配信予定・最新刊

作品一覧

  • 探究する古代ギリシア・ローマ史
    NEW
    -
    1巻2,200円 (税込)
    「歴史を探究する」とはどういうことか 「覚える歴史」から「考える歴史」へ。 最新の研究動向と史料をもとに歴史を探究する手法を解説。世界史の教科書でおなじみのトピックを深く掘り下げ、研究の最先端と世界史教育の現場を繋ぐ。 第一線で西洋古代史を研究する学者たちが、最新の研究動向をふまえながら史料を用い、歴史像がいかに構築されるかを解説。たんなる概説書ではなく、専門家が行う「歴史を考える」知的作業の一端を紹介する。 紀元前800年からビザンツ帝国滅亡まで、西ローマ帝国滅亡後も古典の遺産が継承された「終わらない古典古代」という独自の視点から、2200年以上にわたる文明の連続性を探る。 なぜ、教科書の記述は書き換えられるのか。その史料的根拠は何か。その根拠となる史料は何を示すのか。今日にも深く影響を与え続けるギリシア・ローマへの探究は、現代社会を理解するための重要なヒントとなるだろう。
  • 賄賂と民主政 古代ギリシアの美徳と犯罪
    値引きあり
    3.0
    1巻495円 (税込)
    参政権の平等と民衆の政治参加という理想を追い求めた古代ギリシアの人々。しかし、政治の暗黒面を避けて通ることはできなかった。それが賄賂である。では賄賂とは、いつから、なぜ、「犯罪」とされるようになったのだろうか――。 紀元前5世紀なかばに直接民主政の骨格を完成した都市国家アテナイを、国力の絶頂期に導いたペリクレスは、「賄賂になびかない政治家」として知られる。友人からの供応を嫌い、宴会の招きに応じることもなかったという。それが贈収賄の温床になることを知っていたのである。 しかし、賄賂と贈与はどう違うのか。古代ギリシアはもともと、贈与交換が重視される社会だった。贈与の機能は多様であり、現代ならば、それは謝礼、賃金、報償、あるいは賄賂となるが、それは総じて「贈り物」と呼ばれたのである。そのなかで、私的な利益を誘導する賄賂への態度は、民主政の始まりによって一変したわけではなかった。賄賂を断罪する姿勢があらわれるのは、ギリシア人がペルシア戦争という未曽有の困難に直面し、賄賂が公共性にとって破壊的な結果をもたらすことに気づいたときだった。アテナイのパルテノン神殿の建設という大公共事業に際しても、贈収賄事件を実証する記録は1件も見当たらないという。 〔原本:『賄賂とアテナイ民主政――美徳から犯罪へ』山川出版社、2008年刊〕 目次 1 賄賂と贈与 2 贈り物は神々をも説得する 3 ペルシア戦争という転機 4 さまざまな賄賂 5 罪と法 6 賄賂と民主政 あとがき 学術文庫版あとがき
  • 古代ギリシアの民主政
    4.8
    1巻1,100円 (税込)
    およそ二五〇〇年前,古代ギリシアに生まれた民主政.順ぐりに支配し,支配されるという人類史にかつてない政体は,いかにして考え出され,実施されたのか.公共性を,一人ひとりが平等にあずかり,分かちあうことを基本にして古代の民主政を積み重ねた人びとの歴史的経験は,いまを生きる私たちの世界とつながっている.

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ユーザーレビュー

  • 古代ギリシアの民主政

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ■ この本を読んで知った古代民主政の実像
     ⚫︎古代ギリシアの直接民主政のイメージは、アルギヌサイ裁判をはじめ、トゥキュディデスやクセノポンが書く衆愚政治の描写や、プラトンやアリストテレスによる民主政批判に基づく未熟な国制というものであった。この本を読み、それがペロポネソス戦争による市民の異常な心理状態を背景とした限られた時期に起こった現象を切り取って形作られたイメージであり、現実のアテナイ民主政は、市民の誇りとしてその理念がよく制度化され、クレイステネスの改革から始まりマケドニア軍による廃止まで間だけでも185年間、上記のような混乱があったものの、ほとんどの期間は安定して存続し、成熟していっ

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    2026年06月14日
  • 古代ギリシアの民主政

    Posted by ブクログ

    古代ギリシアの民主制と言えば我々が現代に続く民主的な政治体制を思い浮かべる時、それが世界史上初めて確立されたものとして、世界史で習った記憶を思い浮かべるだろう。現にこれまでの歴史研究に於いて、古代ギリシア、特にアテナイ(アテネ)では紀元前5世紀頃には、民主政(デモクラシー)が確立された。若干今と違うのは、それが全男性市民が参加する直接民会であり、参加者全員が投票並びに審議する(権利を持つと言うよりはそれが当たり前にされている状態)直接民主制であった。現代でいう議長、進行役などの様々な役割・役職は抽選によって選ばれており、それこそ運のみが左右する、誰にでも平等に支配と被支配の関係が生まれる制度で

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    2026年04月17日
  • 古代ギリシアの民主政

    Posted by ブクログ

    また最高に良い本に巡り会えた。
     ソクラテス、プラトンそしてアリストテレスなど、教科書的には伝説の哲学者のように扱われるが、アテナイにおいて政治に経済に深く関わり、血の通った姿が鮮やかに現れてくる。アテナイの民主政を現代の代表制の民主政は認めていないようだが、いかがなものか?少なくとも、情報の透明性を強く訴えた時点で、現代より素晴らしかったのではないか。文明、科学ではまだ未熟で、奴隷制のような非人道的な部分もあるが、民力としてはアテナイのほうが成熟していたように感じる。
     碑文習慣が発達していたというくだりでは、「そんなに識字率が高かったのか?」という私の疑問にも、成人男性で15%ほどで、理解

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    2025年03月18日
  • 古代ギリシアの民主政

    Posted by ブクログ

    古代ギリシアの民主政について、最新の知見に基づいて書かれた概観書である。古代ギリシアにまったく詳しくないため僭越ではあるが、とてもよくまとまっており、おもしろく読めました。

    古代ギリシアにおけるポリス群も出てくるが、本書における主役はやはりアテナイである。アテナイにおいて、どのように民主政が生まれ、盛衰を繰り返しながら、歴史のなかに溶暗していったかが書かれている。
    本書の終盤でも触れられているが、思想史にすこし詳しい方なら、いかに民主政が嫌われてきたかを知っているかと思う。それは、民主政を衆愚政治と捉えたり、君主制や貴族制が支配的であったり、最終的にアテナイがローマに支配されたこともあってア

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    2024年08月22日
  • 古代ギリシアの民主政

    Posted by ブクログ

    古代アテナイについての優れた概説書。
    塩野七生氏の物語や伊藤貞夫氏の概説書をとおして、古代ギリシア史についてある程度知っている方が読むことにも耐えると思う。
    (むしろ、そういう方こそ、今まで馴染んできた話との違いをとおして楽しめるかもしれない)


    古代ギリシア史は、圧倒的な文字資料が残っているアテナイを中心にした記述にならざるをえない。その状況は、ここ数十年で考古学的知見が大量に取り入れられるようになっても変わらない。

    そして、アテナイは、土地や人口の規模が類を見ないほど大きな都市国家であった。そんな例外的な存在をもとにして、古代ギリシアの全体像を描かなければならない。そのため、アテナイと

    0
    2023年08月21日

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