小説の検索結果

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  • 五雑組 1
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    1~6巻2,860~3,080円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 中国の森羅万象を軽妙な筆致でつづる明代の随筆集。「五雑組」とは5色の組みひもの意。天・地・人・物・事の5部からなり,古今の文献や著者の豊富な見聞をもとに透徹した観察眼で記述する。第1巻には,天文・気象などの天部を収める。

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  • 古代中国研究
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 著者は草創期の京都シノロジーを代表する中国思想史家で,河上肇の終生の友でもあった。旧中国の社会と精神文化の本質を,精緻にしかも雄勁な筆致で解きあかした不滅の名著の復刊。

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  • 古典インドの言語哲学 1
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    1~2巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 サンスクリット文法学の不朽の古典の翻訳。「文は全体であり,世界であり,ブラフマン(真理)である」。文と単語,言葉と現象の有機的な関係に踏みこみ,言葉のもつ根源的な力にせまる。第1巻は,「ブラフマンの巻」全25章。

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  • 小シーボルト蝦夷見聞記
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 1878年(明治11),シーボルトの次男ハインリッヒは北海道に調査旅行を敢行した。当時のアイヌの生活と和人による開拓のようすをいきいきと伝える貴重な調査報告「蝦夷島におけるアイヌの民族学的研究」。本邦初訳。

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  • 続日本紀 1
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    1~4巻2,860~3,300円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 『日本書紀』につづく勅撰史書。文武元年(697)から延暦10年(791)のほぼ100年間,律令の整備,平城遷都から長岡京,平安遷都にいたる“万葉人の時代”の躍動と苦悩を伝える記録。第1巻は,巻一から巻十,文武元年から天平2年(730)まで。

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  • シリア縦断紀行 1
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 アラビアのロレンスの女性版ともいわれる著者が,1905年,複雑な政治状況下にあったシリア地域を訪れ,人びとの生活習慣や心情,各地の古代遺跡のようすをつづった旅の記録。第1巻は,エルサレムからドルーズ山地をへて,ダマスクスにいたるまで。解説を付す。

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  • 清嘉録
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 「天上に天堂あり,地下に蘇杭あり」。杭州とともにうたわれた蘇州は,江南の繁都として知られる。この地の歳時行事をとおして四季の生活を活写した本書は,中国の歳時記を代表する一編。

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  • 聖フランシスコ・ザビエル全書簡 1
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 イエズス会を創立し,日本を訪れた初のヨーロッパ知識人ザビエルがのこした書簡は,16世紀半ばのアジアの姿を生々しく伝える。シュールハンマー編の定本から137通を全訳。第1巻は,イエズス会創立前夜から,インド渡航,さらにマラッカへ向かうまで。

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  • 大諸礼集 1
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    1~2巻2,860~3,080円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 小笠原流といえば堅苦しい作法ずくめと思われがちだが,本来は武士がこころえるべき立居振舞いの指針であった。室町末期に成立した各礼法書には,相手を思いやる心と行動の合理性が語られる。第1巻は,第1巻から第13巻まで。

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  • 中国陶瓷見聞録
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 中国窯業の中心地景徳鎮で,陶磁器が製作される過程をつぶさに見聞・研究したダントルコール。その実状を詳しく説明した報告書に,小林太市郎が諸書を参照しつつ詳細な注を加えた古典的名著。

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  • 朝鮮事情
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 開国以前の朝鮮社会のありさまを,克明に本部に伝えるパリ外邦伝教会の宣教師たち。アジア各地を任地とした著者は,おもに19世紀半ばの現地からの報告をもとに,1874年,『朝鮮教会史』をまとめた。本書は,朝鮮ガイドともいうべきその序論部分の全訳。

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  • 塵壺
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 若き日の河井継之助が,備中松山から四国・九州に遊び,長崎などを探訪した旅行記。後年のめざましい藩政改革がこの見聞に多くを拠っていることを思えば,興味はますますつきない。

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  • 南嶋探験 1
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    1~2巻2,860~3,190円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 置県後15年目の明治26年,奈良原知事治下の沖縄諸島を踏破した著者は,産業・運輸・開発の実態をはじめ,風俗や旧慣,県民生活を観察調査して報告,政府に実情に即した南島行政を進言した。第1巻は,沖縄本島,宮古,石垣,西表,与那国の各島。解題を付す。

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  • 室町殿物語 1
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    1~2巻2,860~3,080円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 「室町殿」とは足利将軍邸のこと。義晴,義輝,義昭の3人の将軍と信長・秀吉の時代,裏切り,夜討ちに明け暮れ,喧嘩,誘拐,強盗が跡を絶たない動乱期の世相を,史実と虚構が渾然となった挿話によって活写する。第1巻は,巻一から巻六まで。

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  • 和漢三才図会 1
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    1~18巻2,860~3,520円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 江戸中期,大坂の医師寺島良安が中国・明の王圻(おうき)の『三才図会』にならって編んだ,わが国初の図入り百科事典の口語訳。天文,地理から動植物,人事まで,類書を博引傍証して解説する。第1巻は,巻一から巻六まで,天部・天文・天象類・時候類・暦占類など。

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  • 中国思想のフランス西漸 1
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    1~2巻2,860~2,970円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 明・清時代の耶蘇会宣教師たちは,東洋の神秘を次々にヨーロッパに紹介した。孔子教をはじめとする中国思想が,百科全書派に強い影響を与えた過程を克明に追究し,シナ学の源を探る名著の覆刻。第1巻は,フランス耶蘇会士の清朝での活動と,彼らが自国にもたらした中国思想をあつかう,第1・2●を収録。巻末に島田謹二の解説を付す。

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  • をなり神の島 1
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    1~2巻2,860~3,190円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 柳田国男とともに沖縄研究の師祖と仰がれる著者が,多年にわたる研究成果を集大成した古典的著作。沖縄を知ろうとするものにとって,逸することのできない文献である。原本は正続分冊で刊行されたが,第1巻はその正編,全2冊17編中14編を収める。

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  • 洋楽事始
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 日本に西洋音楽を移入する仕事は,小学唱歌の制作・普及から始められ,やがて国歌“君が代”の制定がめざされた。本書はその間の経緯をまとめた基礎資料。巻末に楽譜つき「小学唱歌集」を付載。

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  • 本朝食鑑 1
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    1~5巻2,860~3,300円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 昔の人は,どんなものをどのように食べていたのか? 江戸初期の本草学者が,各地に取材した見聞にもとづき,そのふかい学識を集大成した古典。その難解な漢文を初めて完訳。第1巻は,水火土部,稲・麦・豆などの穀部之一,味噌・酒など穀部之二,葱,紫蘇,茄子,茸,●根などの菜部。

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  • ペルシア逸話集
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 『カーブースの書』は,セルジューク朝時代の一小王朝の君主が愛息のために記した規律万般にわたる道徳書。『四つの講話』は,書記・詩人・占星術師・医師に関する逸話を豊富に集めたもの。逸話からみるペルシアの社会。

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  • ベニョフスキー航海記
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 18世紀の中頃,ロシアの流刑地を脱走したベニョフスキーは船で極東からフランスへ向かう途中,日本に対するロシアの野望を警告した書簡を長崎のオランダ商館に送った。本書は,彼の『回想・旅行記』から日本を中心とした部分を訳出したもの。

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  • 北京の伝説
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 塔・鐘楼・橋など歴史的な名建築を中心に,名所古跡にまつわる伝説39編を収める。著者金受申は生粋の北京っ子。鳥瞰図のほか多数の地図・図版をそえて,古跡案内の書となるよう編集した。

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  • 日本中世史
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 平安時代から鎌倉幕府の開設まで,流麗闊達な筆致で描かれた日本人の姿は,あたかも一幅の絵巻物を彷彿とさせる。表題作のほかに,「日本中世史続●」「貢院の春」など論文・随筆10編。詩的散文で書かれた名著。

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  • 中国の伝統と革命 1
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    1~2巻2,860~3,080円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 東洋法史学の緻密な研究から中国史の分野に分け入り,つねに新鮮な感覚で問題を提起し,学界の第一線に立ちつづけた仁井田陞。生前刊行の著書および遺稿集に収録されていない重要論稿を集める。第1巻は,法史学方法論,中国婚姻法に関する7編を収める。

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  • 白凡逸志
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 心の良い人になることを志し,朝鮮民族の独立に捧げた70年の生涯。「白凡」は号。金九の目に映じた両班(ヤンパン)と常奴(サンノム),東学と活貧党,殉国の青年,そして倭奴(ウエノム)=日本。彼の自伝は,朝鮮民衆の歴史そのものである。第9回〈日本翻訳出版文化賞〉受賞。

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  • 十二支考 1
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    1~3巻2,860~3,080円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 柳田国男とともに草創期の日本民俗学を先導した“巨人”南方熊楠。十二支の動物をめぐって,東洋から欧米にわたる古今の典籍を駆使し,鋭い自然観察と自由闊達な文体でつづった空前絶後の博物誌。各巻に解説を付す。第1巻は,寅(虎),卯(兎),辰(龍),巳(蛇)に関する4編。

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  • 屍鬼二十五話
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 屍鬼とは死骸に憑いて死者を活動させる鬼神のこと。その屍鬼が知勇兼備の王に次々と奇想天外な物語をして難問解決をせまる。11世紀インドの詩人の手になる伝奇集で,諸外国の説話文学に大きな影響を与えた。

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  • 江南春
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 すぐれた文学史家・美術史家である青木正児博士の中国旅行記「江南春」と,卓抜な洞察力をもって描かれた随筆集。他に中国のわらべうたの口語訳「支●童謡集」を含む。

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  • 訓蒙画解集・無言道人筆記
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    1巻2,860円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 特異な啓蒙思想家でもあった画家司馬江漢が,晩年に執筆した2冊の寓話随筆集。題材は中国の古典から『伊曾保物語』にまでおよぶ。とくに『訓蒙画解集』は,未紹介の自筆本によって百余点の挿図を影印覆刻した。

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  • 騎馬民族史 1
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    1~3巻2,860~3,520円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 古くから中央アジア乾燥地帯に活躍した遊牧騎馬民族。草原と砂漠を背景にくりひろげられた戦いの絵巻を,中国の史書によって鳥瞰するこころみ。斯界第一線の研究者を動員した訳業。第1巻は,匈奴,烏桓・鮮卑,蠕蠕・●●,高車,室韋・契丹・奚,勿吉・靺鞨をとりあげる。巻末に田村による解説を付す。

