大人のための社会科--未来を語るために

大人のための社会科--未来を語るために

ビジネス・実用
1,650円 (税込)

8pt

気鋭の社会科学者が、日本社会を12のキーワードから解きほぐし、未来への方向性を示す。「反知性主義」が幅をきかせる時代において、私たちがきちんと考え、将来を語り合うための共通の理解、土台となりうる「大人のための教科書」の誕生!

《目次》
序 社会をほどき、結びなおすために――反知性主義へのささやかな抵抗
第1部 歴史のなかの「いま」
第1章 GDP――「社会のよさ」とは何だろうか(坂井)
第2章 勤労――生きづらさを加速させる自己責任の社会(井手)
第3章 時代――時代を分けることと捉えること(松沢)
第2部 〈私たち〉のゆらぎ
第4章 多数決――私たちのことを私たちで決める(坂井)
第5章 運動――異議申し立てと正統性(松沢)
第6章 私――自分の声が社会に届かない(宇野)
第3部 社会を支えるもの
第7章 公正――等しく扱われること(坂井)
第8章 信頼――社会を支えるベースライン(宇野)
第9章 ニーズ――税を「取られるもの」から「みんなのたくわえ」に変える(井手)
第4部 未来を語るために
第10章 歴史認識――過去をひらき未来につなぐ(松沢)
第11章 公――「生活の場」「生産の場」「保障の場」を作りかえる(井手)
第12章 希望――「まだ―ない」ものの力(宇野)

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会問題
  • 出版社
    :
    有斐閣
  • タイトル
    :
    大人のための社会科--未来を語るために
  • タイトルID
    :
    462237
  • ページ数
    :
    250ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年09月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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大人のための社会科--未来を語るために のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    社会の一員として、私たちの問題を私たちで考え、決め、動かして行く人が、大人だとわかった。

    ・情報を盲信せず、自分の頭で考え判断すること
    ・変化を捉えるためには過去を理解すること
    ・人は忘れ、解釈も変わる、だからこそ事実を記録に残すこと
    ・一分野に固執せず、視野を広く保つこと

    社会で生きていく上で大事なことぎゅっと詰まってた。

    0
    2023年07月16日

    Posted by ブクログ

    選挙や多数決、モノを「公正に」分割するにしろ、さまざまな方法がある。タルムード法、比例分配。ボルダルール、などなど。

    0
    2019年01月16日

    Posted by ブクログ

    前原さんの理念のバックグラウンドとなっていたのだろう考え方だ。王道のテーマがまた新しい視点で語られる。わかりやすく腹落ちもする。良い本だとおもう。

    0
    2018年01月06日

    Posted by ブクログ

    ・タイトル通り、働く大人が社会の問題点を考えるときの土台を教えてくれる本でした。
    多分学生時代に社会で習ったことも多くあると思いますが、ピンときていないから覚えていないんですよね。
    同じことを学んでも社会に出て経験を重ねることによって「あれは、こういうことだったんだな」と理解出来ることが多くあると思います。
    そういうことが学べる本です。

    ・「労働の義務」ではなく憲法27条「勤労の義務」(まじめに労働にいそしむ)
    を定めているのは日本だけ。
    勤労の義務は25条「すべての国民は文化的で最低限度の生活を営む権利を有する(生存権)」と結びついている。
    勤労の義務を果たしていなければ、生存権は保障されない(働かざる者食うべからず)
    ・経済成長していれば勤労国家・日本はうまくまわるが、停滞すれば不安定になる。自己責任論、生きづらさ。
    ・多数決は万能ではない。
    選挙などの多数決をうまく使うためには、「私たち」にとって望ましい選択をするということを有権者の目的として共有することが必要。「私」にとってではダメ。
    しかし、現在の日本では問題が個別化し、私たちが不在になってしまっている。
    ・多数決が万能ではないため、ずれが生じる。
    それを埋めるために運動はなくてはならない。
    ・日本はアメリカと比べて、他人を信頼しない。
    日本は歴史的に「安心社会」だったのが原因。
    安心社会は、個人が特定の集団に長期にわたって関与し、集団のメンバーとして認知される社会。終身雇用など。
    メンバー内は信頼するが、メンバー外は信頼しない。
    アメリカは自分の目で信頼できるか判断していく「信頼社会」
    ある程度信頼しないと新たな行動できないので、信頼しやすい社会。
    日本の安心社会はなくなりつつあるが、信頼社会にはうまく適応できずにいる。
    個人主義的な生き方をしたいと思っているが、まわりが依然として集団に対する同調志向を維持しているため、自分だけが突出するわけにもいかないと思っている人が多い。

    ・他の国との比較、なぜそうなったかが歴史からひもとかれていてがおもしろかった。
    ・高度成長期をへて、ある程度豊かになり停滞している現代日本。
    日本人共通の目標がなくなってきているので、「私たち」の共通のニーズがなくなり、「私」が個別化し、民主主義がうまくいかなくなってきているというのがよく分かりました。

    0
    2024年11月20日

    Posted by ブクログ

    大学の先生が、大人のために、個人主義とかGDPとか多数決とか公正や信頼などについて解説してくれる本。

    多数決は何かを決めるときに必ずしもベストな手段ではないとか、なるほど。

    利己主義は昔からあるけれど、個人主義は比較的新しいもので、国によって発生過程が異なり、「フランス革命に反対する勢力が、社会を解体する良くないものだと否定する文脈から登場し、19世紀半ば以降の英国では、個人の自由な経済活動が『小さな政府』とセットで強調されるようになり、哲学と文学が盛んだったドイツでは多様な個性を重んじる個人主義が重んじられ、アメリカでは他人の力を借りず一人でやりとげる『セルフ・メイド・マン』の概念と結びついた」という話。

