作品一覧

  • 実存主義
    4.3
    実存主義とは、「事物の存在」とは異なる「人間存在」の特有なありかたをあくまでも守りぬこうとする思想的文学的な動きをいう。実存主義を育てた第二次大戦直後の思想的状況と、実存思想の歴史的系譜を語り、ハイデガーやサルトルの思想を紹介しつつ、実存、自由、状況、他者、不安、賭、価値、神など実存主義の諸問題を論ずる。

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  • ワイド版世界の大思想 第1期〈1〉プラトン
    -
    1~42巻3,300円 (税込)
    ヨーロッパ哲学が誕生してすでに二十数世紀、その間生まれた幾多の作品のなかでも、面白さの点で「対話篇」(国家)は抜群である。そこには知識学や存在学や人間学に関する現代的思索の帰りゆく故郷がある。「国家」の完訳の他、ソクラテスの精神を如実に伝える代表二作を収録。 〈収録タイトル〉 国家/ソクラテスの弁明/クリトン ※この電子書籍は、オンデマンド本「ワイド版世界の大思想」を底本としております。
  • 実存主義

    購入済み

    最も分かりやすい入門書

    本書は、恐らくですが、実存主義の入門書としては、日本で一番分かり易い。
    哲学に関して全くの素人の私でも、内容が理解できた。
    本書は、西洋哲学全般の歴史、哲学がどういった経緯で発展して来たのかを語りつつ、徐々に実存哲学の時代にまで読者を導いてくれる構成になっています。

    又、実存哲学を理解する際に初心者がぶち当たるであろう特別な用語についての解説も丁寧かつ平易であり、
    例えばハイデッガーの「現存在」の「現」の部分が持つ特別な意味や、サルトルの「対自存在、即時存在」の概念の解説が丁寧。

    ただ、サルトルが述べている「実存は本質に先立つ」と言う観念は、本書の解説を読んでも今一つよく解らなかった。

    #スカッとする #深い #感動する

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    2023年10月18日
  • 実存主義

    Posted by ブクログ

    読んだ理由は『ミュウツーの逆襲』を観たからだったと思う。
    実存主義についてなんとなくの枠組みは見えてきた。
    思っていた通り、神谷美恵子の著作は実存主義の理解なしでは精読できない。
    あとで読み返す。

    0
    2023年03月09日
  • 実存主義

    Posted by ブクログ

    本文164ページのごく短い書物でありながら、哲学解説書ではなく哲学書と呼びうる重厚さを備えた本格派の新書。

    まず、1962年発行ということもあり文章が非常に格調高い。実存主義者らしいロマンチックでいて切実な言葉運びは、読み進めるには大変だがこれぞ思想、という趣を感じさせる。

    また内容の面でも、著者の評価や考えが積極的に表明され、ある種の「実存主義史観」が形作られている。実存を限られたエリートの特権と捉えるハイデガーを著者は批判し、実存をあらゆる人間の主体的な在り方と広く捉えるサルトルを称揚する。このあたりは教科書的な記述と異なって楽しく読めた。

    実存主義にはキリスト教的実存主義と無神論的

    0
    2024年03月04日
  • 実存主義

    Posted by ブクログ

    実存主義とはなんなのかということと実存主義者とされる思想家たちの思想を教えてくれる、ありがたい。人間は代替不能だ、死んだ人間を追って死ぬひとはあっても死んだ犬を追って死ぬひとはないだろうという記述には、著者の強い主張というよりは実存主義の人間中心主義から来るものであるにしても、かなりひいた。とはいえそういうものを批判した構造主義的な相対主義もなんだかなと思うし、実存主義のもつ切実さをどうにか取り入れて行けたらいいなと思う。

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    2023年02月11日
  • 実存主義

    Posted by ブクログ

    実存は本質に先立つ。
    多くの実存主義者の書を用いて幅広く解説していた。
    存在、現存在、実存の違い。それに伴う意見の対立。
    中々興味深い。

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    2010年11月18日

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