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  • 甲子夜話 1
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    1~6巻2,860~3,410円 (税込)
    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 著者は肥前平戸の藩主で,趣味人としても知られる。上は将軍大名の逸話から,下は狐狸妖怪の奇聞まで,ありとあらゆる話柄を記した江戸時代随筆集の白眉。表題は,文政4年(1821),静山62歳の11月甲子の夜に起筆されたことにちなむ。第1巻は,巻一から巻十九まで。

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  • 黄色い葉の精霊
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 著者はオーストリアの民族学者。本書は,「黄色い葉の精霊」とよばれる不思議なピー・トング・ルアング族の生活を中心に,インドシナの山岳民族を生き生きと紹介した著者の代表作。

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  • 花壇地錦抄・草花絵前集
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 元禄期に江戸の園芸家伊藤伊兵衛が出版した『花壇地錦抄』は,総合的園芸の実際書として古典園芸書中の白眉。『草花絵前集』は,実際の栽培家が写実的に描いた120種の草花の板刻で,それぞれの特徴がよくとらえられている。

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  • オルドス口碑集
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    ※本シリーズに使用している原版データは時間が経過している作品が多いため、一部不鮮明な箇所がある可能性がございます。ご了承下さい。 かつて雄叫びをあげて平原を疾駆し,「猛き鷹の翼となりて山のごとき包(ゲル)を守るオルドス万戸」と歌われたチンギス帝(ハーン)の末裔たちが語り継いできた伝説と歌謡。

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  • 源威集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ら足利氏にいたる「源氏の威」の系譜。南北朝期の末に,足利政権成立の正当性を主張するために著された。従来,歴史学では顧みられることの少なかった軍記物を,注釈によって虚実を見きわめつつ読みなおす。
  • 日本お伽集 1
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本固有のお伽噺を今のうちに完全に整理してこれを永久に後世に伝えよう」という抱負のもとに,鴎外森林太郎,松村武雄,鈴木三重吉らが,日本の昔話を集成した児童文学の名作集。日本神話,日本伝説,日本童話各上下巻を集成。第1巻は,そのうち神話全編と伝説6編。瀬田貞二の解説を付す。
  • 明史選挙志1
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    1~2巻2,871~3,762円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 選挙とは、しかるべき人材を選び出し挙げ用いること。中国では約1300年間、科挙制度が官僚の登用・選抜をになった。本書はその完成形を記した明代の正史に徹底した訳注をほどこす。
  • 漢文研究法
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 内藤湖南と並ぶ京大東洋学の創始者、狩野直喜が約百年前におこなった一般向け講義。文学・史学・哲学・地理等を総合する中国学入門。
  • 中国の食譜
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    1巻2,871円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 山海の珍味をつかって料理の世界に君臨する中華料理。熊掌や駱駝,鵞鳥,鼈(すっぽん)などの食材,餃子や麺類,燻製などの調理法を詳述する。食文化の精華,中華料理の究極のレシピここに登場!
  • 南方熊楠文集 1
    -
    1~2巻2,871円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 草創期の日本民俗学の先達,南方熊楠の英文をふくめた論考ほか,随筆,書簡文の代表的なものを精選した。『十二支考』(215-)とあわせて,南方の広範な業績のエッセンスを知ることができる。第1巻は,「履歴書」「南方二書」のほか,大正3年までの作品。
  • 江戸参府随行記
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 スウェーデン人医師・植物学者による1775年(安永4)から翌年にかけての日本紀行。先のケンペル,後のシーボルトとならび,鎖国下日本を世界的視野で見聞した貴重な記録。スウェーデン語原典からの初訳。
  • クレムリンの魔術師
    5.0
    「プーチンの演出家」が語るリアルポリティーク小説 「クレムリンの魔術師」として知られたヴァディム・バラノフは、ロシアの皇帝の黒幕になる前はTVのリアリティ番組のプロデューサーだったという。 〈私〉はある夜、SNSで知り合った人物からモスクワ郊外の邸宅に招かれ、その祖父の代からの「ロシアの権力の歴史」を知る。ヴァディム・バラノフには舞台芸術アカデミーで演劇を学んだ青春時代、ヒッピーの両親をもつクセニアという名の美しい恋人がいたという。 ロシアのプロパガンダ戦略やウクライナとの戦争において、彼はどんな役割を担ってきたのか? 「プーチンの演出家」の告白を元に伏魔殿クレムリンの舞台裏が明かされてゆく──。 主人公バラノフのモデルは、ロシア副首相、大統領府副長官、補佐官を歴任した、ウラジスラフ・スルコフ。エリツィン、クリントン、メルケル……実在の政治家たちも実名で登場し、ソチ冬季オリンピック開会式で赤軍合唱団にダフト・パンクを歌わせた史実なども挿話され、プーチンの権力掌握術や、ロシアの国民感情が語られてゆく。愛と権力をめぐる迫真のリアルポリティーク小説。 小泉悠さん推薦! アカデミー・フランセーズ賞受賞作品。
  • 移民たち:四つの長い物語
    4.0
    異郷に暮らし、過去の記憶に苛まれる4人の男たちの生と死。みずから故郷を去ったにせよ、歴史の暴力によって故郷を奪われたにせよ、移住の地に一見とけ込んで生活しているかに見える移民たちは、30年、40年、あるいは70年の長い期間をおいて、突然のようにみずから破滅の道をたどる……。語り手の〈私〉は、遺されたわずかの品々をよすがに、それら流謫の身となった人々の生涯をたどりなおす。〈私〉もまた、異郷に身をおいて久しい人だ。個人の名前を冠し、手記を引用し、写真を配した各篇はドキュメンタリーといった体裁をなしているが、どこまでが実で、どこまでが虚なのか、判然としない。 本書は、ゼーバルトが生涯に4つだけ書いた散文作品の2作目にあたる。英語版がスーザン・ソンタグの称讃を得て、各国語に翻訳され、ドイツではベルリン文学賞とボブロフスキー・メダル、ノルト文学賞を受賞した。 堀江敏幸氏による巻末の解説「蝶のように舞うぺシミスム」から引用する。「作家の極端なぺシミスムが読者にかけがえのない幸福をもたらすとは、いったいどういうことなのか? ゼーバルトの小説を読むたびに、私はそう自問せざるをえなくなる」。
  • アガサ・クリスティー完全攻略
    4.4
    1巻2,871円 (税込)
    作品の魅力、そして作品を語ることの魅力を余すところなく伝える、英国ミステリの女王、アガサ・クリスティー全99作品評論集。読もう読もうとずっと思っていたのである。アガサ・クリスティーのことだ。 ミステリ評論家を名乗り、ミステリについて語ることでお金まで頂戴し、数千冊のミステリを読んできたというのに、クリスティーの作品をわずか七作品しか読んだことがなかったのである。――「はじめに」より抜粋
  • 【合本版】博多豚骨ラーメンズ 全9巻
    値引きあり
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    福岡は一見平和な町だが、裏では犯罪が蔓延っている。今や殺し屋業の激戦区で、殺し屋専門の殺し屋がいるという都市伝説まであった。福岡市長のお抱え殺し屋、崖っぷちの新人社員、博多を愛する私立探偵、天才ハッカーの情報屋、美しすぎる復讐屋、闇組織に囚われた殺し屋。そんなアクの強い彼らが巻き込まれ、縺れ合い紡がれていく市長選。その背後に潜む政治的な対立と黒い陰謀が蠢く事件の真相とは──。そして悪行が過ぎた時、『殺し屋殺し』は現れる──。裏稼業の男たちが躍りまくる、大人気痛快群像劇シリーズの合本版。 ※本電子書籍は、『博多豚骨ラーメンズ』シリーズの全9巻を1冊にまとめた合本版です。
  • 【電子復刻】代表的人間像
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人間である限り可能性としては誰でもがすべて偉人なのだと説く本巻は、人間に宿る魂の現れ方をそれぞれに代表する六人の偉人により論じている。 [電子書籍版]には、[デジタル・オンデマンド版]に含まれる「月報」は含まれていません。
  • ミック・エイヴォリーのアンダーパンツ
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    1巻2,904円 (税込)
    『最高の任務』で第162回芥川賞候補となった現代文学の新星、乗代雄介がデビュー前から15年以上にわたって書き継いできたブログを著者自選・全面改稿のうえ書籍化。  総数約600編に及ぶ掌編創作群より67編を精選した『創作』、先人たちの言葉を供に、芸術と文学をめぐる思索の旅路を行く長編エッセイ『ワインディング・ノート』に書き下ろし小説『虫麻呂雑記』(140枚)を併録。

