あらすじ
優莉結衣(ゆうり・ゆい)は、平成最大のテロ事件を起こし死刑となった男の娘。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はない。今は武蔵小杉高校の2年生。この学校に支持率向上を狙った総理大臣が訪問することになった。総理がSPとともに校舎を訪れ生徒や教員らとの懇親が始まるが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。別の教室で自習を申し渡されていた結衣は、逃げ惑う総理ら一行と遭遇。次々と襲ってくる武装勢力を化学や銃器のたぐいまれなる知識や機転で次々と撃退していく。一方、高校を占拠した武装勢力は具体的な要求を伝えてこない。真の要求は? そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは? 人質になった生徒たちと共に、あなたは日本のすべてを知る!
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Posted by ブクログ
めっちゃ面白かったー。^_^
身近な道具を武器に変えてテロリストに立ち向かう姿は、正しく女性版ランボー。
時限爆弾を解除するシーンや、兵士を殺すシーンはリアルに想像出来て良かったです。
ストーリーが面白く、世界に引き込まれて次々と読んでいきました。
続編を読みたくなりました。
総理大臣がテロリストに襲われる所は、22年7月にあった安倍首相の暗殺事件を思い出しました。
オウムサリン、9.11以降テロが事件の中心になり、身近になっていく所が怖いと思いました。
本作のように学校がテロリストの標的にならないような世界になって欲しいですね。
気になったセリフは、
事件が解決し、SPの錦織と優莉結衣との会話が心に響きました。
錦織はつぶやいた。
「同僚がみな死んでるのに、ひとりおめおめと生きのびた。恥ずべきことだ。遺族に顔向けできん」
「そんな考え方はちがう」結衣はいった。
「ほかの人たちが生きたかった明日を生きるのが、生存者の務めでしょ」
人は、必ず大切な人と別れてしまいます。
それが、テロや殺人、天災によって亡くしてしまい自分だけが生き残って悲しみや孤独に押し潰されるかもしれない。
でも、生存者は亡くなった人の為に前を向き、笑顔で明日を生きることが亡くなった人に対しての花向けになると思いました。
Posted by ブクログ
再読。やっぱり面白い。
ヒロインがカッコいい。
作者の知識に裏打ちされた、アクションが凄い。
結衣の生きてる世界が人と違うのが、凄く自然に描写されていた。
なんでこんなに自然なのか?
結衣が人と違うのは、死刑囚の子供だからでも、人殺しの技術があるからでもない。
人殺しの技術を発揮する事に生きがいを見出している。
彼女にとっては普通じゃないのが普通。
その精神性にある。
結衣が分かり合えるのは共闘するクラスメイトより、テロリストなのだ。
結衣は自分の本性と、それに付き纏う困難や孤立を痛みを持って受け入れている。
打算的でありながらも、それを自覚して傷ついている。
この痛みがあるから、私は殺人狂のこのヒロインを愛しているんだと思う。
テロリストを相手にする結衣の頭も体も使った大立ち回りは、読んでいて非常に痛快で、結衣も同じ様に感じているだろう。
でも、彼女の暴力の才能を発揮した後には、やはり孤立が待っていて、ただ痛快なだけではない。
本作はアクションやヒロインの魅力に目が向きがちだが、作者の技巧も光っている。
まず、結衣の心境を初めから全て明かさず、後から打算や本心を見せてくるのも良い。
え?結衣ってこんな事するんだ。みたいな疑問は後から解決される。
結衣の心境に限らず、謎が散りばめられていて、続きを貪る様に読んでしまう。
手際良く退路を確保する冴えない教師。
なぜか、念入りに殺されていた池田秘書官。
高校にテロリストという映画みたいな状況。
なんかとっちらかった感想だけど最高だった。
初読の方がワクワクしたので、読んでない巻に追いつくのが楽しみ。
Posted by ブクログ
久々の松岡圭祐の作品を読む。千里眼がどんどん現実離れしてきて途中で読むのをやめてしまったが今回、皆がハマると言われてるので読んでみると引き込まれるように没頭。やはり現実離れしているが優莉結衣の今後が気になる。
ほかの人たちが生きたかった明日を生きるのが生存者の務め
の言葉に心が打たれる。
Posted by ブクログ
テロとの戦いが本筋ではあるものの、青春小説としてもちゃんと成立していた。また、発売日においては最近の時事や社会問題が取り入れられており、これだけの要素がありながら話のタネがブレることなく一貫していることに感動した。
解説にもあったが、これだけ綺麗に話をまとめた後にどのような続編を書け得るのかとても興味をそそられた。
Posted by ブクログ
痛快です!
