矢島道子の作品一覧
「矢島道子」の「科学の真理は永遠に不変なのだろうか : サプライズの科学史入門」「地質学者ナウマン伝 フォッサマグナに挑んだお雇い外国人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「矢島道子」の「科学の真理は永遠に不変なのだろうか : サプライズの科学史入門」「地質学者ナウマン伝 フォッサマグナに挑んだお雇い外国人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ナウマンゾウは知っていても、ナウマンのことは知らない。エドムント・ナウマンは明治初期のお雇い外国人。フォッサマグナやナウマンゾウを発見した地質学者なのに、日本でも本国ドイツでも忘れられている。その彼を古生物学者・矢島道子さんが発掘する。
ナウマンは、大学を出たばかりの20歳で来日した。東大教授になったのは22歳。野外調査等で長期に一緒に行動する学生たちは同年齢だった。ことばの障壁もあるから、意思疎通をうまくやらないと、どうしてもトラブルが起こる。そして案の定トラブルは起こったようだ。そして妻の不倫がもとで決闘事件を起こす。
大森貝塚発見のプライオリティ(「第一発見者」)をめぐるモース、ナウマン
Posted by ブクログ
メアリー・アニング(1799-1847)の生涯。350ページ、圧巻だ。
舞台は南イングランドの海岸の町、太古の化石の宝庫、ライム・リージス。メアリーはここで生まれ、ひたすら化石の発掘を続け、ここで亡くなった。その生涯は、静穏・単調とはほど遠く、書名にもあるように「冒険」と言うにふさわしい。
化石発掘は生活のためだった。大型化石は嵐のあと崖に露出する。損傷を与えずにすぐ掘り出し(命がけだ)、洗浄を行ない、枠に固定し、スケッチし、学術的価値を見極め、コレクターや研究者と値段の交渉をする。(メアリーは貧しかったため学校に行けなかったが、これをするだけの知識や技術を習得していた。)
時代は、19世紀前
Posted by ブクログ
さながら冒険小説である。
化石を発掘していた知られざる女性メアリー・アニングを追いかける。少ない資料から謎が解かれていき、遥か昔のメアリー・アニングが「発掘」されてゆく。
ダーウィンの『進化論』の約200年も前のことと言うから、まだ天地創造が信じられていた頃。
イギリスの片田舎で多くの化石を発掘し、研究に多大に貢献しビジネスにもしていたメアリー・アニング。しかし階級社会にあって労働者階級に属し、しかも女性であった彼女のことは公的な記録には残されておらず、古生物学界でもあまり知られていなかったという。
その彼女に焦点をあて、彼女を追いかけていったこと自体が「発掘」であり、その筆致は、さながら冒