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  • 田舎のモーツァルト 詩集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。 本書は、詩集である。 田舎のモーツァルト 中学の音楽室でピアノが鳴っている。 生徒たちは、男も女も 両手を膝に、目をすえて、 きらめくような、流れるような、 音の造形に聴き入っている そとは秋晴れの安曇平、 青い常念と黄ばんだアカシア。 自然にも形成と傾聴のあるこの田舎で、 新任の若い女の先生が孜々として、 モーツァルトのみごとなロンドを弾いている。 【目次より】 冬の雅歌 不在 妻に ハインリッヒ・シュッツ 秋 霧と風の高原で 岩を研ぐ 春の葡萄山 モーツァルトの午後 出合い 歳月 田舎のモーツァルト ひとりの山 七月の地誌 回顧 車窓のフーガ 高処の春 あかがり 復活祭の高原 山中取材 野の仏 蝉 或る石に刻むとて 湖畔の朝 鴨 和田峠 馬籠峠 上越線にて 受胎告知 春興 桃咲く春 高地牧場 故園の歌 十年後 朝の門前で 草津白根 予感 飼育場風景 後記 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • その空の下で 尾崎喜八詩集
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 詩人、随筆家、翻訳家、また、クラシック音楽への造詣も深い著者は、山や自然を描いた詩や散文の秀品を多く残した。 本書は、詩集である。 その空の下で (妻に代わりて) 安達太良山もここから先は足で登るか、 ガラガラ廻っている味気あじきないあのリフトで 吊り上げられて行くかするよりほかはない。 山麓をいろどる落葉松からまつの新緑、遠い郭公、 峰の高みに真白な残雪の帯、 そして頭の上は、見よ、この空だ。 おばさまが言ったという「智恵子のほんとの空」、 東京ならぬみちのくの空が、 「あどけない話」どころか真底女人の 思い入ったまじめさで、少し悲しく、 深く青々とひろがっている。 私はこの空を今は亡い人のその昔の郷愁と 同じ思いでしみじみと見上げる。 足もとには猩々袴か燕オモトか つやつや光る強い緑の芽がぎっしり。 これもあのかたの故郷の山の草だと思えば、 踏むどころか、記念に一株掘るどころか、 気をつけて、丁寧に、 跨いで、 行く。 【目次より】 されど同じ安息日の夕暮れに アイヒェンドルフ再読 よみがえる春の歌 音楽会で シューマンと草取り 一つのイメージ ほほえましいたより 復活祭 晩年のベルリオーズ 上高地にて 森林限界 詩人と笛 その一、その二 夏行 恢復期の朝 鎌倉初秋 明月谷 岩雲雀の歌 古い山の地図を前にして 雲表の十月 霧ガ峯の春 カエデの勉強 続けかしの歌 鈴 ヴィヴァルディ 『諸国の人々』 勉学篇 バッハの『復活祭オラトリオ』から 二つの現実 讃称 エリュアール 浄土平 その空の下で 春愁 命あって 黄道光 トンボの谷 詩「無常」の作者に 過去と現在 安らぎと広がりの中で 沈みゆく星に寄せて 後記 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
  • 天皇機関説タイフーン
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    1巻2,926円 (税込)
    言論はいかに弾圧され、口を封じられるのか。どうやって人々は生き延びるのか。 台風の如く、人々を翻弄し、敗戦に至る日本の行く末を決定した天皇機関説事件。 「昭和百年」に「合法無血のクーデター」の真相に迫る。 評伝『江藤淳は甦える』の著者による、天皇と憲法をめぐる人間ドラマ! 宮沢俊義は蓑田たちから次のターゲットとされていた。昭和十年には危うい位置に座っていたのである。美濃部の後を継いだ憲法学の少壮教授は、いかに巧みにサバイバルしたか。それは当人には棘となり、良心は痛み続け、戦後にまで尾を曳く。美濃部とは違う宮沢の「小さい」ありよう。それを他人事として批判するだけではすまされない。大なり小なりあの「小さい」ありようは当時の人々に内在していた。当時に限定することなく、いまの我々、いや私にもそれがあることを認めざるを得ない。史料を注意深く読んでいくと、その「小さい」ありようは、東京帝大出の官僚にも、政治家にも、それどころか、首相で海軍大将の岡田啓介にも、はるか上の「最後の元老」西園寺公望にも、雲の上の昭和天皇にも分有されていたのではないかとも思えてきた。けっして他人事ではないのだ。(あとがきより)
  • 「孤狼の血」シリーズ【全4冊合本版】
    4.0
    昭和63年、広島。所轄署の捜査二課に配属された新人の日岡は、ヤクザとの癒着を噂される刑事・大上のもとで、暴力団系列の金融会社社員が失踪した事件の捜査を担当することになった。飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上のやり方に戸惑いながらも、日岡は仁義なき極道の男たちに挑んでいく。やがて失踪事件をきっかけに暴力団同士の抗争が勃発。衝突を食い止めるため、大上が思いも寄らない大胆な秘策を打ち出すが……。正義とは何か、信じられるのは誰か。日岡は本当の試練に立ち向かっていく――。日本推理作家協会賞受賞、映画化され大ヒットした著者代表作にして不滅の警察小説! ※本作品は『孤狼の血』シリーズ全4巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。
  • トヨタの子
    4.1
    1巻2,926円 (税込)
    日本企業最大の利益を誇るトヨタ自動車。その創業者&ボンボン御曹司(?)の夢と苦難を綴った「奇想天外」経済小説! 第1号市販車は故障で立ち往生続出。 喜一郎は公職追放で会社解体?  労働争議と苦汁の社長辞任。 “タイムリープ”神社で滝行する章男? 「恥を知れ」と罵られながら臨む、米議会公聴会。 最新鋭水素自動車MIRAI遭難事故? 想像も出来なかった涙の再会…… 豊田家御曹司・章男少年は曾祖父・佐吉の顕彰祭へ家族と来ていた。いたずら坊主の章男は裏山から転び落ちた拍子に車にはねられてしまう。一方は明治時代、佐吉の息子・喜一郎は「自動車」に乗ってきたというアキオと名乗る不思議な子供と、しばしの友情を育む。そして時代が進むたび喜一郎の前に不思議な人が次々と現れる……彼らはいったい何を伝えに来たのか? 「もっといいクルマをつくろうよ」 おじいさん、あなたの言葉だったのですね。この小説を読んで二度泣いた。-豊田章男 =主人公はこの二人!= トヨタ自動車創業者 豊田喜一郎 自動織機で世界を席巻し、日本の自動車産業を興しながら、失意の最後を遂げた男 トヨタ自動車会長 豊田章男 喜一郎の孫。ボンボン御曹司と揶揄されながら、世界一の車メーカーを改革した男
  • 英国メイドの世界 電子書籍版
    4.7
    1巻2,926円 (税込)
    鶴田謙二氏、推薦図書。 「これは本物のメイド大全です。 階級社会だった時代背景や彼女たちの仕事や生活が 余すことなく網羅されています。 知りたかった事も、知りたくなかった事も。 『ごっこ』はもう卒業でしょう」 本書を読むと分かる意外な事実……? ・メイドは転職を繰り返していた。 ・皿洗いしかさせてもらえないメイドがいた。 ・おしろいを髪に塗って仕事をする男性使用人がいた。 ハウスメイドから執事まで、 英国家事使用人の本当の姿を丁寧に追った、 一家に一冊のメイド事典。
  • 迷探偵・黒彦シリーズ【4冊 合本版】 『魔神館事件 夏と少女とサツリク風景』~『幻双城事件 仮面の王子と移動密室』
    4.0
    男子高校生・白鷹黒彦は、ひょんなことから妖しげな洋館の殺人事件に巻き込まれることに。そこで出逢ったのは、世界最高の知性・犬神清秀とその妹でロボットを自称する不思議な少女・果奈だった――。その後も黒彦は、兄妹2人によって様々な事件に巻き込まれていくことに……!? 新本格への愛と、個性豊かで魅力的な人物たちで贈る、傑作キャラクターミステリ!  ※本電子書籍は『魔神館事件 夏と少女とサツリク風景』『天空高事件 放課後探偵とサツジン連鎖』『露壜村事件 生き神少女とザンサツの夜』『幻双城事件 仮面の王子と移動密室』を1冊にまとめ、【合本版特別掌編「嘘吐会事件」】を収録した電子オリジナル版です。
  • 騎士団長殺し(第1部~第2部)合本版(新潮文庫)
    4.5
    1巻2,948円 (税込)
    一枚の絵が、秘密の扉を開ける――妻と別離し、小田原の海を望む小暗い森の山荘に暮らす36歳の孤独な画家。緑濃い谷の向かいに住む謎めいた白髪の紳士が現れ、主人公に奇妙な出来事が起こり始める。雑木林の中の祠、不思議な鈴の音、古いレコードそして「騎士団長」……想像力と暗喩が織りなす村上春樹の世界へ! ※当電子版は新潮文庫版『騎士団長殺し』第1部~第2部の全4冊をまとめた合本版です。
  • 夢遊の大地
    3.7
    現代アフリカ文学の最前線を紹介する、新海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》第2回配本! 現代アフリカ文学最重要作家、モザンビーク出身のミア・コウトの長篇デビュー作にして映画化もされた代表作がついに登場! 長引く内戦に荒廃した東アフリカ、モザンビーク。 ひとりの老人と、記憶を失った少年が、戦火を逃れ、どこまでも続く道路を歩いている。 焼け焦げたバスの傍らで、彼らは血まみれの死体と殴り書きされた何冊ものノートを見つける。頁に残された男の名はキンヅ。文字の読める少年は老人にノートを読み聞かせはじめ、やがて物語はキンヅの遍歴とパラレルに進んでゆく。 現実とおぼしき老人と少年の世界、夢とも事実ともつかないキンヅの旅と人生。過去と現在が溶け合い、記憶と語りが幻想へと変容する。 果たして夢遊の大地に翻弄されるふたりの行き着く先は……。 その業績に対して、2007年にはアフリカ人としてはじめてラテン連合文学賞を、2013年にはポルトガル語圏でもっとも重要な文学賞のカモンイス賞を、そして2014年にはノーベル文学賞に次ぐ権威があるとされるノイシュタット国際文学賞を受賞。さらに2025年には、ポルトガル語圏の作家としてはじめてPEN/ナボコフ賞国際文学賞を受賞するなど、現在に至るまで精力的に詩・短篇・長篇・評論とさまざまな作品を発表し続けているミア・コウト。 ポルトガル語圏を超えて世界中で読み継がれている長篇デビュー作にして代表作がついに登場! ◉《アフリカ文学の愉楽》全6巻◉ 【編集委員】 粟飯原文子、桑田光平、中尾沙季子、中村隆之、福島亮 ◆アラン・マバンク(コンゴ共和国) 【第1回配本】 『割れたグラス』桑田光平 訳 バー"ツケ払いお断り"を舞台に繰り広げられる、酔いどれたちのめくるめく狂想曲! コンゴ共和国出身、現代アフリカ文学随一のヒップスターによる代表作。 『ヤマアラシの回想』桑田光平・福島亮 訳 その国には分身遣いがいるという―― 人間の〈分身〉として生き、殺人を定めとされた一匹の雄ヤマアラシが語る人間界の悲喜劇。 人間の内奥を抉り出す、マバンクのルノドー賞受賞作。 ◆ミア・コウト(モザンビーク) 【第2回配本】 『夢遊の大地』伊藤秋仁 訳 長引く内戦で荒廃したモザンビーク。 記憶喪失の少年とひとりの老人の幻想的な彷徨を、言葉遊びや詩的な描写を自由自在に駆使して、アフリカ的な幻想と現実が入り混じったイメージを浮かび上がらせる、カモンイス賞受賞作家のデビュー作にして世界中で読み継がれている代表作。 ◆サミ・チャック(トーゴ) 『エルミナ』福島亮 訳 キューバやメキシコなどのさまざまな場所を舞台に、魔性の美少女とそれに魅せられた青年の淫靡な実践の数々。 「アフリカのサド」の異名をほしいままにするサミ・チャックが、プラトンから山田詠美、さらには作中小説『エルミナ』まで、めくるめく引用を重ねながら綴る、悦楽と残酷に満ちた代表作。 ◆レオノラ・ミアノ(カメルーン) 『影の季節』粟飯原文子 訳 カメルーンのドゥアラを舞台のモデルに、口承によって受け継がれてきた大西洋横断奴隷貿易の起源に迫るフェミナ賞、メティス小説大賞受賞作。 ◆アクウェケ・エメズィ(ナイジェリア) 『フレッシュウォーター』粟飯原文子 訳 ナイジェリア南部に暮らすアダは気性の激しい扱いにくい子どもだった。イボの言い伝えによれば、精霊オバンジェとして生まれた子はたいてい幼いときに死ぬが、オバンジェのアダは生き延びて16歳で大学進学のために渡米する。やがてアダの中の精霊/自己たちが力を増していき、痛ましい事件の後、名前を持つ存在が前面に現れ、身体を支配するようになるが……。 「複数のわたし」と対話し、折り合いをつけることとはどういう経験なのか。 いま世界でもっとも注目される作家のひとり、エメズィの鮮烈なデビュー作にして自伝的小説。 PEN/ヘミングウェイ賞最終候補作。

