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Posted by ブクログ 2022年05月14日
辛亥革命で清を裏切り臨時総統となる節操のない権謀術数、俗物政治家というのが当時の日本人が持った袁世凱のイメージ。梟雄、マキャベリストという印象を持たれる。
清朝の名門出身。科挙は受からず。軍で朝鮮半島の反乱壬午変乱の鎮圧に従事。
西太后が死に宣統帝溥儀即位後、軍政から放逐される。辛亥革命で各省が独立...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年07月28日
反革命、皇帝を僭称したと何かと嫌われる袁世凱。彼の再評価 の動きもあるようだ。
北洋軍の一員から始まり、朝鮮、天津とキャリアを積み上げていく。北洋軍の軍事力を背景に李鴻章に代わる実力者としてキャステイングボートを握る立場までのし上がる。ただ、清末・共和国草創期の混乱からすれば彼もまた時代の波に飲まれ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年06月15日
袁世凱という人物については当然あまり良い印象がなかったのだが、この本を読んで好き嫌いは別に中国現代史の「鑑」であることがよくわかった。つまり、本書は袁世凱その人の評伝というよりは、袁世凱を通じて見た激動の中国現代史の本であり、非常に面白い本だということ。勉強になった。
2箇所、キャスティングボート...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年01月02日
100年前の1914/5/9袁世凱政権は対華21ヶ条要求を受け入れた。袁世凱はこの弱腰な態度に加えその翌年に自ら皇帝になろうとしたことなどから中国でも嫌われている。著者の岡本氏にしてから「まだ若いころ、少し知って、嫌いになり、立ち入って調べて、いよいよ嫌いになった。」と述べている。
当時の日本から...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月01日
袁世凱というと、辛亥革命の結果を簒奪したということぐらいの知識しかありませんでしたが、彼がどのようにしてその権力を握るに至ったかの過程を知ることが出来て面白かったです。
もう少し、袁世凱という人物の性格まで掘り下げて知りたかったという点でマイナス1点ですが、新書という形式上これ以上のページ数は難しい...続きを読む
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