19世紀作品一覧

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  • 100年前のパリ(1)
    5.0
    1~2巻1,046円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 19世紀にフランスで出版された“Le PANORAMA Paris Instantane”をもとに編集、復刻したもの。歴史的な建築物などは変わらずそこにあり、逆にまったく別の印象を与える場所もある。何気ない写真の中に100年前の生活をかいま見ることができる。写真に付けられたフランス語の解説は当時書かれたものであり、そのまま翻訳を加えた。原書の資料が多いため二分冊した、その第1巻。
  • 100年前の世界の王室
    -
    1巻1,046円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 20世紀は、王室受難の世紀である。第一次・第二次世界大戦の結果、世界各国で王制が廃止され、19世紀を華やかに飾った宮廷文化は影をひそめるに至った。本書は、今日の現状を夢想だにできなかった1900年前後の各王室の状況を、当時の雑誌の表現によって再現を試みたものである。
  • 100年前のロンドン
    -
    1巻1,046円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 19世紀にロンドンの出版社より刊行された“THE DESCRIPTIVE ALBUM OF LONDON”をもとに編集、復刻。写真は当時の生活風景を見事に写し出し、解説も当時書かれたものをそのまま翻訳した。歴史的な建造物をはじめとして、博物館、美術館、教会、彫像、公園、橋、などの観光スポットを多く紹介した原著は、当時ロンドンにあこがれた多くの人々を魅了してやまなかったであろう。
  • 19世紀イタリア怪奇幻想短篇集
    3.3
    野生の木苺を食べたことがきっかけで、男爵の心と体が二重の感覚に支配されていく「木苺のなかの魂」、〈真実の口〉ドン・ペッピーノの忠義心が試練の数々に直面する寓話風の「三匹のカタツムリ」ほか、世紀をまたいで魅力が見直される9作家の、粒ぞろいの知られざる傑作を収録。全9作、本邦初訳。
  • 劇場版アニメコミック名探偵コナン 紺青の拳【新装版】
    完結
    4.0
    第23弾・劇場版名探偵コナンのアニメコミック! ※本作は劇場版『名探偵コナン 紺青の拳(フィスト)』のアニメコミックス上下巻を2冊にまとめた新装版です。 キッドVS京極! そして…!? 19世紀末、シンガポール近海に沈んだとされる世界最大のブルーサファイアを巡り、罠と陰謀が動き始める! コナン、キッド、京極、蘭、園子、ほか人気キャラクターが大活躍&大ピンチのスペクタクル巨編!
  • 骨董屋(上)
    3.0
    19世紀、イギリス産業革命の激動の時代を背景に、祖父に引きとられた純情無垢な少女ネルの辿る薄幸の生涯を描く大作。祖父は骨董屋を経営していたが、ネル可愛さの余り一獲千金を夢見て賭博に手を出し、破産してしまう。骨董屋は高利貸クウィルプに差し押えられ、ネルは老人とロンドンをあとに、あてどない旅に出る。美と醜、善と悪、さまざまな対立を描きながら、波瀾万丈の物語の幕が上がる。
  • 時間と自由
    -
    時間を、時計のような区切られた点の集まりではなく意識の内的持続の中に見る。19世紀実証主義哲学を批判し、人間の意識と科学の因果律の違いを説いた、ノーベル賞哲学者の代表作。(原題「意識に直接与えられているものについての試論」)

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  • フランス小説の扉
    -
    19世紀の極めつきの名作から20世紀の逸品、そして現在まで、小説の読みどころ、味わい方を語る。トゥーサンやジャン・ルノワールの名翻訳家による「フランス小説美味礼讃」。

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  • メアリー・アニング
    4.3
    メアリー・アニングは、19世紀イギリスで、当時ほとんど知られていなかった魚竜や首長竜の化石を次つぎ発見した、元祖化石ハンター。貧しい海辺の町に育ち、生活のため化石を発掘・販売して暮らしていたメアリーが、ダーウィンの「進化論」にまで影響をあたえる大発見で学術界にその名を残すようになるまでの、数奇な物語です。
  • 美食・大食家びっくり事典
    -
    1巻1,045円 (税込)
    この本は、料理書でもなければ、食物史の研究所でもない。ただただ〈食べる〉という視点から、古今東西の権力者、芸術家、思想家、作家といった歴史用の人物を観察したものである。 19世紀までは、日々飢餓に悩まされることが当たり前だった人類の歴史の中で、先達たちの食へのこだわりは尋常ではなく、思わす口をあんぐりさせられるエピソードが満載! 【目次から】 カキを千二百個も食べたローマ皇帝 マズそうにものを食う妻を刺し殺したテトワース ルイ十六世の最後のメニュー ルイ十四世がワインをびんごとラッパ飲みした本当の理由 世界的色事師カサノヴァの好きな食べ物 ベートーヴェンの信じ難い殺人的料理 周囲が胸やけを起こすデュマとマーク・トウェーンの食べ方 シェイクスピアは鹿泥棒!? なぜポパイはほうれん草なのか スパーレディ西太后のメニューの豪華さ 「雲呑」誕生のエピソード ピカソ必死の逃亡劇 などなど!
  • 経済学の堕落を撃つ 「自由」vs「正義」の経済思想史
    4.3
    経済学は、なぜ人間の生から乖離し、人間の幸福にはまったく役立たなくなってしまったのか? 経済学の堕落の跡をたどると同時にその再生の可能を探る。「科学的客観性」「ヴァリューフリー」を標榜し、いつしか「人間の心」を失ってしまった経済学。19世紀後半ドイツにおいて始まった経済学「科学化」の動き。ハイエク、「ゲーム理論」、さらには「シカゴ学派」の「ゴッドファーザー」シュルツへと至る、極端な経済の自由化と「脱倫理化」の強化。そして「クズネッツ曲線」をめぐる「新自由主義」の欺瞞。その一方での、上記の流れに抗して「人間の顔をした経済学」を目指した、ポランニー、イリイチ、あるいはウォーラーステインら世界システム論者などにによる、経済学における「社会的公正」理念復権への模索。経済学の歩みを「自由」と「正義」という二つの相対立する思想の相克の歴史と捉え、21世紀の「来たるべき経済学」の可能性を探る。
  • 反哲学史
    4.3
    ニーチェによって粗描され、ハイデガーによって継承された「反哲学」は、西洋2500年の文化形成を導いてきた「哲学」と呼ばれる知の様式を批判的に乗り越えようとする企てである。この新しい視角を得れば、哲学の歴史も自ずからこれまでとは違って見えてくる。古代ギリシアから19世紀末にいたる哲学の道筋をたどり直す「反哲学史」。講談社学術文庫『現代の哲学』の姉妹編。
  • 執事の花嫁<特別版>【イラスト入り】
    4.3
    時は19世紀、ところはロンドン。世間知らずな名門貴族の坊ちゃまウォルターは、持ち込まれた結婚話から逃亡、大好きな執事・クレメントの元へ! 溢れる気持ちだけを頼りに、あどけない天使の美貌で精一杯の誘惑を開始。でもクレメントからは、慇懃で超冷静な「お断り」ばかり。それでもめげないウォルターに、クレメントは突然、お仕置きとばかりに、とろけるような濃厚な愛撫をほどこしてきて…!? 執事×坊ちゃまの官能ラブレッスン、単行本未収録のハネムーン編「船中の花嫁」・その後のふたりを描いた「坊ちゃまの誘惑」を収録した特別版! (※本作品はイラスト入りです。電子書籍化して配信するにあたり一部単行本と異なる仕様がございます)
  • 万博の歴史~大阪万博はなぜ最強たり得たのか~
    値引きあり
    4.5
    歴史を紐解きながら万博の本質と課題に迫る。 19世紀半ばにロンドンで生まれ、近代化を競う欧米列強が推進した「万国博覧会」は、世界最大の国際イベント・最強のコミュニケーションメディアとして国際社会に君臨してきました。万博は日本がもっとも注力してきたイベントでもあり、1970年の大阪万博は戦後日本の一大エポックとしていまも日本人の記憶に深く刻まれています。しかし社会環境の変化と制度疲労が重なる状況下にあって、これまでなんとか持ちこたえてきた万博も、いまはかつての輝きを失い、歴史的な岐路に立っています。このまま老衰を迎えてしまうのか、あるいは再生を果たすのか。その命運はまもなく決するでしょう。 万博という史上初の国際イベントがなぜ、どのようにして生まれ、どんな役割を担ったのか。 その後どのように発展し、どのような問題に直面し、どのように乗り越えてきたのか。 そしていま、いかなる事態に直面しているのか。こうした問題について通史的に読み解きながら、現状の問題と課題をさぐり、今後の展望と可能性を考えます。 それはそのまま「大阪万博がなぜあれほどの強度を持ち得たのか」に対する回答にもなっています。
  • パリの音楽サロン ベルエポックから狂乱の時代まで
    3.3
    今日のコンクールのように,19世紀後半,芸術家たちはサロンから世へ出て行った.そしてサロンは,音楽と文学,絵画などジャンルを超えた若い芸術家たちが才能を響かせ合い新しい芸術を創造する舞台でもあった.ショパン,フォーレ,ドビュッシー,サティ,コクトー…….パリを舞台に若い芸術家たちの交流を描く.

