作品一覧 2022/08/25更新 カスティリオーネの庭 試し読み フォロー カニバリズム論 試し読み フォロー 西遊記 試し読み フォロー 『西遊記』XYZ このへんな小説の迷路をあるく 試し読み フォロー なぜ孫悟空のあたまには輪っかがあるのか? 試し読み フォロー 風水 ――中国哲学のランドスケープ 試し読み フォロー 1~6件目 / 6件<<<1・・・・・・・・・>>> 中野美代子の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 西遊記 2 中野美代子 玄奘がへっぽこで笑ってしまった。 悟空もイライラしてて、師弟関係がイメージと違う。 ここから、長い旅をしていくのかな。 Posted by ブクログ 西遊記 1 中野美代子 芥川龍之介の文章で、西遊記が一番面白い、という記述があり、へえーと思い読み始めました。 そして、とても面白くて、驚いています。 かわいい。孫悟空と仲間たち、かわいすぎる。 かっこいい〜、おしゃれ〜、大王すてきぃ!というノリです。いやほんと、訳が最高。 悟空の反省したときの、 「わかりましたー!」...続きを読むとか、反省しとらんやろ、とツッコミたい。笑。 全十巻駆け抜けたいと思います。 Posted by ブクログ 西遊記 10 中野美代子 おそらく實吉達郎『西遊記動物園』で知ったのだと思う。悟空が最後に会敵するのは月のウサギ。キネを武器に全裸で悟空と渡り合う。あぁ、絵心をくすぐられる! 評判のよい平岩弓枝『西遊記』をひもとく。着衣のようである。實吉先生は間違えているのか。やむなし、中野美代子完訳版(十)に手を出す。 ありました。...続きを読む「妖精はといいますと(中略)着ているものをパッと脱ぎ捨て(中略)杵のような短い棒を手にするなり(中略)悟空に打ちかかってきたのです」 しかし、このページ左側イラストの妖精は着衣である。おぉ、こうなれば何としても不肖の自分が赤い目・白い肌・全裸の妖精を描くしかあるまい。 なお、解説・補 四「構成について」には圧倒される。こと構成に関しては中国四大奇書の随一であろう。 Posted by ブクログ カニバリズム論 中野美代子 澁澤龍彦の序がまずよい。残虐や攻撃=動物性、友愛や連帯=人間性と一般的にイメージされてるが、むしろ逆なのでは?という定義。道具の発明は力の均衡を壊し、バランサーであった動物的本能が働かなくなり、同類殺害が生まれた。だから、カニバリズムは人間的な行為なのだという完璧な導入。 本文で好きなところの要約...続きを読む、引用 ・「思えば、肉欲の至高の表現は、愛する者を滅ぼし、これを食いつくすことにありはしないだろうか。性が形而下の目的として生殖すなわち有を一方の極におくならば、一方の極には、完全な無があるはずだ」 ・ジョルジュ・バタイユの「エロティシズムとは、死にまでいたる生の称揚である」。戦争もカニバリズムも人類が禁忌としながら避けられなかったエロティックな欲望。永遠に未知なものに対して渇望と想像力の交流が発生するエロスの原理。達成したい、しかし達成すれば終わり...... ・高価な珍奇な中国料理の価値は一元的であり、飢えに苦しむ人の誘惑の対象にはなりえない。食物として、こんなにも二元的な倒錯的な価値があるのは、人肉だけ。 ・西洋人は血を噴出するものとして捉えたが、古代中国人は体内を平和に巡るものと捉えた。だから残虐な処刑絵にも血は登場しない。つまり、血のイメージ化は一切なかったといえる。流れ出る血はもはや、その人のものではない。 ・サディズムの思想は、人と人が対等であるという前提によって成立する。 ・日本の武士道は死という幻想、虚構の目標に向かう無私の苦行であり、マゾヒズム。一方、中国の科挙試は富や美女という現実的な目標に向かう「有私」の苦痛。しかし、この「有私」の苦痛は体制に奉仕する目的を帯びると無私の自己修養へと転換する。「体制化されたマゾヒズム」と言ってよい。 Posted by ブクログ 西遊記 1 中野美代子 ドラマ版「西遊記」を見始めたのでその延長で読み始めました。低年齢向けのドラマと思いきや、原典にかなり忠実に作られていることに驚きました。 時折挟まる口語体の悟空の台詞に独特の可愛らしさを感じます。 やはり漢詩が多用されるのですが、これは中国語を覚えていたらその美しさをより堪能できるのだろうなあ…。 Posted by ブクログ 中野美代子のレビューをもっと見る