あらすじ
フェリーでの激闘から数日。公安の監視を受けながら学校生活を送る優莉結衣は、船上で果たせなかった田代勇次との決着の日が近く訪れることを予感していた。多くを失い、手負いの獣と化した勇次は民家に潜伏し、復讐の機会を虎視眈々と狙う。威嚇、攪乱、陽動――ついに最終決戦の火蓋が切られた。血で血を洗う抗争の果て、宿命の2人は壮絶な一騎討ちに。果たして勝負の結末は? JK青春ハードボイルド文学の最高到達点!
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いよいよ田代勇次との最終決戦。
とは言え、勇次の焦りやマザコン気質のせいか、
彼の行動や言動が何となく子供っぽい。
最後も呆気なかった。
結衣の心の変化と共に話が進んで、ベトナムマフィアの粋な計らいで今回もセーフ。
そしてお兄ちゃん登場。
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時々優莉結衣に会いたくなる。でも会う時は田代勇次との決戦対決と知っている。極悪田代ファミリーの最後のひとりとなった勇次、かつての高校事変被害者長谷部宅を訪れ潜伏する。勇次により、長谷部夫妻は殺され、琴奈がナイフで自殺する。ここで結衣は勇次との最終決戦を覚悟する。勇次の目的の1つが、敷島和美の殺害である。結衣は田代ファミリーの重要証拠SDカードを武器に和美の奪還を狙う。いやーラストの勇次との対決は少し物足りない気もするが、ようやく終わった。これがシーズン1なのね。いったん終了して「JK」に行こうかな。⑤
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松岡圭祐『高校事変 IX』角川文庫。
シリーズ第9弾。武蔵小杉高校事変から始まったダークヒロイン優莉結衣の闘いはまだまだ続く。
平成最大のテロ事件に関わり、死刑となった父親を持つ優莉結衣とベトナムから帰化し、韓国系極悪半グレ集団『パグェ』を操り、武器の密輸に関わっていた父親を持つ田代勇次という2人のアウトロー。
父親の呪縛から逃れようとしながら孤独な闘いに挑む優莉結衣と父親を超える悪の王に君臨使用とする田代勇次の2人の間についに決着の時が来るのか。
前作で激闘が繰り広げられたフェリーから辛くも脱出した田代ファミリーの唯一の生き残り、田代勇次は優莉結衣への復讐の機会を虎視眈々と狙う。これまでの田代勇次とは全く違う冷徹さを見せ、新たな半グレや不良たちを仲間に引き入れ、執拗に結衣の命を狙うのだ。
このシリーズの面白さの要因は女子高生でありながら、孤独な闘いに挑む優莉結衣というヒロインの魅力にある。何度痛め付けられても立ち上がり、再び闘いに臨む姿はかつてミステリー界を震撼させたスティーグ・ラーソンの『ミレニアム』のリスベット・サランデルにも似ている。
また、シリーズを通じて整合性のある一貫したストーリーというのも面白さの要因の1つになっている。無論、優莉結衣が大量殺人者でありながら、罪を逃れ続けているという小説ならではの荒唐無稽な所はある。
さて、本編の方はあと3巻を残すばかりになったが、まだもう少しの間は楽しめそうだ。先頃、妹の優莉凛香を主人公にしたスピンオフ作品も刊行されたようなので、本編を読み終えたら、そちらにも手を伸ばしたい。勿論、既に購入済みである。
本体価格800円(古本540円)
★★★★★
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あら、お似合いのカップルで、まさかのハッピーエンドとか
って最初の方は思ってたけど、最後はなんともあっさりのさようなら
結局、最初の時点でもう小物だったってことだね
大人監修の中二病展開ってなかなかおもしろいなぁ〜って
なんかちょっと冷静に見れる感じがラノベとは違うかんじでよきよき
ラストはちょっと落ち着いた日常と、
そしてやってくる次の嵐の予感って定番のくだりで
安心して次巻へ向かえるってもんです。
いやぁ〜それにしても、ホント飽きることのない展開と知識に完敗です。
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もうこの『高校事変』シリーズも9作目。
この巻も非常に面白かったが、いままでとは雰囲気が少し異なっていた。
8作目の最後で唯一生き残った田代グループの長男、田代勇次との決着がつけられる。
思えば田代勇次と主人公の優莉結衣は、同じ年であり、同じ高校に通い、猛毒親に育てられたというある意味同じ境遇であった。
田代勇次はベトナムから日本に帰化し、東京オリンピックのバトミントン代表選手として金メダルを期待されていたスポーツ万能のイケメン。
一方、日本史上最悪のテロリストのトップの娘として生まれた結衣。
そこには全く共通点はあるはずもなかったが、根底にあるのは同じものであった。
それは
親からの愛の欠如
である。
それを二人は、身近な大人に求めるも、彼らが本当のそれを得ることはなかった。
そんな二人が殺しあう姿は、見ていて息苦しいものがあった。
結衣の生きる先にはなにがあるのだろうか。
次巻はもしかしたら最終巻なのか。
結衣の心の平穏は訪れるのか・・・。
それは自らの死によってしか永遠に得られないのかもしれない・・・。
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感想
ディエンファミリーはなぜメンパスを利用しなかったのだろう?
