作品一覧

  • 歴史学は世界を変えることができるか
    -
    1巻2,640円 (税込)
    「抑圧からの解放に向ける関心が私の研究を駆動してきた」.歴史学は,この日常,そして不条理なこの世界と地続きだ.だから,世界を変えたいと願うとき,歴史学には役割がある.抑圧の構造を読み解き,人びとの解放への夢を想起すること.そして,それらを開かれた言葉にすること.ラディカルな態度に貫かれた思索の軌跡.

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  • 歴史学はこう考える
    3.7
    1巻935円 (税込)
    史料の山に埋もれ、ひたすら解読している? 過去の出来事の是非を論争する? このようなイメージがある歴史学では実際に何が営まれているのか。明らかにしたいものは様々でも、歴史学には共通のプロセスがある。史料とはなにか。それをどう読んでいるのか。そこからオリジナルな議論をいかに組み立てるのか。歴史について語る前に、最低限知っておきたい考え方を解説する。
  • 日本近・現代史研究入門
    -
    1巻3,960円 (税込)
    日本近代史・現代史の論文を書く,すべての初学者のために――.テーマの決めかた,史料について,調査の方法,目次のつくりかたなど歴史研究の基盤を,論文執筆の作業フローに即して基本から解説.第一線の研究者たちが提供する大きな見取り図が,研究史と向き合うあなたを助けてくれる.必要なことは,この一冊で分かる!

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  • 日本近代社会史
    4.0
    1巻2,640円 (税込)
    近世の身分制社会が崩れる19世紀後半から,明治維新を挟んで,第一次世界大戦の頃までの日本社会を,さまざまな社会集団が市場とどうかかわっているかに注目して描き出す。メディアや政治のしくみ,変革を求める運動も取り上げ,社会の全体像をとらえる。
  • 生きづらい明治社会 不安と競争の時代
    4.0
    1巻968円 (税込)
    日本が近代化に向けて大きな一歩を踏み出した明治時代は,実はとても厳しい社会でした.社会が大きく変化する中,人々は必死に働き,頑張りました.厳しい競争のなかで結果を出せず敗れた人々…,そんな人々にとって明治とはどんな社会だったのでしょうか? 不安と競争をキーワードに明治社会を読み解きます.

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  • 大人のための社会科--未来を語るために
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    気鋭の社会科学者が、日本社会を12のキーワードから解きほぐし、未来への方向性を示す。「反知性主義」が幅をきかせる時代において、私たちがきちんと考え、将来を語り合うための共通の理解、土台となりうる「大人のための教科書」の誕生! 《目次》 序 社会をほどき、結びなおすために――反知性主義へのささやかな抵抗  第1部 歴史のなかの「いま」 第1章 GDP――「社会のよさ」とは何だろうか(坂井) 第2章 勤労――生きづらさを加速させる自己責任の社会(井手) 第3章 時代――時代を分けることと捉えること(松沢)  第2部 〈私たち〉のゆらぎ 第4章 多数決――私たちのことを私たちで決める(坂井) 第5章 運動――異議申し立てと正統性(松沢) 第6章 私――自分の声が社会に届かない(宇野)  第3部 社会を支えるもの 第7章 公正――等しく扱われること(坂井) 第8章 信頼――社会を支えるベースライン(宇野) 第9章 ニーズ――税を「取られるもの」から「みんなのたくわえ」に変える(井手)  第4部 未来を語るために 第10章 歴史認識――過去をひらき未来につなぐ(松沢) 第11章 公――「生活の場」「生産の場」「保障の場」を作りかえる(井手) 第12章 希望――「まだ―ない」ものの力(宇野)
  • 自由民権運動 〈デモクラシー〉の夢と挫折
    4.4
    1巻902円 (税込)
    維新後、各地で生まれた民権結社。それは〈デモクラシー〉に夢を託した人びとの砦であった。新しい社会を自らの手で築く。その理想はなぜ挫折に終わったのか。旧来の秩序が解体してゆくなかで、生き残る道を模索する明治の民衆たち。苦闘の足跡が、いまの日本社会と重なって見えてくる。

