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こういうタイプの本大好きです♡
最初700ページ以上あると知り
読めるかかなり不安でしたが...汗
無事に読破!
おもしろかったです(*ˊ˘ˋ*)
4人の子高校生のキャラが素敵でした!
葵と江崎には またどこかで再会して
ほしいなーと思いました(´-`).。oO
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あらすじ
"普通ではない"ところをもつ4人が集められる。なぜその4人でなければいけなかったのか?4人がすべきこととは?4人が"普通ではない"人になったのはなぜか?という疑問が徐々に解き明かされていく。
感想
同著者の「六人の嘘つきな大学生」に魅了されたため、この本を手に取った。文庫本にしてはなかなか分厚くて驚いた。
まず読んで思ったことは語彙や知識が豊かだということだ。もちろん作家という職業柄、語彙は豊かであるべきかもしれない。しかし、知識がインプットされてなければアウトプットすることはできない。また、先人たちの思想の導入も美しい。話の内容と思想を巧みにリンクさせ、物語を深いものにしていた。読み進めていくと伏線・回収もまた美しく行われていく。臨場感がありこちらも手に汗を握る気持ちで読む手が止まらなかった。
浅倉さんの作品はまだ2作しか読んでいないが、学ぶことが非常に多い。あとがきも良かった。デビュー作とは思えないほど読みやすく、内容が充実していた。
フレーズ
"《すべての良書を読むことは、過去の人と会話をするようなことである》こんなようなことをデカルトは言ったわ。"
"覚えたって理解しなければ意味がない。暗記しただけではそれはただの呪文であって、人生を豊かにする『言葉』には成り得ていないのですよ。"
"自分にとって重要な存在というのは、よく練られていない中途半端な表現や言葉で、簡単に体外に排出してはいけない"
"《好機に出会わないものはいない。ただ好機にできなかっただけだ》──アンドリュー・カーネギー"
"デカルトに言わせれば思考をしている最中の人間はちょうど森のど真ん中に佇んでいる状態といえるらしい。よって思考の森から抜け出すためには必ず『歩き出さなければ』ならない。"
※以下ネタバレ含む
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黒澤父や黒澤娘の革命は方法としては賛同できるものではないが主張は理解できるし彼らなりの信念がある。江崎の言う通り、簡単に正誤の結論を出すことができない問題はたくさんある。しかし、乗る価値がある道を自分で決め、胸を張って進むことができるなら、それは自分にとっての正しい道であると思う。もちろん他人の権利を侵害するものや危害を与えるものは制限されるが…。
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浅倉秋成のデビュー作にして760ページを超える超大作
伏線の散りばめ具合としては現作品の方がはるかにレベルが高いように思うが
デビュー作にして、心をざわつかせる伏線の散りばめ具合、それを綺麗に回収していく様は
あっぱれ以外言いようがない
5人の多視点での物語展開で読みずらさを始め感じたものの
1人1人のキャラがしっかりと際立っており
人物像が混じり合うことなく
整理しながら読める読みやすさがあった
6人の嘘つきな大学生でもそうであったが、一見不遇な立場にいた登場人物が最後はハッピーエンドで終わると言う展開も個人的にはとても心温まり非常に好きである
最後に今回の本の中で好きなフレーズを箇条書きでまとめたいと思う
P.223. 覚えたって理解しなければ意味がない
暗記しただけではただの呪文であって、人生を豊かにする“言葉”にはなり得ていないのですよ
ですので、自分の中にそっと落とし込んで、記憶の篩にかけた時、それでも自分の中に残った言葉こそが
読後感、あるいは感慨、感銘と呼べるのです
P,36 すべての良書を読むことは過去の人と会話をするようなものである
p.552我思う、故に我あり ルネ デカルト
世の中のすべてのものが疑わしく思え、すべての物の存在が証明できないとしても、その存在を疑っている自分だけは確かに存在している
つまり私は考えているのだから、確実に存在している
