「中国」の形成 現代への展望

「中国」の形成 現代への展望

902円 (税込)

4pt

さまざまな勢力が併存,角逐する一七世紀.そのカオスを収拾し,東アジアに君臨した清朝の「盛世」から,多元共存システムがほころびをみせる一八世紀.西洋の衝撃,革命と独立によって清朝が潰え,ふたたび混迷する一九世紀,そして現代へ――.一元化と多元化を往還しつづける,平和と騒乱の四百年を描く.シリーズ完結.

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「中国」の形成 現代への展望 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年10月25日

    ようやく五冊目終わり。「大分岐」でなぜアジアがヨーロッパに遅れをとったように見えるのかに興味がある。思っていたより中国は多元で、それを一元化しようとしているのが今の中国なのだと理解した。

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    Posted by ブクログ 2021年05月01日

    清朝から現代へ。「清朝なかりせば、東アジアの多元勢力をとりまとめ、平和と反映をもたらす事業はかなわなかった。」しかし、清朝滅亡後、中国の一体化に向かって突き進むが、「一つの中国」は実現せず、多元共存にも程遠い。今の中国は混迷の只中にあることがよくわかる。

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    Posted by ブクログ 2021年02月04日

    ほんとに、面白かった。中央と地方、漢人とそれ以外、いろいろな対立が日本に比べて大きくて、ため息が出る。大元ウルスが大日本帝国1941の地図なんだろうなあ。だとすると一衣帯水は本気で言ってるんだな。ようやく一衣帯水が少しわかった気がする。

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    Posted by ブクログ 2020年08月16日

    清朝による分割統治と瓦解、割拠の中夥しい数の革命が巻き起こる混乱を経て現代中国にたどり着く過程がダイナミックに表現されている。
    秩序から混沌へ向かう要因は様々あり、教科書にある「アヘン戦争」「辛亥革命」など単一の事象で全てが一変したわけではないということがよくわかる。

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    Posted by ブクログ 2020年07月25日

    岩波新書のシリーズ中国の歴史全5巻の完結編は、岡本隆司氏の「「中国」の形成 現代への展望」。扱われるのは、清代を中心に現代まで。

    16世紀から18世紀までの時代は最近流行のグローバル・ヒストリーでいう「大分岐」の時代に当たるが、著者はグローバル・ヒストリー学説に対しては、「アジアを端から異質で、落...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年01月30日

    「中国」を知るために「歴史」を紐解くシリーズの最終巻。明末清初から現代までが対象。僥倖により明の継承者となった清は自己の非力さを実感しており、「因俗而治」により多元的な世界を統治した。そうした統合の成功と限界が指摘されている。官と民の乖離、諸民族・地域等々、多元的世界は現在まで一元化は果たされないま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月25日

     シリーズ最終巻。 
     明清交代を経て、以降清朝は最大の版図を獲得し、中華民国を経て、現在の中華人民共和国へと繋がっていく。

     中国の度々の王朝交代を見てきたから、明清交代もそういうものかと思ってきたが、著者は言う、明清交代は、よく考えてみれば、奇蹟ともいえる。明朝は、当時の東アジアで圧倒的な大国...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月03日

    清の時代を中心に多元共存のシステムから「中国」としての一体化をめざす現代までを描いている。
    多元共存の国家の方が理想的に思えるけど、それがダメで清は潰えたわけだし。国の力を高めるには一体化なんだろうけど、今の中国の外交政策をみてると何だかなぁ。

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    Posted by ブクログ 2020年12月12日

    紀元前から現在までの中国の通史のシリーズ「中国の歴史」第5巻(最終巻)。最終巻は、清朝の始まりから現在までの通史が書かれているが、通史のため教科書的に事実を中心に解説されているため、それぞれの内容は薄い。残念ながら、岡田英弘氏や宮脇淳子氏の著作ほど興味がわかなかった。

    「自らを「支那人」、自国を...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2021年02月08日

    p105の図が衝撃的。私たちが「国家」というと、近代の国民国家を想定してしまうが、清が達成した盛世はそれとは全く違った社会であることがわかる。未だに、明が直面した課題に中国は格闘し続けているのだなぁと掴むことが出来た。清の「成功」は、「因俗而治」で、緩く統合することに成功し、平和を達成したこと。そこ...続きを読む

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