女子高生版『ダイ・ハード』や『ランボー』みたいな感じで、実際はありえない設定なのが面白いです。
今、日本が抱えている時事問題がリアルに散りばめられていて、とても興味深く読めた。
主人公の優莉結衣のキャラ設定がとても魅力的で、シリーズ化されているのも納得。
続きが楽しみ♪
ハラハラ、ドキドキ
久しぶりに松岡圭祐さんの小説を読みました。
相変わらず主人公がカッコいい!に、しても頭の回転が早すぎて…
彼女のバックグラウンドが切なすぎるけど、いつか幸せになるといいな。
ここ最近のニュースになんだか内容がシンクロしているような…それも切ないです。
Posted by ブクログ
爽快感溢れるバイオレンスな物語である。誰しも1度は憧れる厨二な世界を存分に味わうことができる物語だ。いわゆる噛ませの存在、かっこいい主人公、物分かりは悪いが頼れるSPなど濃く色づいた人物像が見ていて分かりやすい。あまり多くの人にスポットを当てていない点も読みやすいと感じる要因だと思う。中高生におススメな一冊。
Posted by ブクログ
校舎が日本の縮図と化す、その通りだった。
テロリストの娘だからと蔑まれてきたヒロインが、総理や同級生を助けるべく活躍していく姿がカッコ良すぎて...!あまりに強くて、読んでいて楽しい。
Posted by ブクログ
高校事変シリーズの原点。同い年だった結衣に親近感が湧いて購入したあの日が懐かしい。現時点で22まで出版されている。この本を手に取った時、まさかここまで長編で壮絶な話になるとは思ってもなかった。時間があればまた1から読み直したい作品。
Posted by ブクログ
このありえないだらけのシチュエーション、ぶっ飛んでて好きですねぇ。
作中にも出てきますが、これは戦争です。
緊迫感とスピード感があり、こちらに息つく間を与えさせない感じです。
そんな中、主人公の優莉結衣が私の想像と違ってそれがまた良かったぁ。
話の通じないイカれた女子高生を想像していたけど、聡明で優しくて強いというギャップが作品の良さを引き立てるように感じます。
総理、最初と最後で人格変わっちゃってるよね笑
あと、田代くん最後の一言気になるなぁ…
えらいもんに足突っ込んだかな^_^
Posted by ブクログ
優莉結衣(ゆうり・ゆい)は、平成最大のテロ事件を起こし死刑になった男の次女。事件当時、彼女は9歳で犯罪集団と関わりがあった証拠はない。今は武蔵小杉高校の2年生。この学校を総理大臣が訪問することになった。総理がSPとともに校舎を訪れ生徒や教員らとの懇親が始まるが、突如武装勢力が侵入。総理が人質にとられそうになる。別の教室で自習を申し渡されていた結衣は、逃げ惑う総理ら一行と遭遇。次々と襲ってくる武装勢力を化学や銃器のたぐいまれなる知識や機転で次々と撃退していく。一方、高校を占拠した武装勢力は具体的な要求を伝えてこない。真の要求は? そして事件の裏に潜む驚愕の真実とは? 人質になった生徒たちと共に、あなたは日本のすべてを知る!