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  • あなたに続く旅路
    -
    この愛を知るために、わたしは生きてきたのかもしれない。19世紀――過酷な運命が生んだ究極のロマンスベストセラー作家の珠玉作! 19世紀。ローズはスコットランドへ降り立った。両親もすでになくサウスカロライナの姉夫婦の農園で暮らすローズは、義兄に虐げられてきた。同じくひどい目に遭っている使用人たちのためにも遠縁のダンカン・マクレーンに助けを求めるしかない。悲愴な決意のローズの前に現れたダンカンは驚くほど若くハンサムで彼女は狼狽えた。その直後、飢えと疲労で倒れたローズは、ダンカンのたくましい腕に抱き留められ――。
  • 物語 数学の歴史 正しさへの挑戦
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古代バビロニアで粘土板に二次方程式の解法が刻まれてから四千年、多くの人々の情熱と天才、努力と葛藤によって、人類は壮大な数学の世界を見出した。通約不可能性、円周率、微積分、非ユークリッド幾何、集合論-それぞれの発見やパラダイムシフトは、数学史全体の中でどのような意味を持ち、どのような発展をもたらしたのか。歴史の大きなうねりを一望しつつ、和算の成果や19世紀以降の展開についても充実させた数学史決定版。
  • 医学生のための医学史(まとめ問題付き) 流れがわかる&大事なとこだけ
    -
    1巻1,018円 (税込)
    おさえるべきポイントはココ!医学史の重要点を多くの写真や図とともに解説。「難しい」が「楽しい」になる 長い医学の歴史、その中の“重要なポイントだけ”をまとめた本書は、180点以上の図版を掲載し、その解説を読むだけでも全体の流れをつかめるという便利さ。巻末のオリジナル問題を解けば、絶対におさえるべき知識の再確認もできる。さらに深く学びたい人のためにコラムもたっぷりと掲載。「興味はあるけど手が出せなかった」というもったいない人にも、「医学史って面白いの?」と疑っている人にもオススメの1冊。医学の歴史を知れば、人間の歴史が分かる。人間の歴史が分かれば、人間を理解できる。まさに“医学生のための”医学史。 【目次】 序文 医学史年表 A.古代・中世 1.先史時代 2.医神の時代 3.ヒポクラテス 4.ローマの医学—ガレノスの登場 5.アラビア医学 6.インドの医学『アーユルヴェーダ』 7.中国の医学 8.中世ヨーロッパの医学 B.近代 1.解剖学の復興 2.血液循環の発見 3.外科学の発展 4.科学的医学の胎動 C.19世紀 1.病理学と診断学の発達 2.細菌学と消毒法 3.麻酔の発明 4.薬物学の発達 D.20世紀 1.抗生物質の発見 2.画像診断の発展 3.DNAの発見 E.日本医学史 1.古代・中世の医学 2.西洋医学の伝来 3.江戸時代の医学 4.開国と明治維新 5.日本人医学者の活躍 F.トピックス 1.ワクチンと免疫学の歴史 2.神経学・脳外科学の歴史 3.精神医学の歴史 4.病院と看護の歴史 5.医用機器の歴史 まとめ問題 +α リスト ノーベル生理学・医学賞リスト 図版出典一覧 著者プロフィール 【著者】 百島祐貴 慶應義塾大学医学部卒業。同医学部放射線診断科専任講師を経て、慶應義塾大学病院予防医療センター副センター長。専門は神経放射線診断科学、MRI診断学だが、医学史、科学技術史にも深い関心がある。医学博士。主な著書に「画像診断コンパクトナビ」(医学教育出版社, 2015)、「ペニシリンはクシャミが生んだ大発見」(平凡社,2008)、翻訳書に「アトミックアクシデント」(医学教育出版社,2017)、「一目でわかるMRI超ベーシック」(メディカル・サイエンス・インターナショナル,2017)がある。
  • 一八八八 切り裂きジャック
    4.0
    19世紀末、霧の帝都ロンドンを恐怖に陥れた連続娼婦殺人事件。殺人鬼「切り裂きジャック」の謎を日本人留学生の美青年探偵・鷹原と医学生・柏木が解き明かしていく。絢爛たる舞台と狂気に酔わされる名作ミステリ!
  • J・S・ミル 自由を探究した思想家
    4.5
    19世紀に活躍した英国の思想家、ジョン・スチュアート・ミル(1806~73)。生涯を通じて道徳と政治のあり方を探究し、『自由論』『代議制統治論』『功利主義』をはじめとする膨大な著作で近代社会の立脚点となる理論を打ち立てた。その生涯――父ジェイムズとの確執、ベンサムへの傾倒、精神的危機、伴侶ハリエットとの出会いと別れ、晩年の議員活動――を丹念に追いながら、今なお鮮烈な思想の本質を描き出す。
  • 伯爵家に拾われたレディ
    -
    キャンディス・キャンプ 新シリーズ開幕!一文なしの間借り暮らしから、麗しの伯爵邸ストーンクリフへ――19世紀英国に見つけた、めくるめく恋の万華鏡。 ノエルは幼子を抱き、あふれそうな涙をこらえた――愛する夫が急死したうえ、かつて夫を勘当した伯爵家の使いが突然現れ、後継者である息子を買い取りたいと言いだしたのだ。この子は絶対に渡さないと隙を見て逃げだしたノエルは、美しい金髪を短く切り、人目につかぬ地味な装いで各国を転々とする。しかし5年後、忘れもしない、氷のような瞳をした伯爵家の使いカーライルが再び目の前に現れて……。
  • プルーデンス女史、印度茶会事件を解決する
    4.6
    吸血鬼や人狼らと人類が共存する19世紀の英国。悪名高き〈魂なき者〉アレクシアを母に持つレディ・プルーデンスは、養父の吸血鬼アケルダマ卿からインドでの紅茶調査任務を依頼される。素敵な飛行船に乗り込んで向かった先で、彼女とお仲間たちは、当然のように未知の異界族がらみの国家を揺るがす大事件に巻きこまれてしまい……? 恋に冒険にキュートなレディが大活躍。痛快ヒストリカル・スチームパンク、新章開幕!
  • ネアンデルタール人 奇跡の再発見
    3.4
    1巻1,001円 (税込)
    ネアンデルタール人骨の発見地として有名なネアンデル渓谷は、かつて風光明媚な土地だった。模式標本となった人骨は1856年に渓谷内の「小フェルトホーファー洞窟」で発見されたという記録が残っている。その後、じつはネアンデル渓谷は19世紀の産業革命期に削平され、洞窟自体がなくなってしまった。だがついに発見から143年を経て、奇跡的に地点が特定された! 「再発見」をめぐる研究者たちの熱き物語。

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  • 古代史のテクノロジー 日本の基礎はこうしてつくられた
    3.7
    縄文時代に建てられたという、三内丸山遺跡の通称「縄文タワー」。縄文人は人力だけでどうやってこの15メートルの塔を建てたのか? 技術者である著者が精緻にそのプロセスを解説する。また、塔の目的は「狼煙台」であり、宗教上の施設ではなく、ヒスイの交易のために建てられた塔だと説く。さらに、近世まで奈良に「奈良湖」があったことを突き止め、奈良湖と大阪湾に通じる水路である「河内・大和大運河」など、重要な交通手段である水上交通に着目し古代日本の実像に迫る。「古代人は治水を考えなかった」という専門家ならではの仮説も提唱。 ●秀でていた丹後と出雲のハイテク技術 ●造船には高度の木工技術が必要であった ●六世紀、大和川では帆船が走っていた ●技術者集団としての渡来商人の実像 ●岡山・津寺遺跡の築港技術が19世紀オランダの技術に酷似 ●出雲大社はもともと「水飲み場」だった ●難波津――港ができるような地盤ではない
  • 地政学と歴史で読み解くロシアの行動原理
    3.0
    「世界を動かす偉大なロシア」という信仰は、なぜ生まれたのか? 2022年2月に開始されたロシアによるウクライナ侵攻は世界を驚かせた。しかし、ロシアの歴史を振り返ると、モンゴル帝国、リトアニア、ポーランド、スウェーデン、オスマン帝国、ドイツなど常に四方の周辺諸国と戦争をし、国家消滅の危機にも陥りながら領土を拡大してきた。そのためロシアにとって戦争は歴史そのものであり、この国の偉大さを証明するものでもある。本書では、日本人には理解しがたいこうしたロシアの行動原理を、元駐ロシア外交官が、地政学、歴史、文化、対外政策などを複合して解説する。ロシアは何をしようとしているのか? ●序章 ロシアの行動を理解するために ●第1章 ロシア帝国の4つの地政空間 ●第2章 ロシア外交の方向性を変えた19世紀 ●第3章 ヨーロッパの地政学~世界大戦期のロシアとドイツ ●第4章 ロシアン・イデオロギー
  • ロジスティクスから見た「失敗の本質」
    -
    1巻997円 (税込)
    ■ロジスティクス(兵站)の視点から太平洋戦争を再検証する1冊。 19世紀の軍隊は金で雇われた傭兵だったので最も恐れられたのは兵士の脱走だった。そのため食糧や衣服の支給に事欠いてはならず、その必要からロジスティクスは生まれた。 本書では、数々の近代戦争を紐解き、どのようにロジスティクスは生まれたか、フランス(イギリス、アメリカ)式ロジスティクスとドイツ(ロシア・日本)式のロジスティクスの違いとは何かについて解説する。 アメリカが南北戦争や米西戦争でどのような失敗を犯し、それを機にロジスティクスの役割がどのように変貌していったかを分析。同時に日本軍はなぜ、日清戦争で戦死者の11倍もの病死者を出しながらも、太平洋戦争でガダルカナルやインパールで同じような失敗をしてしまったかをついても検証していく。 名著『失敗の本質』をはじめ、これまで戦術論や人物・組織論からの敗戦を分析した本は多数あったが、本書はロジスティクス(兵站)の視点から太平洋戦争を再検証する。 ■著者略歴 谷光 太郎(たにみつ・たろう) 1941年香川県に生まれる。1963年東北大学法学部卒業、三菱電機株式会社入社。1994年同社退社、山口大学経済学部教授。2004年、大阪成蹊大学現代経営情報学部教授。2011年同校退職。著書に、『海軍戦略家キングと太平洋戦争』『海軍戦略家 マハン』(共に中央公論新社)、『敗北の理由』(ダイヤモンド社)、『青色発光ダイオードは誰のものか』(日刊工業新聞社)、『米軍提督と太平洋戦争――世界最強海軍のルーツ』(学研パブリッシング)、訳書に『統合軍参謀マニュアル』(白桃書房)など多数。 ■目次 第一章 ロジスティクスとは 1 ロジスティクスの語源と参謀組織 2 歴史上の名将にみるロジスティクス 3 日本人の美意識とロジスティクス 第二章 グランドストラテジーからみたロジスティクス問題(1) 1 輸送・通信手段を駆使した初の近代戦――南北戦争 2 兵力・物資を機動的に展開――独参謀本部と普仏戦争 3 干し飯二日分で戦った日本陸軍――日清戦争 4 海上輸送路短縮の重要性を説くマハンの見識――米西戦争 5 敵の戦略意図を兵站活動から見抜く――日露戦争(1) 6 大本営を悩ませた馬不足と脚気患者――日露戦争(2) 第三章 グランドストラテジーから見たロジスティクス問題(2) 1 民間補給組織を重視した英宰相の慧眼――第一次世界大戦(1) 2 総力戦の勝敗を決した軍需品生産・輸送――第一次世界大戦(2) 3 戦術重視で戦略を誤った日本海軍――太平洋戦争(1) 4 「限定戦」戦略と「無制限戦争」戦略 ――太平洋戦争(2) 5 戦果を左右した独海軍Uボート艦長の力量――大西洋の戦い 第四章 陸空海のロジスティクス 1 「戦争は輸送」の鉄則を忘れた日本陸軍 2 「陸大卒に非ざれば人に非ず」――陸軍人事行政の問題点 3 「商船攻撃よりも敵艦隊撃滅」で失敗――決戦主義の誤謬 4 大陸を疾駆したトラック部隊――陸軍の自動車工業育成 5 満州への兵力派遣を支えた輸送――鉄道と参謀本部 6 商船損失を軽視して敗れた日本海軍――太平洋戦争と商船隊 7 航空機輸送を軽視して機動力欠いた日本軍――航空輸送戦略 第五章 ロジスティクスへの取り組み日米比較 1 精励恪勤だが政策立案は苦手な日本の指導者――リーダー比較 2 日米両海軍の人事処遇の比較 3 日本は策士、米国は書記官――日米参謀制度比較 4 陸海軍の機能統合に失敗した日本軍の悲劇――統合参謀部 5 標準艦量産の米国、多品種少量生産の日本――艦船建造比較 6 部品の共通化すら拒んだ指導者のエゴ――日米航空作戦比較 第六章 総力戦とロジスティクス 1 船舶消耗を直視し、敗戦を予測した総力戦研究所 2 「生産重視・輸送軽視」の問題点――石油資源確保と輸送 3 海軍予備学生にみる人の育て方、生かし方――人材育成(1) 4 通信諜報を支えた海軍予備学生士官――人材育成(2) 5 輸送業務に女性を活用した米陸軍航空隊トップの決断 6 搭乗員の人命を尊重しつつ大戦果を上げた対日爆撃作戦
  • マイ・ディア・マスター
    4.4
    19世紀、自殺を決意した元軍人の准男爵・アランは街で拾った男娼と一夜を過ごす。生意気でよく喋るその男・ジェムと過ごすうち、アランは自分の変化を感じていた。ジェムを屋敷に住まわせるようになったある日、アランはかつての部下の娘が、ある危険な男の庇護の下で暮らしていることを知る。ジェムに励まされたアランは彼とともに少女を救出にむかうが――。 深い愛情と勇気溢れる、ヒストリカルM/Mロマンス!
