作品一覧

  • 欧人異聞
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本経済新聞文化欄で大好評だった連載を書籍化!西洋史家でヨーロッパをこよなく愛し、歴史の中を豊かに生きる著者が、修辞に富んだ文章で、代表的ヨーロッパ人の背景にある「歴史」に迫りながら、喜劇・悲劇・仕事・家族・人生観の数々を紹介。121人が織りなす教科書に載らない教養が、あなたにとってヨーロッパをもっと身近にする! 【著者紹介】 樺山紘一(かばやま こういち) 1941年、東京生まれ。1965年、東京大学文学部卒業。京都大学人文科学研究所助手、東京大学文学部助教授・教授を歴任。2001年以降、国立西洋美術館長、印刷博物館館長を経て、現在渋沢栄一記念財団理事長、学士会理事長。主な著作に『ゴシック世界の思想像』、『カタロニアへの眼』、『西洋学事始』、『ルネサンスと地中海』、『歴史の歴史』など
  • ヨーロッパの出現
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    1巻1,155円 (税込)
    森と石、都市と農村が展いた後発のヨーロッパ文明は、どのようにして世界史の領導者になったのか。戦争・飢餓・疫病、ルネサンス・宗教改革・大航海を経てきたその歴史に建設と改新、破壊と停滞のリズムを読み取り、文明を一つのシステムとして通観する。西洋史の泰斗による格好のヨーロッパ入門!
  • 世界遺産への道標 事例研究・芸術都市フィレンツェの経営政策
    値引きあり
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 ユネスコ世界遺産は、異文化・異文明相互理解のための格好の手引である。世界遺産を教材に地球益、人類益の共通善を学ぶ最良の入門書。特に、フィレンツェの事例を中心に世界遺産のあり方を考える。 【目次】 序 世界遺産とわれら 稲垣良典 目次構成について 松田義幸 第一部 世界遺産の背景 戦争と平和 いかに考えるか 第一章 被爆七〇年の夏に想う 松田義幸 心の中に平和の砦を築く 1 『文明の衝突』の投げかけた波紋 2 『世界憲法シカゴ草案』と『聖トマス・アクィナスと世界国家』 3 ハッチンス、アドラー、グレート・ブックス 4・5 日本のグレート・ブックス運動の受容過程 6 『ミルワード神父のシェイクスピア物語』開始 7 被爆七〇年、忘れ得ぬ人々 8 モーティマー・J・アドラー著『戦争と平和 いかに考えるか』 第二章 世界遺産のための教養講座 松田義幸 異文化・異文明の相互理解に向けて 1 今道友信先生の『実践美学原論』 2 アーウィン・パノフスキー先生の『ゴシック建築とスコラ学』 3 稲垣義典先生の『問題としての神』 4 渡部昇一先生の『言語と民族の起源について』 5 松浦晃一郎先生の『世界遺産』 6 樺山紘一先生の『ルネサンスの歴史案内』 7 田中英道先生の『ルネサンスの美術案内』 第二部 事例研究・芸術都市フィレンツェの経営政策 美の実践による「世界美化」運動モデル 第三章 フィレンツェ・ルネサンスの形成 世俗世界の現実を写しとった詩人ダンテ 講演1 ルネサンス思想の系譜 今道友信 講演2 ルネサンス時代の諸言語の饗宴 樺山紘一 講演3 ルネサンス美術の伝統と革新 田中英道 討論 永遠の芸術都市フィレンツェ 今道友信/樺山紘一/田中英道/司会・松田善幸 第四章 フィレンツェの芸術資本投資の理念と実際――美術修復の学際研究と先端技術の開発・蓄積 講演1 イタリア・ルネサンスの都市経営史 樺山紘一 講演2 芸術産業都市のモデル「フィレンツェ」 田中英道 講演3 芸術都市フィレンツェの経営政策 松田義幸 鼎談 芸術都市経営の諸相 樺山紘一/田中英道/松田義幸 第三部 