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気鋭の社会科学者が、日本社会を12のキーワードから解きほぐし、未来への方向性を示す。「反知性主義」が幅をきかせる時代において、私たちがきちんと考え、将来を語り合うための共通の理解、土台となりうる「大人のための教科書」の誕生!
《目次》
序 社会をほどき、結びなおすために――反知性主義へのささやかな抵抗
第1部 歴史のなかの「いま」
第1章 GDP――「社会のよさ」とは何だろうか(坂井)
第2章 勤労――生きづらさを加速させる自己責任の社会(井手)
第3章 時代――時代を分けることと捉えること(松沢)
第2部 〈私たち〉のゆらぎ
第4章 多数決――私たちのことを私たちで決める(坂井)
第5章 運動――異議申し立てと正統性(松沢)
第6章 私――自分の声が社会に届かない(宇野)
第3部 社会を支えるもの
第7章 公正――等しく扱われること(坂井)
第8章 信頼――社会を支えるベースライン(宇野)
第9章 ニーズ――税を「取られるもの」から「みんなのたくわえ」に変える(井手)
第4部 未来を語るために
第10章 歴史認識――過去をひらき未来につなぐ(松沢)
第11章 公――「生活の場」「生産の場」「保障の場」を作りかえる(井手)
第12章 希望――「まだ―ない」ものの力(宇野)
Posted by ブクログ 2023年07月16日
社会の一員として、私たちの問題を私たちで考え、決め、動かして行く人が、大人だとわかった。
・情報を盲信せず、自分の頭で考え判断すること
・変化を捉えるためには過去を理解すること
・人は忘れ、解釈も変わる、だからこそ事実を記録に残すこと
・一分野に固執せず、視野を広く保つこと
社会で生きていく上で...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年12月02日
大学の先生が、大人のために、個人主義とかGDPとか多数決とか公正や信頼などについて解説してくれる本。
多数決は何かを決めるときに必ずしもベストな手段ではないとか、なるほど。
利己主義は昔からあるけれど、個人主義は比較的新しいもので、国によって発生過程が異なり、「フランス革命に反対する勢力が、社会...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月27日
現代社会の抱える課題について、経済学・歴史学・政治学・社会学の視点から考えている作品です。
経済成長の基準とされる「GDP」について、その数値が示すものの意味と、GDP値を上昇させることの意味。
また、日本において根深く残る「勤労」感(働かざる者食うべからず、として貧困層をかれらの努力不足と断じる...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月04日
前々から気になっていた井出英策。今年一発目の本として「日本財政 転換の指針」を開き、ちょうど就任式を迎えたトランプ大統領の移民を排斥しようとする政策がなぜ得票に繋がるのか?の不思議に始めて明快な説明を受けたような気がして、講演会も聴きに行き、そこで民進党の前原誠司のブレーンとして研究だけじゃなく現実...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年12月23日
仕事関係のとあるきっかけで手に取った本。
社会科って実用的なイメージだったけど、社会科学となるとまた違った効用があるんだな、と知ることが出来た。
身の回りのことを分析して、自覚して、
「これは出来ている」「これはまだ出来ていないから、このあとどうしちゃおう」
と将来を楽しみにするのが、役立て方の...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月28日
『運動が起き、それが広がるためには、「参加者の間で何らかの価値が共有されていること」そして「その価値が相手にも共有されていると考えていること」が必要』
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相手にも共有されていると考えていること、これが難しい。運動まで行かなくても、仕事の部下と上司の関係でも同じことがいえるんじゃないだろうか。多様な...続きを読む
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