  • レディ・エミリーの事件帖 折れたアポロ像の鼻
    3.8
    19世紀倫敦。喪中の貴婦人探偵、現る。欧羅巴美術館に隠されし謎――紐とく鍵は、死んだ夫の日記と、メイドが壊したアポロ像。 ★結婚後すぐに夫を亡くし、豪奢な屋敷でひとり喪に服す若き貴婦人エミリー。夫のことは他人同然に知らなかったが、いつしか彼が生前愛した美術品を眺めるのと、遺された日記を密かに読むのが数少ない楽しみに。そんなある日、夫の蒐集品の1つアポロの胸像をメイドが掃除中に壊してしまう! ぽきりと折れたアポロ像の鼻からは、とんでもない謎と夫の黒い秘密が飛びだして……? エミリー、最初の事件。
  • 図解 カメラの歴史 ダゲールからデジカメの登場まで
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 写真と図版で読むカメラの歴史。一瞬を切り取り、永遠に残す。カメラは、人類の夢を実現し、自動車と共に、人類に大きな影響を与えた、19世紀の素晴らしい大発明だ。ダゲールから始まり、万能カメラ一眼レフの誕生まで、フィルムカメラを中心に、カメラの歴史とその原理を写真と図版で紹介する。(ブルーバックス・2012年8月刊)
  • 黒博物館 スプリンガルド
    完結
    4.4
    19世紀・ヴィクトリア朝初期のロンドンで、女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生。現場では、高笑いしながら跳び去る怪人の姿が目撃されていた。3年前、夜道で女性たちを驚かせたという「バネ足ジャック」が殺人鬼となって帰ってきたのか? 事件を追うロンドン警視庁の警部は、意を決してある「貴族」の館へ馬車を飛ばす……。『うしおととら』『からくりサーカス』の藤田和日郎、新境地。熱き活劇の名手が奏でる怪奇と冒険と浪漫の協奏曲(コンチェルト)!
  • 歴史学研究法
    3.0
    「歴史学とはどのような学問か」「歴史学はいかにして正しい結論を導き出せるのか」という問題は、現在でも常に問い直され続けている。本書では、19世紀における歴史学の進展を踏まえ、歴史学の方法論にはじまって、諸学との連携の在り方、史料批判についてなど、簡潔にして要点をついた紹介・指摘を行う。提示される方法論の実例としては、塩尻峠の合戦(天文17年)を取り上げ、各種資料を比較して事実を確定するプロセスを具体的に示した。また、本書の史学史的背景について周到な解説を付す。古典的歴史学方法論の貴重な入門書。
  • ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく
    3.8
    音楽史上最大のスキャンダル「会話帳改竄事件」。宮部みゆき氏絶賛の衝撃的歴史ノンフィクション、待望の文庫化! 現代に語り継がれるベートーヴェン像は、秘書により捏造されていた!? 「会話帳改竄事件」の真相に迫る、衝撃的な歴史ノンフィクション。「会話帳」とは、聴力を失ったベートーヴェンが周囲の人とコミュニケーションを取るために用いた筆談用ノートのこと。 100年以上にもわたり多くの人々を騙し続けた「犯人」の名は、アントン・フェリックス・シンドラー。音楽家でもあり、誰よりもベートーヴェンの近くで忠誠を誓い、尽くした人物である。なぜ、何のために彼は改竄に手を染めたのか? 音楽史上最大のスキャンダルの「犯人」・シンドラーの目を通して、19世紀の音楽業界を辿る。音楽ファンもミステリーファンも絶賛した名作がついに文庫化! ◎解説=栗原康
  • フランス文学講義 言葉とイメージをめぐる12章
    3.8
    近代小説は19世紀以来、「(かけがえのない)個人」に焦点を当てて発達してきた。物語の主人公が、神や王から、ありふれた個人に替わる時、イメージこそが物語の書き手と読み手をつなぐために必須のものとなったのだ。本書では、文学とイメージのかかわりを意識的に追求してきたフランス近代文学を素材に、私たちが物語を通して「見ている」ものは何か、そして書かれているものは何かを考えていく。
  • 緑の瞳に炎は宿り
    -
    没落寸前の公爵家を救うための政略結婚。すべてうまくおさまるはずだった、あの日、真実の愛に出会うまでは……。19世紀イギリスを舞台に贈るドラマティック・ロマンス。 早くに両親を亡くし、貧乏暮らしをしていたリリーは、6年前、裕福な親戚に引き取られた。ある日、いとこの縁談のため相手方の公爵邸へ向かっていた彼女は、道中で追いはぎに襲われてしまう。リリーを救ったのは、地上に降りた天使のような端麗さと優しさを兼ね備えた公爵家長男のロイヤルだった。お互いの立場を知りながらも強く惹かれあうふたりだったが、彼にはリリーを選べない理由があり……。
  • 貴婦人たちの闘い
    -
    19世紀フランス演劇界はウジェーヌ・スクリーブに明け暮れたと言っても過言ではない。歌って踊るヴォードヴィルという新しい演劇ジャンルを作るとともに、5幕のフランス喜劇を量産するばかりか、グラン・トペラ(本格オペラ劇)の台本を提供した。残念ながら日本ではスクリーブの演劇は全く翻訳されなかったため、『貴婦人たちの闘い』は本邦初訳になる。スクリーブは共作することが多く、この戯曲も女性の権利擁護者であり、劇作家でもあったエルネスト・ルグヴェとの共作である。1817年王政復古下の騒然たるフランスで貴族社会に生きるドートルヴァル伯爵夫人を中心とした王党派とナポレオン派の知恵比べと恋の駆け引きを巧みに組み合わせた「良くできた芝居」になっている。
  • アインシュタイン回顧録
    -
    「想定外に当たっていたね」。アインシュタインの理論を、現代の物理学者はおおむねそう評価する。実験機器と実験法の進歩につれ、ただの予想かと見えた理論が次々に実証されてきたからだ。独創の極致ともいえる理論を彼は、いったいどうやって生み出したのか? 幼少期から執筆時までの約70年間を振り返り、何をどう考えてきたのかを語り尽くす、アインシュタイン唯一の自伝。生い立ちと哲学、19世紀物理学とその批判、量子論とブラウン運動、特殊相対論、一般相対論、量子力学に疑義を呈した真意、統一場理論への思いが浮き彫りになる。貴重な写真を多数収録。達意の新訳による文庫オリジナル。
  • オペラ座の怪人(新潮文庫)
    4.0
    19世紀末、夜ごと流麗な舞台が繰り広げられるパリの花、オペラ座。その地下深くには奇怪な事件を巻き起こす怪人が棲み着いていると噂されていた。怪人は若く可憐なクリスティーヌに夜毎歌の手ほどきを授けていたが、歌姫に想いを寄せる幼馴染の子爵との仲に嫉妬しクリスティーヌを誘拐。結婚を迫り、拒否すればオペラ座を爆破すると脅すのだった……。ホラー小説の先駆けと名高い世紀の名作。(解説・岡田暁生)
  • 風水 ――中国哲学のランドスケープ
    3.5
    中国独特の自然学として発展した“風水”。著者は19世紀の西洋人としてこの奇妙な体系に出会った。風水は、「理」=自然の一般秩序、「数」=自然の数的比率、「気」=活力に満ちた微妙なエネルギー、「形」=自然の外形という四つの概念から成り立ち、人間の運命を左右する。風水の前提となる陰陽五行説の概要から、専用道具・羅盤の使い方、さらには中国人の居住地選びにどのような影響を及ぼしているかまでを説く。近代的風水研究の嚆矢となった一冊。
  • 小説読解入門 『ミドルマーチ』教養講義
    4.5
    読書に正解はないかもしれないが、小説世界を味わうコツは存在する。本書は、19世紀英国の地方都市を舞台としたジョージ・エリオットの傑作長編『ミドルマーチ』を実例に、「小説技法篇」で作家の用いるテクニックを解説。続く「小説読解篇」では、歴史や宗教、科学、芸術などの〈教養〉を深める11の着眼点で、小説の愉しみ方を伝授する。知性と感性を研ぎ澄まし、文学の奥深くに潜むものを読み取るために。
  • 《英雄》の世紀 ベートーヴェンと近代の創成者たち
    4.5
    ベートーヴェンはナポレオン戴冠の知らせを聞いて作曲中の第三シンフォニーの楽譜を床にたたきつけたといいます。「ボナパルト」なるタイトルを持つはずだったこの交響曲は標題をあらため、英雄交響曲《シンフォニア・エロイカ》として発表されました。ナポレオンに落胆したものの、革命の時代に終止符をうつ「英雄」を待望していたのです。 ドイツ人作曲家ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827年)の生きた18世紀から19世紀にかけてのヨーロッパは、革命の進行する激動の世紀でした。この時代の人々にとって、自前の代表者をもちえないドイツですら、「英雄」とは実在する観念でした。どのようにして英雄像はリアリティを持ったのでしょうか。 馬上のナポレオンを目撃したヘーゲル。皇帝となったナポレオンに謁見したゲーテ。 ナポレオンという「英雄」は幻想にすぎなかったのか。ベートーヴェンの生涯をたどりつつ同時代の偉人たちをとおして、「英雄の世紀」を臨場感あふれる筆致で描きます。 西洋史の泰斗が達意の文章でおくる近代創成のロマン!! 【本書の内容】 はじめに 第一章 英雄(エロイカ)の世紀 第二章 啓蒙の賢人から普遍の天才へ 第三章 啓蒙都市民の誕生 第四章 ヨーロッパ国際関係のなかのドイツ 第五章 ナポレオン革命 第六章 ナポレオン・ショック 第七章 市民と英雄 第八章 古典主義からロマン主義へ 第九章 静穏の一八二〇年代 主要参考文献 学術文庫版あとがき 関係年表