    統計的に言えば、一定の社会的属性に入る人たちが例えば失業という共通のピンチに瀕していても、一人ひとりにとっては自分だけの問題のように感じてしまう。このことを、「集団・階層」から「個別の状況や個人史」への「社会学的革命」と呼び、本来は社会的な背景をもっており個人のせいにはできないような事柄までも個人の問題のようになってしまった。なるほどねー。社会問題の個人化ってわけだ。


    という具合に興味深い話が多かったのだけれど、特に、第二章の「勤労」が面白かった。

    岸信介政権の「国民皆保険」と「国民皆年金」は、日米安保が批判されていたので、アメとムチとして導入された→池田勇人内閣では、社会保障はぜいたくだとされ、働く者たちへ減税で報いた→経済成長とともに増える税収→減税、1947年以降国債発行しなくてもよくなった=「小さな政府」となった→貯蓄が増える、財政投融資も増える→さらに成長=「勤労国家」→バブル崩壊→消費低迷、物価下落、貸し渋り→企業は非正規雇用増やす→政府債務悪化、1995年財政危機宣言→政治家は個別の有権者の利益を提供するようになり(中小企業対策、農家の所得補償、地方向け公共投資など)→特定の誰かのための利益の寄せ集めのような財政→ジニ係数が増え、相対的貧困率も高くなった。福祉国家の実態は、経済成長に依存しており、景気が停滞するとすぐに不安定になっていった。なるほどー。

    0
    2018年12月02日

    Posted by ブクログ

    現代社会の抱える課題について、経済学・歴史学・政治学・社会学の視点から考えている作品です。

    経済成長の基準とされる「GDP」について、その数値が示すものの意味と、GDP値を上昇させることの意味。
    また、日本において根深く残る「勤労」感(働かざる者食うべからず、として貧困層をかれらの努力不足と断じる姿勢など)がどのように醸成されてきたのか。
    多数決で物事を決定してゆく民主主義が抱えているシステム的な「課題」や、また「社会福祉」として行われる弱者救済が「人びとのニーズ」に合致しなければならないことなど、「これから先の社会」を考える前提としての「現代の社会」について、どのような仕組みで動いているのか、その歴史的な変遷をも含めて解説されている前半部分はとてもわかりやすく、大きな学びとなりました。

    後半の記述の内、「11章 公」の章は少し議論が抽象的・概念的なものとなり、読みづらい印象ではありました。

    「希望」とは単純な楽観主義ではありませんが、現在の社会状況を正確に把握し、構成員の多くが納得できる形で「より良い社会」へと更新してゆくために何ができるのか、を考えるきっかけを与えてくれる書籍です。

    0
    2018年03月27日

    Posted by ブクログ

    公平、多数決にかかわるパートは共感。ただし歴史認識のところは、単純に現在の取り組みに対して批判的なスタンスに寄り過ぎな気がする。

    0
    2018年10月14日

    Posted by ブクログ

    のっけから、「上から目線で書きます」んんん、何、上から目線?
    社会について本を書くというのは、もう言わなくても上から目線だろ。
    カチ~~ン。でも、おもしろかった。GDPもこんな風に考えたことなかった。

    0
    2017年12月29日

    Posted by ブクログ

    前々から気になっていた井出英策。今年一発目の本として「日本財政 転換の指針」を開き、ちょうど就任式を迎えたトランプ大統領の移民を排斥しようとする政策がなぜ得票に繋がるのか?の不思議に始めて明快な説明を受けたような気がして、講演会も聴きに行き、そこで民進党の前原誠司のブレーンとして研究だけじゃなく現実にコミットする!という宣言を聴き、著作も辿りながら、「財政」という自分にとっての新しいキーワードを手繰ってきた2017年は「大人のための社会科」を読んでの締めくくりとなりました。たぶん彼の案による「all for all」にも強いメッセージを感じ期待もしていたのですが、呆気なくテイクオフ出来ず瓦解崩壊。大丈夫?井出先生!でも熱い「上から目線」で反知性主義に抵抗するという本書の最終章は「希望」。『「進歩」が「第一の近代」を主導する理念であったとすれば、「第二の近代」を動かす理念として「希望」に注目が集まっているのかもしれません。』『希望という「ウォームハート」と社会科学という「クールヘッド」を結びつけること、これこそが本書のメッセージなのです。』いまをかえるための希望の希望を閉じたのが希望の党という皮肉。もっと読みたい考えたい「公」「共」「私」の新しい関係を。

    0
    2017年12月04日

    Posted by ブクログ

    仕事関係のとあるきっかけで手に取った本。

    社会科って実用的なイメージだったけど、社会科学となるとまた違った効用があるんだな、と知ることが出来た。

    身の回りのことを分析して、自覚して、
    「これは出来ている」「これはまだ出来ていないから、このあとどうしちゃおう」
    と将来を楽しみにするのが、役立て方の一つということかな。

    来てない未来を楽しみにするためには、それだけの能力がないといけないと思う(先天的に楽天的な人は別として)。
    その能力は、考える力だったり、考えるための材料を集める力だったり、集めた材料を編集する力なんだろう。

    0
    2019年12月23日

大人のための社会科--未来を語るために の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 社会問題
  • 出版社
    :
    有斐閣
  • タイトル
    :
    大人のための社会科--未来を語るために
  • タイトルID
    :
    462237
  • ページ数
    :
    250ページ
  • 電子版発売日
    :
    2017年09月01日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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  • 【閲覧できる環境】
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