松沢裕作の作品一覧
「松沢裕作」の「歴史学は世界を変えることができるか」「生きづらい明治社会 不安と競争の時代」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「松沢裕作」の「歴史学は世界を変えることができるか」「生きづらい明治社会 不安と競争の時代」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書は、明治社会がいかにして「通俗道徳(努力は報われるという信仰)」と「自己責任」の檻を築き上げてきたかを、緻密な史料批評を通して描き出している。
「病気にかからないのは、精神力があるからだ」 。明治の実業家・大倉喜八郎のこの言葉に対し、歴史学者である著者は「年中かぜをひいたり寝込んだりするので、うんざりしました」と漏らす。私もそう思う。
「からだが弱い人」と、「資本主義・小さな政府」の相性は最悪である。「体力」というリソースが制限されている者にとって、立身出世や自助努力を煽る社会は、偶然の不幸や身体の限界を「自己責任」として切り捨てる。そして、体力の有り余った「強者」が主導する構造が、支
Posted by ブクログ
「歴史は、うっかりすると『使えてしまう』危険なものです」という一文に、ドキリとする。
近年、ことあるごとに「自分の頭で考えて、情報を精査すること」が問われる場面が多い気がする。
文献や史料を使って過去の姿を説明する「歴史」という学問のその姿勢は、そういった「情報を精査すること」に役立つのではないかと常々思っているため、本書はそのあたりのことを解説してくれているのではないかと期待して読んでみた。
結果、たぶん、ドンピシャな本…だと思う。
271pにある「ひとが言葉を用いて何かを述べているとき(中略)その根拠を問うことの重要性は」のあたりに、それが現れていると思う。
学生時代から遠く離れ、研究者で