(中略)
私とは、即物的な世界から隔離された別次元に存在する物であり、精神は松果体を媒介して肉体を操作している
肉体は精神でないが故に存在が疑わしく、本当の意味で“真”のラベルを貼ることができるのは私の精神のみである
p.699
私は自信が持てなかった
私は自分に都合のいい助言を耳にして、一目散に飛びついているだけではないだろうか
蛍光灯にたかる羽虫のように、ただ自分の要求を満たす主体性のない迎合をしているだけなのではないだろいうか
ならどうしたらいい。私はどうしたらいいのだろう。江崎くん
(中略)
きっとそんなものは俺たちにはわかりはしないんだ
難しすぎるフィフティフィフティの問題なら東大生に出そうが、小学生に出そうが、正答率はちょうどチャンスレベルの50%。これを消極的選択だと詰られれば、俺は反論なんてできない。だが、俺はこれでいいと思っている
もし自分が考えた上で導いた回答なら“それに乗っかる価値は十分にある”
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「六嘘」をきっかけに毎日読書に夢中な僕にとってずっと読みたかった作品です。
主要な4人の登場人物がとても魅力的な学生。これは浅倉秋成先生の作る文章にとことん魅了されているからだと思います。 この後あの子はどうなるんだろう…。 さっき画策した作戦はうまくいくのだろうか…。 ずっと彼らを応援していたので読んでいる時間がとても幸せでした。
内容について大須賀にだけ。
それぞれのエピローグを読んでいて、理由は分からないんだけど、そんな要素がたくさんあった訳ではないんだけど、大須賀には弥生を幸せにしてあげて欲しいと思っていました。 彼のエピローグがまさしくそういった内容で希望通りに運び嬉しかったです。
素敵な作品をありがとうございます。
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いや〜おもしろかった!
若い学生モノで、登場人物多すぎると萎えてしまうきらいがある方なんですが、読み進めるたびにグイグイ引き込まれて夢中で読みました。
良い作品、良い作者に出会えたと思います。
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背中に幸運レベルが見える人。
本を指でなぞると内容を記憶できる人。
毎朝、1日で聞く台詞を予知する人。
念じると触れたものを壊す人。
普通ではない4人が、ある少女の死の謎を解き明かす話。
分厚い本で読むのに時間がかかった。
でも、おもしろかった。
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語り手となる主要人物の4人の高校生全員が特殊能力を持っているという設定。そのそれぞれの能力を活かして情報を引き出したりトランプゲームに興じるシーンはスリリングで読みごたえあり。キャラクターも総じて個性的で読者を惹きつける魅力がある。青春ミステリというだけあって少しばかりの恋愛要素もある。目が離せないシーンの連続で最後まで一気に読み進めてしまった。
ただ、少し気になったのは(ネタバレになるので深くは触れないが)物語の終盤で明らかになる敵の計画のところ。内容が少々現実的ではないし、その動機にあまり共感できなかったので。
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この作家の作品は初めて読んだが、750ページが苦にならなかった。ただ、真相が突飛すぎた気もする。でも、その分、先が読めない展開で楽しめた感もある。最後の150ページは伏線が回収されて行ってスッキリする。でも、1番面白かったのは、それぞれの登場人物の特殊能力を使って真相を解明していくところ。特に、ノワールレヴナントの賭博をしている場面は没頭して読んだ。缶の中身を見るところもドキドキした。
ノワールレヴナントの意味、タイトルが好き。
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すごく引き込まれした。
設定がすごいなぁと!!!
恋もありつつ、青春ミステリー。
特殊設定ではありますが、とても読み応え抜群でした。
ある種哲学的な要素も含まれているため、興味深い内容でもありました!!
