いっきさんのレビュー一覧
レビュアー
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小悪魔の意味が違う
タイトルから、小悪魔的な教師がエッチな事をする作品のように思ってましたが、全然違いました。
主人公の女教師はサイコパス、つまり社会に適合できない人格的障害があります。
しかし彼女はその自身の猟奇性を彼女なりの正義の為に使う事で、自分の存在を肯定します。
内容は猟奇的でかなりグロい描写もありますが、いじめっ子を更生させるのではなく、彼女なりのやり方で容赦なく成敗していく様は痛快でもあります。
ストーリはテンポよく展開し、退屈はしませんでしたが、上述のように凄惨な描写が多く人を選ぶ作品ではあります。
ちなみに原作は小説です。
同じ原作で別々の作画版が出版されていますが、オリジナル作画はこの作品 -
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急につまらなくなった
前巻は面白かったが、2巻になって急につまらなくなった。
前巻では、ヒロインがいろいろとエロい格好をよくしてくれたし、思わせぶりな感じがミステリアスで良かった。
しかし今巻になって話がボディビル系のマニアックな話になり、そこに特に興味の無い自分としては、急激に魅力が失せた。
次巻以降は買わないと思う。 -
購入済み
ギャップと笑い
殺し屋と女子小学生の中身だけ入れ替わってしまう。
ありがちな設定だが、その後の展開のシュールさと、ギャップからくる面白さは唯一無二。
主人公の殺し屋はハードボイルドな世界観に強い憧れがあって、
レイモンド・チャンドラーや、ロバート・B・パーカー等が描いた小説作品の主人公を気取っている。
しかし見た目が女子小学生なので、カッコつけても全然様にならない。
ストーリーは、元の体に戻りたい主人公と、戻りたくない女子小学生が、それぞれの立場で悩んだり楽しんだりする様子が描かれる。
殺しの依頼も来るので、それを二人でこなしたりして、このあたりのギャップとの連動がシュールな笑いを生んでいる。 -
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非殺人ミステリー
第1作「マジョルカ」、第2作「マハリタ」に続く3作目が本作。
前2作品は短編を繋ぐ形で主人公やヒロインの関係等が描かれていたが、本作はシリーズ3作目にして、本格ミステリー感のある長編となった。
本作はミステリー作品ではあるが、殺人などの血なまぐさい事は起きない。
殺人を伴わないミステリーではサスペンスフルな展開にならないようにも思えるが、本作ではヒロインのマツリカさんの正体の追求も含めて、かなりドキドキする展開があり、読み応えはとてもあった。
最後の最後、マツリカさんが皆の前で謎解きを披露して終わる。
柴山くんとマツリカさんの関係が周りに人たちに周知された後の展開は、おそらくは次巻以降に描か -
購入済み
バトルシーン以外は良い
8巻に限らず「葬送のフリーレン」と言うマンガは、バトルシーン(アクションシーン)が正直かなり下手。
作画を担当しているアベ先生の画力は、立ち絵などは非常に繊細で素晴らしいのだが、バトルシーンとなると途端に駄目になる。
絵が下手なのではなく、状況を描写する画力に乏しい。コマ運びもまるで素人。
何をしているのか分からない様な描写もある。「この先生はアクションは描けないのだな」と思った。
しかしそれ以外の作画はとても良い。
今回の8巻では一級魔法使い試験で一緒だった仲間と共闘する事もあり、前巻の余韻と共に新たな旅路を描いている。 -
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性犯罪者を狩る
今回は前回と違って、高校で事変が起きるわけではない。
時事問題と絡めた事件を、役所仕事で効率の悪い警察に代わって、主人公が圧倒的なスピードとテンポで解決していく。
性犯罪を何とも思っていない敵側のヤクザやシリアルキラー等、超絶胸糞わるい連中が続々と登場する。
それらを惨殺していく主人公の超人的な活躍には、フィクションとは言え驚愕する。
物語の内容は暗く、主人公の寂寞とした性格や、解決してもなお残る仄暗い余韻から、決して読後感爽やかとはいかない。
しかし読んでいる間は夢中になれる第一級のエンタメ小説と言える。 -
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唯一無二の作品
この作品は、経験した者のみが描ける唯一無二の作品。
交通事故で高度脳機能障害となった作者が、病院のベッドで目覚めてから、リハビリで回復してゆく迄の間に、自分の頭の中で起こった様々な出来事をマンガという分かりやすい形式で描いたのが本書。
その内容は衝撃的で、脳に障害を負うと(個人差はあれど)このような感じになるのだろうな、と言う事がよく分かる。
