結局、時の為政者が愚なる民を家畜と設えるツールとしてしか機能しない。
民も民で、流れが構築されればそれに疑問、主体的思考など持たずに身を委ねる。
その流れに異を唱える者は、駆除の対象にされる。異を唱えたものを徒党を組み排除を敢行する。それら愚民は、自身は正義と酔いしれる。
戦時の日本も、畜群たるほぼ全ての国民は軍のすげ替えに踊らされている事に疑念すら持たず、この書物にある様な魔女裁判よろしく「非国民」という「魔女」という名を変えただけの烙印を押し、特高なる破廉恥集団に自身は正義と酔いたいが為に差し出し、命を殺めることに加担する事にすら平然と手を染めた。
そして己が加担した体制が
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
西欧キリスト教国を「魔女狩り」が荒れ狂ったのは、ルネサンスの華ひらく十五‐十七世紀のことであった。
密告、拷問、強いられた自白、まことしやかな証拠、残酷な処刑。
しかもこれを煽り立てたのが法皇・国王・貴族および大学者・文化人であった。
狂信と政治が結びついたときに現出する世にも恐ろしい光景をここに見る。
[ 目次 ]
1 平穏だった「古い魔女」の時代(魔女の歴史 寛容な魔女対策)
2 険悪な「新しい魔女」の時代(ローマ・カトリック教会と異端運動 異端審問制の成立とその発展 ほか)
3 魔女裁判(魔女は何をしたのか 救いなき暗黒裁判 ほか)
4 裁判のあとで(魔女の「真実の自白」