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  • カーペンターズ・ゴシック
    3.5
    超高密度文体で紡がれる黙示録的ゴシック・サスペンス!  全米図書賞&日本翻訳大賞受賞作『JR』の作家ギャディスによる、一軒の古いゴシック式洋館を舞台に繰り広げられる、世界的陰謀と底無しの悪意が渦巻く狂騒劇―― * 今は亡き大鉱山主の娘エリザベス・ブースは、ハドソン河畔にある古いカーペンター・ゴシック様式の屋敷に、夫ポールと暮らしていた。 山師気質で粗暴なポールは、メディアコンサルタントとしての成功を目論見、いくつもの胡散臭い事業の立ち上げを画策し動き回っている。 ひっきりなしに屋敷にかかってくるいくつもの電話、そして訪ねてくる怪しい男たち。 彼らが交わす錯綜した会話の断片からは、CIA、FBI、放送局、種子販売会社、鉱山開発会社などの影が垣間見え、やがて巨大利権をめぐる遠大な世界的陰謀へと話は広がり、エリザベス自身もそこで起こる事件へと巻き込まれていく…… 全米図書賞受賞『JR』の作家ギャディスによる、一軒の屋敷を舞台に繰り広げられる、超絶技巧×超高密度文体のゴシック・サスペンス&黙示録的狂騒会話劇。 (1985年作)

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  • 暗い庭
    3.0
    爛熟の世紀末文学 マリオ・プラーツが『肉体と死と悪魔』において言及した数少ないスペイン作家バリェ=インクラン。W・B・イェイツやガルシア=ロルカを想起させる作品など、この世ならぬ場所へと誘う、17の短篇小説。頽廃の園へ。 神秘主義的なキリスト教と土俗的な民間信仰、背徳的な罪咎の宴―― 高貴な輝きと隠遁の雰囲気を湛えた昏い廃園は、夢うつつに微睡みながら訪れる客人を待ちわびる。 「放しません。貴女は僕のもの、貴女の魂は僕のものです……肉体は欲しません、いずれ死がそれを奪いに来るでしょうから。」 ――「我が姉アントニア」より 装丁:岡本洋平(岡本デザイン室)

