今井登志喜の作品一覧
「今井登志喜」の「歴史学研究法」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「今井登志喜」の「歴史学研究法」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
本書は、1949年、東京大学協同組合出版部から刊行されたものだが、その元となったのは、1935年「岩波講座日本歴史」とのこと。古いと言えば古い本だが、簡潔、明瞭な文章で書かれていて、入門書としてとても読みやすかった。
特に本書で興味深かったのは、方法的作業の実例として、天文17年の武田信玄が小笠原長時を信州塩尻峠に撃破した戦いを取り上げ、各種史料から史実(事実)を確定するプロセスを、具体的に示していくところ。
著者の今井登志喜は長野県出身で、また郷土史『諏訪史』の編纂にも深く関わっていたことから、この塩尻峠の合戦を取り上げたらしい。
本書では、松沢裕作氏による詳細な解説が付されており