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読後が爽やか。
複数人の視点で進む話が好きなので、好みの作品でした。
伏線は多分こうだろうなーと予想できてしまったけど、それでも楽しく読めた。
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4人の若者の群像劇。現実にはありえない特殊能力というものによって4人が結び付いていくのだが、それが現実にありそうに思わせてくれるところが、この作者の書き方の上手さなのだと思う。ちょっと長すぎた感じもしました。
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主人公が4人居るからか、分厚かった。
不思議な能力を持つ4人が集められたのは何故なのか?から始まる群像劇。
色々と超常現象な事はあるけど、恐らく普通の人間である黒澤皐月に何故そこまでの事が出来るのか?(お高めホテルやビッグサイトの手配やら)幽霊だから?と、そこら辺は飲み込むしかないのかな。そこさえ気にしなければ面白かった。幽霊万能。
Posted by ブクログ
今年は絶対ひと月に10冊読むぞと決めていたのに、本作に手を出したせいで既にアウト。薄い本なら優に3冊分はある760頁超。2月にして早くも目標を達成できなかったのは残念だけど、3冊分以上の楽しさがありました。
見えないものが見える、聞こえないものが聞こえる、読めないものが読める、何でも壊せるという能力を持つ高校生4人が引き合わされて陰謀に挑む。
どの場面にもドキドキさせられ、それぞれの面白いキャラにも惹かれます。あのクズ野郎を壊してやってほしかったけれど、そうしなかったのもたぶん良いところ。
こんな青春、好きだ。
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“誰にも分からない問題は誰にも分からないぶん、誰にでも解答する権利があるということだ。”
【六人の嘘つきな大学生】の著者のデビュー作。
600pを越えた長編だが、1章が短い為サクサクと読めてしまう。
特殊設定ミステリーではあるが、群青色強めでひと夏の青春を描いた作品だ。
ライトノベルの軽さもあるが、所々に出てくる哲学的な会話にハッとさせられ、心に留めておきたくなる言葉が多々あった。
登場人物の中でも私の推しが、読書大好き絶賛厨二病女子の三枝。
彼女の“自分の中に言葉をそっと落としこんで、記憶の篩に掛けたとき、それでも自分の中に残った言葉こそが読後感、あるいは感慨、感銘と呼べるんです。自分の篩から漏れてしまった言葉たちは決して置き去りにされたのではなく、愛されて自分の身体を通過していくのです。そのようにして自分を成長させていく、それこそが読書の良さ。”という言葉は、ここに集う読者好きの方々に刺さる言葉ではないだろうか。
ストーリーとしては突っ込み所がある箇所や全体をもう少しスッキリさせた方がいいとも思ったが、最後まで面白く読ませてもらった。
軽さと重さの読み心地をどちらも楽しめる1冊だ。
こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ
・伏線が張り巡らせているものが好きな人
・【カイジ】が好きな人
・特殊設定ミステリーが好きな人
・青春ものが好きな人
・群青劇が好きな人
・ライトノベルが好きな人
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情景や人物描写、比喩などなかなかクセ強めの文章でした。
黒澤孝介の狂気に何か裏があるのかと思いましたが、ただのヤバい奴だったのは物足りなかったです。
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『六人の嘘つきな大学生』の作者のデビュー作。表紙のイラストと裏表紙のあらすじに惹かれて購入しました。
四人の主人公がいて、それぞれのパートで一人称や語り口が区別されてたり、ちゃんとしてるなという印象。個人的には大須賀くんパートの自然体な雰囲気と、青春ラブコメ感が好きだったかな。
全体的には、先読み出来ちゃう伏線回収や、読後も謎な部分(日記のカタカナとか)があったりで、デビュー作と言われて、そうだったかぁと思うとこもありますけど
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ノリが合わなかった。ミステリーだと思って読むと辛い部分がある。少年少女の冒険を楽しむ気持ちで読むといいと思う。強い不快感を催す部分が数か所あるので、爽快感のみを求める方は読まないほうがいい。
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普通ではない力を持った、
接点のない高校生の4人がある事件の謎を解き明かしていく青春ミステリー
何故、普通ではない力を持ったのか、
何故、自分たちなのか、
1人の謎の少女死をきっかけに偶然は必然と変わっていく。
伏線回収がされ、綺麗にまとまってはいるももの
ところどころ、ファンタジー要素があるが故に、
どこか不自然に見えてしまいましたっ
しかし、文庫本で700ページ以上の分厚さでも
飽きずに読む事が出来たのは、
個々の個性がしっかりと出ていて、進むごとに魅力が高まる登場人物と、テンポよく進んでいく展開が単純にとても面白かったです!