ルネサンス世界遺産・心の旅 ヨーロッパ・ルネサンスの旅案内 第五章 ルネサンス研究の自分史―課題と展望 それぞれのルネサンス・ゼミ旅行 講演1 西洋中世史とルネサンスと私 樺山紘一 講演2 イタリア美術史とルネサンスと私 田中英道 講演3 グレート・ブックスとルネサンスと私 松田義幸 附論『柏の葉ルネサンス塾』報告―ダンテフォーラムに学ぶ街づくり 徳山郁夫 第六章 ロゲンドルフ先生の『和魂・洋魂』 文献案内 松田善幸 上智大学クルトゥール・ハイム・サロンの時代 あとがき 松田善幸 今道 友信 1922~2012年。美学者、中世哲学研究者。東京大学名誉教授。東京大学文学部哲学科卒業。文学博士。「エコエティカ」(生命倫理による人間学・倫理学)を提唱。 著書に、『美の位相と藝術』『解釈の位置と方位』『同一性の自己塑性』『愛について』『美について』『アリストテレス』『東洋の美学』『東西の哲学』『断章空気への手紙』『現代の思想』『新しい知性と徳を求めて』『西洋哲学史』『存在と価値 現代哲学の課題』『詩と展景『エコエティカ』『自然哲学序説』『知の光を求めて 一哲学者の歩んだ道』『ダンテ「神曲」講義』『超越への指標』『中世の哲学』 『今道友信わが哲学を語る―今、私達は何をなすべきか』『美について考えるために』などがある。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 《英雄》の世紀 ベートーヴェンと近代の創成者たち
    4.3
    1巻990円 (税込)
    ベートーヴェンはナポレオン戴冠の知らせを聞いて作曲中の第三シンフォニーの楽譜を床にたたきつけたといいます。「ボナパルト」なるタイトルを持つはずだったこの交響曲は標題をあらため、英雄交響曲《シンフォニア・エロイカ》として発表されました。ナポレオンに落胆したものの、革命の時代に終止符をうつ「英雄」を待望していたのです。 ドイツ人作曲家ルートヴィヒ・ファン・ベートーヴェン(1770-1827年)の生きた18世紀から19世紀にかけてのヨーロッパは、革命の進行する激動の世紀でした。この時代の人々にとって、自前の代表者をもちえないドイツですら、「英雄」とは実在する観念でした。どのようにして英雄像はリアリティを持ったのでしょうか。 馬上のナポレオンを目撃したヘーゲル。皇帝となったナポレオンに謁見したゲーテ。 ナポレオンという「英雄」は幻想にすぎなかったのか。ベートーヴェンの生涯をたどりつつ同時代の偉人たちをとおして、「英雄の世紀」を臨場感あふれる筆致で描きます。 西洋史の泰斗が達意の文章でおくる近代創成のロマン!! 【本書の内容】 はじめに 第一章 英雄(エロイカ)の世紀 第二章 啓蒙の賢人から普遍の天才へ 第三章 啓蒙都市民の誕生 第四章 ヨーロッパ国際関係のなかのドイツ 第五章 ナポレオン革命 第六章 ナポレオン・ショック 第七章 市民と英雄 第八章 古典主義からロマン主義へ 第九章 静穏の一八二〇年代 主要参考文献 学術文庫版あとがき 関係年表
  • 世界史への扉
    3.0
    1巻880円 (税込)
    疫病が世界を一体化した。鎖国は一七世紀の世界的流行だった。歴史上には各地にいくつもの<ルネサンス>があった――。モノとヒトの組み合わせから世界史の同時性を探り、歴史学の内外で唱えられる新視角を紹介・検証する小論集。西欧の歴史を普遍のモデルとせず、多様性と日常性に着目しながら、現代の激動を解読する「歴史への感受性」を磨く。(講談社学術文庫)
  • ルネサンスの演出家 ヴァザーリ
    -
    1巻3,520円 (税込)
    生誕500年記念出版。本書は『列伝』の作者ヴァザーリの建築家、都市設計家、庭園設計家、祝祭演出家としての多方面での活躍を捉えることによって、彼の真の姿を伝えるものである。