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  • 町村合併から生まれた日本近代 明治の経験
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    明治七年の町村七万八〇〇〇、明治二二年の町村一万六〇〇〇弱。明治の大合併、それは新たな境界線を社会に引く試みだった。あいつぐ町村からの異議申し立て、合併後も紛争を抱える自治体……。近世の地縁的・身分的共同体というモザイク状の世界から、近代の大字-市町村-府県-国家という同心円状の世界へ。府藩県三治制、大区小区制、そして明治二二年の大合併にいたる「地方制度」の変遷をたどりながら、近代社会を問い直す。(講談社選書メチエ)

ユーザーレビュー

  • 生きづらい明治社会 不安と競争の時代

    Posted by ブクログ

    文字通り、明治時代の庶民の生きづらさについて書かれた本。わかりやすく書かれていて一気に読めた。
    都市の下層社会や、様々な競争の中で淘汰された人々の様子
    などを描きつつ、そういった明治社会の背景に通俗道徳があり、様々な影響を与えていたことに触れる。
    普段自分の見ている明治時代の世界はそれなり以上に裕福な層のものだと改めて感じさせられた。

    0
    2025年10月27日
  • 生きづらい明治社会 不安と競争の時代

    Posted by ブクログ

    この本は正直驚きました。
    なぜなら、約150年前と今の問題がほとんど変わってない事に驚きです。
    さらにはこの当時の政治家達のセリフも今のほとんど変わってない。
    通俗道徳がいかに思考停止させてるのがよくわかる。
    150年前とくらべて、ものが進歩したのに、日本人が進歩してないのは笑えるし、アホくさくなる。
    社会が進歩してなくて、技術だけが進歩する。
    それは社会が歪みますわ!
    ぜひ、読んで、このアホくさを感じで欲しい。

    #読書
    #読書記録
    #読書好きな人とつながりたい
    #明治社会

    0
    2025年08月23日
  • 生きづらい明治社会 不安と競争の時代

    Posted by ブクログ

    最近AIに夢診断をしてもらった。
    それによると私は、自分がダメ人間だとレッテルを貼られることに強い不安があるらしい…情けない。

    しかしこの本の著者は、そのような私の不安をわかってくれそうな人だ。

    明治時代も現代も弱者に冷たい世の中であることは共通しているようだが、あとがきで著者は言う。
    "役に立つとか立たないとか言われるのは、どのような人びとのどのような目的のからみあいのなかで言われていることなのかを見極め、それをお互いに伝え合うこと。私にとって研究とはそのような営みです。"

    0
    2025年04月20日
  • 歴史学はこう考える

    Posted by ブクログ

    「歴史は、うっかりすると『使えてしまう』危険なものです」という一文に、ドキリとする。
    近年、ことあるごとに「自分の頭で考えて、情報を精査すること」が問われる場面が多い気がする。
    文献や史料を使って過去の姿を説明する「歴史」という学問のその姿勢は、そういった「情報を精査すること」に役立つのではないかと常々思っているため、本書はそのあたりのことを解説してくれているのではないかと期待して読んでみた。
    結果、たぶん、ドンピシャな本…だと思う。
    271pにある「ひとが言葉を用いて何かを述べているとき(中略)その根拠を問うことの重要性は」のあたりに、それが現れていると思う。
    学生時代から遠く離れ、研究者で

    0
    2024年12月13日
  • 歴史学はこう考える

    Posted by ブクログ

    歴史の論文とはどのように考えて書かれているか、史料がどのように扱われるか、そのあたりの思考プロセスと説明がとても丁寧で、歴史学に興味がある方にはおすすめしたい。

    0
    2024年09月14日

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