生きづらい明治社会 不安と競争の時代

生きづらい明治社会 不安と競争の時代

ビジネス・実用
968円 (税込)

4pt

日本が近代化に向けて大きな一歩を踏み出した明治時代は,実はとても厳しい社会でした.社会が大きく変化する中,人々は必死に働き,頑張りました.厳しい競争のなかで結果を出せず敗れた人々…,そんな人々にとって明治とはどんな社会だったのでしょうか? 不安と競争をキーワードに明治社会を読み解きます.

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波ジュニア新書
  • タイトル
    :
    生きづらい明治社会 不安と競争の時代
  • タイトルID
    :
    1012407
  • ページ数
    :
    176ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年09月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

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生きづらい明治社会 不安と競争の時代 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    百年以上前なのに、明治と令和の世の中がなんと似ていること!
    この本は明治時代の生きづらさ、敗者への冷たさを見ていくことで、現代社会の「自己責任論」に疑問を投げかけている。歴史学者が今でいう自己責任論の源泉を「通俗道徳」という言葉で発見していたとは知らなかった。
    筆者と同じように臆病な人間である私は、本当に何度も頷きながら読んだ。貧困に陥る人は怠けているからじゃない、頑張っていないからじゃない。生まれや運など自分ではどうしようもないことが身に降りかかってきて、穴に落ちてしまう人はたくさんいる。大きな政府を望みます。

    0
    2026年07月14日

    Posted by ブクログ

    とても面白かった!
    通俗道徳という言葉を知らなかったので大変勉強になった。日本の社会福祉はどうして発展しないのか、日本のどの時代の政府にも弱者救済の視点が欠けているのはなぜなのか、その発端を知ることができたように思う。時間があれば参考図書もあたってみたい。

    0
    2026年07月02日

    Posted by ブクログ

    こんなに重くてしんどいテーマが、するすると進められてしまう不思議な読みやすさ。
    第一線の研究者だからこそ書ける普遍性、エンタメ性なのだろう。すごい。

    0
    2026年05月12日

    Posted by ブクログ

    作者の断定しない姿勢が素晴らしいと感じた。
    構造的に明治時代を理解したい方には非常におすすめの本。なぜ生きづらいか。成功者の理論を押し付けている人は現代でも多いと思う。そんな人はハッとすることも多いのではないか。通俗風俗。努力できることも運。

    0
    2026年03月08日

    Posted by ブクログ

    本書は、明治社会がいかにして「通俗道徳(努力は報われるという信仰)」と「自己責任」の檻を築き上げてきたかを、緻密な史料批評を通して描き出している。
    「病気にかからないのは、精神力があるからだ」 。明治の実業家・大倉喜八郎のこの言葉に対し、歴史学者である著者は「年中かぜをひいたり寝込んだりするので、うんざりしました」と漏らす。私もそう思う。

    「からだが弱い人」と、「資本主義・小さな政府」の相性は最悪である。「体力」というリソースが制限されている者にとって、立身出世や自助努力を煽る社会は、偶然の不幸や身体の限界を「自己責任」として切り捨てる。そして、体力の有り余った「強者」が主導する構造が、支配者側に都合の悪い存在にしわ寄せを強いている……。
    繰り返される歴史に、驚きと呆れを感じた。

    また、興味深いのは、当時の貧困層の若者たちが、あえて貯蓄せず、あえて無茶をするという「対抗文化(カウンターカルチャー)」で抵抗した点だ。しかし、その熱狂も加齢(体力の低下?)とともに「どうせ変わらない」という虚無へと沈んでいく。この構造は、昭和の学生運動や、現代のSNSで過激な言説に走る人々の閉塞感とも地続きに見える。

    だが、ここで無理に土俵に乗らないのも、ある種の生存戦略だと思う。そもそも、体力がない者は、限られた資源をどこに投下すべきか常に「最適配分」を考えざるをえない。その切実な工夫こそが、構造の欠陥を見抜くメタな思考パターンを育む。執着を捨て、システムから一歩身を引くことで、はじめて見える景色がある。

    歴史を学び、長い時間軸で物事を眺めることは、「世の中のわけのわからなさ」と向き合うための「理屈」を豊かにするため。資本主義の暴走を食い止めるストッパーは、案外、「生きづらさを抱え、考えざるをえない人間」の視点にあるのかもしれない。

    0
    2025年12月30日

    Posted by ブクログ

    文字通り、明治時代の庶民の生きづらさについて書かれた本。わかりやすく書かれていて一気に読めた。
    都市の下層社会や、様々な競争の中で淘汰された人々の様子
    などを描きつつ、そういった明治社会の背景に通俗道徳があり、様々な影響を与えていたことに触れる。
    普段自分の見ている明治時代の世界はそれなり以上に裕福な層のものだと改めて感じさせられた。

    0
    2025年10月27日

    Posted by ブクログ

    この本は正直驚きました。
    なぜなら、約150年前と今の問題がほとんど変わってない事に驚きです。
    さらにはこの当時の政治家達のセリフも今のほとんど変わってない。
    通俗道徳がいかに思考停止させてるのがよくわかる。
    150年前とくらべて、ものが進歩したのに、日本人が進歩してないのは笑えるし、アホくさくなる。
    社会が進歩してなくて、技術だけが進歩する。
    それは社会が歪みますわ!
    ぜひ、読んで、このアホくさを感じで欲しい。

    #読書
    #読書記録
    #読書好きな人とつながりたい
    #明治社会

    0
    2025年08月23日

    Posted by ブクログ

    最近AIに夢診断をしてもらった。
    それによると私は、自分がダメ人間だとレッテルを貼られることに強い不安があるらしい…情けない。

    しかしこの本の著者は、そのような私の不安をわかってくれそうな人だ。

    明治時代も現代も弱者に冷たい世の中であることは共通しているようだが、あとがきで著者は言う。
    "役に立つとか立たないとか言われるのは、どのような人びとのどのような目的のからみあいのなかで言われていることなのかを見極め、それをお互いに伝え合うこと。私にとって研究とはそのような営みです。"

    0
    2025年04月20日

    Posted by ブクログ

    新自由主義的な自己責任論の日本史的淵源を、明治社会における「通俗道徳」の成立に見る。その手捌きは、歴史学の成果を踏まえた誠実なものでありつつ、明治社会の都市や農村あるいは家制度や貧民窟、さらには政府の財政状況などなど、興味深い話が次々と語られ、明治社会のイメージが今までより豊かでクリアな気にさせてくれる。

    0
    2024年06月18日

    Posted by ブクログ

    子どもの通っている中学受験進学塾の保護者向け情報誌のオススメ図書に掲載されていたので読んでみた。
    日本の競争社会を激化させるのに加担(?)しているかのような最強進学塾のオススメ図書なのに、努力が報われるとは限らないという内容。
    逆に安心する。
    通俗道徳のワナにまんまとハマっていた就職氷河期世代の小市民な自分がTVや雑誌や日々の生活の中の情報に流されて批判していた特定の誰かではないどこかにいる頑張ってない(ように見えただけ)人に対する不満。その原因が自分の中の不満や不安がどこかの誰かの言葉と重なってできたものだったんだなと思った。

    0
    2022年10月10日

生きづらい明治社会 不安と競争の時代 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波ジュニア新書
  • タイトル
    :
    生きづらい明治社会 不安と競争の時代
  • タイトルID
    :
    1012407
  • ページ数
    :
    176ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年09月22日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    7MB

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