【感想・ネタバレ】夜行のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

仲間が一人一人不思議な出来事を語っていく形式で、かつそれに対する仲間のツッコミも不在なまま次に進んでいくので「え?!どういうこと?!」と非常にモヤモヤした。

明らかに異質なことが起きているのに何も説明がなく過ぎ去っていくので、ある種の狂気を感じでゾクゾクした。

正直何が起きていたのかの全体像はまだ私には掴めず、最後まで読んでも全てが明かされるタイプの話ではないのでハッキリした答えが欲しい私のような人には向かないかもしれない。

それを差し引いても「夜」の雰囲気が堪らなく好きです。

0
2024年05月05日

Posted by ブクログ

好きすぎる、、、、

何年経っても忘れられない作品。内容を細かく覚えているというよりは、この本の世界観、不思議さ、現実と虚像の混同。そういった感覚だけが今でも鮮明に残ってる。
また読み返したいな

0
2024年04月11日

Posted by ブクログ

日本の色んな土地の描写があり、とても詳細に描かれていました。実際に行って見てみたくなる程です。怪談要素がややありますが、「絵画」を通して表裏一体を表現しているのではないかと思いました。
朝も夜も、今も昔も。
旅行気分をとても味わえる面白い作品です。

0
2024年04月04日

Posted by ブクログ

予想していた内容と全く違うホラーミステリーでしたが、いい意味で期待を裏切る面白い作品でした。
森見登美彦さんの不思議な世界観が、恐ろしくもあり、悲しくもあり、なぜか清々しくもある物語の舞台を作り出しています。
ゾクっとする場面が多々あり、結末もまた寂しいものに読み取れることもありますが、私はとてもすっきりした読後感に包まれました。
お気に入りの作品のひとつになりました。

0
2024年03月27日

Posted by ブクログ

摩訶不思議なパラレルワールドが謎を深め、その謎が不気味さを生み出す。
ぞわりとするのに魅惑的な夜だ。
当たり前のように過ごしているこの世界も魔境なのかもしれないと考えると、またぞわりとする。

0
2023年10月25日

Posted by ブクログ

読み進めると最初の?にぶち当たる。
先に進むとその?が明かされるのかと思い、更に読み進める…というふうに最後までさくさく読んでしまいました。
最後に全ての?が明かされるのかというとそうではないです。
あやふやな部分のままはそのままでも良いし、考察好きな人はあれこれ考えられる作品。

色んな地方が描かれているのが好きなところです。尾道に行ってみたくなりました。

0
2023年10月11日

Posted by ブクログ

文章の中に綺麗さや繊細さがある中で、
読み進めるとストーリーには不気味さや不明瞭さが漂っているような印象だった。
ただ人との関係性やその出来事に紐づいている
その各地の旅に惹かれたように思う。
読み終わった時にどこか旅に行きたいなと思わされる本だった。

0
2023年07月03日

購入済み

面白い

きつねのはなしのような静かな作風のため好き嫌いが読み進めていくとじわじわとはまってきました
面白かったです

0
2020年02月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

怪談だけれどほとんど(というかほぼ)人死には出ず、なのにどこかそわそわして淋しくなるような話だった。他の人の感想を見て、「夢十夜」みたいというのがあったが本当にその通りだし、新釈走れメロスならぬ新釈夢十夜といってもいいと思う。夢十夜以外にも、「雪国」、「桜の森の満開の下」などの影響も考えられるなと思われた。

0
2024年05月15日

Posted by ブクログ

『ペンギン』に続き、モリミー作品八作目。ある女性が失踪し、ちょうど十年を経て、また同じメンバーで火祭に参加することに——。彼らは再び彼女に会うことが出来るのか…。コロナ禍じゃなきゃ、夜行列車に乗って旅に出たくなる感じ(*´꒳`*) 道中はホラーっぽく、いつものモリミー節(?)はあまり感じなかった。最後は衝撃でした!?まるでカセットテープのようだ。

0
2024年05月10日

Posted by ブクログ

不気味で面白かったけど、各話結局どういうことなのか私にはよくわからなかった…。夢十夜みたいな雰囲気のお話。

0
2024年05月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な森見さんらしい世界が広がっていた。鞍馬の火祭で姿を消した長谷川さんを忘れられない仲間たちが10年ぶりに集まり火祭に出かけることになった。それぞれ旅先で出会った不思議な出来事を語り始める。尾道、奥飛騨、津軽、天竜峡。岸田道生の作品で繋がるパラレルワールド。夜行と暁光。大橋くんと長谷川さんが生きているのはどちらの世界か。決して交わらない。「夜明けの空気は冬のように冷たかった。今まで耳に入らなかったのが不思議なほど、賑やかな朝の音だった。そのときほど朝を朝だと感じたことはない」朝が来る。生きている。

