袁世凱 現代中国の出発

袁世凱 現代中国の出発

858円 (税込)

4pt

3.9

無学で無節操な裏切り者の「陰険な権力者」と,日本でも中国でも悪評ばかりの袁世凱.しかし,なぜそんな人物が激動の時代に勢力をひろげ,最高権力者にのぼりつめ,皇帝に即位すらできたのか.褒貶さだまらぬ袁世凱の生涯を,複雑きわまりない中国のありようを映し出す「鑑」として描きだす.

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袁世凱 現代中国の出発 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2015年04月28日

    袁世凱のイメージが変わった。確かにこれまでのイメージは幼稚な見方だという気がする。
    あと、文体がとても好き。

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    Posted by ブクログ 2022年05月14日

    辛亥革命で清を裏切り臨時総統となる節操のない権謀術数、俗物政治家というのが当時の日本人が持った袁世凱のイメージ。梟雄、マキャベリストという印象を持たれる。
    清朝の名門出身。科挙は受からず。軍で朝鮮半島の反乱壬午変乱の鎮圧に従事。
    西太后が死に宣統帝溥儀即位後、軍政から放逐される。辛亥革命で各省が独立...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年07月28日

    反革命、皇帝を僭称したと何かと嫌われる袁世凱。彼の再評価 の動きもあるようだ。
    北洋軍の一員から始まり、朝鮮、天津とキャリアを積み上げていく。北洋軍の軍事力を背景に李鴻章に代わる実力者としてキャステイングボートを握る立場までのし上がる。ただ、清末・共和国草創期の混乱からすれば彼もまた時代の波に飲まれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月15日

    袁世凱という人物については当然あまり良い印象がなかったのだが、この本を読んで好き嫌いは別に中国現代史の「鑑」であることがよくわかった。つまり、本書は袁世凱その人の評伝というよりは、袁世凱を通じて見た激動の中国現代史の本であり、非常に面白い本だということ。勉強になった。

    2箇所、キャスティングボート...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年01月02日

    100年前の1914/5/9袁世凱政権は対華21ヶ条要求を受け入れた。袁世凱はこの弱腰な態度に加えその翌年に自ら皇帝になろうとしたことなどから中国でも嫌われている。著者の岡本氏にしてから「まだ若いころ、少し知って、嫌いになり、立ち入って調べて、いよいよ嫌いになった。」と述べている。

    当時の日本から...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年06月01日

    袁世凱というと、辛亥革命の結果を簒奪したということぐらいの知識しかありませんでしたが、彼がどのようにしてその権力を握るに至ったかの過程を知ることが出来て面白かったです。
    もう少し、袁世凱という人物の性格まで掘り下げて知りたかったという点でマイナス1点ですが、新書という形式上これ以上のページ数は難しい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月01日

    袁世凱を通した清末民国初期史として非常に秀逸。文章も格調高い。中国での中央と地方のせめぎ合いという現代にもつながる問題がよくわかった。ただ、実直な官僚だったという著者の指摘にはうなずくものの、袁世凱自身が結局どういう人物だったのかというのはあまりよく伝わってこなかったという読後感ももった。

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    Posted by ブクログ 2015年05月17日

    中国近代史について何も知らなかったことに愕然とした。現代の中国と日本の関係の根っこにあるこの時代の両国の出来事をなぜこれほどまでに無関心で無知であったのか。

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    Posted by ブクログ 2015年03月12日

    気を見るに敏な人物であったということか。
    あまり知らない中国現代史ですから、袁世凱の悪い評判もよく知らなかったのですが、著者の嫌悪感はきっと、信念を貫く・・・という姿勢が袁世凱にはないからなのでしょうか。

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