あらすじ
高校二年生の鹿島翔香はある日、昨日の記憶を喪失していることに気づく。そして彼女の日記には、自分の筆跡で書かれた見覚えのない文章があった。
“あなたは今、混乱している。――若松くんに相談なさい”
日記の言葉に従い、クラスメートの秀才・若松和彦に助けを求めると、半信半疑ながらも協力してくれることに。だが、翔香はただの記憶喪失ではなく、あるルールに則って時を移動しているようで――?
いまもなお語り継がれる、タイムリープものの金字塔作品が、遂に新装版として登場!
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90年代に刊行されたライトノベルの新装版です。
20年以上の時を経て装い新たに刊行されるなんて大変面白いんだろうなと期待して読み始めました。
記憶を失いタイムリープするようになってしまった女子高生と、謎解きに協力することになる賢い同級生の男子高校生の物語です。
タイムリープの法則を発見したかと思われるところで上巻が終わり、続き気になります。
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久々にとても爽やかで甘酸っぱい作品を読んだ気がします。シュタゲを思い出すタイム・リープもの。
テンポよくグングンと引き込まれ、鮮やかに小気味良く嵌め込まれていく構成が凄い。面白かったー!!頭悪いんで、時々何曜日になんだっけ?ってなりましたが(笑)
そして物語を彩る登場人物の魅力大。愛着わかずにいられない。翔香ちゃんと和彦くんはもちろんですが、鷹志くんが良い立ち位置。好ましいキャラばかりでした。一人を除いて(笑)。
清々しくすっきり晴れやかな終幕。瑞々しく煌めき溢れる素敵なタイム・リープ作品でした。
ちょっと思ったのは2冊合わせてもそんなに厚みあるわけではないので、1冊にまとめてほしかったかな~。
Posted by ブクログ
タイムリープものは初読だが、とても読みやすい作品だった。時系列は整理しやすいと思うが、それでも頭の中がぐちゃぐちゃになってしまうのは慣れていないからなのか?
内容はとても面白く、混乱している翔香や和彦の気持ちがありありと伝わってきて自分がタイムリープを疑似体験しているようだった。
恋愛の要素も入ってくるのかと思っていたがそんな事はなかった。現時点ではそれが無いほうがタイムリープに頭のリソースを割けるので有り難い。
結末がどうなるのか全く分からないので最後まで楽しみながらこの作品にどっぷり浸ろうと思います!
Posted by ブクログ
面白かった〜!!タイムリープの謎、起こりから状況を整理しつつ対処しつつ解き明かされて行く流れが結構複雑なのに分かりやすいし、登場人物達は魅力的。あとから「ここ伏線で繋がるのか!」が気持ちいいです。
Posted by ブクログ
時系列は前後するけど、とても読みやすいタイムリープのお話。
読みやすいだけでなく、どんどん物語に引き込まれていく。
上巻は、タイムリープの法則が何となく分かる所で終了。
下巻に続く。
Posted by ブクログ
伝説の作品の新装版!という煽りに惹かれて購入。恥ずかしながら元は知りませんでしたが30年近く前に書かれた作品とは思えない、今読んでも綿密に練られたストーリーと鮮やかな伏線回収に感心できるSFミステリです。年代的に主人公たちと同世代になるからかもしれませんが、時代性を感じるのはスマフォがないため電話ボックスやテープ、レコーダーを駆使しているところくらい。あとは違和感なく物語に没入できました。冒頭とラスト、作者本人が蛇足と言う「おまけ」におけるリープの解釈は分かれそうですが伝説というのに相応しい名作です
Posted by ブクログ
四半世紀ぶりに再読。
とても好きな作品だったので、新装版が出てまた書店に並ぶようになって本当に嬉しい。ぜひこれを機にたくさんの人に読んでもらいたい。表紙の絵は当然変わっていて、ちょっとさびしい。
主人公の翔香と一緒に、両親やクラスメイトのリアクションに首を傾げ、後で「そういうことか!」とつながっていくのがとても面白い。そして若松くんが頭がよすぎる。
以前読んだ際にも思ったが、高校についての説明が妙に細かい(22HRという表記や、65分授業で3時間目の後がお昼、など)のと、チョイ役の登場人物でも名前がフルネームできちんとルビがついているのは何か狙いがあるのだろうか。
Posted by ブクログ
時間が前後して描かれますが、ライトな文体で
難しさはあまり感じずに整理できます。
ストーリーに引き込まれる面白さがあります。
今でこそよくある展開かもですが、それでも
色褪せないんだろうなと。
Posted by ブクログ
「これでも俺は、タイムトラベルものの本は結構読んでいてね。ラベンダーの匂いを嗅ぐ奴も、車に乗る奴も、猫が扉を探す奴も、大抵のは知ってる」
というセリフがあるようにそれらがベースにある「タイムリープ」もの。有名な作品のようで、恥ずかしながらこの新装版で本作品の存在を知った。
一週間内の曜日を行ったり来たりするなんともややこしいループに陥ってしまったヒロイン・鹿島翔香。(ちょっとわがまま?)