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  • 現代ユウモア全集 18巻 『漫談レヴィウ』 徳川夢聲 岡田時彦 古川緑波
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    映画界のスター、徳川夢聲、岡田時彦、古川緑波によるエッセイ、回想記など昭和初頭当時の大衆芸能の空気を封じ込めた全34篇。 大正末から昭和初頭の映画界のスター、徳川夢聲、岡田時彦、古川緑波の3名によるエッセイや回想記、小説など全34篇を収録。「現代ユウモア全集」では初の複数の著者で構成した1巻。 徳川夢聲は活動弁士として名を馳せ、後に漫談家・俳優・放送司会者などマルチタレントとして活躍した。収録作品は「見習諸勇列傳の巻」、「ヂンタ」、「ドブで眠る」、「通夜」など、単なる映画四方山話ではなく、夢聲の語りの実験が種々に凝らされた意欲的な14篇。 岡田時彦は美貌の青年俳優として活躍し30歳で急死した伝説の映画スター。芸名は谷崎潤一郎、佐藤春夫の両名による命名。本巻刊行時の彼は全盛期で俳優業のかたわら、モダンなエッセイや小説を発表し、多方面に活躍する天才モダンボーイという話題性から本全集に採用されたが、現在では、岡田時彦名義の文章の多くは代作だったことが明らかになっている。「僞眼のマドンナ」、「時彦戀懺悔」など5篇を収録。 古川緑波は昭和戦前を代表する喜劇役者、映画俳優、劇団座長などで活躍。特に映画や演芸の舞台で、エノケンこと榎本健一と競い合い、喜劇といえば「エノケン・ロッパ」と呼ばれる一時代を築いた。ただし、本巻刊行時はまだ素人演芸を披露しているだけの雑誌編集者に過ぎない。「映畫説明今昔物語」、「當世流行もの總まくり」など15篇を収録。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、付録には、創刊当時に同梱されていた月報や外箱、表紙&裏表紙など、当時の貴重な資料も収録する。 (電子版 2026年4月24日配信開始)
  • 文学は割に合う!
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    ★作品社公式noteで「訳者あとがき」全文公開中→「文学は割に合う! 試し読み」で検索! 世界にはびこる文系不要論に抗し、人間的な豊かさをはぐくむための文学の有用性を説くのみならず、その市場価値にまであえて踏み込み、「長期的投資」「遅れてくる利子」としての意義を強調する。フランス文学界の碩学による、抒情的な思索とアイロニカルな語り口に満ちた唯一無二の書。 本を読み、考えるという営みの肯定。 ■  文学・哲学だけでなく、美術、映画、画面上のたくさんのコンテンツも含めた教養は、仕事における目先の作業から距離をとり、自らを客観視し、外部と内部とに同時に存在しながら自らを見つめ、人生を変えるための手助けをしてくれます。もともとのキャリアを超え出るため、方向を変えるため、関連分野へと分化していくため、新しいチャンスをとらえるためには、教養が不可欠なのです。一般教養がもたらすものとは、洞察力とか直感力という別種の知性です。これは優れた犬や狐にみられる勘に近いものなのです。鋭い勘は生まれつきではなく、読書によって養われるものであり、読書は他の経験への入り口となります。読書は勘を養ってくれるのです。困難を切り抜け、立て直すのにこれほど必要なものはないのです。(本書「第14章」より) ■  さてその夜、ジュリアン・ソレルの冒険に大興奮してしまったので、なかなか寝つけませんでした。(…)母が階下にいて、ダイニングの椅子に座っていました。(…)「寝ないの?」「本を読んでて眠れないんだ」――こんなとりとめない言葉を母と交わしました。そのときようやくわたしは理解したのです――母は死ぬのだと。(…)その夜、文学と生とが、恋と権力とが、そして二階で読む小説のなかにあらわれる野心と一階の母につきまとう苦しみと死とが、対立すると同時にたがいに浸透し、受け入れあっていました。文学が人生すべてだというつもりはありませんが、『赤と黒』がもたらした高揚感がなければ、この小説から得た人生への洞察がなければ、亡くなるまでの三ヶ月間、平常心と鋭敏さを失わずに母のそばに寄り添い続けることはできなかったでしょう。(本書「第15章」より) ■  訳者として、本書が日本の読者、とりわけ「文学を学ぶ意味はあるのか?」と自問自答する者に、本を読み、考えるという一連の営みを肯定する一助となることを切に願う。文学は、つねに挑まれ傷つき衰えていくものの歴史ではあるが、決して過去の遺物ではない。その歴史を更新し続けることは、現在進行形のものとして文学の生を証しだてすることになる。(「訳者あとがき」より) 【内容目次】 第1章 詩こそはもっとも見返りの多い芸術のひとつ 第2章 教養と美容 第3章 通りを渡る 第4章 文学の欲求 第5章 「本当の人生、それは文学である」 第6章 オルニカールはどこ? 第7章 高等教育ビジネス 第8章 「ピアノを習いなさい、キーボードを叩く練習になるから!」 第9章 忙しいひとびとはまちがっている 第10章 気配りと卓越性(ディスタンクシオン) 第11章 ひとには自分の価値に値する価値があるのか? 第12章 階級に復讐する 第13章 野心とは、有象無象の悪徳ではない 第14章 すべてのひとのための文学 第15章 リホボス・ビーチ 第16章 魔法の直方体 第17章 耳も読む 第18章 読むことは健康のためになる 第19章 自分の人生の作者になるということ 第20章 文学はどこにでも 第21章 詩人たちの恩恵 第22章 マタイ効果 第23章 文学と統計学 第24章 失われた機会 第25章 落ち着いて、またいつでも会えるから!  原註  訳者あとがき 【著者プロフィール】 アントワーヌ・コンパニョン(Antoine Compagnon) (著) 1950年、ベルギー、ブリュッセル生まれ。理工科大学校、国立土木学校という理系のエリート校を卒業したが、その後、25歳で文学研究に転じた。パリ・ソルボンヌ大学教授を経て、2006年よりコレ─ジュ・ド・フランス教授。コロンビア大学教授を兼任。2022年に、アカデミー・フランセーズの会員に選出される。プルースト、モンテーニュ、ボードレール、文学史、文学理論に関する著書が多数ある。 本田 貴久 (ほんだ・たかひさ)(訳) 1975年生まれ。中央大学経済学部准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。訳書に、ウィリアム・マルクス『文人伝──孔子からバルトまで』(水声社)、ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき──賢明な破局論にむけて』(共訳、ちくま学芸文庫)、ジャン=クロード・ベルフィオール『ラルース ギリシア・ローマ神話大事典』(共訳、大修館書店)など。
  • 現代ユウモア全集 17巻 『嫁を探しに』 麻生豊
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    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 新聞連載漫画の草分けとして、現在の4コマ漫画の基礎を築いた漫画家。代表作「ノンキナトーサン」を含め全9作品を収録。 麻生 豊は大正~昭和期に活躍し、新聞連載漫画の草分けとして、現在の4コマ漫画の基礎を築いた、日本の漫画史において重要な位置を占める漫画家。本巻には代表作「ノンキナトーサン」、をはじめ、「嫁を探して」、「ジャヅ狂時代」、「外遊漫談」、「子供をめぐつて」、「拾遺忠臣蔵 九郎兵衛忠義」など、全9作品を収録している。 「ノンキナトーサン」(初出以後は「ノンキナトウサン」)は1929年2月の『サンデー毎日』の連載から始まった漫画で、報知新聞、読売新聞で連載が続く。のんきで世間にうまく適応できない父親の姿をユーモラスに描き、全国的な人気を博し、キャラクターグッズやアニメ化、舞台化もされるなど、日本漫画のIPビジネスの先駆けとなった。「嫁を探しに」は「ノンキナトーサン」を終了させ、その印税で欧州旅行をした紀行文。実は麻生が「ノンキナトーサン」の仕事に追われ、ノイローゼ状態になり、仕事からの逃避と慰安が本当の目的だった。「ジャヅ狂時代」はモボ(当時の流行語でモダンボーイの略)に憧れるが、うまく時代に乗れない自称不良少年の二人の行動を通して、昭和初期の世相を諷刺する漫画。「外遊漫談」は芸術研究の目的で渡欧した人たちが回想を寄せるエッセイ。特に麻生がローマでムッソリーニに面会した際の記述は今では貴重な記録なっている。 発刊当時の書籍を新たに全ページスキャニングしているので、本巻はリフローではなく、FIX形式。本文の旧字体総ルビはもちろん、ユニークなデザインもそのまま忠実に再現している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2026年3月27日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • 私たちが刈り取った男たち
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    全米批評家協会賞最終候補作! 最愛の弟をはじめとする、五人の親しい男たちの相次ぐ早世。自身と家族たち、仲間たちの苦悩と苦闘。そして、アメリカ南部で黒人として生きていくことの困難。全米図書賞を二度受賞した、現代アメリカ文学最重要の作家による、痛切なメモワール。  私はターシャとブランドンの言葉を思い出し、ログを殺したのは何者なのか、私たちを間引いていくのは何者なのか、考えた。ログの死は自らの行為、彼自身の心臓がもたらした結果だ。ならば私たちを殺す〈何者か〉とは、私たち自身なのだろうか? それともこうして死が累々と重なっていくそばで、愛する者たちが死んでいくそばで、私はなにか、もっと大きな物語を見落としているのだろうか? そもそも相手は人間なのか? ヘッドライトの明かりが闇のなかに銀色の筋となって浮かびあがり、ふいに、その〈何者か〉が闇のようにとほうもなく広大で、底なしで、すぐそこに迫っているような気がしてきた。私は音楽を止め、歌の語りを消して、甲高い虫の鳴き声と窓のそばをひゅうと過ぎていく熱風だけに耳を傾け、家路をたどった。それらのなかに物語を聞き取り、私たちの筋書きを書いている〈何者か〉の正体を突き止めてやろうと試みた。(本書より) 【内容目次】 プロローグ ここは狼の町 遠い過去~一九七七年 ロジャー・エリック・ダニエルズ三世 一九八一年三月五日生まれ 二〇〇四年六月三日没 私たちが生まれる 一九七七年~一九八四年 デモンド・クック 一九七二年五月十五日生まれ 二〇〇四年二月二十六日没 私たちは傷つく 一九八四年~一九八七年 チャールズ・ジョセフ・マーティン 一九八三年五月五日生まれ 二〇〇四年一月五日没 私たちは見ている 一九八七年~一九九一年 ロナルド・ウェイン・リザナ 一九八三年九月二十日生まれ 二〇〇二年十二月十六日没 私たちは学んでいる 一九九一年~一九九五年 ジョシュア・アダム・デドー 一九八〇年十月二十七日生まれ 二〇〇〇年十月二日没 私たちはここにいる 謝辞 訳者あとがき 【著・訳者プロフィール】 ジェスミン・ウォード (Jesmyn Ward)(著) ミシガン大学ファインアーツ修士課程修了。マッカーサー天才賞、ステグナー・フェローシップ、ジョン・アンド・レネイ・グリシャム・ライターズ・レジデンシー、ストラウス・リヴィング・プライズ、の各奨学金を獲得、および2022年米国議会図書館アメリカ・フィクション賞を受賞。『骨を引き上げろ(Salvage the Bones)』(2011年)と『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え(Sing, Unburied, Sing)』(2017年)の全米図書賞受賞により、同賞を2度にわたり受賞した初の女性作家となる。そのほかの著書に小説『線が血を流すところ(Where the Line Bleeds)』、『降りていこう(Let Us Descend)』およびメモワール『わたしたちが刈り取った男たち(Men We Reaped)』(本書)などが、編書にアンソロジー『今度は火だ(The Fire This Time)』がある。『わたしたちが刈り取った男たち』は全米批評家協会賞の最終候補に選ばれたほか、シカゴ・トリビューン・ハートランド賞および公正な社会のためのメディア賞を受賞。現在はルイジアナ州テュレーン大学創作科にて教鞭を執る。ミシシッピ州在住。 石川 由美子(いしかわ・ゆみこ)(訳) 琉球大学文学科英文学専攻課程修了。通信会社に入社後、フェロー・アカデミーにて翻訳を学び、フリーランス翻訳者として独立。ロマンス小説をはじめ、「ヴォーグニッポン」、「ナショナルジオグラフィック」、学術論文、実務文書など、多方面の翻訳を手掛ける。訳書に、『歌え、葬られぬ者たちよ、歌え』、『骨を引き上げろ』、『線が血を流すところ』、『降りていこう』(以上作品社)など。