  • アフターコロナ 日本の宿命 世界を危機に陥れる習近平中国
    -
    1巻990円 (税込)
    アフターコロナの日本と世界はどうなる?もはや米中対決の時代ではない。21世紀型の民主主義と19世紀型の中華帝国との「価値観の衝突」の時代なのだ。
  • BonChic VOL.20 憧れは英国。気品あふれるインテリア
    値引きあり
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ​【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されております。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 永遠の憧れ、英国スタイルの気品あふれるインテリア特集です。 人気ブランドやティールーム、ヴィクトリアン様式講座なども充実。 海外から日本まで、エレガントなインテリア実例が堪能できる人気の住宅・インテリア誌「BonChic」。 VOL.20は、「憧れは英国。気品あふれるインテリア」大特集。 巻頭実例では、英国スタイルの家具を生かした住まいを5軒ゆったりと紹介。 ファブリックから家具、食器、香りまで 厳選15ブランドの人気&注目アイテムが登場する「英国ブランドカタログ」、 19世紀末の人気様式を多角的に解説する「様式講座ヴィクトリアン」、 イギリス文化に造形が深い方たちのお気に入りの英国ティールームを紹介する 「マイ・ベスト・ティールーム」までの大特集です。 さらに、ノーベル賞の晩餐会をはじめ各国の大使館や迎賓館のダイニングを飾る「白のダマスク織りのテーブルリネン」特集や、 人気のサロネーゼ・丸山佳枝さんによる「フィンガーフードでおもてなし」、岡田まりさんの「ショコラで冬のおもてなし」特集など、 パーティシーズンに役立つ企画も充実。
  • 鬼車 二輪馬車の秘密【明治翻案版】
    -
    「この書の趣向、斬新奇抜にして古往今来いまだかつて他にその比類を見ざるの一大小説なることを知らるべし――」 世界のミステリー史上に輝く大ベストセラー『二輪馬車の秘密』を、原書刊行のわずか5年後に本邦初紹介した『鬼車』が復活! 深夜のメルボルン。馬車のなかで、身元不明の男が殺害された。警察の捜査は進み、犯人とおぼしき若者が逮捕されるが、事件は意外な展開をたどる…… 1886年にオーストラリアで自費出版されるや、たちまち大ヒット。世界を席巻し、19世紀ミステリー界最大のベストセラーとなった『二輪馬車の秘密』は、5年後の明治24年に『鬼車』として翻案出版されていた! 訳者は、黒岩涙香とともに活躍した丸亭素人。その名調子を、読みやすい現代かな遣いで復刻。 横溝正史による抄訳版、そして完訳版につづく、『二輪馬車の秘密』の明治翻案版『鬼車』。日本ミステリー史に残る貴重な作品が登場!【電子オリジナル版】
  • Levius 新装版 上
    完結
    4.4
    【ページ数が多いビッグボリューム版!】新生暦19世紀――戦後の帝都では、人体と機械を融合させて戦う「機関拳闘」という格闘技が行われていた。伯父ザックのもとで、機関拳闘の若き闘士として成長したレビウス=クロムウェルは、眼前に立ちはだかるヒューゴ、A.J .といった、最強の「敵」達に向けて、蒸気を纏った右腕を突き出す。その拳の先には、いかなる運命が待っているのか!? 描き下ろし特別読み切り「ヒューゴ」編を収録! ※本作は横書き&左開きです。
  • 帝国の陰謀
    4.0
    純粋な「形式性」と起源なき「名前」の流通によって現実が作られる時代。それは、いかにして生まれたのか──。19世紀中葉、一組の義兄弟が陰謀を企てる。兄の名は、ルイ=ナポレオン。フランス皇帝ナポレオン1世の甥である。かたや父親を異にする弟の名は、ド・モルニー。「私生児」にして、のちの内務大臣・立法院議長である。権力奪取の計画は首尾よく運び、ここにフランス第二帝政の幕が上がることとなる。希薄で、シニカルな相貌をまとって……。ド・モルニーが遺した二つのテクストを読解し、マルクスが見落としたものを軽やかに描く、著者最初の書き下ろし作品。
  • 物語 オランダの歴史 大航海時代から「寛容」国家の現代まで
    4.2
    16世紀、スペイン王権との戦いから「低地諸州」(ネーデルランデン)北部のオランダは独立する。商機を求めてアジアや新大陸へ進出。いわゆる大航海時代に新教徒中心の共和国は、世界でも最有力の国家となった。  だが、四次にわたる英蘭戦争、フランス革命の余波により没落し、併合の憂き目に遭う。ナポレオン失脚後は王国として復活し、自由主義的な改革を実践していく。  20世紀以降は、寛容を貴ぶ先進国として異彩を放つ偉大な「小国」となった。  本書は、大航海時代から現代まで、人物を中心に政治、経済、絵画、日本との交流などを描く。      目 次 第1章 反スペインと低地諸州の結集―16世紀後半 第2章 共和国の黄金時代―17世紀 第3章 英仏との戦争、国制の変転―17世紀後半~19世紀初頭 第4章 オランダ人の海外進出と日本 第5章 ナポレオン失脚後の王国成立―19世紀前半 第6章 母と娘、二つの世界大戦―19世紀後半~1945年 第7章 オランダ再生へ―1945年~21世紀 以上
  • クロスステッチ フォークロア:東欧刺繍のモチーフ&パターン
    値引きあり
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★雄鶏社のあの名著が新図案を追加して復刻されました! 19世紀も終わろうとするころに、西に東にヨーロッパの各地をめぐり、刺繍の見本を集めていた女性がいました。 その名をテレーズ・ド・ディルモンさん。 今はなくなってしまったDMCミュルーズ美術館に、彼女のコレクションが保存されていました。 小さな台帳にまとめられ、その端には出所を明かす名が書き添えられています。 もしや、国宝級のお宝が・・ ? あるかもしれない。 その台帳の中からクロスステッチで刺せるフォークロア刺繍を選び出し、ひとつひとつの模様をサンプラーに刺しおこし、図案とともに紹介したのがこの本です。 ブルガリアのかわいい花の連続模様、ポーランドの素朴で力強い連続模様、コーカサス地方の刺繍には聖樹「生命の樹」が並びます。 花柄や幾何学柄の連続模様は多種多様です。 クジャク、太陽、ぶどう・・・、信仰や自然に由来する模様もたくさんあります。 国ごとに違う模様の多彩さがフォークロアの大きな魅力ですが、もうひとつ見逃せないのが伝承されてきた、そのテクニックです。 たとえば、モラビィアの古いシュミーズに用いられていた柄(p32)は、クロスのまわりを三つ編み風スラブステッチで埋めつくすものだそうで、あまり知られていないこうした工夫がまた、かの地の刺繍をさらに面白くしているのかもしれません。 ★本書は旧版『クロスステッチ フォークロア』(2005年 雄鶏社刊)に16ページを増やし、新模様20点とテクニック解説を新しく加えて上梓しています。 東欧をはじめトルコや西アジア地域ほかを含む13カ国150余点の模様を収録。 下田直子さんや6名のデザイナーによる作例も掲載。 模様にまつわる周辺情報も紹介しています。 フォークロア・テイストはモードの世界でも人気です。 お気に入りの模様をスカートの裾やマフラーのデザインにしてあしらうと、旬のおしゃれが楽しめます。 【作品制作】下田直子(手芸作家)、勝屋まゆみ(デザイナー)、若山夏子、平山良佳/nooy(ファッションデザイナー)、三園麻絵(ファッションデザイナー)、野木陽子(ファッションデザイナー) 【刺繍制作】大塚あや子(刺繍作家)、西須久子、伊東保子、奥村美紗子、吉川真理子(ともに刺繍家) 【文】小宮真喜子(もと文化学園服飾美術館学芸員)、吉村葉子(日仏生活文化研究家) 【英訳】杉本まゆみ 【テクニック監修】西須久子、伊東保子 【刺繍コレクション】Therese de Dillmont(テレーズ・ド・ディルモン)
  • 世紀末倫敦ミステリー事件簿 背徳の学び舎
    完結
    4.3
    19世紀末。父に英国留学へと放り出された山田一郎と、一郎を迎えに来た美貌の青年アルバート・タートリー。ロンドンを舞台に、二人が巻き込まれるミステリアスな事件の数々!四谷シモーヌ著小説2編、今市子著コミック2話60ページを収録。
  • あなたが見えなくて
    4.5
    年上紳士に恋した寄る辺のない娘。でも、彼の心は難攻不落で……。 1900年アトランタ。二十歳のクレアは自動車整備工の叔父を手伝い、全身すすだらけになりながらも、毎日楽しく暮らしていた。だがある日、最愛の叔父が急死し、彼女は天涯孤独になってしまった。生きるよすがを失った不安と悲しみに押し潰されそうになっていると、かねてより慕う裕福な銀行家のジョンから結婚を申し込まれた。突然の申し出に驚くとともに胸を高鳴らせるクレアだったが、ほどなく、ジョンのひどい仕打ちに打ちのめされる――この結婚は、今は彼の上司の妻である元婚約者との噂を避けるための見せかけにすぎないことを、露骨に冷淡な態度で示されたのだ。しかも彼は、美しき元婚約者にいまだに想いを寄せているようで……。■北米ロマンス界の最重鎮がつづる、19世紀末のアメリカが舞台の“ライトヒストリカル”をお贈りいたします。好感度・共感度の高いヒロインを筆頭に、個性豊かな脇役たちが物語に彩りを添えます。当時の上流社会も垣間見ることができ、読み応え充分の秀作です!
