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Posted by ブクログ 2022年10月10日
子どもの通っている中学受験進学塾の保護者向け情報誌のオススメ図書に掲載されていたので読んでみた。
日本の競争社会を激化させるのに加担(?)しているかのような最強進学塾のオススメ図書なのに、努力が報われるとは限らないという内容。
逆に安心する。
通俗道徳のワナにまんまとハマっていた就職氷河期世代の小市...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年09月15日
明治時代と現代を比較してみる、という発想が面白い。自己責任、失敗した者は努力不足、という傾向は明治からあったのだな、と。江戸時代という問題がありながらも安定したシステムが破壊されたこと。資本主義によって成功者と失敗者が明確に分かるようになったこと。それらが弱者厳しい社会となった原因な訳ですが…本書で...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年09月02日
ジュニア新書と銘打つ割にはアングラな話題も。
明治に限らず各時代の社会の暗部における苦しみを照射する
ことは、現代のそれを見つめ直すことにつながるなにかを持つものだとは思うが
変革の時代として捉えた明治と現代において、通俗道徳とネオリベラリズムが定立する自己責任論のはびこる競争社会には共通部がある...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月19日
Twitterで見かけたこの本、読みやすい良書だった。
不景気、大きな社会構造の変化期による大衆の不安、家に搾取される女性たち、貧困者への冷たさ、競争社会、若い男性たちの暴動など。
切り口もわかりやすく、小学校高学年からでもわかるだろう。
作者の視線は、明治以降の、成功者=特別努力した者、という思想...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月09日
明治時代は生き辛かった。国家が強調され、立身出世の競争を煽る社会であった。頑張ることに価値があるという通俗道徳の罠に陥っている。それは昭和の精神論根性論やガンバリズムにつながっている。
日本人は制度作りの経験が乏しいため、社会保障制度のような制度で救う仕組みを作るよりも個人に頑張らせる方向に働く。...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月14日
「貧しいのは努力が足りないから」「辛いのはお前だけじゃない」「日本にそんな余裕はない」と生活に行き詰まった人を批判するのは現代だけではなかった。明治時代もまた、そうであった。
明治政府はクーデターを起こした士族の政府で、実際カネはなかったのであるが、投票も一定以上の税金を納めた男子のみ、議員も金持ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年06月07日
この手の話はよく海外との比較で語られ、書き手と読み手の理解や認識に差が出てしまい、緻密に論理を積み上げても伝わらないことが多いように感じるが、これは日本という国の中での比較で面白いと思った。「貧困層」を中心に通俗道徳や生存者バイアスの話が主だが、もう少し明治時代における「普通/中流家庭」と「貧困層」...続きを読む
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