  • 現代ユウモア全集 16巻 『笑ひの天地』 佐々木 邦
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    日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者の貴重な作品集第2弾。「ぐうたら道中記」をはじめ、全3篇を収録。 本全集第6巻に続き、佐々木邦の2作目作品集。日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者の3作品を収録。 「ぐうたら道中記」は、40歳にもなっても寝て本ばかり読んで定職を持たない、愚迂多羅兵衛こと村岡清一郎と奇想瓢逸な團仙吉、三輪哲彦の大学の同窓生三人が、二人の子供まで連れた大勢で、東海道を江戸から振り出しに、名古屋から伊勢参宮、大阪、さらに九州は鹿児島まで、ぐうたらな旅をするお話。しかも、道中記の語り手は、愚迂多羅兵衛の息子、中学生の村岡謙一となっている。「箱根の彼方から始めて二週間に行けるところまで行く」など、計画性はなく、どこでまでもぐうたらな旅が続いていく。 「豪い人の話」は、『面白倶楽部』(講談社)大正十四年十月号に「諧謔小説 豪い人の話」として掲載された。銀行の頭取、陸軍大将、前大臣が、倶楽部で国家の問題を語りあった後で、「頗る際どい話」をする。国家の重鎮三人が密かに会談するので張り込んだ記者に、前大臣は「君達に話すやうなことぢやないよ。」と答える。一種の下ネタ話も、最後の「実に意味ありげである。」が、物語のおもしろさを増す仕掛け。 「或る良人の惨敗」も『面白倶楽部』に「諧謔小説 或良人の惨敗」として大正十五年二月号に掲載された。妻をたしなめるつもりの良人(おっと)が逆にやり込められる夫婦の物語。 一見亭主関白そうだが妻に弱いという男性が、邦の作品にはよく登場する。邦自身がそうだったようだ。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙、「ぐうたら道中記」の雑誌「主婦の友」(初出)連載時と弘学館版の別バージョンのイラストなど、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2026年2月27日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 15巻 『見物左衞門』 水島爾保布
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    日本SF界の先駆者とも呼ばれ、画家、漫画家、随筆家など多彩な顔を持つ作家、唯一の作品集。全18篇を収録。 水島爾保布は日本SF界の先駆者とも呼ばれ、画家、漫画家、随筆家など多彩な顔も持つ作家。特に本巻収録の『人造人間時代』は古典SFファンには有名で、SF作家・今日泊亜蘭の父としても知られている。東京美術学校(現東京芸術大学)を卒業しているが、『日露戦争実記第八号』(育英社 明治37年4月)には、「水島爾」名義で新体詩「火鳥の賦」が掲載されるなど、在学中から絵より文芸活動が目立っていた。 本巻には「人造人間時代」をはじめ、表題作「見物左衞門」「漫画小説 結婚と馬鈴薯」「まがひ黄表紙 臥薪瓢箪」「葉巻とチョコレート」「服飾愚談」「女優と犬」など、SF小説から随筆、欧米ジョークの翻案まで、新聞・雑誌に連載された作品を中心に全18篇が収録されている。 彼の作品の多くは未来予想を描きながら、当代の世相を諷刺するエッセイのようなスタイル。例えば、醜い幼虫から華麗な成虫への成長を描く場合も、さりげなくモガ・モボ批判、政界批判を含んでいる。また、「服飾愚談」では、ありし日の出身地、東京・根岸界隈を詳細に記述して、写真のない時代の貴重な記録ともなっている。さらに画家として、本巻の挿絵はほぼすべて連載時から描き直しも行っている。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2026年1月30日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • 中国の布教と迫害
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 イエズス会を創立し,日本を訪れた初のヨーロッパ知識人ザビエルがのこした書簡は,16世紀半ばのアジアの姿を生々しく伝える。シュールハンマー編の定本から137通を全訳。最終第4巻は,インド管区の組織を整え,中国上陸目前の死まで。年譜と総索引を付す。
  • 消失
    4.4
    セロニアス・エリスン(通称モンク)はアフリカ系アメリカ人で、大学で教鞭をとりながら小説家として文学的な作品を書いている。彼の目からみると黒人を売りにしたレベルの低い作品が世間ではベストセラーとなっていた。モンクは三年ぶりにロサンゼルスから実家のワシントンに帰り、医師の姉や高齢の母に会う。姉からは母は物忘れが目立つようになり、金銭的にも困りそうだと告げられる。ロサンゼルスに戻ったモンクは教授昇進が決まったことを知るが、小説は十七社から出版を断られていた。エージェントからは「黒人らしさが足りない」などと言われる。  その後、姉が事件に巻き込まれて再度ワシントンに飛んだモンクは、兄が離婚して多額の借金を抱えていることを知った。モンクは母と家政婦が住む家に引っ越して休職する。エージェントに電話をすると、小説はさらに三人の編集者から断られていた。  モンクは亡き父の書斎に入り、父が使っていた古いタイプライターで小説を書き始める。一気に書き上げたその中編小説は、モンクにとって到底発表できないような低俗極まりない作品だった。しかし、別名スタッグ・リーで書いたその原稿をエージェントが大手出版社に送ったところ絶賛され、多額の契約金で出版されることに。モンクは、やりとりは基本的にエージェント経由とし、決してばれないようにスタッグ・R・リーを演じようと考えるが、作品は非常に大きな注目を集めていき・・・・・・。  2024年アカデミー賞脚色賞を受賞した映画『アメリカン・フィクション』原作小説。 (ERASURE by Percival Everett) 【著者略歴】 パーシヴァル・エヴェレット Percival Everett 1956年米国ジョージア州生まれ。アフリカ系アメリカ人作家。南カリフォルニア大学卓越教授。『ジェイムズ』(木原善彦訳、河出書房新社)で2024年全米図書賞、2025年ピューリッツァー賞などを受賞。著書にブッカー賞最終候補作『赤く染まる木々』(上野元美訳、早川書房)、ピューリッツァー賞最終候補作『Telephone』ほか。本書を原作とした映画『アメリカン・フィクション』が2023年に公開され、アカデミー賞脚色賞を受賞。 【訳者略歴】 雨海弘美(あまがい・ひろみ) 翻訳者。訳書にミシェル・ザウナー『Hマートで泣きながら』(集英社クリエイティブ)、クレア・ノース『ハリー・オーガスト、15回目の人生』(角川文庫)などがある。
  • 現代ユウモア全集 14巻 『晴れ後曇り』 細木原青起
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    明治~大正~昭和に活躍した人気漫画家&挿絵画家で俳人、唯一の作品集。その貴重な作品16篇を収録。 細木原靑起は明治時代にデビューし、大正~昭和にかけて人気を博した漫画家、挿絵画家、俳人。現代では、「日本の漫画家の嚆矢は彼の(鳥獣戯画の)鳥羽僧正」と論じた、『日本漫画史』(1924年)で知られる。高浜虚子、伊藤左千夫、伊藤晴雨などの小説の挿絵を描き、新傾向自由律俳句の俳人としても活躍。1928年には日本挿画家協会の創立に協力し、長らく委員も務めた。 作品集の存在しない靑起にとって本巻の収録作品は貴重。巻頭の「女房を拾ふまで」から、明治期の浄瑠璃作品のパロディ「再生のお里澤市」、漫画脚本形式の「エレキの威力」、酒乱の[夫]が禁酒に成功するまでの酒飲みの苦労を笑う「禁酒」など、シャープで艶のある独特な挿絵とともに楽しめる16篇を収録。 本巻が発行された昭和4年は世界恐慌が起こり、日本でも昭和恐慌が始まる。当時の暗く厳しい状況では、靑起の作品のような庶民が軽く読めて気軽に笑える作品が根強い人気を得ていたようだ。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年12月26日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • 幽霊 新装版
    4.3
    アメリカを代表する女性作家イーディス・ウォートンによる、 すべての「幽霊を感じる人(ゴースト・フィーラー)」のための、珠玉の幽霊物語集。 静謐で優美な、そして恐怖を湛えた極上の世界。  生霊(いきりょう)や幽霊がこの世にいなくなると、何を失うことになるのか、つい考えてみたくもなります。しかし本書での私の目的は、むしろ幽霊を眼に見えるようにしてくれた人びとを称えることなのです。というのは、幽霊が生き残れる唯一のチャンスは、現実にせよ、想像にせよ、──おそらくは想像のほうが好ましいのですが──幽霊に出会ったひとたちの話のなかに存在すること、それを幽霊に忘れさせてはいけません。幽霊にとっては、ぼんやりと「体験される」よりは、いきいきと想像されるほうがありがたいのです。幽霊が影のようにぼんやりしていても、ちゃんと透けて見えるように表現することが、いかに困難なことか、幽霊だけが分かっています。――「付『ゴースト』序文」より 【目次】 カーフォル 祈りの公爵夫人 ジョーンズ氏 小間使いを呼ぶベル 柘榴の種 ホルバインにならって 万霊節 付『ゴースト』序文 訳者解説 【著・訳者プロフィール】 イーディス・ウォートン(Edith Wharton)(著) 1862~1937。ニューヨークの富豪の家に生まれる。1905年、ニューヨークの上流社会を批判的に描いた『歓楽の家』がベストセラーとなる。21年『無垢の時代』でピュリッツァー賞受賞。本作はマーティン・スコセッシ監督で93年に『エイジ・オブ・イノセンス』として映画化された。他の作品に『イーサン・フロム』、『夏』など。 薗田 美和子(そのだ・みわこ)(訳) 元女子栄養大学教授。津田塾大学大学院博士課程単位取得退学。共訳書にS・ギルバート、S・グーバー『屋根裏の狂女──ブロンテと共に』、E・ショーウォーター『心を病む女たち──狂気と英国文化』(以上朝日出版社)、P・リーフ『フロイト──モラリストの精神』(誠信書房)など。 山田 晴子(やまだ・はるこ)(訳) 元玉川大学教授。津田塾大学大学院単位取得退学。共訳書に『屋根裏の狂女』、『心を病む女たち』など。監修書に錢寧著、謝崇怡訳『現代中国青年たちの夢そして現実』(上・下、YMS 創流社)など。
  • 悪夢工場
    4.4
    「キングがホラーの達人なら、リゴッティはホラーの化身だ。」(ニューヨーク・タイムズ)――祈りなのか、呪いなのか。アメリカのカルト作家による救済なき傑作群が、本邦初単行本化。 「そう、この世界の人々が、神ならぬ新たな神の存在に勘づいていることを漏らしてしまったのは、せいぜい一世紀前のことだった。」 H・P・ラヴクラフトやフィリップ・K・ディックと並び称され、ブラム・ストーカー賞を4度受賞した、文学史上最も危険な作家が、ついに上陸! 【目次】 戯れ (若島正 訳) アリスの最後の冒険 (白石朗 訳) ヴァステイリアン (若島正 訳) 道化師の最後の祭り (宮脇孝雄 訳) ネセスキュリアル (若島正 訳) 魔力 (若島正 訳) 世界の底に潜む影 (若島正 訳) ツァラル (若島正 訳) 赤塔 (若島正 訳) 編者あとがき  若島正