  • レディ・エミリーの事件帖 盗まれた王妃の宝石
    3.5
    マリー・アントワネットを狙うのは誰だ?19世紀のロンドン社交界で、次々に盗まれるフランス王妃ゆかりの宝石。その目的は――?貴婦人探偵シリーズ第2弾! 華麗なるロンドン社交界に盗難事件が発生。マリー・アントワネットゆかりの品ばかりが狙われる。幻のお宝ピンク・ダイヤモンドも盗まれ、持ち主の富豪は毒殺されるはめに。ところがこのダイヤ、なんと恋文つきでエミリーの屋敷へ届けられ――!? 長い喪が明け晴れて社交界に復帰したエミリー。踊るワルツのステップも軽やかに、新たな謎に挑む! 麗しの貴婦人探偵、第2の事件。
  • イタリア現代史 第二次世界大戦からベルルスコーニ後まで
    4.0
    19世紀半ばに建国したイタリア王国は、ファシズムの台頭と第2次世界大戦の敗戦を経て、1946年に共和国へと生まれ変わる。デ・ガスペリらが主導する戦後復興を経て、50年代に高度経済成長を実現したものの、その後の歩みは平坦ではなかった。モーロ元首相の誘拐・暗殺事件に代表される左右のテロや横行する汚職、そして繰り返される改革の試みと挫折……。70年の戦後の歴史をたどり、この国の相貌を描き出す。
  • 印象派で「近代」を読む 光のモネから、ゴッホの闇へ
    4.1
    時代とともに、絵は変わる。 でも、“人間の心”は変わらない。 19世紀後半のフランスに起こった絵画運動で、現代日本でも絶大なる人気を誇る「印象派」。“光”を駆使したその斬新な描法によって映し出されたのは、貧富差が広がる近代の「矛盾」という“闇”でもあった。マネ・モネ・ドガからゴッホまで、美術の革命家たちが描いた“ほんとうのもの”とは――。 *電子版では、絵画の多くをカラー画像で収載しています。 *著者の話題作『「怖い絵」で人間を読む』につづく〈ヴィジュアル新書〉第2弾! [内容] 第1章 新たな絵画の誕生 第2章 「自然」というアトリエ 第3章 エミール・ゾラをめぐる群像 第4章 キャンバスに映されたパリ 第5章 都市が抱えた闇 第6章 ブルジョワの生きかた 第7章 性と孤独のあわい 第8章 印象派を見る眼
  • 「無限」に魅入られた天才数学者たち
    4.2
    数学に無限は付きもののように思えるが、では無限は数なのか?数だと言うならどのくらい大きい?実は無限を実在の「モノ」として扱ったのは19世紀の数学者、ゲオルク・カントールが初めてだった。カントールはそのために異端のレッテルを張られて苦しみ、無限に関する超難問を考え詰めたあげく精神を病んでしまう……常識が通用しない無限のミステリアスな性質と、それに果敢に挑んだ数学者群像を描く傑作科学解説。
  • 新装版 間宮林蔵
    4.2
    19世紀初頭、世界地図の中で樺太は唯一謎の地域だった。樺太は島なのか、大陸の一部なのか。樺太調査に挑んだ間宮林蔵は、苛酷な探検行の末、樺太が島であることを確認する。その後、シーボルト事件に絡んで思いがけない悪評にさらされ、さらには幕府隠密として各地を巡った、知られざる栄光と不運の生涯を克明に描く。(講談社文庫)
  • ★名作リージェンシー・ロマンス★ジュリア・ジャスティス関連作2作セット
    -
    ★お得な20%以上OFF価格★編集担当者イチ押しの人気作家ジュリア・ジャスティス。華やかな19世紀社交界を舞台にした、読み応えのあるヒストリカル関連作を2本セットで。伝説に残る名作! ●『意外な求婚者』父の借金で困窮する貴族の娘セアラは、卑劣な准男爵との結婚を覚悟する。そんなとき、社交界きっての人気者が彼女に救いの手を差し伸べた。エングルメア侯爵ニコラスが求婚してきたのだ。だが彼にとって結婚とは、親を安心させ、子をもうけ、安定した家庭を礎に自由に暮らすための方便でしかなく……。●『ふさわしき妻は』領地の存続も危ういほどの借金を残して父が亡くなり、裕福なレディとの便宜結婚を迫られた子爵シンジン。彼に花嫁候補を紹介できるという社交界の華クラリサ・ボーモントと知り合うが、高飛車で口の減らない彼女にたちまち反感を覚える。妻にはぜひ控えめな女性を、と望むのだが……。
  • 保守主義的思考
    -
    19世紀初頭、人間の普遍的本性としての「伝統主義」から、截然と区別されるようにして現れてきた「保守主義」とは何か? 啓蒙主義とフランス革命がもたらした「抽象的」「理念的」なものへの偏愛に対置するに、「具体的」で「生き生きとした」ものをもってした《保守主義的思考》は、ロマン主義ときりむすびながら、いかに展開していったのか? 「保守主義」を、ひとつの特殊な歴史的・近代的現象としてとらえた「知識社会学」の先駆的著作。
  • 宙の地図 (上)
    3.3
    大反響を巻き起こした『時の地図』の続篇驚愕と興奮の仕掛けに満ちた傑作。19世紀末、圧倒的な力を持つ異星人がロンドンを攻撃、支配下に置いた。苦しむ市民を救うため作家H・G・ウエルズが立ち上がる!
  • 絆 ニューヨーク1897
    3.0
    現場検証中、爆発事故に巻き込まれたNY市警鑑識課員ダグラス5世。目が覚めた彼を取り囲んでいたのは、今や博物館や映画でしか見ないガス灯に古い方のドレスを着た看護婦──そこは19世紀末のニューヨークだった。どうやら高祖父の体に意識が入ってしまったらしい。混乱の中、警官ルイスと知り合った彼は、この時代には確立していない鑑識技術を捜査に持ち込み、注目を集めることに……。果たして5世は元の世界に戻れるのか!?

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  • 王子と乞食 I【新装版】
    4.8
    「いつか必ず俺があんたを迎えに行く。」 19世紀ロンドン。 仮面舞踏会で若き社長・カイは美しい青年・ユキと出会う。 儚く佇むユキは敵対会社オーナーのバスカヴィルの愛人で――…? この世の全てに恵まれた天才少年カイ×囲われて日々人格も肉体も貪られて生きていくしかないユキ。 そして冷酷で嫉妬深いユキの主人バスカヴィル。 嘘にまみれた浅ましい純愛が今幕を上げる。 【新装版】コミックス描き下ろし9P ※本書は2023年9月まで配信していた「王子と乞食」を再編集したものです。
  • MOSTLY CLASSIC(モーストリー・クラシック) 327
    NEW
    -
    「MOSTLY CLASSIC」(モーストリー・クラシック)は毎月20日発売の月刊音楽情報誌です。バッハやモーツァルト、ベートーヴェン、ブラームスなど作曲家の魅力をはじめ、交響曲や協奏曲、ピアノ曲など音楽のジャンル、また世界各地のオーケストラやホール、ヴァイオリンやピアノなどバラエティーに富んだテーマを毎号特集しています。また著名な演奏家やピアニストの小山実稚恵さんの連載など読み物もたくさん。ソリストの活動やオーケストラ事情など毎月新鮮な情報を掲載しています。知識が少し増えるとクラシックを聴く楽しみが倍加します。コアなファンからクラシックは少し敷居が高いと思われている初心者まで誰でも楽しめる雑誌です。 目次1 目次2 【特集】もっと知りたい ピアノの世界 再入門 必聴 ピアノ独奏曲の世界地図 別府アルゲリッチ音楽祭のアルゲリッチ  アルゲリッチ 広島響とプロコフィエフ第3番 藤田真央が山田和樹指揮モンテカルロ・フィルと共演 イム・ユンチャン 内面に根差すドラマ 牛牛(ニュウニュウ) PPT定期でラフマニノフ第2番 小山実稚恵「ショパンはダイヤモンド」 伊藤恵の語るベートーヴェン  阪田知樹が語るリストとシューマン 小川典子が語るドビュッシーとラヴェル バッハの鍵盤作品 ブラームス ロマン的感情を発露 ロシアのピアノ音楽 黄金時代 革新し、多様化するピアノ協奏曲 自由な発想 小品の魅力 ピアノ・ソナタの歴史 19世紀に生まれたキャラクターピース 室内楽のピアノ 楽譜 原典版や実用版、批判版 ポリーニとアルゲリッチ リヒテルとギレリス ホロヴィッツとルービンシュタイン グールドとグルダ 必聴の巨匠たち 今年来日の巨匠たち 世界クラスのピアニストが秋に続々 気鋭の若手日本へ 国内外で多彩に活動 日本人ピアニストたち ピアノ その発展の歴史 国際ピアノ・コンクール マイスキーの語るショスタコーヴィチ 秋のブルックナー 好企画が続々 仙台フィル ブルックナー9番で今季定期開幕 スメタナ生誕200年《わが祖国》 ポペルカ指揮プラハ放送響が7月来日。札響も《わが祖国》 《ノモス・ガンマ》井上道義が札響と最後の公演 群響新シーズン フェルナーら出演し開幕 東京フィル定期/水戸芸術館で小澤征爾さんお別れ会 サラダ音楽祭 日比谷野音に都響の響き トレヴァー・ピノック/上野通明 新国立劇場《トスカ》のエル=コーリー オロペサとシエラ 神奈川県立音楽堂が開館70周年 愛知室内管が定期/流山で気鋭奏者ら《ます》 連載 小山実稚恵のピアノと私 【特別企画】パシフィックフィルハーモニア東京 連載 小菅優の弾く曲 聴く曲 MOSTLY DISC JOURNAL 今月の一押し 新譜を聴く 先取りレビュー 今月のコレクターズアイテム レーベル探訪 【連載】音盤時空往来 【追悼】ウェルナー・ヒンク 【連載】コンサートマスター名鑑 【連載】20世紀音楽クロニクル 公演 Reviews 【連載】東条碩夫の「音楽巡礼記」 【連載】ヴィルフリート・和樹・ヘーデンボルクのウィーン・フィル便り 【連載】マンスリー・ベルリン・フィル 【連載】傑作の履歴書 【連載】探訪 ロシアの作曲家たち 【連載】知れば知るほどオペラの世界 小澤征爾お別れ会/Book 【連載】いけたく本舗─私が出会った演奏家たち 私のお薦めコンサート 【連載】許光俊の「名曲のツボ」 【連載】音以上 音楽未満 【連載】音は語る Art/Movie Theater/Ballet News at random Concert Selection 海外公演ここが聴きどころ FM&TV INFORMATION Back Number 読者の声 読者プレゼント 読者アンケート 次号予告 裏表紙

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  • クララ・シューマン(学習まんが 世界の伝記NEXT)
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ロベルト・シューマンの妻としても有名なクララは、19世紀に活躍した歴史上最初の女性ピアニスト。早くから天才少女として知られ、結婚後も8人の子どもを育てながら演奏活動を続けたエネルギーにあふれた生涯。世界のヒーロー&ヒロインたちは子どものころ何をしていたのか、何を考えていたのか、わかりやすいマンガや解説で読めるシリーズです。
  • マリー・キュリー(学習まんが 世界の伝記NEXT)
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界のヒーロー&ヒロインたちは子どものころ何をしていたのか、何を考えていたのか、わかりやすいマンガや解説で読めるシリーズ、世界の伝記NEXT。この本で取り上げるのは、新しい元素ラジウムの発見と放射能の研究により二度のノーベル賞受賞に輝く女性科学者マリー。19世紀末~20世紀初頭、人類の幸せのために科学の分野を進み続けた元祖理系女子の生涯を描きます。
  • 英国貴族と結婚しない方法
    4.0
    19世紀英国。子爵令嬢が亡きおばから受け継いだのは、レディが独りで生きていくための手引――全米ベストセラー作家が贈る、珠玉のロマンス! 子爵令嬢ルーシーは社交界デビューを前に憂鬱だった。ドレスや宝石には見向きもせず慈善活動に走りまわる毎日で、貴族との縁談には興味が持てないのだ。そんな矢先、独身を貫いた亡き伯母から突然小包が届く。中には日記と、伯母が遺してくれた屋敷の鍵が――しかし父が屋敷をすでに売り払ってしまったと知り、ルーシーはどうにか買主と話をつけようとする。現れたのは見目麗しくもどこか影のある侯爵で……。
  • 時間巡る恋【イラスト入り】
    3.7
    大学院生の斉希は、ゼミの一環でトンネルを奥まで進むうちに、気づけば見知らぬ世界に迷い込んでいた。19世紀のドイツのようなその場所で、斉希は文筆家のヴィクターの世話になることに。知的で美しく上流階級でも一目置かれる存在のヴィクターは、1人異世界で心細く過ごす斉希に寄り添い、力になってくれる。そんなヴィクターが殺人事件の容疑者となり、斉希は彼の謎めいた一面を知る。誰も知り合いがいないこの世界で、ヴィクターだけが斉希のすべてで、彼を信じたいと強く願うが…?