JKが主人公のダイ・ハード
本作は、簡単に言うと「女子高生を主人公にしたダイ・ハード」だ。
ただし主人公の生い立ちによる悲壮感も相まって、作品全体の雰囲気は暗く、ダイ・ハードよりも深刻なイメージがある。
とは言え、作中に描かれているアクションシーンは、銃器等の特性を踏まえたスピード感溢れるもので、そこに主人公の機転と容赦ない決断と実行力が重なって痛快に展開する。
作品の特性上途中凄惨な描写もあるので誰にでもお勧めできる訳では無いが、エンタメ小説としては一級品と言える。
Posted by ブクログ
初、松岡圭祐さん作品。満を持して読み始めるとスピード感がすごい。高校でこんなこと?と戸惑いながらもどんどん引き込まれていくストーリー。主人公のスペックが半端なくてあり得ないと頭の片隅でずっと思っているのにそれを凌駕する迫力の展開にのみ込まれていったように思う。このシリーズ追いかけてみたいような、お腹いっぱいになってギブしてしまうのか、迷うところではある。
Posted by ブクログ
迷わず読める活劇小説。 若干、女子高生がそんな⁈という部分もあるがスピード感と臨場感が上回ります。合間に挟まれる複雑な主人公の境遇と心情がいい意味で全体のバランスをとっている印象を受けます。さぁ続編へ!
Posted by ブクログ
厨二ゴコロをくすぐりまくるwエンタメ小説!
結衣が無敵すぎて爽快。内面の悩みにも焦点を当てたそうな感じだけど深刻になりすぎてない?感じも読みやすい。
なお、女性が主人公なので中2の心を持った女子のほうが響くと思う笑笑
Posted by ブクログ
何年か前に「万能鑑定士q」という映画を視たことはあるのですが松岡圭祐の小説を読むのは初めてです。舞台となっている架空の高校「武蔵小杉高校」、ん、武蔵小杉どっかできいたことがあるぞ。む〜〜、どっかで、あ~、昔、一時住んでいた南武線の駅の武蔵新城駅の2つ横の駅ではないか。ということで、読み進めたのですがブルース・ウィリスのダイ・ハードさながらの限定された舞台でのアクションとバイオレンス。なるほどダイ・ハードを小説にするとこんな感じになるのか。優莉結衣の今後が気になるのでなるはやでⅡを読んでみようと思います。
Posted by ブクログ
新たなるダークヒロイン誕生。読み終わって思い出したのは、ミレニアムシリーズのリズベットだ。たとえ犯罪行為であっても信念のために自らの手が汚れることも厭わない。「校舎は日本の縮図と化した」というキャッチコピーも秀逸ながら、だからといって小難しい話ではなく、わかりやすく書かれているところに好感が持てる。
Posted by ブクログ
自分の母校の名前が出てきて、苦笑。
川崎市ってそんな感じよねー。
他の人の感想で殺人がグロいってあったので、少しビビりながら読み始めたけど、我慢できる程度。
すごい死ぬけど。
ところどころ映画ネタもあって面白かったけど、あんな究極の状況でそんなに口数おおくいれるかなぁ、と自分の高校時代を思い返しながら読んだ。
Posted by ブクログ
あ〜、グロい。
殺人描写がえげつない。
でも主人公 結衣の研ぎ澄まされた戦闘能力、IQの高さ、優しさ、どれも魅力的でかっこいい。
これはヤバいシリーズに手を出してしまったな〜
さて、シリーズ2作目を読もう(笑)
Posted by ブクログ
これはおもろい!あかん、おもろすぎる。かっこ良すぎる。リアリティのない話しやけど、そんなことどうでもよくなる。ああまたシリーズもんに手を出してしまった。
Posted by ブクログ
マンガ版が面白かったから読んでみた。なかなか面白いな。主人公がスーパー女子高生なのにギリギリ鼻につかない描写なのがうまい。ただ、無双すぎるは無双すぎる。過去の映画やなろう系や男子高生の妄想とか皮肉くりつつリアリティをなるべく追求するスタイルは面白い。副総理的に出てくる国務大臣ってのがいるんだけど「国務大臣」って大臣ポジションは無いから違和感ずっと感じてたんだけど、これはあえて省庁を明示しないようにしてるんだろうなと自分を納得させた。続きも読む。
Posted by ブクログ
この間、「探偵の探偵」の最新刊読んだら、高校事変って言葉が出てて…
やっぱり読まなあかんか〜で読んでみた!
「探偵の探偵」しかり、闘うヒロインや〜
しかも高校生!