0
2024年05月07日

Posted by ブクログ

ついつい読み進めてしまった。
ん?何故?どうなるの?嘘だろ?
いやいや、ちょっとおかしくないか?
と言いながら引き込まれていく。
たまに、ヒヤッ、ドキっ!が心地よい

0
2024年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不思議な気持ちになりました。森見登美彦さん!という感じの物語でした。とっても面白かったけれど、どんな内容?と訊かれると困るような……。

0
2024年04月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長谷川さんの失踪から10年後の仲間との再会、そして銅版画家、岸田道夫の連作作品をめぐる仲間の語る体験がパラレルワールドと繋がっていることが徐々に明かされていく。そして遂にはもう一つの世界へ迷い込む。
それぞれのエピソードで行方不明になる人達は別の世界に行って戻ってこないのだろうか、曖昧にされた謎は読者の解釈に委ねられるが個人的には伏線の回収はしてほしい気持ちになる。
仲間の語るエピソードがどれも中途半端の語り終えるので消化不良のまま読むことにもやもやする。作者らしい作品ではあるが。
情景描写はとても幻想的で、特に第四夜「天竜峡」での電車での情景はあてのない旅に出かけたくなりました。

0
2024年03月17日

Posted by ブクログ

各章が、どんどん読みたくなる興味深い内容でした。ただ、結末は色々と解釈ができる、わかりやすくはないものでした。個人的には結末がスッキリした話の方が好きなので、そこは残念と感じましたが、面白いことは確かです。

0
2024年02月25日

Posted by ブクログ

途中までは仲間内のひとりひとりが体験した「え、結局なんだったの…?」っていうスッキリしない微ホラー話の短編。
なんだなんだと思いながら読み進めていき【曙光】と【夜行】が繋がったときに鳥肌が立った。
ちょっと難しかったから再読したい。

0
2024年02月21日

Posted by ブクログ

結末が曖昧で謎に満ちたまま終わっていく。でもそんな物語が好きで堪らない。
謎が謎のままで終わる。ふと夜に浸り、朝日を見たいと思った。

0
2024年02月14日

Posted by ブクログ

森見登美彦にしては珍しいダークファンタジーのような物語。物語に合わせて普段の森見節の軽快な感じはなかったので期待されてる方は要注意。ただ物語はロードムービー的要素もあり、京都を中心にものがたりを展開する一歩先で展開され面白かった。

0
2024年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

百物語のように語り部が順に話し出す。どれも得体のしれない怪しさのあるお話。結末がどうなったのかわからないもどかしさを感じるが、嫌な感じではなく、先を読みたくなる。夜行と曙行、2つの世界。そういう異次元がもしかしたら存在するのかもしれない。読み終えた後も、謎が深まるお話だった。

0
2023年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

夜行と曙光、2つの世界を行き来することになってしまった男の話。あらずじを全く見ずに読み始めており、てっきり「夜は短し〜」のような雰囲気かと想像していたので、ホラー要素の強さにびっくりしながらも、あっという間に読んでしまった。

2つの世界を行き来する瞬間の描写がよかった。この世から一度切り離されるような感覚になる。

「世界はつねに夜なのよ」と「ただ一度きりの朝ーーー」の2つの言葉がこの物語を象徴していると思う。ずっと夜の世界で生きてきた「夜行の岸田」と毎回違う表情を見せる朝を探し続けた「曙光の岸田」どちらも同じ人物なのに魅せられたもの、みているものが違うからなのか、全く違う人生だった。

一番ゾワっとしたのは、岸田が夢のなかで「その瞬間、僕は自分が死んでいることに気づく。」というところ。岸田が夜行の世界に足を踏み入れたことに気がついた瞬間だったのだろう。その後、夜行の世界から空が白んでいくように、ゆっくりと曙光の世界に戻っていく様子に安堵すると同時にもう1人の岸田の人生を知っているだけに手放しで喜ぶこともできなかった。もちろん、「夜行の岸田」が不幸だったわけではないのだけど。

いろいろな解釈ができる物語でもあるので、部分部分ではなく、全体を通してもう一度読み直したいなと思いつつ、森見さんの他の本も、もっと読みたくなった!

0
2023年09月16日

Posted by ブクログ

10年前の祭の日に消えた彼女。同じ場所に集った当時の仲間。仲間の口から語られる不思議な話。そのすべてに姿をみせる連作銅版画「夜行」。

世界はいつも夜ならば、ただ一度の朝は目がくらむほどに美しいだろうけど、艶をもって描かれるこの夜もまぎれもない大切な現実。みたいな話だとうけとりました。
あと、どこか遠くへいきたくなったな。

0
2023年08月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

なかなか奥が深いお話だと思いました。
読者に、ご想像をお任せしていますって言う感じがしました。

英会話スクールの、かつて大学生だった仲間。その仲間の1人がお祭りの帰りに、行方不明に。

社会人となり10年ぶりの再会。
各々、旅の思い出を語るが。。どれも岸田という同伴画家が関係している。

「夜行」が陰の作品なら「曙光」は陽の作品。
夜行で行方不明になったのは女性、曙光で行方不明になったのは主な語部の男性。。

途中、銅版画家の告白から出てきたイギリスでの幽霊の絵の話。。

これを読んで思ったのは、語り部(大橋)は、叶わぬ恋を思い、長谷川さんを手にかけているのでは?