これで結衣と田代との長い戦いも終わりか?
あらすじ
田代勇次は船から逃げ出し、琴奈の家に身を寄せていた。結衣は警察の厳しい監視の元で暮らしていた。結衣はストレス性発熱で倒れる。
勇次は琴奈の両親を殺して、仲間の嶋倉医師から川崎のチンピラを紹介され、仲間にする。自分をコケにした教師の三井と結衣を殺そうと付け狙う。
チンピラに無差別殺人をさせて、三井の居場所を聞き出そうとする。勇次と話していた看護師も勇次の味方で警察と結衣を警察署にはりつけにするための芝居だった。狙われた先生を結衣は救い出す。
その後、勇次が探す田代ファミリーのデータが入ったメンパスを求めて、元自宅の武蔵小杉に向かう。結衣はメンパスを見つけ出し、廃墟となった武蔵小杉高校で勇次の最後の仲間と戦う。勇次との一騎打ちを制し、ディエンファミリーにメンパスを渡すことで結衣の無実も証明される。
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優莉結衣と田代勇次――血で血を洗う抗争の果て、二人は壮絶な一騎討ちに!
フェリーでの激闘から数日。公安の監視を受けながら学校生活を送る優莉結衣は、船上で果たせなかった田代勇次との決着の日が近く訪れることを予感していた。多くを失い、手負いの獣と化した勇次は民家に潜伏し、復讐の機会を虎視眈々と狙う。威嚇、攪乱、陽動――ついに最終決戦の火蓋が切られた。血で血を洗う抗争の果て、宿命の2人は壮絶な一騎討ちに。果たして勝負の結末は?
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勇次!生きてたか…
やはり、しぶとい…
しかし、結衣と勇次。
敵同士とはいえ、親ガチャか何か知らんけど、運がないといえばそうかも?
あんまり、運のせいにするのは、好きちゃうけど、ここまでの親はそうおらんと言えばおらん。
でも、親離れ出来てない、精神的に未熟な大量殺人者は困る。
結衣ちゃんも、精神的にやられて熱出てたけど、いざ始まるとイキイキとして…
結局のところ、お前ら、他人巻き込まんと、自分らだけで好き勝手、殺し合いでも何でもしとき!がオチか…
また、好き勝手出来そうで、精神的に病むのはなさそうやね結衣ちゃん!
巻き込まれんと、傍観者で見る(読むか…^^;)のには、スキっとして面白いので、これからもよろしくお願いします〜(^_^)v
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田代勇次との戦いが終わった。
今回初めて結衣が本調子でなく前半はスカッと進まなかったけど、最後にはいつもの結衣に戻りかっこよかった。
和美先生が生きてて良かった。
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若い頃に読んだウルフガイシリーズのある巻の犬神明を思い出した。狼に変身する力がなくなり、敵に翻弄されしつくされるが、最後の最後にデュポンのガスライターを握りつぶし、甘い香りのガスが漂う。そんなシーンが今も脳裏に焼き付いている。結衣もいつもの結衣にいったいどこで戻るのか、ドキドキしながら読んだぜ。
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ついに宿敵の田代勇次をぶっ殺す巻なんだけど、今までで一番面白くなかった。敵モブもしょぼいし苦肉の策で結衣を発熱させて戦力低下させたのも無理矢理だしなあ。バドミントンの試合もなかなかしょぼかったし勇次の最後も盛り上がらなかった。まあ区切りとしてこれをやる必要があったのはわかる。ただ、あまり読んでて乗らなかった。
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こちらも久しぶりに再開。
最初はどんな展開になるのか?
と思うほど普通に過ぎていったけど
後半からいつもの展開に。
決戦で決着がつき
田代一族が完全壊滅と。
でも、なんでバドミントンなんだろうな(笑)
で、次は身内かぁ
何人兄弟だったっけ?と思うのは止めにして
その前に女子高生でなくなってしまうのでは?
と少し心配
ということで星4つ
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結衣の発熱。足元フラフラ、集中力低下という状態が長く続く。一方、田代勇次の鬼畜の所業、川崎市内の民家での惨劇を通じて、平和ボケした日本人の危機意識の欠如という寓意が感じられた。医療用3Dプリンタで拳銃を製造する現場に踏み込んだ結衣だが、まんまと勇次の主治医・嶋倉の術中にはまり、囚われた挙句に田代ファミリーの隠し財産探しに駆り出され……しかし、そこから怒涛の展開。メンパスが保存されているかもしれないSDカードをブラフに、ギリギリの交渉をした末の勇次との最終決戦。始まりの地・武蔵小杉高校!