↓個人的に気になった違和感。
謎の少女がしっかりし過ぎてる。
どーやってあの力を宿したのか。
大須賀くんだけが終始中途半端。
色んな方の考察見て落とし込めればと思います!
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あらすじを読んで、電子書籍で購入したので、読み終わってから分かったのですが、著者デビュー作+700頁超えの大作だったんですね。
それを感じさせない圧巻の内容でした。
特殊能力を含めて、提示される「謎」が気になって、一気読みできました。
最後のオチの部分は好みが別れるところかもしれませんが、自分だったらこの特殊能力をどう活かすか等を考えるだけでワクワクしてきました。特殊能力欲しい〜。
Posted by ブクログ
何と言うか、少しアニメっぽい感じが気になった。
特に主人公の1人である三枝のんのパートは個人的に若干読みにくかった。(まだまだ未熟なだけなのかもしれない)
どうせアニメっぽい感じで行くならもう少しぶっ飛んでても良かったのではないかと思ってしまう。
何とも、中途半端にリアリティから離れまいとしている感じがしたが、設定も設定だし、いっそ非現実を前提としてしまってもう少しそれぞれの能力だったりを存分に発揮する等、ファンタジーに寄せても良かったのかなと思う。
全体通して言うと、色々と膨らませるだけ膨らませたものの、あまり綺麗に収束しなかった感じがして物足りなさを覚えた。
Posted by ブクログ
浅倉秋成のデビュー作。全763頁はなかなかの鈍器本。
⭐️他人の幸運レベルがわかる
⭐️本の背表紙をなぞるだけで内容を暗記出来る
⭐️今日聴くことになる台詞を予知
⭐️どんなものでも壊せる
特殊能力を持った四人の男女が、過去に起きた少女の死にまつわる謎に挑む。
四つの能力のうち、どれか一つもらえるなら
⭐️本の背表紙をなぞるだけで内容を暗記出来る
だよなあ。読書の楽しみという概念なくなりそうだけど。受験前にあったらとても重宝する能力。
この能力を持っているキャラクターが、それでも基本的に本は買って読む派なのが好き。
まずまずです
地味で謎な超能力を与えられた4人の高校生が、その能力を使って現代の日本を舞台に冒険する物語。
作者のデビュー作だけに拙い部分はあれど、最後まで読者にページをめくらせるだけの面白さは一応有った。
ボリュームはかなり有り、読み終える迄に時間がかかった。
Posted by ブクログ
途中、中弛みしたのとのんが受け付けない時があったけど、最終的にはハッピーエンドでよかった。
大須賀と弥生は幸せになって欲しいし葵さんも恋していいんだよ。とりあえずピアノを弾く幸せにどっぷり浸かって欲しいな。
Posted by ブクログ
面白いしあーーなるほどここで繋がるのか!みたいにはなるけど本当に長かった、、
のんちゃんとサッちゃんのキャラ設定だから仕方ないけど言い回しとかが長くてくどかった笑
ボブの人間性が好きだな
Posted by ブクログ
各人の能力がそれぞれに意味を持ってくる様子が良かった。
黒幕の発想が突飛すぎる上に、どこにもリークされない異様さ。
あの話の収束の仕方だと、工場も復活するんじゃないかな?
大元のきっかけに仕方ないと思える理由があっても、こういう場合黒幕の育ち方(親、環境)にも原因がありそう。
Posted by ブクログ
ある日突然特殊能力を与えられた4人の高校生が謎のチケットで集められる。
『六人の嘘つきな大学生』が面白くアンリミ対象だったこともあって読んでみた。
特殊能力×高校生っていうかなりライトな設定。デビュー2作目ということもあってか強引な部分も多いのはちょっと気になったけど、まあまあ面白い。
便利なのか便利じゃないのかよく分からない能力を与えられるのもそうだけど、全体を読んでいてずっと感じていたのは「何でこんな回りくどいことを……」だった。