  • 戦争と平和(一)
    4.2
    1~4巻979~1,034円 (税込)
    19世紀初頭、ナポレオンのロシア侵入という歴史的大事件に際して発揮されたロシア人の民族性を、貴族社会と民衆のありさまを余すところなく描きつくすことを通して謳いあげた一大叙事詩。1805年アウステルリッツの会戦でフランス軍に打ち破られ、もどってきた平和な暮しのなかにも、きたるべき危機の予感がただようロシア社交界の雰囲気を描きだすところから物語の幕があがる。
  • 黒博物館 ゴーストアンドレディ(上)
    完結
    4.7
    ロンドン警視庁の犯罪資料館「黒博物館」に展示された"かち合い弾"と呼ばれる謎の銃弾。ある日、それを見せてほしいという老人が訪れたとき、黒衣の学芸員は知ることになる。超有名な「お嬢様」と、「もうひとり」が歴史的大事件の裏で繰り広げた、不思議な冒険と戦いを…! 藤田和日郎の19世紀英国伝奇アクション超待望の第2弾、ここに開幕!!
  • 荊の城 上
    4.1
    19世紀半ばのロンドン。17歳になる孤児スウは、下町の故買屋の家に暮らしていた。ある冬の晩、彼女のもとに顔見知りの詐欺師がやってくる。さる貴族の息子というふれこみで、〈紳士〉とあだ名されている、以前スウの掏摸の腕前を借りにきたこともあった男だ。彼はスウにある計画を持ちかける。とある令嬢をたぶらかして結婚し、その巨額の財産をそっくりいただこうというのだ。スウの役割は、令嬢の新しい侍女。スウはためらいながらも、話にのることにするのだが……。CWAヒストリカル・ダガー受賞&第1位「このミステリーがすごい! 2005年版」海外編ベスト10。
  • 驚きの「リアル進化論」
    4.0
    え、そうだったの!? 「進化論の今」を知る最適の一冊! これが「ほんとうの進化論」です! 実証と反証を繰り返してきた進化論の歴史、 遺伝子工学が炙り出した「ネオダーウィニズム」の矛盾、 「構造主義進化論」という新たなアプローチまで語り尽くす、 知的エンターテインメント! 「ネオダーウィニズム」とは、「ある生物の遺伝子に突然変異が起こり、環境により適応的な変異個体が自然選択によって集団内に広がり、その繰り返しで生物は環境に適応するように進化する」という理論です。19世紀の半ばにダーウィンが提唱した「進化論」に修正を加え、メンデルの「遺伝学説」やそのほかのアイデアを合わせたこの理論を、多くの人はいまだに信奉し続けていますが、この理論で進化のすべては絶対に説明できません。 メディアでおなじみの生物学者、池田清彦が、進化論の歴史をたどりながら、ネオダーウィニズムの矛盾を突き、最新の知見にもとづいた「もっと本質的な進化論=リアル進化論」をわかりやすく解説します。 サイエンスに興味があるビジネスパーソンから学生まで、進化論の入門としても、学び直しとしてもピッタリの一冊。知的好奇心をくすぐり、誰かに話したくなる要素が満載です! ●「進化」という概念を初めて論じたラマルク ●ダーウィンの「進化論」に影響を与えたマルサスの「人口論 ●「用不用説」と「自然選択説」の違いとは? ●「ネオダーウィニズム」という折衷説 ●分子レベルの変異に自然選択はかからない ●「遺伝子を取り巻く環境の変化」で形質は大きく変わる ●生物の劇的な多様化は地球環境激変の時期に起きている ●大進化はアクシデントで起こる……etc.
  • 初恋のラビリンス【mirabooks版】
    -
    一度迷いこんだら、その恋からは抜け出せない。19世紀英国を舞台に繰り広げられる美しくも切ない、身分違いの愛の行く末――キャンディス・キャンプが贈る恋絵巻 没落貴族の娘アンジェラは、使用人の青年キャメロンと恋に落ちた。だが身分違いの関係を周囲は許さず、彼は屋敷を追放され、アンジェラは資産家と無理やり結婚させられてしまう。13年後、夫からのひどい扱いに耐えかね離婚したアンジェラだが、伯爵家の窮状を救うためふたたび意に染まぬ結婚を強いられる。伯爵家の資産を密かに買い占めていたというそのアメリカ人富豪を見たアンジェラは、衝撃のあまり気を失い――。 *本書は、mirabooksから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 放蕩貴族と片隅の花
    -
    「地味な田舎娘を、 10日間で社交界の花にしてみせよう」 プレイボーイの賭が、 19世紀倫敦に恋の嵐を巻き起こし―― RITA賞受賞作家、傑作リージェンシー・ロマンス!社交界デビューに向け常に品格ある振る舞いに努めてきたラヴィニア。 だがデビューは大失敗に終わった。“女たらしの悪魔”と呼ばれる 次期男爵タックから半ば無理やりダンスに誘われたところ、 転倒して周囲の紳士淑女を巻き添えにしてしまい大騒ぎになったのだ。 翌日、涙に暮れるラヴィニアのもとに、責任を感じたらしいタックが訪れて申し出た。 君を最高のレディに変身させ社交界の花にしてみせよう、と。
  • 歴史に残る外交三賢人 ビスマルク、タレーラン、ドゴール
    4.0
    冷戦後のアメリカ政府の一極覇権戦略は破綻した。日本周囲の三独裁国(中国・ロシア・北朝鮮)は核ミサイルを増産し、インド、イラン、サウジアラビア、トルコが勢力を拡大している。歴史上、多極構造の世界を安定させるため、諸国はバランス・オブ・パワーの維持に努めてきた。19世紀後半の欧州外交を支配したビスマルク、俊英外相タレーラン、哲人政治家ドゴール。聡明な頭脳とパワーをもち合わせた三賢人が実践した「リアリズム外交」は、国際政治学で最も賢明な戦略論であり、日本が冷酷な世界を生き抜く鍵となる。
  • 渋沢栄一 上 算盤篇
    3.9
    新1万円札の肖像画に選ばれた、「日本資本主義の育ての親」渋沢栄一。幕末から明治、大正、昭和へと至る91年の激動の生涯を、博覧強記の才人・鹿島茂が描いた傑作評伝、ついに電子書籍化! 近代日本の「資本主義」をつくりだした渋沢栄一。彼がその経済思想を学んだのは、「産業皇帝」ことナポレオン3世の統べる19世紀フランスからだった。豪農の家に生まれ、尊皇攘夷に燃えた彼は、一転、武士として徳川慶喜に仕えることになり、パリ万博へと派遣される。かの地で渋沢に影響を与えたのが、産業を拡大することで労働者の福利厚生を充実させるという「サン=シモン主義」の思想だった。帰国後、維新政府に迎えられるが、日本に資本主義を興すため、民間人として生きることを選ぶ……波瀾万丈の評伝、その上巻・算盤篇。 「近代日本は、世界に類を見ないほどの幸運に恵まれていたといえる。なんのことかというと、日本の資本主義は、この「損して得取れ」という思想をバトル・ロワイヤルが行われる以前にすでに体得し、血肉化していた渋沢栄一という例外的な人物によって領導され、実に効率よく高度資本主義の段階に入ることができたからである」 (本文より)
  • 物語 フィンランドの歴史 北欧先進国「バルト海の乙女」の800年
    4.2
    古来よりスウェーデン王国下にあったフィンランド。19世紀にロシア帝国下、「大公国」となり広範囲な自治を獲得。ロシア革命、大規模な内戦を経て独立する。第2次世界大戦では、ソ連に侵略され領土割譲。その後ナチ・ドイツに接近し、近親民族の「解放」を唱えソ連に侵攻するが敗退。戦後は巨大な隣国を意識した中立政策を採りつつ、教育、福祉、デザイン、IT産業などで、特異な先進国となった。本書は、「森と湖の国」の苦闘と成功を描く。 目次 序章 フィンランド人の起源―「アジア系」という神話 第1章 スウェーデン王国の辺境―13世紀~19世紀初頭 第2章 ロシア帝国下の「大公国」―19世紀~第一次世界大戦 第3章 揺れる独立国家フィンランド―内戦~1930年代 第4章 二度の対ソ連戦争―第二次世界大戦下、揺れる小国 第5章 苦境下の「中立国」という選択―休戦~東西冷戦期 第6章 西ヨーロッパへの「接近」―ソ連崩壊~21世紀 終章 21世紀、フィンランドという価値
  • 1918年最強ドイツ軍はなぜ敗れたのか ドイツ・システムの強さと脆さ
    4.2
    第一次世界大戦100年目の真実。第一次世界大戦末期、1918年の「春季大攻勢」でドイツ軍は連合国軍の塹壕線を突破、戦術的な「大成功」を収めた。しかし、それからわずか半年後には降伏することとなったのはなぜなのか。ドイツ国内での革命や裏切りのために敗れたという歴史観もあるがそれは真実なのか。ドイツ軍の頂点に立ち、その強さの象徴であった参謀本部とそのリーダーたちは対処したのか。容赦なく勝つことはできても、上手に負けることができないドイツというシステムを徹底検証。19世紀から今日にまで続くドイツ・システムの強さの要因とともに、その危険性について探った!