そこで人生が変わった銅版画家の岸田さん。。
長谷川さんが生きていたらの人生が曙光、亡くなった人生が夜行。

お互い夫婦になるはずだった2人は、夜行では闇の中で逢瀬を重ねる。。

この話は、そういった意味でもゾワリとします。

0
2023年08月06日

Posted by ブクログ

「世にも奇妙な物語」のような怪談もの、ファンタジーものと思わせておいて、やはり森見登美彦お得意のパラレル・ワールドだった。
自分がいる世界・いない世界、誰かがいる世界・いない世界、いろんな世界が確率論的に存在している、と感じさせる「四畳半神話大系」のような世界観が本作でも描かれる。

4つのエピソードが語られるが、印象に残るのは「尾道」と「奥飛騨」。
特に「奥飛騨」は作者初の不純異性恋愛!?という感じがして面白い。

村上春樹ふうな感じもするけれど、ほのかに不気味さを漂わせる巧みさがいい。

0
2023年07月08日

Posted by ブクログ

不思議な話だった。
それぞれの話が繋がっているわけではなく、不思議な感じの話が続いていく形。
『きつねのはなし』のような雰囲気を思わせる。

----

「世界はつねに夜なのよ」と彼女は呟きました。

0
2023年11月20日

Posted by ブクログ

なんだか曖昧模糊とした話な気もするし、なるほどそういう事かという気もする。

なんとも言えない話であった。

0
2023年09月11日

Posted by ブクログ

デビュー作『太陽の塔』の、精神世界、不思議な世界にふと飛ぶ描写が好きな私には、ハマった本
その雰囲気に『きつねのはなし』の不穏さが合わさった怪奇譚。『四畳半神話大系』の並行世界のエッセンスもある(世界によっていなくなる人が違う)。
(帯には『夜は短し〜』と『有頂天家族』のエッセンスがうんぬん書いてあったが、その2作のエッセンスは私には分からなかった)

1つだけとても不満。表紙のイラストの女性は、顔がないほうが良かった。

0
2023年08月19日

Posted by ブクログ

不気味な回想シーンに思わず寒気がした。夜の恐怖もあるけど朝の希望もある。全ては表裏一体。この世界の片側だけしか見れていない自分はまだまだダメだと思った。

0
2023年08月16日

Posted by ブクログ

なんや〜めっちゃ怖いやない〜…夜に夜の怖い話読むんじゃなかった、とにかく不安でモヤモヤしたプロットに振り回されてるうちに色んな不安ごとを思い出してしまった〜…そういうはすごいけど、私はこれから何を受け取ればよかったんだ?

0
2023年07月28日

Posted by ブクログ

登場人物が語るどの話にも結論がなく、何となくモヤモヤしながら読み進めて、ちょっと待って、それでどうだったの?と誰も聞かないまま不思議な感じでストーリーが終了し、次の話へ。
昼夜二つの世界が同時にあって、結局、失踪したのは、どっちだったんだろう?
読み終えても、??が解消しなかった。モヤモヤ。
あースッキリしたい。

夜行列車から見える寝静まった街の雰囲気や車窓から見える深い暗闇の中の光とか、もの哀しい描写はとても良かった

0
2023年07月16日

Posted by ブクログ

夏に読みたい、怪談話。
少しゾッとする・ヒヤッとするぐらいの、ちょうど良い塩梅で読みやすかった。

森見氏といえば、京都の阿呆学生を描いた作品が目立つのですが。。
今回は阿呆学生が不在。
主人公が学生時代に通った英語教室の仲間内で起こった不思議で怪奇なお話です。
短編集的な要素もあるかな。
1つの連作絵画を巡る、『世にも奇妙な物語』的な感じです。
装丁に騙されてはいけません。
幻想的な表現はあれど、ちょっと怖い。
ただグロくもなく、後味も悪いものではない。

「怖い話読みたいけど、グロいのはヤだな〜」という方にオススメしたい。

0
2023年06月24日

購入済み

雰囲気は出ているが

現代を舞台にしたファンタジー小説。
特にこれと言ったオチも無く、何がなんだかわからない作品。
何かテーマがあるのかも知れないか、私には分からなかった。
ただ、ミステリアスでホラーな雰囲気はよく出ている。

0
2021年02月10日

「小説」ランキング