  • 現代ユウモア全集 13巻 『涙の値打』 田中比左良
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    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 大正~昭和にかけて一世を風靡した人気漫画・漫文家の、女性をテーマとした初期作品、全13篇を収録。 田中比左良は大正時代にデビューし、昭和にかけて一世を風靡した漫画・漫文家で、特に女性を描いた作品で知られる。彼の作品は、当時の女性の生き方や風俗を反映し、95年ぶりに電子書籍として本巻が復刊するのは、昭和の記録の復活と同時に、田中比左良という漫画家の復活としても、大きな意義を持つ。 本巻には、特に貴重な初期作品、全13篇を収録。代表作「連續漫畫 モガ子とモボ郞 上巻」をはじめ、当時の女性のたくましい生き方に感動する「海女の生活」、松竹や東宝の俳優審査委員に就任したことで、女性の外面、内面の美しさを絵と文でほのぼのと説明する「京美人禮讃記」、[漫彫]と称するレリーフ式漫画を自ら考案した「漫彫三十三個」、実際の出来事を小説風の人名に置き換えて書かれている表題作「涙の値打」、子供向けの、一種教訓的な漫画物語「一本足のピヨン太郎」「Pちやんとムク」まで、バラエティー豊かな漫画・漫文作品が並ぶ。 発刊当時の書籍を新たに全ページスキャニングしているので、本巻はリフローではなく、FIX形式。本文の旧字体総ルビはもちろん、ユニークなデザインもそのまま忠実に再現している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年11月28日配信開始) ※この作品はカラーが含まれます。
  • 宮沢賢治きのこ文学集成
    3.0
    1巻2,970円 (税込)
    とりて来し 白ききのこを見てあれば なみだながるる 寄宿のゆうべ “日本を代表するきのこ文学者”宮沢賢治の短歌・詩・小説・童話を集成! 『泉鏡花きのこ文学集成』に続く、「きのこ文学」シリーズ第二弾! その魅力を説く「編者解説 きのこ文学者としての宮沢賢治」付!  楢夫(ならお)は夕方、裏の大きな栗の木の下に行きました。其(そ)の幹の、丁度(ちょうど)楢夫の目位高い所に、白いきのこが三つできていました。まん中のは大きく、両がわの二つはずっと小さく、そして少し低いのでした。  楢夫は、じっとそれを眺めて、ひとりごとを言いました。 「ははあ、これがさるのこしかけだ。けれどもこいつへ腰をかけるようなやつなら、ずいぶん小さな猿だ。そして、まん中にかけるのがきっと小猿の大将で、両わきにかけるのは、ただの兵隊にちがいない。いくら小猿の大将が威張(いば)ったって、僕のにぎりこぶしの位もないのだ。どんな顔をしているか、一ぺん見てやりたいもんだ」  そしたら、きのこの上に、ひょっこり三疋(さんびき)の小猿があらわれて腰掛けました。(「さるのこしかけ」より) 【内容目次】 短歌四首 詩:何をやっても間に合わない/休息/おい けとばすな/スタンレー探検隊に対する二人のコンゴー土人の演説/秘境/林と思想 小説・童話 さるのこしかけ/三人兄弟の医者と北守将軍/あけがた/車/ビジテリアン大祭/税務署長の冒険(抄録)/谷/二人の役人/どんぐりと山猫/狼森と笊森、盗森/鹿踊りのはじまり/土神ときつね/朝に就ての童話的構図 編者解説 きのこ文学者としての宮沢賢治 飯沢耕太郎 【著者プロフィール】 宮沢 賢治 (ミヤザワ ケンジ) (著) 1896年岩手県花巻生まれ。盛岡高等農林学校(現岩手大学農学部)卒業。1921年から花巻農学校で教諭を務める。1926年に退職し、羅須地人協会を設立、農業技術指導などを行なうが、1928年に過労で倒れ、以後は療養生活を続けながら執筆活動を行なう。1933年9月21日没。享年37。生前に刊行された単著は、詩集『春と修羅』(1924)、童話集『注文の多い料理店』(1924)のみであったが、1934~35年には文圃堂から全3巻の全集が、1939~44年には十字屋書店から全6巻+別巻1の全集が刊行された。戦後も筑摩書房から数次にわたって全集が刊行されている。 飯沢 耕太郎 (イイザワ コウタロウ) (編) 1954年生まれ。写真評論家、きのこ文学研究家。きのこ関連の著書に、『世界のキノコ切手』(プチグラパブリッシング、2007)、『きのこ文学大全』(平凡社新書、2008)、『マジカル・ミステリアス・マッシュルーム・ツアー』(東京キララ社、2010)、『きのこのチカラ きのこ的生き方のすすめ』(マガジンハウス、2011)、『フングス・マギクス 精選きのこ文学渉猟』(東洋書林、2012)など、編書に、『きのこ文学名作選』(港の人、2010)、『きのこ文学ワンダーランド』(共著、DU BOOKS、2013)、『世界のかわいいきのこデザイン』(共著、DU BOOKS、2016)、『きのこ漫画名作選』(Pヴァイン、2016)、『泉鏡花きのこ文学集成』(作品社、2024)など、監修に、玉木えみ『少女系きのこ図鑑』(DU BOOKS、2013)、玉木えみ『増殖・少女系きのこ図鑑』(DU BOOKS、2015)などがある。
  • 塵袋1
    3.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 六百余の言葉について考証をつらねた、鎌倉時代の百科全書的言語エッセイ集。後世、蓋嚢抄・塵添蓋嚢抄の中核部分として知識層の虎の巻となったこの書を、綿密な注釈で。
  • 竪琴を忘れた場所 辻邦生短篇選集 Lumière
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    1巻2,970円 (税込)
    老境の弁護士、詩人、すれ違い始めた男女が、それでもなお「今ここに在ること」の素晴らしさを歌いあげる。光に満ちた八篇を著者への深い敬愛を込めて編者が選ぶ。生誕一〇〇年記念。 「人間の生きる姿」と「地上に存在するよろこび」を訴えていた辻邦生の仕事は、どこか孤立しているようにさえ感じられた。逆に言えば、彼の強さはまさにそのような孤立をものともせず、いついかなるときも、コリン・ウィルソンの言う「〈すべては素晴らしい〉という唐突な感情」のわきでる泉に向かって、探索者のように進んでいく膂力を有していたところにあるだろう。 堀江敏幸「噴水の水滴になること――『竪琴を忘れた場所』解説にかえて」より
  • 現代ユウモア全集 12巻 『紅茶と葉卷』 牧逸馬
    -
    多筆名作家で、[文壇のモンスター]と呼ばれた破格の作家のユーモア短編、一口噺、アメリカン・ジョークなど全54篇を収録。 牧逸馬は谷譲次、林不忘、賴市彦、阿多羅緒兒など複数の名義で活躍。翻訳、小説、紀行文、ルポルタージュなど多ジャンルを手がけ、「文壇のモンスター」と呼ばれた破格の作家。 「牧逸馬」は現代通俗・探偵・恋愛小説や欧米コントの翻訳、「谷譲次」はアメリカでの体験に基づいた[めりけん・じゃっぷ]物や海外ルポルタージュ、「林不忘」は歴史小説や時代物で知られていく。特に林不忘名義で執筆した丹下左膳シリーズは、芝居・映画化もされ大ヒットした。父は政治ジャーナリストで教育者。兄弟もそれぞれ文学・芸術分野で活躍した。若くして米国へ渡り、大学中退後に放浪生活。多様な職業を経験し、異文化体験が創作に活かされた。 本巻には、1925年から1928年に発表された、軽妙なユーモア短編、[めりけん・じゃっぷ]物、一口噺、連作笑話、アメリカン・ジョーク集など54篇を収録。谷譲次、林不忘名義作品も混在している。英語と日本語を自在に混ぜた独特な文体で、クレオール女性や移民日本人など、異文化のズレや階級・人種など境界的存在の交錯を描き、ストーリーを語りつつ観客目線で解説もする活動弁士的な語り口は、昭和初頭のモダニズム文学にも影響を与えている。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者で追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年10月31日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 研修生
    3.7
    1巻2,970円 (税込)
    仕事、言語、人との出会い―― 海を渡ったわたしの日常が、わたしのあり方を変えていく。 舞台は1980年代のドイツ、ハンブルク。 本の取次会社の研修生になった「わたし」が重ねてゆくのは、多様な人たちとの身近な交流。 やがて未来への、思いがけない糸口が見えてきて…… 読売新聞連載の最新長編小説
  • 創作者のための読書術
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    「読む」解像度が上がれば「書ける」ようになる! 作家は作品をどう読んでいるのか?──プロの書き手の読み方を知ることで、小説やエッセイ、漫画からウェブメディアでの執筆まで、書く技術を向上させよう 優れた作家になるための第一歩は、優れた読書家になること。プロの書き手が行っている「分析的読み方」を学ぶことで、自分の作品を書き出す一歩が見つかり、さらに書き手としてのスキルを高めることができる──そんな「書く」ための学びとなる読書術を徹底伝授。本書は、ジャンル、ナラティブアーク、キャラクター造形、語りの視点など執筆術の使われ方をひもときながら、現代の小説やノンフィクション、詩、SNS、ブログなどの豊富な引用例を繰り返し読むことで、創作に役立つ効果的な読み方(=精読)が自然と身につく一冊である。 【本書のポイント】 ・すべての「書く」人に役立つ「読み方」がわかる ・創作理論が実際の作品にどう使われているかを学べる ・言葉にする力を育て、自作の文章に応用できる ・引用作品を多角的な視点から何度も読み込むことで、分析的読書の訓練ができる ・各章末に引用作品の考察のポイントと自作のための執筆のヒント付き
  • 現代ユウモア全集 11巻『らく我記』 高田義一郞
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    知る人ぞ知る、埋もれた作家唯一の創作集を含め、随筆、雑文など、貴重な全53篇を収録。 高田義一郞はこれまで「医学博士」ということ以外あまり知られていなかった。創作は少なく、医学的な随筆や通俗的な医学記事が多く、まとまった創作作品集は、本巻『らく我記』だけということで、埋もれた作家となっていた。 しかし、2015年に、彼が1929年の国立大学町都市開発初期、国立市に建築した貴重な文化住宅、旧高田邸が取り壊されることになり、邸宅の記録保存に関わる人たちによって、突然、義一郎の名前や経歴がクローズアップされるようになった。 本巻には、創作をはじめ、随筆、雑文など全53篇を収録している。勤務していた大学病院の裏話や通俗雑誌の医療相談欄の記事をおもしろおかしく評する一方、SF調の2作品、「人造人間」では、[試験管ベビー]を扱い、「人間の卵」では、[薬品で卵生化させての出産]をテーマに深刻かつユーモラスにまとめるなど、100年後の今でも考えなければならない問題をすでにこの時代に提示する鋭い洞察力にも溢れている作品も多い。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年9月26日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 第七問
    3.8
    ベイリー・ギフォード賞受賞のメモワール 終末的未来を描いた小説家、原爆開発の端緒を開いた物理学者、〈死の鉄路〉から生還した父と家族、流刑地だった国と人々の歴史を描く。
  • 鳥たちの横切る空 辻邦生短篇選集 Ombre
    3.0
    1巻2,970円 (税込)
    第二次大戦の癒えぬ傷を抱く学生たちの一夏を描く初期作品から、晩年の知的企みに満ちた意欲作まで。ひたすらに真実を求める人生の陰翳を描き出す精選六篇。生誕一〇〇年記念出版。全二巻。  今回、生誕一〇〇年を記念して、この膨大な作品群から四六判二巻本のアンソロジーを編む役割を仰せつかった者としてみずからに課したのは、できるだけ幅広い時期から選出すること、執筆時期や舞台が異なっても相通じる要素のある作品を二作ずつ組んで流れをつくり、その色合いと感触で陰と陽にふりわけることだった。最初にお届けする本書『鳥たちの横切る空』に翳り「Ombre」、次巻の『竪琴を忘れた場所』に明るみ「Lumière」と副題を付けたのはその結果である。 (堀江敏幸「空に織り込まれること――『鳥たちの横切る空』解説にかえて」より) (目次から) 洪水の終り 聖堂まで 献身 探索者 叢林の果て 鳥たちの横切る空 空に織り込まれること――『鳥たちの横切る空』解説にかえて(堀江敏幸)
