魔女狩りのヨーロッパ史

魔女狩りのヨーロッパ史

ビジネス・実用
1,100円 (税込)

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一五~一八世紀,ヨーロッパ文明がまばゆい光を放ち始めたまさにそのとき,「魔女狩り」という底知れぬ闇が口を開いたのはなぜか.その起源・広がり・終焉,迫害の実態,魔女イメージを創り上げた人たち,女性への差別――進展著しい研究をふまえ,ヨーロッパの歴史を映し出す「鏡」としての魔女と魔女狩りを総合的に描く.

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波新書
  • タイトル
    :
    魔女狩りのヨーロッパ史
  • タイトルID
    :
    1544354
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    26MB

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魔女狩りのヨーロッパ史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ハラリの著書「Nexus」を読んだ際、「人と情報」にまつわるエピソードとして、魔女狩りの例が述べられていた。

    その文章を読んだ私は「噂で魔女と決めつけられただけで、本当は何もしてない人が拷問されて火刑とかクレイジーすぎる!!人間ヤバすぎ!!」と衝撃を受け、それ以来魔女狩りについて深く知りたいと思っていた。
    その矢先、本書と出会った。

    噂ベースで魔女と疑われた人が、(さまざまな拷問によって)自身が魔女であることを告白し(させられ)、(魔女の集会であるサバトで見た光景をもとに)ほかの人々も実は魔女であると証言し(道連れにし)、芋づる式に複数の魔女が裁判で裁かれ火刑などに処される過程をぼんやり理解することができた。

    とくに上記の一連の流れを例示した事例が1章まるごと使って説明されているので、具体的なイメージを膨らませつつ魔女が誕生して処されるまでを(複雑な気持ちになりながら)把握することもできる。

    後半の内容については少々難しく、正直あまり覚えていない。

    子供たちの噂話から始まるイジメとかって、構造は魔女狩りと同じなんだよなぁ。そう思うと集団における人の心理なんて何百年経っても変わらないんだよなぁ(ナチスのホロコーストなんてまさにそう) と諦めに似た感情もわいてくる。

    今は『魔女』と聞くと可愛いキャラクターや魔法使いみたいな可愛らしいイメージがあるけど、過去に人間が犯した大きすぎる過ちは忘れてはならないと思う。

    0
    2026年05月30日

    Posted by ブクログ

    p. 215-216 『さらに十八世紀になると理性尊重の啓蒙主義が、(…)広範な社会層に伝わって日常生活全般が「脱魔術化」する。すると人々は宗教的熱狂に陥ることはなくなり、悪魔の人間界の出来事への介入なども信じられなくなって魔女狩りは消滅した・・・というのは、分かりやすい道理かもしれないが、どこか現代人に心地よい進歩史観の物語にしてしまっているのではないか。(…)理性という認識の機械装置の根源的動力因は、人間の内部に潜む非合理な衝動なのであり、合理と非合理がたやすく入れ替わることは、二十世紀の次なる蛮行ーナチス・ドイツーを見れば明らかだろう。』

    管理不可能であるという不安からの解放を求め、大衆は架空のシニフィアン(今回の場合は魔女)を作り出し、そこにシニフィエ(不作や災害の原因であるという思い込み)を事後的に注ぎ込むことで、不安を管理可能なものへと作り替えようとする。シニフィアンはメディアを通じて伝播し、状況に即したシニフィエがその都度加えられ、創作の二次創作というシニフィエの断続的な横滑りが生じる。これがボトムアップ的・複数的な空虚なシニフィアン(φ)の構築だとすると、このφに政治的イデオロギーを注ぎ込みその複数性を単一性にまとめ上げ、国家統治に利用するという姿勢こそは、トップダウン的・単一的なφの構築と言えるのではないか。

    0
    2026年02月15日

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパ史において度々発生した「魔女狩り」について、その起源とメカニズム、魔女が持つイメージの変遷について、多様な事例を取り上げつつ分析した書籍。村落や中小都市での生活の中で共同体が危機に陥り、それを契機に魔女の妄想が噴き出し、特定の住民への糾弾に結びついていく過程が平易な言葉で解説されていて、分かり易くかつ恐ろしく読んだ。形こそ異なれど、危機の時代における人々の悪意の向き方は現代もそう変わりないように思う。
    また、ヨーロッパの魔女には勝手に中世のイメージを抱いていたが、むしろ近世に魔女狩りが集中して起きていたことは意外だった。