  • 白夜の一族 上
    -
    「彼」が追ってくる。老いを知らず、死をも恐れず、姿かたちさえ定かでない、あの男が……傷ついた夫と幼い娘を連れたハナの必死の逃亡。その逃亡は、彼女の両親、そしてその親たちから代々背負わされた、一族の宿命だった。そして不老の追跡者もまた、違った宿命を背負う者だった。19世紀ハンガリーから現代へ、歴史の影で繰り広げられる壮絶な闘いを描くヒストリカル・ホラー巨篇!
  • ソフロニア嬢、仮面舞踏会を密偵する
    4.0
    吸血鬼や人狼らと人類が共存し、お屋敷でメカ使用人が働く19世紀の英国。レディのためのスパイ養成学校で学ぶソフロニア・テミニック嬢は、兄の婚約を祝う仮面舞踏会のさなか学友の苦境を知る。友人を助けなくては! ところがそのために、ソフロニアは人狼・吸血鬼・空賊の三つどもえの大騒動に巻き込まれてしまうことに。恋に密偵戦におてんば少女が大活躍。歴史情緒とユーモアたっぷりのスチームパンク冒険譚第三弾!
  • 赤い橋の殺人
    3.6
    19世紀中葉のパリ。急に金回りがよくなり、かつての貧しい生活から一転して、社交界の中心人物となったクレマン。無神論者としての信条を捨てたかのように、著名人との交友を楽しんでいた。だが、ある過去の殺人事件の真相が自宅のサロンで語られると、異様な動揺を示し始める。
  • シャーロック・ホームズのすべて(インターナショナル新書)
    3.5
    19世紀後半に登場して以来、探偵の代名詞として常に最高の人気を保ち続けるシャーロック・ホームズ。60を数える作品とホームズというキャラクターについて多角的に紹介。フィクションの世界の人物であるにもかかわらず、実在の人物を超えて世界中の人々を現在も魅了し続ける探偵ホームズとその背後にあるミステリーにせまる。映画やテレビで知った初心者から、ホームズ・マニアまでもっていたい1冊。
  • 籠のなかの天使
    5.0
    何度踏みにじられても、花は咲く。19世紀英国の港町で、悲しき薄幸のレディが初めて知った愛――叙情ロマンスの名手 カーラ・ケリー 〈海峡の英国紳士〉シリーズ 待望の第2弾! 子爵の非嫡出子として生まれたローラ。18歳で売られるように老貴族に嫁いだが、短い結婚生活は夫の病死で終わりを告げた。そんなある日、腹違いの妹の存在を知ったローラは、妹がいる港町を訪ねた。そこで出会ったのは妹の隣人、軍医フィレモン。彼の逞しさと穏やかな眼差しに、ローラは生まれて初めて胸の高鳴りを覚える。しかも彼は会ったばかりのローラに思いがけない提案を持ちかけ……。
  • ジャポニスム 流行としての「日本」
    4.0
    19世紀後半に西洋を熱狂の渦に巻き込んだ日本ブーム。そのインパクトは新たな美意識へとヨーロッパ人を開眼させた。印象派の画家たちは浮世絵の表現に西洋絵画の伝統にはない斬新な表現法の可能性を見いだし、色彩法、空間処理、線の技法など、「モダンアート」と称される、現代にまでつながってゆく表現法をその影響の元に生み出した。「近代」の感性を生み出した源流の一つとして、「日本」の存在を再評価する。
  • 死者と霊性の哲学 ポスト近代を生き抜く仏教と神智学の智慧
    4.0
    「近代の終焉」後、長く混迷の時代が続いている。従来の思想史や哲学史では見逃されてきた「死者」と「霊性」という問題こそ、日本の思想で重要な役割を果たしている。19世紀以来展開された神智学の系譜にさかのぼり、仏教学の第一人者が「希望の原理」を探る。
  • 世界史の針が巻き戻るとき 「新しい実在論」は世界をどう見ているか
    4.0
    「新しい哲学の旗手」「天才哲学者」と称され、世界中から注目を集めているマルクス・ガブリエル。200年以上の歴史を誇るドイツ・ボン大学の哲学科・正教授に史上最年少で抜擢された、気鋭の哲学者だ。彼が提唱する「新しい実在論」は、「ポスト真実」の言葉が広がり、ポピュリズムの嵐が吹き荒れる現代において、「真実だけが存在する」ことを示す、画期的な論考とされる。本書は、今世界に起こりつつある「5つの危機」を取り上げる。価値の危機、民主主義の危機、資本主義の危機、テクノロジーの危機、そして表象の危機……激変する世界に起きつつある5つの危機とは? そして、時計の針が巻き戻り始めた世界、「古き良き19世紀に戻ってきている」世界を、「新しい実在論」はどう読み解き、どのような解決策を導き出すのか。さらに、2章と補講では「新しい実在論」についての、ガブリエル本人による詳細な解説を収録。特に補講では、ガブリエルが「私の研究の最も深部にある」と述べる論理哲学の核心を図解し、なぜ「世界は存在しない」のか、そしてなぜ「真実だけが存在する」のかに関する鮮やかな論理が展開される。若き知性が日本の読者のために語り下ろした、スリリングな対話と提言を堪能できる1冊。 【目次より】●第1章 世界史の針が巻き戻るとき ●第2章 なぜ今、新しい実在論なのか ●第3章 価値の危機――非人間化、普遍の価値、ニヒリズム ●第4章 民主主義の危機――コモンセンス、文化的多元性、多様性のパラドックス ●第5章 資本主義の危機――コ・イミュニズム、自己グローバル化、モラル企業 ●第6章 テクノロジーの危機――「人工的な」知能、GAFAへの対抗策、優しい独裁国家日本 ●第7章 表象の危機――ファクト、フェイクニュース、アメリカの病 ●補講 新しい実在論が我々にもたらすもの
  • 経済改革としての明治維新
    4.0
    教科書に載っていない「お金」の明治史 空前絶後の超高度成長はなぜ実現できたのか? ■日本には経済危機を乗り越える力がある 明治時代の日本は世界史的に見て非常に稀有な存在である。19世紀後半、日本だけが欧米列強に対抗しうる軍事力を整え、世界の強国にのしあがったのである。しかし、「その資金はどこから出たのか?」――その答えについて、これまで明確に語られることはなかった。世界史の常識ではありえないような改革の数々、経済の活性化と急成長。そこからは、われわれ日本人がいままで持ってきた歴史観とは違う「明治の日本」、そして日本経済再生のヒントが見えてくるはずである。(「はじめに」より)
  • 海賊の世界史 古代ギリシアから大航海時代、現代ソマリアまで
    4.1
    古代ギリシアのヘロドトスは海賊たちを英雄とみなし、ローマのキケロは「人類の敵」と罵倒した。スペインとオスマン帝国が激突したレパントの海戦の主役は海賊であり、大英帝国を裏面から支えたのもカリブ海に跋扈するバッカニア海賊だった。19世紀、欧米の覇権主義で海賊は滅びたが、現代のソマリア海賊として甦る。キリスト教とイスラームの対立、力と正義の相克など、多様な視座で読み解く、もう一つの世界史。
  • 犬は勘定に入れません(上) あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎
    4.3
    〈ヒューゴー賞・ローカス賞受賞〉タイムトラベルで21世紀と19世紀を往復する史学生の男女の冒険を軽妙洒脱に描く話題作  人類はついに過去への時間旅行を実現した。その技術を利用し、オックスフォード大学は、第二次大戦中、空襲で焼失したコヴェントリー大聖堂復元計画に協力している。史学部の大学院生ネッドは、大聖堂にあったはずの ""主教の鳥株"" を探せと計画の責任者レイディ・シュラプネルに命じられた。だが、21世紀と20世紀を何度も往復して疲労困憊、とうとう過労で倒れてしまった!? SFと本格ミステリを絶妙に融合させた話題作
  • ヴィクトリア女王 大英帝国の“戦う女王”
    4.1
    植民地を世界各地に築き、「太陽の沈まない帝国」と呼ばれた19世紀イギリス。18歳で即位し、この繁栄期に64年間王位にあったのがヴィクトリアである。後に「君臨すれども統治せず」の確立期と言われ、女王の役割は小さいとされたが、実態は違う。自らの四男五女で欧州各王室と血縁を深めた女王は、独自外交を繰り広げ、しばしば時の政権と対立した。本書は、全盛期の大英帝国で、意思を持って戦い続けた女王の実像を描く。
  • アレクシア女史、埃及で木乃伊と踊る 英国パラソル奇譚
    4.2
    〈英国パラソル奇譚〉完結篇!子育てに忙しいアレクシアのもとに、世界最高齢の吸血鬼女王からエジプトへの招待が!人類と異界族が共存する19世紀英国。伯爵夫人アレクシアは社交界に、〈陰の議会〉に、特殊能力をもつ2歳の娘プルーデンスの子育てにと多忙な日々を送っていた。そこへ世界最高齢の吸血鬼マタカラ女王からエジプトへの招待が届く。かつて〈神殺し病〉で異界族が消えたその地で、一行は古代より続く恐るべき秘密にふれることに――歴史情緒とユーモアに、人狼殺害事件の謎を絡めた大人気冒険譚、惜しまれつつも堂々完結!
  • スピリティズムによる福音
    -
    フランス、リヨン出身の教育学者であったアラン・カルデックは、1850年代、ヨーロッパのブルジョアサロンを熱狂させていたテーブルを使って死者とのコミュニケーションをとる現象に出会い、研究を始めた。その結果、人間の存在の本質とは肉体の存続に限定されるものではなく、霊魂としての存在であるという結論に至り、その主義をいくつかの著作を通じてスピリティズムの教義として体系化し、広める。その著作シリーズは、19世紀後半にフランスで発刊され、ヨーロッパで400万部超を売り上げた大ベストセラーである。現在、日本でもブームとなっているスピリチュアリズムの分野において、不朽の古典とされている。本書は、初の日本語訳版である。スピリティズムの知識は、人生に対する広く合理的な視野を広げ、私達を納得させる形で人生について説明してくれ、そのことは私達が内面的に変革することを可能にし、私達を神の元へと近づかせてくれる。

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  • #DRCL midnight children 1
    4.5
    産業革命で様々な技術開発と経濟発展に沸く、19世紀末。ロシア船デメテル號はヴァルナ港で不氣味な木箱を積み、イギリスを目指し、出港する。しかし、その船内で凄惨な事件が発生し、船はイギリス・ウィットビーの沿岸で座礁事故を起こしてしまう。ウィットビーのパブリックスクールに通うミナ、ルーク、アーサー、ジョー、キンシーの5人は、座礁現場を目撃し…!?
