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「近代の終焉」後、長く混迷の時代が続いている。従来の思想史や哲学史では見逃されてきた「死者」と「霊性」という問題こそ、日本の思想で重要な役割を果たしている。19世紀以来展開された神智学の系譜にさかのぼり、仏教学の第一人者が「希望の原理」を探る。
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Posted by ブクログ
話題は多岐にわたるが、問題意識は一つ。 ポスト近代において、確かな道筋を描けるか?である。 そのために、神智学や神秘主義を参照しつつ、他者というものを掘り下げる。 ポスト近代の問題点は、覇権主義だ。 ルールさえ守れば、何をしても良いという発想だ。 根底に相対主義がある。 それでも、進む「べき」道...続きを読むはあるのか。 物事の深淵をのぞき込む醍醐味はあった。 各論の提言も面白い。 しかし、いつもの骨太さが無かったように思う。
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