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  • カタロニアへの眼 歴史・社会・文化
    -
    1巻2,530円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 西洋の辺境、文明の十字路カタロニアはいかに内戦を闘い、なぜピカソら美の巨人を輩出したか。カタロニア語を習い、バルセロナに住んで調査研究した歴史家によるカタロニア文明論。

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  • 現代歴史学の名著
    -
    1巻792円 (税込)
    津田左右吉『文学に現はれたる我が国民思想の研究』、ホイジンガ『中世の秋』、ピレンヌ『ヨーロッパ世界の誕生』、ブロック『封建社会』、ルフェーヴル『一七八九年』、大塚久雄『近代欧州経済史序説』、石母田正『中世的世界の形成』、コリングウッド『歴史の観念』、ブローデル『フェリペ二世時代の地中海と地中海世界』、カー『ボリシェヴィキ革命』、エリクソン『青年ルター』、ホブズボーム『反抗の原初形態』、テイラー『第二次世界大戦の起源』、フーコー『言葉と物』ほか

ユーザーレビュー

  • 《英雄》の世紀 ベートーヴェンと近代の創成者たち

    Posted by ブクログ

    神聖ローマ帝国三十年戦争は新旧キリスト教の覇権争いであったが、散発的戦闘が長期化し、なんら実りなく講和に至った。帝国の権威は大いに失墜し、代わりにオーストリアが台頭した。フリードリヒ大王の下国力を増やしたプロイセンは、オーストリアと王位継承戦と七年戦争を戦った。
    仏革命後、18世紀後半からのヨーロッパは英雄の時代である。古い貴族の支配を打ち壊し、個人の才覚で市民を解放する英雄である。その時代の目撃者、ゲーテ、ベートーベン、ヘーゲルもまた、個人の人格の発露を全面に押し出す創作を行なった。
    天才とは衆愚には思いも付かない価値を初めに発見するものである。ナポレオンは軍事的天才であった。
    皇帝即位後、

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    2022年03月27日
  • 《英雄》の世紀 ベートーヴェンと近代の創成者たち

    Posted by ブクログ

    本書「英雄の世紀」と言う時の、英雄とは誰のことか?
    副題に「ベートーヴェンと近代の創世者」とあるように、ベートーヴェンがその一人であることは間違いない。
    表紙には、ベートーヴェンと並んで、ナポレオン•ボナパルト、ヘーゲル、ゲーテの肖像が掲げられている。
    「英雄たち」とは、彼らのことに間違いない。
    彼らは同時代人であり、この英雄たちが近代を生み出していったと言うのが、著者の見立てだ。
    とは言え、本書は講談社の『ベートーヴェン全集』に連載されたものだ。
    だから、英雄の中でもベートーヴェンを中心に激動の時代を描いた「ベートーヴェンとその時代」と言っても間違いではない。
    激動の時代を、ベートーヴェンを

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    2025年03月16日
  • 《英雄》の世紀 ベートーヴェンと近代の創成者たち

    Posted by ブクログ

    楽しく、高揚した気分で読めるような、大げさともとれる表現のつながりが、ベートーヴェンのシンフォニーにような効果をあげる・・・ことをねらった本だと思う。フランス革命から19世紀にいたる、ヨーロッパの歴史を堪能できる。

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    2021年05月13日
  • 世界史への扉

    Posted by ブクログ

    世界史のさまざまな場面を
    随筆の形式でつながりなく点描して
    改めてつながりを点検するような作品
    折に触れて確認し返して
    立ち位置地点を確かめる一冊

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    2018年11月13日
  • 世界史への扉

    Posted by ブクログ

    世界史上のさまざまなテーマについて、1項目につき約4ページほどの分量で、コンパクトに論じた文章が収録されています。世界史の全体を俯瞰して統一的な見方を示すのではなく、多様なトピックをそれにふさわしい仕方で取り扱う手法がよく示されています。

    アナール派以降の歴史学は、実証的に細かいトピックを取り上げるばかりで、歴史の全体像を描き出そうとする志向に乏しく、ずぶの素人としてはどうにもとっつきにくい印象があるのですが、本書にも同じようなことを感じてしまいました。

    かといって文明史のような大掛かりな話が展開されている本を読むと、どうにもうさんくさく感じてしまいますし、まだ歴史との付き合い方がうまくつ

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    2015年04月22日

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