そんな彼女を助けるのが、クラスメイトの若松和彦。頭脳明晰だけど、ちょっと冷たい。
一見ややこしいタイムリープのようだが、規則性はある。引き金は恐怖心?だがしかし、そもそもの原因は未だ不明。どこかで本当にラベンダーの匂いでも嗅いだのだろうか。母親の「二日酔い」発言と、翔香に対するクラスメイトの言動(若松とくっつけようとする素振り)が気になるとこだが。
下巻に期待。
Posted by ブクログ
タイムトラベルものの作品がすごく好きで、この作品もずっと読んでみたいと思っていた作品。刊行されたのは28年くらい前らしいんだけど読んでいてほとんど違和感なく読めましたよー。新装版ということで装幀も新しくなっていて素敵✨ 話の内容もすごく面白くてどんどん引き込まれていきます。下巻でこのタイムリープの謎が解き明かされるのがすごく楽しみです( * ॑꒳ ॑*)
Posted by ブクログ
びっくりするくらい読みやすくて面白くて複雑!
SFジャンル苦手であまり読まないですが、こんなに充足感をもらえるとは
若松くん、冷たいし小賢しい(笑)けど、凄く頼りになるね!
匿名
一週間の間のタイムリープ。月曜〜日曜と、どれがどの日かこんがらがってしまうので慎重に読み進めました。主人公が自分の事なのに全部彼まかせな所が少しムッとしたりもしたけれど、いいコンビになってきて楽しかったです。続きが気になります。
Posted by ブクログ
自分にとっての明日が誰かにとっての明日と同じだとは限らない。
人によって時系列が異なる物語なのに、すんなり理解できるし、サラッと読める。すごい。
最後まで読んだらもう一度最初から読みたくなる。
Posted by ブクログ
久しぶりに再読
時間物の名作であり、1995年発行ということだから29年が過ぎるわけだが、全く古さを感じさせない
一点だけ、主人公達がスマホというか携帯電話を持っていないという事を除けば
そして、それはストーリー的にも影響が無いのだから
Posted by ブクログ
どんなサイトでもタイムリープものやどんでん返し系の傑作って書いてあるので読んでみた。
その評価には納得で、面白いしめっちゃ綿密に作られてるし読みやすいし、すごい作品だと思った。
ただ読んでて頭使わないといけないのがちょっと疲れたので☆4。
Posted by ブクログ
なんだか素敵な高校生を並べて登録したいという下心で読んだんです。
この可愛い女子高生は、火曜日に昨日の記憶がない事に気がつく。しかも日記には、覚えのない自分の文章が残っている。日記には、クラスメイトの秀才少年を頼りなさいと。
そして、二人で彼女のタイムスリープの謎解きが始まるのです。
記憶にあるタイムトラベル物と違い、身体はそのままで意識だけが、時間を前後してその時の自分の身体に移行する。
どこかで、ストーリーが破綻しないか心配だったけど、秀才少年の解説もしっかりしていて楽しかったです。
Posted by ブクログ
人から強くオススメしてもらって手に取りましたが、なるほど、これはよく構成されていて面白い……! 「タイムリープで空白期間を埋める」というかたちでの時間SFは初めて読んだのでとても興味深いです。
そしてSFとアオハルの両側面から楽しめますね、この作品……なんとも可愛らしい(笑)
ここからどう展開してどう収束させるのか、下巻に期待です!
