【感想・ネタバレ】死者と霊性の哲学 ポスト近代を生き抜く仏教と神智学の智慧のレビュー

あらすじ

「近代の終焉」後、長く混迷の時代が続いている。従来の思想史や哲学史では見逃されてきた「死者」と「霊性」という問題こそ、日本の思想で重要な役割を果たしている。19世紀以来展開された神智学の系譜にさかのぼり、仏教学の第一人者が「希望の原理」を探る。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

話題は多岐にわたるが、問題意識は一つ。
ポスト近代において、確かな道筋を描けるか?である。
そのために、神智学や神秘主義を参照しつつ、他者というものを掘り下げる。

ポスト近代の問題点は、覇権主義だ。
ルールさえ守れば、何をしても良いという発想だ。
根底に相対主義がある。

それでも、進む「べき」道はあるのか。

物事の深淵をのぞき込む醍醐味はあった。
各論の提言も面白い。
しかし、いつもの骨太さが無かったように思う。

0
2022年02月21日

「社会・政治」ランキング