  • 三文オペラ
    3.5
    舞台は19世紀ロンドン。貧民街の顔役、メッキースは街で偶然出会ったポリーを見初め、その日のうちに結婚式を挙げる。ところが彼女はロンドンの乞食の元締めの一人娘だった……。痛烈な皮肉と下ネタが炸裂。猥雑なエネルギーに満ちた、20世紀最大の劇作家ブレヒトの代表作!!
  • ポールとヴィルジニー
    3.7
    インド洋に浮かぶ絶海の孤島で、美しい自然と慈母たちに囲まれ心優しく育った幼なじみのポールとヴィルジニー。思春期を迎え、互いに愛の感情が芽生えた矢先、二人は無情にも引き離され……。19世紀フランスで一世を風靡し、かのナポレオンも愛読した幼なじみの悲恋の物語。
  • エマ(上)
    4.2
    エマ・ウッドハウスは美人で頭が良くて、村一番の大地主のお嬢さま。私生児ハリエットのお相手として、美男のエルトン牧師に白刃の矢を立てる。そしてハリエットに思いを寄せる農夫マーティンとの結婚話を、ナイトリー氏の忠告を無視してつぶしてしまう。ハリエットはエマのお膳立てにすっかりその気になるのだが――。19世紀英国の村を舞台にした「オースティンの最も深遠な喜劇」。
  • 仔鹿物語(上)
    5.0
    19世紀後半のフロリダ。人里での摩擦を避け、矮樹林が広がる土地で厳しい開墾生活を送るバクスター一家。ある日、父ペニーがとっさに撃ち殺した雌ジカの傍らに、母を失った仔ジカが立ち尽くしていた。息子ジョディは仔ジカに魅了され育てたいと両親に懇願する……。美しくも苛酷な自然と、逞しく生きる人々の営みを描いたアメリカ文学不朽の名作!(『鹿と少年』改題)
  • オリヴァー・トゥイスト(上)
    5.0
    18XX年初頭、イギリスのとある町の救貧院で1人の男の子が生まれ落ちた。母親は子供を産むとすぐに、ぼろ布団の中で息を引き取った。過酷な環境の中で育った孤児オリヴァーはその後、葬儀屋サワベリーなどのもとを転々とするも、残酷な仕打ちに見まわれ続ける。ついにロンドンに逃れたオリヴァーを待ち受けていたのは凶暴な盗賊団一味だった……。若きディケンズが19世紀イギリス社会の暗部を暴露し、痛烈に風刺した傑作長編小説。
  • 人口論
    4.0
    人口から世界が見える! 「人口は等比級数的に増加するが、食糧は等差級数的にしか増えない。そして、人の性欲はなくならない。」シンプルな命題を提起し、人口と食糧のアンバランスが生む問題に切り込んで、19世紀の進歩思想に大きな影響を与えた書。のちに大経済学者となるマルサスの意気盛んなメッセージを、クリアな訳文で。「大胆にして修辞的であり、華麗な言い回しと情緒に富んでいる」(ケインズ)
  • 永遠の旋律【mirabooks版】
    -
    5年前、嘘がふたりを引き裂いた――。悪意ある嘘で社交界を追われた令嬢と心に傷を負った公爵……ねじれた恋の行方は。19世紀社交界、波瀾の恋絵巻! シェフィールド公爵ラファエルはある舞踏会で思いがけない再会を果たす。ダニエル――5年前、彼と婚約していながら他の男とベッドをともにし、英国社交界を追われた罪深い女。今なお身の潔白を主張するダニエルを一蹴したラファエルだったが、改めて探偵に調査させたところ、すべては仕組まれた嘘で彼女の言葉が真実だったとわかる。アメリカへ渡ったダニエルを、ラファエルは固い決意を胸に追いかけるが……。 *本書は、mirabooksから既に配信されている作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 私たちはどんな世界を生きているか
    4.0
    ●第1章 今の世界に至る道 19世紀~1970年 ・日本の戦後レジームからの脱却・グローバル経済へ・極端に分離する階層・身分制と不平等・新自由主義が社会を再組織していく・自由と管理の反転・アメリカにネオナチがいる・ヨーロッパと第一次大戦・国際連盟とILО・第二次大戦とフィラデルフィア・ド・ゴールと移民世代・EUとフランス・ル・ペンの国民戦線・フランス・ファースト・国民の解体と再接着・人権と身分制社会 ●第2章 アメリカの大転換 90年代末~対テロ政策へ ・アメリカという特殊形態・モンロー主義とアメリカの「解放」・『すばらしい新世界』・「例外国家」のスタンダード化・アメリカの標準化とネット・アドレス・アメリカ・バイアス・テクノ支配と一代成金・白人の不満と被害感情・平等と「差別」、「本音」を煽るトランプ・偉大な中国・征服王朝と中国・オランダとイギリスのヘゲモニー・帝国と平和・武器を売るアメリカ・ポスト・トゥルース・人権を求めて・西洋だけでなく世界にも・自由と平等は独り舞台 ●第3章 日本と朝鮮半島 ・米朝会談が不満・こじらせる近隣関係・日本に三権分立はない・問われなかった戦争責任・冷戦後と歴史修正主義・拉致問題と歴史没却の勝利・朝鮮半島ではどう思っていたか・なぜ北朝鮮は核を持つのか?・ベルリンの壁崩壊とドイツ統一・北の自立、南に呑まれないために・対米核武装の成功?・軟着陸のためには・悪い国でいてもらわないと困る・日本敗戦後の朝鮮半島統治 ●第4章 日本の明治一五〇年 ・西洋の世界展開と日本の参入・戦争で認知される・敗戦の世界史的意味・無条件降伏と自発的隷従・正当性の論理・民主制と交渉の主体(外交)・翻訳語をつくる・翻訳する独特の日本・日露戦争から国際連盟へ 逆のドライブ・一世一元制・天皇の権威・「…名において」治める・なぜ元号に固執するのか・時代意識の造形・政治と宗教の区別・義勇兵起源ではない・独自権力になっていく軍部・装置としての天皇制・近代化の流れと逆行していく・戦後のフィラデルフィア宣言・農地改革でつくられた基盤・占領下の改革の受け止め方・西洋的価値は絶対か・冷戦の終わりと市場開放・なぜ「新」自由主義なのか・平成の三〇年で起きたこと・あらゆるものを市場化する・国策としての新自由主義・神道国家派の大攻勢・米軍と一体化する自衛隊・自由の底が抜けている・失われた三〇年で何を失ったか ●第5章 現在の日本と世界のこれから ・西洋的世界の変質・国、政治、経済・民主、平等、自由・連携における自立・人権のない存在、テロリストの発明・フランスとアメリカの歴史否認・日本では民主主義がいらなくなっている・ポイント・オブ・ノーリターン・「身分制のほうがいいんじゃないか」
  • 「失敗の本質」と戦略思想 ──孫子・クラウゼヴィッツで読み解く日本軍の敗因
    4.0
    『失敗の本質』は、日本陸海軍の戦略・作戦の失態を鋭く分析した組織論研究の古典的存在とされている。だが、今も日本ではその教訓が十分に学ばれているとは言い難い。戦略思考の源流は、古代の『孫子』に始まり、19世紀のクラウゼヴィッツの『戦争論』で深化され、現代でも米国・中国の各軍大学校において真剣に学習されている。これら戦略古典でもって『失敗の本質』に採り上げられた例も含め日本陸海軍の戦いを再検討し、現代日本の賢慮なる戦略思考の活性化を図りたい。
  • 30の都市からよむ世界史
    3.8
    なぜそこに都市が造られ、 なぜ現在の姿になったのか 本書は、世界の主要都市を栄えた年代順にとりあげ、 古代から現代までを俯瞰する一冊です。 ・布教をやめて成功したアムステルダム商人 ・ロンドン近代化のきっかけは大火災 ・1年だけアメリカの首都だったニューヨーク ・もとは「ウサギ島」だったサンクトペテルブルク ・カエサル率いるローマ軍がパリを育てた 本書に登場する30の都市 バビロン 聖書にも名を残した古代の要衝 エルサレム 苦難の歴史が刻まれた聖地 アテネ 民主政が花開いた文化と学問の都市 アレクサンドリア ヘレニズム文化が生んだ学術の都 テオティワカン 今も多くの謎を残す「神々の集う場所」 ローマ 何度もよみがえった「永遠の都」 コンスタンティノープル 海峡に面したヨーロッパとアジアの結節点 長安 数多の王朝が興亡した永遠の都 バグダード イスラム帝国の最盛期を築いた「平安の都」 京都 日本の中心だった「1000年の都」 サマルカンド 東洋と西洋を結んだシルクロードの要衝 アンコール 壮麗な寺院が並ぶ密林に埋もれた都市群 チュニス 約3000年の歴史を持つ地中海の十字路 北京 地方都市から変貌した中華の中心地 マラッカ 世界遺産と生活が混在する古き港市 モスクワ 大森林に築かれた「第三のローマ」 イスファハーン 「世界の半分」と呼ばれた高原の古都 ヴェネツィア 貿易で地中海を席巻した「水の都」 デリー 多文化が混在する複雑な顔を持つ街 サンクトペテルブルク ロシア皇帝が西方に開いた窓口 パリ 世界に開かれたフランス文化の発信地 アムステルダム プロテスタント商人が形づくった貿易都市 ロンドン 19世紀に「世界の中心」となった都 ニューヨーク 超大国アメリカを象徴するメガシティ ウィーン ハプスブルク家が築いた「音楽の都」 リオデジャネイロ 熱帯の美港に築かれたニュータウン シドニー リアス式海岸に築かれた港湾都市 シンガポール アジア有数の経済力を誇る都市国家 上海 経済発展の旗印として急成長した港湾都市 ドバイ 砂漠地帯に出現した近未来都市
  • モンゴル人の中国革命
    4.0
    モンゴルの南、内モンゴル地方。19世紀末から中国の植民地となったこの地に日本が現れ、その三分の二が実質的に満洲国の一部となるが、残り三分の一のオルドス地方は国民党支配下にとどまった。そこへ毛沢東が現れ、抗日と反共の間で揺れるオルドスをやがて悲劇が見舞う。日本の敗北にともない起きた国共内戦、中国共産革命によって内モンゴル全体が蹂躙されていく――。諸勢力間で翻弄された草原の人々の激動の歴史を、その地を故郷とする歴史人類学者が鮮やかに描き出す。

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