大変な経験をしたのに、むしろこのお陰で色々な事に感謝できるようになったと作者は言う。
そして彼はそれを有り難く思っている。
脳に障害を負っても、他人を思いやる事が出来る作者には頭が下がる。 -
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アイデアが良い
自分がSなのかMなのか分からないので、実際にどっちも試しにやってみると言うコンセプトが面白かった。
両方の立場に立つことで、相手の気持ちを想像できるし、思いやりを持てるわけで、こういうプレイこそ、
本当のSMなのだろうなぁと思った。 -
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一番の問題は保護司
仮釈放された受刑者の日常の面倒を見る(監視しつつフォローする)役割を持つ保護司と言う仕事。
その仕事をするある女性が主人公の作品。
仮釈放された受刑者を始め、主人公の回りの人間達など、次から次へと胸糞悪い人物が登場する。
押し並べて人間社会と言うのは、汚い部分を見ればこんなものなのだろうけれど、読後感は悪い。
しかしそれは扱っているテーマがテーマだけに、仕方がないとは思う。
一見して仮釈放された受刑者の問題を描きつつも、実はこの保護司の女性を描く事が一番の目的だと思われる。
無理して明るく一所懸命に生きようとする彼女にこそ、保護司が必要なのではないか。そんな気がする。 -
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読み辛い
絶対音感とは何か?、について書かれた本だが、筆者特有の回りくどい飾った長文が散見され、また全体の構成も行き当たりばったりで、取り留めが無く読み辛かった。
絶対音感を説明する為に論理的に構成された本と言うより、筆者の自己顕示欲が前面に押し出された感想文と言った感じ。 -
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最も分かりやすい入門書
本書は、恐らくですが、実存主義の入門書としては、日本で一番分かり易い。
哲学に関して全くの素人の私でも、内容が理解できた。
本書は、西洋哲学全般の歴史、哲学がどういった経緯で発展して来たのかを語りつつ、徐々に実存哲学の時代にまで読者を導いてくれる構成になっています。
又、実存哲学を理解する際に初心者がぶち当たるであろう特別な用語についての解説も丁寧かつ平易であり、
例えばハイデッガーの「現存在」の「現」の部分が持つ特別な意味や、サルトルの「対自存在、即時存在」の概念の解説が丁寧。
ただ、サルトルが述べている「実存は本質に先立つ」と言う観念は、本書の解説を読んでも今一つよく解らなかった。
本 -
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他を圧倒するストーリー構成力
『アドルフに告ぐ』は手塚治虫の後期を代表する傑作です。
手塚には様々な評価があり、色々な人が賛否を述べていますが、少なくともストーリーの構成力では彼に比肩するマンガ家は居ないと思います。
その証明の一つがこの作品である事は間違い無いです。
またこの作品には、手塚がデビュー当時から一貫して何度も描いているテーマが説得力のある形で描かれています。
そのテーマとは「善悪は絶対的なものではなく、常に相対的であり、見る人や立場によっては入れ替わる」と言うものです。
以上のような深淵なテーマを持つ作品ですが、そういった事を抜きにして、単にストーリーを追うだけでも圧倒的なエンターテイメント性があるので、 -
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脇道の話のように見えて実は・・
修学旅行がメインなので、本編とは別の脇道の話のようにも思えたが、実際は今後に繋がる重要な伏線があり、読み飛ばせる巻では無い。
本巻で最も印象的だったのは堀北で、彼女は以前とは異なり対人で非常に誠実な態度を見せる場面があり、本当に成長したんだなと思わされた。
それと、櫛田の心情が変化した兆しが現れたり、綾小路が坂柳や一ノ瀬と関わる重要な伏線が描かれる等、見どころは多い。
ところでこの巻に限った事ではないのだが、
会話の場面で複数のキャラクターがいる時、今誰が喋っているのか分かり難い事がちょこちょこある。
要するに地の文が不足している。
他にも日本語の言い回しで違和感のある文章 -
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平凡巻
10巻は最高に面白かったが、今回の16巻は残念な出来だった。
才能あるマンガ家と言えども、いつも絶好調と言うわけにはいかないので、こればかりは仕方ない。 -
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プレデター(捕食者)登場!
