【感想・ネタバレ】高校事変のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。やっぱり面白い。

ヒロインがカッコいい。
作者の知識に裏打ちされた、アクションが凄い。

結衣の生きてる世界が人と違うのが、凄く自然に描写されていた。
なんでこんなに自然なのか?
結衣が人と違うのは、死刑囚の子供だからでも、人殺しの技術があるからでもない。
人殺しの技術を発揮する事に生きがいを見出している。
彼女にとっては普通じゃないのが普通。
その精神性にある。

結衣が分かり合えるのは共闘するクラスメイトより、テロリストなのだ。

結衣は自分の本性と、それに付き纏う困難や孤立を痛みを持って受け入れている。
打算的でありながらも、それを自覚して傷ついている。

この痛みがあるから、私は殺人狂のこのヒロインを愛しているんだと思う。

テロリストを相手にする結衣の頭も体も使った大立ち回りは、読んでいて非常に痛快で、結衣も同じ様に感じているだろう。

でも、彼女の暴力の才能を発揮した後には、やはり孤立が待っていて、ただ痛快なだけではない。





本作はアクションやヒロインの魅力に目が向きがちだが、作者の技巧も光っている。

まず、結衣の心境を初めから全て明かさず、後から打算や本心を見せてくるのも良い。
え?結衣ってこんな事するんだ。みたいな疑問は後から解決される。

結衣の心境に限らず、謎が散りばめられていて、続きを貪る様に読んでしまう。

手際良く退路を確保する冴えない教師。
なぜか、念入りに殺されていた池田秘書官。
高校にテロリストという映画みたいな状況。


なんかとっちらかった感想だけど最高だった。
初読の方がワクワクしたので、読んでない巻に追いつくのが楽しみ。

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2023年11月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 テロとの戦いが本筋ではあるものの、青春小説としてもちゃんと成立していた。また、発売日においては最近の時事や社会問題が取り入れられており、これだけの要素がありながら話のタネがブレることなく一貫していることに感動した。
 解説にもあったが、これだけ綺麗に話をまとめた後にどのような続編を書け得るのかとても興味をそそられた。

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2023年02月20日

ネタバレ 購入済み

ハラハラ、ドキドキ

久しぶりに松岡圭祐さんの小説を読みました。
相変わらず主人公がカッコいい!に、しても頭の回転が早すぎて…
彼女のバックグラウンドが切なすぎるけど、いつか幸せになるといいな。
ここ最近のニュースになんだか内容がシンクロしているような…それも切ないです。

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2022年07月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

何年か前に「万能鑑定士q」という映画を視たことはあるのですが松岡圭祐の小説を読むのは初めてです。舞台となっている架空の高校「武蔵小杉高校」、ん、武蔵小杉どっかできいたことがあるぞ。む〜〜、どっかで、あ~、昔、一時住んでいた南武線の駅の武蔵新城駅の2つ横の駅ではないか。ということで、読み進めたのですがブルース・ウィリスのダイ・ハードさながらの限定された舞台でのアクションとバイオレンス。なるほどダイ・ハードを小説にするとこんな感じになるのか。優莉結衣の今後が気になるのでなるはやでⅡを読んでみようと思います。

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2023年07月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか尖った話でした。
安倍総理をモデルにした総理大臣が高校を電撃訪問したがテロに遭う。半グレ集団でオウムを彷彿とさせるテロを起こした主犯の娘が立ち向かう話。
奇しくもテロで亡くなった後で、妙なめぐり合わせを感じる。

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2022年09月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女子高生がテロと戦うっていう設定にワクワクしたけど、ちょっと期待しすぎたかな…
死刑囚の娘だからこそ、殺すことを楽しんでほしくなかった。
普通の友達を作ってほしかった。
ちょっと何でも出来すぎる気がする。

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2022年02月19日

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