物語 オランダの歴史 大航海時代から「寛容」国家の現代まで

物語 オランダの歴史 大航海時代から「寛容」国家の現代まで

990円 (税込)

4pt

4.2

16世紀、スペイン王権との戦いから「低地諸州」(ネーデルランデン)北部のオランダは独立する。商機を求めてアジアや新大陸へ進出。いわゆる大航海時代に新教徒中心の共和国は、世界でも最有力の国家となった。
だが、四次にわたる英蘭戦争、フランス革命の余波により没落し、併合の憂き目に遭う。ナポレオン失脚後は王国として復活し、自由主義的な改革を実践していく。
20世紀以降は、寛容を貴ぶ先進国として異彩を放つ偉大な「小国」となった。
本書は、大航海時代から現代まで、人物を中心に政治、経済、絵画、日本との交流などを描く。

目 次

第1章 反スペインと低地諸州の結集―16世紀後半
第2章 共和国の黄金時代―17世紀
第3章 英仏との戦争、国制の変転―17世紀後半~19世紀初頭
第4章 オランダ人の海外進出と日本
第5章 ナポレオン失脚後の王国成立―19世紀前半
第6章 母と娘、二つの世界大戦―19世紀後半~1945年
第7章 オランダ再生へ―1945年~21世紀

以上

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物語 オランダの歴史 大航海時代から「寛容」国家の現代まで のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年04月14日

    17〜18世紀前半までの勢いが予想以上にすごいものだった。今のオランダは小国というイメージだが、この時代においては軍事的にも経済的にも世界の覇権を握っていた。

    現代においてもオランダについても興味深い点がいくつか挙げられている。戦後オランダは寛容な国として移民受け入れに積極的だった。しかし近年では...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年11月26日

    いやぁ~真面目な著者ですねぇ。
    新書というスタイルは専門家が学術書から離れ、一般人を対象にするのだから、少しズッコケて書くのは暗黙のルール。
    この著者もできるだけそうするよう努めているのだが、真面目な本質は変えられない。
    実に本格的なオランダの歴史書になっている。
    日本人がこれだけ他国の歴史に詳しい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月21日

    16世紀からのオランダの歴史をまとめた1冊。中公新書の歴史シリーズは3冊目だが、かなり面白く読めた。各国史を読んでいくと他国との違いや国民性までわかってとても興味深い。
    オランダ史から私が得た印象は「狡賢い」である。正義であるようで、一方植民地では残忍な統治を行なったり、かと思えばしなやかに問題を解...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2017年10月04日

    ハプスブルク家のスペイン王権は、その狂気をも感じる対応で異端を取り締まりました。スペイン軍に脅威を感じたオランダのウィレムは、フランスを主としたヨーロッパの新しい思想(宗派)もあり、このような強硬路線に対する中で独立という道へとたどり着きます。この独立からナポレオンやナチスドイツの占領を経て、独自の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年07月14日

    中公新書の物語歴史シリーズの一冊。寛容の国と言われるオランダのスペインからの独立から現代までをまとめた一冊。ちょうど宗教改革期に独立戦争があり、各宗派が妥協しながら国を作り、かつ新教派が主導権をとったために宗教の自由を重んじるのが立脚点にあった。とはいえあくまで白人キリスト教の枠組みのなかでの自由で...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2020年10月29日

    かなり長い間読んでました。他のレビューにもあるように、ちょっと難しいかもしれません。学術書のような文体だと感じました。恐らくオランダ人ですらここまで知っていないのでは?という具合に詳しく中世から2017年までのオランダを説明しています。
    政治にあまり興味ないので、オランダという国の成り立ちと、東イン...続きを読む

    0

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