ある美大生グループのグダグダでまったりな日常を、微妙なエロを交えつつ描いているマンガです。
タイトルの通り「惰性」でストーリーが進んで行く。
何事も最高で67%程度の出力しか出さない。
さて、そんな「のんべんだらり」が魅力の本作ですが、本巻では新たなキャラクター立川(女性)が登場します。
彼女は読めば分かりますが、まさに童貞を狙うプレデター(捕食者)です。
果たして、西田の貞操は守られるのか!?
地味な波乱とドキドキが味わえる一作。
これまでの1~7巻が楽しめている人なら間違いなく楽しめるでしょう。 -
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櫛田の行動への違和感
文章や場面の描写に迫力があったが、話の内容には不満がある。
何と言っても櫛田の仕掛けが稚拙過ぎる。
彼女は綾小路又は堀北を退学にする為に「賛成」へ票を入れ続けたが、綾小路からの毎月のプライベートポイントの振り込みを暴露されただけで簡単に崩れてしまった。
彼女はもっと頭が良いはずで、あんな稚拙な仕掛けをして墓穴を掘るのは、今までの彼女を知る身としては違和感を覚える。
良かった点もある。
例えば、綾小路が入学時の冷徹さを全く失っていない、ハイパーサイコパスな人間である事を確認できたのは良かった。
彼の強さの源泉を見た気がする。
以上色々と書いたが、今作にもページを次へ次へとめ -
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誤字脱字皆無
4.5巻なのでサイドストーリーかと思ったが、メインストーリーに繋がる重要なエピソードが多々あるので疎かには出来ない。
それと今回は誤字脱字無かった(と思う)。
今迄はそれなりに多かったので、改善されてます。 -
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勝つ事とは、成長する事
人間にとって成功とは何なのかという、哲学的なテーマを追求していった過程を描いている。
そして得た結論が「成功とは、成長し続ける事」だ。
作者の実体験に裏付けられているので、説得力がある。
わたしがこの本の中で最も惹かれたのは、作者の人生観、勝負観に強い影響を与えた二人の人物の話だ。
一人はTさん、もう一人はHさん。
勝負の世界に生きる本物だけが持つオーラが字面を通して伝わってくる。
残念なのはこの二人についての話がとても短い事だ。 -
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作者の実体験
投資の指南書なんて胡散臭いと思っていたが、この本は指南と言うより体験談が書かれているので説得力があった。
作者はあるとき交通事故に遭い、その体験から「お金がいかに大事であるか」を身を以て学んだ。
結局この世の中、綺麗事だけでは生きて行けない。お金と言う先立つものがあって初めて安心が得られる、と作者は言う。
作者は事故以来、様々な副業(株のデイトレードやブログでのアフィリエイト)を試みるがどれも上手くいかない。
その理由は、自分が好きでないものは長続きしないから、と言うものだ。
これは非常に心に突き刺さった(説得力があった)。
自分が大して関心もなく、続けるのが実はそんなに楽しく -
ネタバレ 購入済み
相変わらず内容は面白いが・・・
長所は言うまでも無く、内容の面白さ。
これに関しては他の多くのレビュアーが語っているので割愛する。
問題は短所。
文章として変な部分があった。
以下、抜粋。
a.『絶対に避けなきゃならないのは、多くの生徒と同じ行動をしないことだ』
↑という文章の直後に、
b.『大勢が休む選択をしたのなら動き、大勢が動いている時こそ休む』
とある。
aの意味は「多くの生徒と同じ行動をしろ」だが、bはその逆。
この巻に限らないが、本シリーズには、誤字脱字、日本語としてちょっとおかしい等が散見される。
脱稿後のリリース前にプロの校正を受けていないのだろうか。
こういう所はラノベ特有な
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