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今のところ最大の敵はもう田代勇次しか残っておらず決戦の巻。バドミントン勝負。
でも初端から優莉結衣はストレス性高体温症になってていつもの調子ではない。彼女は今までも自問自答をわりとしてきたと思うけれど、この巻でちゃんと向き合って生きる道は見つけました。黴菌同士の相殺…ゴミクズはゴミクズが消していく。なんてこった。。これからも壮絶。ナムさんが呑ませたのはなんだろう。
「極悪人に実は良いところがあったなんて、フィクションでしか有り得ない」、これはほんとそうだしこれをやられると冷める…とつくづく感じました。
途中で突然挟まれたセレブ高校生たちなんだろうと思ってたら次巻の展開かぁ。続きも読みます。最大の敵は優莉家長男へ移行。
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結衣が体調不良なので、ドンパチは控えめ。何や高熱らしい。
でも後半はやったよ。出来る子です。
やっと勇次と決着付けたから、とりあえずこの幕は終わりかな。最後、次に繋がる長男の話が出てきたから、そっちも楽しみだわ。多分、スケールでかいだろな。明日から読むわ。
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ワンパターンなので、もうこのシリーズは読むのやめようかなと思いながら、会社の仲の良い人が貸してくれるので、ついつい読んでしまうこのシリーズ。冒頭から田代勇次の非道ぶりに腹がたちました。中盤までは、結衣がほぼ警察に隔離状態で、今回は結衣の派手な殺人劇はないなぁと思っていたら、後半からいつもの通り開幕。結末は、今回もお約束通りでした。
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松岡さんの書籍は、リズムがあるので読む始めると、一気に読み終わらないと気が済まない。
午前2時読み終わった。
最後のほう,ちょっと無理やり感がある。
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ついに田代勇次との全面対決。結衣自身もアイデンティティが揺らいでハラハラしましたが、何とか乗り越えて良かったです。
田代ファミリーが潰えてラストかと思いきや、まだ大ボスが残っていて新たな闘いに向かうのが又も楽しみです。
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勇次との決着。前回までの派手さは無いけど、真っ向勝負で良かった。
優利のストレス性高体温症で心身疲れて、心のうちを吐露する所とか現代の闇みたいで考えるところがあった。
親ガチャなんてネーミング、今だから分かる用語たなぁ。
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高校事変も9作目。結衣と勇次の戦いのクライマックスにあたる巻。
同時代性が色濃く出る作品なのだが、本作はそこが若干薄め。新型コロナや政権交代なんかは設定上あまり触れられなかったのかもしれない。それでもオリンピックの延期に絡んだ話は出てくるし、今現在結衣が日本で生きているかのような話になっている。
話の設定や敵が仕掛けてくる策がどんどんエスカレートしていただけに、本作はそこが物足りなくなっていることもたしか。人間の慣れって怖い。でも、これくらいの方がいい気がする。暴力性のあるアクションシーンや敵の策略をくぐり抜ける結衣の戦闘の知恵はさらに増しているとさえ思ってしまった。
毎巻帯に次巻の刊行予告が記されていたが本作はなかった。それでも次はあることは確定なんだけど。もしかして結衣の卒業でタイトル変更か?
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ストレス性の高熱の為、絶不調の中、田代ファミリー最後の敵勇次との最終決戦が迫る。前巻みたいな派手な演出はないが、最終決戦場はもちろん元武蔵小杉高校。これで最後かと思ったが最後に新たな伏線が。優莉家の長男が絡んでくるのか。優莉家の次男(篤志)と妹(凜香)は、結衣の双子の姉(智佐子)の行方は。今現在16巻まで出ているのでようやく折り返しを過ぎた所と言うところです。今年中になんとか追いつきたい。諸々の背景とか完全無視で単にエンタメ小説として楽しむことにしました。だって最終ボスキャラだと思った田代勇次が今までで一番弱いんだもの。
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シリーズ第九作。田代ファミリーと決着をつけるべく、田代勇次と戦う結衣。最後、勇次はなんか弱っちかった。ペットボトルと金網で消音器作ったり、使い捨てカメラでスタンガン作ったり、このへんは流石です。
ハラハラしっぱなしでした。
最初からあまりに現実的ではない世界の出来事なのに、ハラハラしっぱなしで読み続けました。
普通の高校生の知識とかけ離れた知識に圧倒され、科学的な思考にも感心しました。
ドラマになったらおもしろいと思います。
Posted by ブクログ
本書で、このシリーズ終結だと思ったんですよねぇ・・・
でも、なんか、次の作品があるという・・・・
なんだかなぁ。
この著者は、多作なんですが、一つ一つが薄味かもな・・・
これで終われば美しかったのだけど、伏線がたくさんあるので繋ぐのはいいとして、結末はどうするのか?
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戦闘マシーンである高校生優莉結衣と、宿敵田代親子の最後の生き残り田代勇次との最終決戦。勇次が手負いの猪となり、やけっぱちの反撃に出る中、結衣は一対一の最終決戦に挑む。シリーズ9作目でマンネリ気味ではあるが、作者の綿密な調査をベースにしたリアルな描写で最後まで読ませる内容だった。
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最終決戦かと思ったがまさかのバドミントンラリーでやや拍子抜け。前作の伏線が回収されておらず新たな火種も燻ってきたのでこれは続編あるか?それにしても相変わらず主人公が強すぎる。