無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
キューバの東にあるエスパニョーラ島、東半分がドミニカ共和国(元スペイン領)で西半分がハイチ(元フランス領)。ハイチは最近も大きな地震があったり、ギャングの横行があったり、世界の最貧国だったり、そんな報道ベースの知識しかなかったが・・長く独自の苦難の歴史があった。
ハイチは黒人奴隷が初めて独立国家を作った!それは、フランス領だったことが大きな要素、というのは反乱が起こったのがちょうどフランス革命の時で、革命の理念から言って独立を認めざるを得ない雰囲気もあったし、革命で植民地どころじゃないという部分もあった。しかし、独立後フランス自体もナポレオンが帝政始めるなど紆余曲折があり、植民地政策も二転三転しそれに翻弄される。で、最終的に独立の代償として国としてやっていけないほどの莫大な額の賠償金払うことになった。
ハイチ以外の中南米の国は住み着いたスペイン人やポルトガル人が独立国を作ったわけで、いきなり黒人奴隷が政権をとったのはハイチだけだった。黒人が国の支配者になることを非黒人は怖れてもいた。植民地の独立問題と奴隷解放問題のあや。
ハイチ自身の問題としてもやはり急に独立しても何をどうしていいかわからない。時代的にもまだまだ民主主義の国の作り方のモデルもない時代。奴隷解放と民主主義の両立は困難。なので、黒人の王様が乱立することになる。
そこにリンカーンの頃のアメリカが介入。リンカーンは実は人種偏見が強い(!)人で、奴隷解放後のアメリカを白人の国にして、解放奴隷たちはアフリカ(リベリア建国)やカリブ地域に移住させようと考えていた(オドロキ)。そんなこんなでハイチの混乱をいいことにアメリカが長期にわたって実質支配するーイラクみたいになってしまう。
ハイチ革命とそこからの100年には中南米の今に続く混乱・人種差別・不安定などの起源となる要素が満ち満ちている。
Wikiの「ハイチ」の記載の一部を転載しておくが、この文章だけでも慄く・・・
「2022年現在、首都ポルトープランスでは市内の6割がギャングの支配下に置かれており、レイプや殺人など暴力によって住民を支配している。治安の悪化のために、犯人が処罰されることはほとんどなく、病院は機能していない」
Posted by ブクログ
なんとなく、過去の栄光の軌跡、みたいなものをタイトルに感じて手に取ってみた。ハイチって位置さえもよく知らないし。
、、、読んでみて良かったとは思いますが、落ち込みます。全然「過去」のことでも、「栄光」の話でもない。先進国による蹂躙と搾取、そして、その、大きな傷が、今日のハイチの悲惨を生んでいる。まったくもって、「いま」に直結した話なのです。
黒人奴隷のひどさもありますし、それ以前に黒人奴隷の国になったということは、先住民が完全に駆逐されているということ。自分にできることなんてなかなかないけれど、しらなくては何もはじまらない。分かりやすく書いてくれた著者の方に、感謝の意味で星4つ。
Posted by ブクログ
著者がハイチの独立に思い入れがあるのが分かるけれどフランスとアメリカという「巨悪」が全て悪いみたいな書き方はどうだろうか。二大「巨悪」のおかげでハイチは独立してから200年余り経っても貧しいとでも言いたいのだろうが、ハイチ社会のどこかに問題があるのではないか。
1793年に蜂起した黒人奴隷達が王党派の「百合の花をあしらった白旗を掲げ、「国王の臣下」と称した」のは「フランスの国王と議会は、さしずめ「敵の敵」であり」と書いているが、ここでの「国王」とは死刑になったルイ16世かタンブル塔にいた王太子なのか、議会とは国民公会なのか?まだ憲法制定国民議会なり立法議会なりなら話は分かるが、むしろ国民公会を頂く第一共和国に対抗する為に王党派を称したのではないか?
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。