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Posted by ブクログ 2022年06月08日
丸山真男が言う歴史を貫く唯一の古層などない。層の重なりがあり埋もれている古層を宗教史を通じ検討する。
近代における過去の発見は近代に都合の良い古層を作り出す作業であった。古代最大の文献は記紀である。記紀神話は仏教と無関係ではなく影響がある。
神仏習合は最も深い古層である。集合にはいくつかの形態がある...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年09月03日
日本宗教の歴史のイメージをとりあえずふんわりと抑えるという意味において、本書の持っている力というのは絶大だと思う。
無論、新書という形態をとっている以上、細かいところまでは言及されてはいないし別の見方もあるのだろう。
けれど、日本における「宗教」概念がどのように形成されてきたのか、そしてどのよう...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
ふーむ面白かった。
しかしあれですね。宗教ってわけわかんないですね。(いっちゃった!)
ただ、現世利益を求めるようになったっつーのは、少なくとも余裕がでてきたからなのかしらと思いました。
その欲求っていうのもまた、いいんだか悪いんだが…うそ寒い現代を作ったなあとおもいます。
実感があるからなのか、...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月11日
最初と最後が面白かった。丸山眞男の提唱した古層論にたいして、どのように捉えるべきなのか。古層とは、一環的なものじゃなくて、それ自体が歴史的に形成されてきたもの。
イザナミイザナギの時代の話から創価学会まで分かりやすく説明されてる。
鎌倉仏教とかキリシタンの話は眠かったけど、大学受験の内容を復習出来...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月30日
表層に現れず私たちに蓄積されているもの。これらを「古層」というキーワードに当てはめ、日本宗教史を解説。筆者の立場は、日本古来の「古層」は存在ぜず(解明されておらず)、歴史的に作られたものだとする。確かに、古事記や日本書紀が書かれたのは天武朝以降のことであり、それ以前の文字史料はないのだから、その通り...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月19日
神道だけでなくその他の日本で信仰されたり影響を与えた宗教の歴史をざっとさらっており、しかし新書の丁度読みやすい分量であった。末尾の現代宗教の言及から、日本人が宗教に耽溺していることを危険とし、少なくとも良くは思わないという風潮から現代日本人は曖昧な信仰心を抱き、それが俗に言う日本人の無宗教的思想の根...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年01月31日
古代から現代にいたるまでの日本における宗教の歴史をたどりつつ、著者自身の関心にもとづく考察をおこなっている本です。
著者は、丸山眞男の「古層」の概念に触れて、「古層」は歴史を通して一貫したものとして存在しているのではなく、むしろ歴史のなかでつくられてきたものと考えるべきなのではないかと主張します。...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月13日
正月は神社に初詣に行き、結婚式はキリスト教の教会で挙げ、盆に先祖の霊を迎え、クリスマスを祝い、葬儀は仏式で行う…、そんな無節操さを、しばしば批判的な論調で語られることが多い日本人。
私自身、まったくの無宗教・無信心で、いわゆる信仰というものに対する嗜好は皆無だが、日本に生まれ暮らす日本人の一人として...続きを読む
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