Posted by ブクログ
上下巻あるけど、短いし文章も読みやすくて、すぐ読める。
内容も面白い、興奮が止まらないという感じではないけど、ダレることなくストーリーが進行する。
自分の経験不足かもしれないけど、犯人も最後までわからなかったから、最後まで楽しめた。
いや、最後までは楽しめなかった。おまけ的な十数年後のエピローグが10ページくらいあったけど、これは蛇足でしかなかった。
タイムリープの原因を探る作品
タイムリープもので、主人公の女子高生が時間を行ったり来たりします。
なので注意深く読んでいかないと、話が訳分からなくなり易いです。
ですが、上記を欠点としても、それを補うだけの吸引力がこの作品にはあります。
要するに、面白くてページをめくる手を止める事ができない、という事です。
決して壮大なストーリーではありませんが、読み応えはありました。
Posted by ブクログ
徐々にタイムリープの原因と法則が分かってきたところで上巻は終了。だんだんとクライマックスに近づいている感じがして続きが気になる終わり方でした。下巻も期待です。
Posted by ブクログ
ライトで読みやすかった。タイムリープものはなかなか時系列を把握するのが難しく、何回もページを行ったり来たりした。ちょっとずつ空白の謎が解けていく感じが良き。
Posted by ブクログ
ちょっと句点が多すぎるが、そこを気にしなければ面白かった。
翔香が混乱する気持ちがよくわかる。読んでいても、何がどう繋がっているのか中々理解できなかった。
初版は95年だったようで、ガラゲーやスマホ等の平成後期以降の高校生が持っていそうなアイテムが登場していなかった。逆に年代を感じさせる物もないので、今読んでも違和感は覚えなかった。
Posted by ブクログ
新装版が出たので、四半世紀ぶりに再読中。
完全にストーリー忘れてるので、普通に楽しんでます。なんだか懐かしい文体。古き良きジュブナイルテイストで書かれてるんですね。
このまま下巻を進みます。
Posted by ブクログ
今まで読んできた時間SF作品の中で一番面白かったかもしれないです。
この手の作品は時間跳躍が繰り返される関係上、場面が行ったり来たりするので「結局何がどうなっているんだ?」と混乱しがちなんですが、登場人物が現状をしっかり整理した上で次の展開に進むのでとても理解がしやすかったです。加えて、「時間を再構成させない」という理由で主人公に最低限の情報しか開示できないという設定がですが非常に良いアクセントになっていて、主人公だけでなく読者も次の展開が予想できなくなり、最後までハラハラしたまま読み切ることができました。
展開や構成、設定の上手さもさることながら、文章量も少なくサクッと読み切ることができるので、少しでも興味を持った方はサクッと手にとって読んでほしいですね。
Posted by ブクログ
鹿島翔香
県立東高の二年生。
タイムリープ現象に遭遇する。
若松和彦
翔香のクラスメート。トップクラスの秀才。
鹿島若子
翔香の母。
鹿島英介
翔香の父。
藤岡貢
地学の教師。四十五歳。
香坂賢一
級長。
水森優子
翔香の友人。一年のときから同じクラス。
村木良雄
翔香の隣の席。
三原知佐子
翔香の友人。
矢内幹代
翔香の友人。
横山清史
地理の教師。
中田輝雄
英語の教師。二十七歳。独身。
羽村誠太郎
生物の教師。
海野久子
数学の教師。五十一歳。
魚住俊一
英語の教師。三十四歳。
石田健児
生徒会長。
西田昌代
養護教諭。二十七歳。
Posted by ブクログ
こちらでの評価が良かったので手に取ってみました。ライトノベルですね。最近の話かと思ってたんですが、昔の話とのことですが古さは全く感じられませんでした。
タイムトラベル、タイムリープもの。色々あってわたしはどれも好きですが、こちらのタイムリープは結構、複雑です。普通は割と別の時代、タイミングに行ってその2点での話となりますが、こちらの主人公は色々なタイミングを行ったり来たりします。火曜の主人公、水曜の主人公…と言った感じです。ややこしくて頭が混乱しそうですがすんなり読み進められたのは著者先生の腕でしょうか。
上巻はなんとなく見えてきた…というところで終わるので、あの薄いもう一冊で話が回収出来るのか。読むのが楽しみです。
Posted by ブクログ
米澤穂信の米澤屋書店で紹介されていたので、気になってはいて、新装版が出たタイミングで読み始めました。普段読まないジャンルだけど、キャラクターも展開も分かりやすくてサクサクと読めました。そして続きが気になる!
Posted by ブクログ
「タイムリープものの名作、再版」と聞きつけて手に取ってみた。
女子高生の鹿島翔香は、自分が「昨日の記憶」を失っていることに気付く。"昨日"である月曜日に何があったのか手掛かりを探すため日記帳を開くと、そこには自分自身の筆跡で、同じクラスの男子、若松和彦に相談するよう書かれていた。翔香の話を聞き、半信半疑ながらも協力することとなった和彦は、翔香が「タイムリープ」しているという仮説を立て、その法則や原因を探っていくが―――。
「タイムリープ+青春物語」ということで、『時をかける少女』を彷彿とさせる内容。ライトノベルテキストで描写はあっさりとしているが、タイムリープのルールはしっかりと立てられているようで好印象。(破綻していないかは最後まで読まないと分からないが。)
本書上巻は、翔香がタイムリープしていること、そのルールが整理されていくところまでで、まさに「起・承」の部分で、面白さ的には可もなく不可もなくなSF青春モノ。翔香がタイムリープすることとなった原因が明かされていく「転・結」の部分は下巻ということで、下巻の盛り上がりに期待したい。