    0
    2025年02月25日

    Posted by ブクログ

    2024.05.24
    私には大変良書。「ヨーロッパ近世」というわかりにくい時代を「魔女狩り」という側面から解きほぐしてくれた。
    大いに知的好奇心を満足させてもらえた。岩波新書の存在意義を感じる。

    0
    2024年05月23日

    Posted by ブクログ

     魔女狩りという暗黒の歴史を分かりやすく説明している。予想通りかなり不愉快な内容だ。
     キリスト教が背景とするアダムとイブの伝承において女が邪婬なものと考えられていたことが関係している。閉経した女性に対する露骨な差別が魔女伝説につながっている。
     また教会や王権の正当性を高めるために対局の悪の存在を創出したとも言える。愛の宗教であるはずなのに、どちらが悪魔なのか分からない。
     キリスト教に限らないが、原理主義的な考え方は極論になりやすい。正義の強調のために、強力な悪の存在が想定されてしまう。これは欧州の人々の底流を流れる考え方なのだろうか。科学を生み出す土壌であるとともに魔女狩りのような暗黒史も作り出してしまう。これは決して過去の話ではないような気がする。

    0
    2024年04月01日

    Posted by ブクログ

    チ。のような狂信的な異端審問官が寡婦や老婆を数百万人も焼き殺した暗黒の中世。或いは逆にゲルマンの叡智を持つ女性をラテンローマ教会が迫害した。
    そんなイメージを覆す、司法と社会制度からみた魔女裁判。特に頻発した地域は、王権や領主権限の弱さ、気候変動や農村から都市文化への変容が背景にあった。魔女狩り自体も魔女への鉄槌などテキスト化して版が重ねられ、共通知識となっていく。
    専門ではないということだが、残酷さを煽ることもなく、分かり易く充実した一冊。

    0
    2026年07月20日

    Posted by ブクログ

    魔女裁判が最近でも存在するものだと知り、驚いた。人間は常に人間を害しないと共同体としてやっていけないのかと考えた。

    0
    2025年09月01日

    Posted by ブクログ

    いつであろうと敵を作り利用するために、合理的な理由付けを行い残虐に振る舞える人間の恐ろしさは今でも変わらない。

    0
    2025年02月04日

    Posted by ブクログ

    現代の感覚からすると存在が考えられない魔女だが、中世ヨーロッパでは魔女狩りと称して多くの老齢の女性、男性(妖術師)も該当したようだが、処刑されている.悪魔を中心とする魔女集会をサバトを呼んで、それに参加したことが重要な証拠としてカウントされた由.ただ、参加者が現行犯逮捕されたことはないらしく、想像上のイベントだったようだ.魔女狩り自体がキリスト教の権威を補完する行為だったようで、様々な著書が存在している.当然ながら、批判的な論考も出版されており、そういう意味で言論の自由があったことは評価できると感じた.裁判の過程で拷問が合法化されていたのはやや異常と思うが、存在しない事象を裁くので自白が重大な証拠であったことは当然であろう.
    現代でも魔女狩りに相当する事象があるとの指摘もあり、合理主義の裏には不合理がつねに隠れているという著者の述懐は重要だと感じた.

    0
    2024年08月29日

    Posted by ブクログ

    魔女狩りとはなんだったのかを資料をたどりながら考える一冊。一般的に言われている集団ヒステリー論は正確ではないし、中央政府は関与どころかむしろたしなめる側であった。それであってもなぜ魔女狩りは世紀をまたいで行われていたのか。
    それは、中央権力に対抗する地方領主の示威行為でもあったし、農村経済が変化していく中で若い世代と守旧派との闘争の武器でもあった。
    そんな、種々入り交じった魔女狩り模様をわかりやすい筆致で描いていて面白い本だ。

    0
    2024年08月08日

魔女狩りのヨーロッパ史 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    学術・語学 / 教育
  • 出版社
    :
    岩波書店
  • 掲載誌・レーベル
    :
    岩波新書
  • タイトル
    :
    魔女狩りのヨーロッパ史
  • タイトルID
    :
    1544354
  • ページ数
    :
    256ページ
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月25日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    26MB

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