お父ちゃん半グレで、サリンまで撒いて死刑。
普通、こんな場合、それを引きずって辛い人生なんやけど…
確かに過去を引きずってはいるんやけど、その頃教えられた戦闘知識を存分に使って、まさしく暴れる。
でも、小さい時に教えて貰った事で、そこまでの戦闘能力が発揮出来るのか?とは思わんでもないけど、ここまで来るとスッキリする。
まぁ、相手は、ロクな奴らではないのでバイオレンスして下さい〜
これからも、激しいアクションよろしく〜!
もうⅣまでは、手元に(^◇^;)
Posted by ブクログ
高校生が主人公ってどんなもんかとなかなかコレに踏み切れなかった。
桐嶋颯太を読んで、優莉結衣の高校事変が気になって読んだ。
面白かった。
アクション映画のようだった。
相手はハードは充実してそうだけど、あまり頭脳派ではなかった。
次を読みたい。
Posted by ブクログ
武力勢力の目的がいまいちわからなかった。それと校長と教頭は早々殺されたと思っていたけど生きていた。戻って読んでみようかと思ったけどやめた。面白い。映画化は無理なんじゃないかな?
Posted by ブクログ
皆さんの本棚で時折見かける高校事変。タイトルから、私は、読者層ではないかもしれないと思っていたけど、なかなか綿密なバイオレンス文学。
総理大臣が訪問中の高校に突然の武装集団。罪のない高校生達が、殺され、人質に取られる。もう、事件でも事故でもなく、まさしく事変。
川崎市の武蔵小杉が事変の舞台。そのあたりは、多少地理を知っているのですが、数十年前、県境の川の周囲は犯罪が多いので注意してねと言われたことがあるけれど、日本の警察組織は、未だ改革されてないんですねえ。
戦うヒロイン・優莉結衣のキャラクターが良い。とにかく、潔くカッコいい。ダイハードよろしく次々発生する事象に、あざやかに格闘していく。身体能力が高く、戦闘知識に長ける。その理由が、テロ事件を起こし死刑になった父親に育てられたから。という、なさそうで、ありそうで、かわいそうな生い立ち。敵とみなした相手には清々しく容赦ないのに、友人に優しかったりする。
続編が多く、人気が高い理由が、よくわかりました。
すっきり
すっきりとした読み応えでした。
人間離れしているが、ある意味人間味のある主人公でした。
生かすか、殺すか、主人公の主観で判断しているところにダークヒーローな感じを受けました。でも、好きです。
Posted by ブクログ
恥ずかしながらの、初・松岡圭祐作品。
自己保身や自分さえ良ければ良い政治家・オトナ、
現実社会へのアンチテーゼもちらほら。
たまに行く武蔵小杉の街はカオス(東横線沿線住)、
そこにある公立高校(架空)は血の海、
自分の欲望を満たしながらひとり武装集団に立ち向かう、
めちゃ戦闘能力高すぎの生徒はまさかの訳あり女子。
荒唐無稽なようで、なくもないかな…と思わせる、
そんな時代をいま我々が生きてるんだな〜と。
柚木国務大臣(60過ぎの厚化粧のおばさんbyケンキ)、私の脳内映像では小池百合子都知事でした笑
高市早苗でもいいけど、こんな事する勇気ないか笑笑
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた本。
高校に侵入してきた謎の武装勢力に対して戦う女子高生。
スピード感があって映画を観てるよう。。
ただ内容は凄惨なシーンもありびっくりした。
戦争下の残酷さや死が迫った時の人の心理をひしひしと感じました。
Posted by ブクログ
最強の女子高生の活躍で、高校を舞台にしたテロが解決していく話。
テロリストの動機がバカげていて、政治家との絡みもお粗末で、前半のスリリングな展開が色褪せてしまった。
それでも、軍事知識を駆使して敵を倒す優衣がカッコよくて低評価はつけたくない。
Posted by ブクログ
初読み
昔から気になってたけど未読だった
読んでみようかな…と思ってもかなり巻数進んでてなかなか手が出なかったのを読んでみた
テイスト軽め
思ってた通りラノベよりはしっかりしてるがそっちよりの小説ではあるかな?の軽め
けど、普通に楽しめたし続きの作品も読んでみようと思う気持ちになった
ただのスーパーヒーローな感じではなかったのも人間らしくていい