作品一覧

  • 戦後思想を考える
    4.6
    安保闘争の頃に生まれ、高度成長と共に育った若者たちに、どのように「戦後」を語ったらよいのか。敗戦の混乱と、民主化への高揚した気分をどう伝えるか。平和運動、民主教育運動、市民運動などに積極的に参加してきた著者が、自らの体験と重ね合せて戦後史をふり返り、新しい視角を提示しつつ、若者と連帯する方法を考える。

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  • 日本と中国 若者たちの歴史認識
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本の若者と中国の若者は、自国の歴史について、どんなことを知っていて、どう考えているだろうか。日中の教科書研究交流会の報告をレポートする。

ユーザーレビュー

  • 戦後思想を考える

    Posted by ブクログ

    著者は自身を戦中派と呼びますが、丸山真男のように「1910年代生まれで、1930年代の世相を相対化して過ごした世代」のようです。終戦間際に書いた時勢の所見では、大変冷静に戦時下の日本を俯瞰しています。まず、国が経済的利益の追求で始めた戦争を、アジアの解放というきれいごとでカモフラージュしていることに欺瞞を見ています。そして時勢を乗り切るにはアジアの解放を唯一の目的に切り替え、無条件降伏を求められたとしても、その目的を完遂して降伏せよと訴えます。たとえ降伏しても目的を達成することで結果的に戦勝とする、というレトリックなのでしょう。焼け野原の東京を見ながら、すでに戦後の国のあり方を考えていたことが

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    2017年07月21日
  • 戦後思想を考える

    Posted by ブクログ

    日高六郎の描く戦後日本の見取り図と問題構成。

    真の左翼とでも言ったらいいのか、的確かつ冷静な指摘に驚かされる。

    敗戦後の民主主義的なモチベーションが衰退し、経済的条件が社会を支配し、緩やかに管理社会化している。その中で、差別や疎外がますます強くなり、個人が無力化する。社会主義にも資本主義にももはや希望は見出せなくなっている。デモの限界も明らかになる。日本の資本主義が、再びアジア諸国を経済的な植民地化していく。水俣病にしても、マスコミにしても、天皇にしても、財閥にしても、結局戦前-戦中-戦後のある連続性を持っている。
    このようなことが、逐一詳らかにされる。

    自由、平等、博愛とはなんなのか。

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    2012年06月24日
  • 戦後思想を考える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    安保闘争の頃に生まれ、高度成長と共に育った若者たちに、どのように「戦後」を語ったらよいのか。
    敗戦の混乱と、民主化への高揚した気分をどう伝えるか。
    平和運動、民主教育運動、市民運動などに積極的に参加してきた著者が、自らの体験と重ね合せて戦後史をふり返り、新しい視角を提示しつつ、若者と連帯する方法を考える。

    [ 目次 ]


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    読書の速

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    2011年04月25日
  • 戦後思想を考える

    Posted by ブクログ

    1980年に読んでいる。それから約30年たっている。
    当時の時代状況を踏まえて書かれているのだが、過去の事としてとらえることができない。

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    2019年11月25日
  • 戦後思想を考える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    戦中・戦後の連続性/非連続性、戦後の経済発展における管理社会化と価値観の画一化、60年安保と韓国四月革命の共通点/相違点、大学での学生観察。これらのテーマの考察から日本人の「受動性」ないし「民衆の脆弱さ」を明かし、行動的な知識人や連帯の思想の必要性を説く。

    内容としては今直近の問題であり、やや言い古されたことも多いと思った。むしろ驚いたのはこれが30年以上前に書かれたものであるということ。
    これだけのことを書かれた書物が30年以上前にありながら、日高氏の憂慮はほとんど改善されないまま、むしろ深化し、拡散し、複雑化して今日に至っている。とはいえ、私たちがどうすればいいのか、それは変わっていない

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    2013年07月27日

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