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怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。
「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」
私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。
怪談×青春×ファンタジー、かつてない物語。
春風の花を散らすと見る夢は
さめても胸の騒ぐなりけり
--西行法師
Posted by ブクログ 2024年05月05日
仲間が一人一人不思議な出来事を語っていく形式で、かつそれに対する仲間のツッコミも不在なまま次に進んでいくので「え?!どういうこと?!」と非常にモヤモヤした。
明らかに異質なことが起きているのに何も説明がなく過ぎ去っていくので、ある種の狂気を感じでゾクゾクした。
正直何が起きていたのかの全体像はま...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月27日
予想していた内容と全く違うホラーミステリーでしたが、いい意味で期待を裏切る面白い作品でした。
森見登美彦さんの不思議な世界観が、恐ろしくもあり、悲しくもあり、なぜか清々しくもある物語の舞台を作り出しています。
ゾクっとする場面が多々あり、結末もまた寂しいものに読み取れることもありますが、私はとてもす...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月11日
読み進めると最初の?にぶち当たる。
先に進むとその?が明かされるのかと思い、更に読み進める…というふうに最後までさくさく読んでしまいました。
最後に全ての?が明かされるのかというとそうではないです。
あやふやな部分のままはそのままでも良いし、考察好きな人はあれこれ考えられる作品。
色んな地方が描か...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月06日
3年前、単行本が出る前にプルーフを頂いて読みました。
怪談は苦手なので、
早く読み終わってくれと祈るように駆け足で読み、
怖すぎて二度とこの本を開くのはムリと思っていたけど、文庫化にあたり購入して再読。
再読のため怖さが抑えられた状態で読むと、、、
めちゃくちゃいい!
傑作ではないか!!!!
旅...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年05月10日
『ペンギン』に続き、モリミー作品八作目。ある女性が失踪し、ちょうど十年を経て、また同じメンバーで火祭に参加することに——。彼らは再び彼女に会うことが出来るのか…。コロナ禍じゃなきゃ、夜行列車に乗って旅に出たくなる感じ(*´꒳`*) 道中はホラーっぽく、いつものモリミー節(?)はあまり感じなかった。最...続きを読む
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