  • 泉鏡花きのこ文学集成
    3.0
    1巻2,970円 (税込)
    「牛肉のひれや、人間の娘より、柔々(やわやわ)として膏(あぶら)が滴る……甘味(うまい)ぞのッ」 “世界に冠たる「きのこ文学」作家”泉鏡花の8作品を集成! 『原色日本菌類図鑑』より、190種以上のきのこ図版を収録! その魅力を説く「編者解説 きのこ文学者としての泉鏡花」付!  お姫様は茸(きのこ)だものをや。  紅茸と言うだあね、薄紅(うすあこ)うて、白うて、美い綺麗な婦人(おんな)よ。  山路はぞろぞろと皆、お祭礼(まつり)の茸だね。坊様も尼様も交ってよ、尼は大勢、びしょびしょびしょびしょと湿った処(ところ)を、坊主様(ぼんさま)は、すたすたすたすた乾いた土を行く。湿地茸(しめじたけ)、木茸(きくらげ)、針茸、革茸(こうたけ)、羊肚茸(いぐち)、白茸、やあ、一杯だ一杯だ。  初茸なんか、親孝行で、夜遊びはいたしません、指を啣(くわ)えて居るだよ。……さあ、お姫様の踊がはじまる。(「茸の舞姫」より)
  • 現代ユウモア全集 10巻『當世浮世大学』 大泉黑石
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    文学史に登場しない幻の作家の代表作「俺の自叙伝」をはじめ、珠玉の滑稽小説7作品を完全収録。 大泉黒石は正統な日本近代文学史に登場しない、幻の作家である。1919年に『俺の自叙伝』を刊行すると、たちまち売れっ子作家となる。しかし、学閥的文壇に属さないため、芥川龍之介、佐藤春夫など、当時の帝大、慶応卒などのエリート作家たちから疎まれ、文壇排斥運動を起こされ、短期間で姿を消すことになる。ちなみに黒石の三男は、昭和の怪優・大泉滉で、次女・洽(あい)の娘は、アメリカの大富豪で2023年に急死した、アナ・シェイだ。 代表作「俺の自叙伝」は、ロシア人外交官を父に持ち、若くしてヨーロッパを彷徨い、ロシア革命から逃れて日本に帰国。東京の下層社会で極貧生活を送りながら旺盛な執筆活動を始める……、ドラマチックな展開が続くが、実は、この作品は「自叙伝」ではなく、「俺の自叙伝」という創作だからややこしい。 「俺の自叙伝」以外には、「剣劇役者」、「恋愛禁物会」、「裏と裏」、「砥石の袋」、「毛皮の褌」、「酸と亜爾加里」の貴重な滑稽小説6篇も収録されている。文芸評論家・志村有弘は、「黒石の滑稽小説には、落語の落ちの手法が用いられ、深い虚無思想を根底としながらも、無類の饒舌とユーモアに特色がある」と指摘している。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年8月29日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 9巻『異國膝栗毛』 近藤浩一路
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    資料価値も高い、100年前のヨーロッパ主要都市の社会風俗を日本人画家・漫画家が細かく描写した貴重な337話を収録。 近藤浩一路は、大正期に読売新聞や雑誌に漫画漫文を精力的に発表。岡本一平とともに大正デモクラシー期の漫画文化の強力な発信者である。大正4年には、日本最初の漫画家団体「東京漫画会」も結成、「漫画祭」と称する派手なイベントや展覧会を開催して、日本に「漫画」を普及させた。大正5年には東京美術学校同級生の池部鈞、岡本一平らと漫画雑誌『トバヱ』を発行し、美校出身の漫画家たちを中心に美術としての漫画を創造しようとも試みた。 本巻は、雑誌『主婦之友』大正11年1月号~大正12年11月号まで連載された、彼の代表作、『異国膝栗毛』を初めて書籍化したもの。神戸を出発してアジア経由でヨーロッパまで船旅をする紀行文。100年前のヨーロッパ主要都市の社会風俗を日本人画家・漫画家が細かく描写し、その資料的価値は極めて高い。第1回~第12回まで、全337話を収録。第1回から第4回「大阪一の美人」までは、下稽古と洋行準備の話。第4回「出立の日」から第6回までが、船上とアジア寄港地の話。第7回で、いよいよフランスに到着。第9回から第10回でドイツへ移動し、第11回は、スペインとイタリアの駆け足旅行、第12回ではローマ経由でフランス・パリに戻る。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、外箱や表紙や裏表紙など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年7月25日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 極北の海獣
    3.6
    18世紀ロシア、19世紀アラスカ、現代フィンランド……絶滅した海獣ステラーカイギュウを巡り3つの時代に生きた人々が、時空を超え繋がる。史実に基づいた息を呑む冒険譚。各国話題の書! ◆川端裕人さん推薦!!◆ 絶滅した生きものをめぐって、もはや四散しつつある記憶を掬い上げる。 著者の丁寧な語りは、静謐にして緊密だ。 魅了された読者は、自分自身、その静かな残響の一部となっていることに気づくだろう。 ここに絶滅文学の精髄がある。 (内容紹介) 「滅びたものと相まみえてみたいと、だれもが一度は夢見たのではないだろうか」 18世紀のロシア極東カムチャツカ半島(第1部)、19世紀アラスカ南東部(第2部)、現代フィンランドの自然史博物館(第3部)……300年の時を超えて、今はなき巨大海棲哺乳類ステラーカイギュウをめぐる、史実をもとにした息を呑む冒険譚。 葛藤を抱えその再生に情熱を燃やす人々が、いま歴史を変えるーー。 フィンランドですぐれた新人作家の作品に贈られるヘルシンギン・サノマット文学賞受賞&28言語で刊行のベストセラー。 消滅した世界を悼み、文学が弔う壮大な物語。 日本語版装画:ミロコマチコ 装幀:大倉真一郎 【目次】 第1部 栄光か、破滅かーー1741~〈ロシア極東・カムチャツカ半島〉 第2部 征服ーー1859~〈アラスカ南東部〉 第3部 命あるものたちーー1861、1950、2023〈フィンランド・ヘルシンキ〉 【訳者あとがきより】 登場人物それぞれが、時代によって課された制約の中で、 もがき、苦しみ、苛立ち、また喜びに震える、 その心のありようがいきいきと描き出される。 そして、互いに出会うことはない人々の思いが、 ステラーカイギュウを介して時空を超えて交差するとき、 読む者の胸に深く響く物語が立ち現れる。 (略)どれほど資料を集めても埋めきれないもの、 それは実際にその時代を生きた人々の心の襞であり、 そこを想像の力で補って骨太な作品世界を構築した著者の、 作家としての手腕は確かなものだ。
  • 現代ユウモア全集 8巻『ゆがめた顏』 正木不如丘
    -
    「第二の漱石」とも称された、日本における医者兼作家の先駆者が描いた、傑作25作品を収録。 正木不如丘は、医者兼作家。竹久夢二、堀辰雄、横溝正史らが入院した、日本初の高原サナトリウム=富士見高原療養所の初代院長を勤めた人物で、文筆もこなし、大正末から昭和前半にかけて、文芸誌から大衆娯楽誌、大手新聞まで様々な媒体に作品を発表、「第二の漱石」と囁かれたことさえあった。さらに、徳冨蘆花の主治医を務め、最期も看取った。 本巻には、1922年~1927年頃にかけて新聞や雑誌に掲載された25作品を収録。随筆と小説がメインだが、その境目が見分けにくい作品もあり、読み進めるうちに徐々に虚実が曖昧になってゆくような構成にもなっている。 前半は、臍の手術にまつわる患者の訴えを題材にした喜劇「臍の悲」をはじめ、「すつぽんの血」、「腹中のコレラ菌」、「誤診物語」、「王手飛車取り」など、病院や患者にまつわるエピソードを披露する、不如丘が開拓した〝医者物〟と呼ばれるジャンルで、医療現場の悲喜交々を面白おかしく紹介している。 中盤~後半にかけては、作者の経験談と同一視しがたい、医業を中心テーマとしない小説や、叙情的な哀感を漂わせる作品が並ぶ。山間の因習と神秘を材にとった「神代櫻」は、どこか泉鏡花を思わせる民俗的世界観に何とも要約しがたい物語の余情を漂わせ、老医師と老馬の絆を中心に懐旧的な風景を映す「靑」など、割り切れない人情や世相を情緒豊かに描き出す筆致には、作家としての幅の広さを感じさせられる。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究者、追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、発刊当時の外箱や表紙など、当時の貴重な資料を収録する。
  • 戦後文学案内 105人の作家を読む
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    1巻2,970円 (税込)
    日本近現代文学評論の大御所による渾身の「戦後文学の読書ガイド本」。全部で 105 人の作家と、その作家を象徴する文学作品1点を取り上げ、2ページで解説する。作家の生い立ちや思想形成、作品が執筆された社会背景などを踏まえながら、作品を端的に読解し、一冊を通して 80 年の戦後日本の歩みと実像を浮き彫りにするとともに、「昭和から平成の文学が果たした役割と、未来への可能性」を考えさせるものとなっている。特に平和・反核・人権などを考えさせる作品に着目し、被爆者や在日韓国朝鮮人、沖縄の人々などの「小さな声」「声なき声」を文学によって記録した作家たちの作品を敬意を込めて取り上げられている。 読書離れが言われて久しい昨今、その理由の一つには、「何を読んだらいいのか分からない」という悩みがあるかと思われる。そこで本書は、「今こそ読まれるべき秀作」を厳選し、若い世代の読者には戦後文学作品との出会いを、壮年から戦後世代の読者には「あのころ読んだ、あの作品」との再会をもたらしてくれる。 ところで、なぜ「現代日本文学」ではなく「戦後文学」なのか――。それについては、のちにノーベル文学賞を受賞する大江健三郎氏が、1986 年に行った講演「戦後文学から新しい文化の理論を通過して」の中で次のように語っているところに、その答えがある。 〈文学の役割は――人間が歴史的な生きものである以上、当然に――過去と未来をふくみこんだ同時代と、そこに生きる人間のモデルを作り出すことです。日本において、近代・現代の文学は 100 年を越える実績を持つわけですが、個々の文学者の、時代から突出した達成ということはあるにしても、一群の作家たちが、あきらかな文学的潮流として、日本の近代・現代文学の歴史に、同時代とそこに生きる人間のモデルをはっきり提出したのは、戦後文学とわれわれが呼ぶ一時期においてでした。〉 本書で取り上げられている戦後文学作品( 105 作品)は、著者の 50 年にわたる近現代日本文学研究者および文芸批評家としての経験を基に選んだものであり、本書もまた、「生きる人間のモデル」が満載された一冊である。

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  • 現代ユウモア全集 7巻『手製の人間』 岡本一平
    -
    【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 日本近代漫画の礎を築いた、ストーリー漫画の先駆者が描いた大正期の傑作15作品を収録。 岡本一平は、大正期から昭和初期に朝日新聞の紙面で「漫画漫文」作者として活躍した、当時最も人気の漫画家。近代漫画の礎を築き、ストーリー漫画の原型は一平に始まると言われている。妻・かの子は歌人で小説家。一人息子の太郎は「芸術は爆発だ」という名言を残し、大阪の万博記念公園に建つ「太陽の塔」を生んだ。まさに芸術を爆発させた家族だった。 本巻は、「戀の彌次喜多」~「刀を抜いて」、「無銭不戦」、「笑いの斷片」まで15作品。一平の大正期の傑作ばかりで、自身もお気に入りの作品を収めた傑作集の趣がある。従って、当時の雑誌、新聞に発表された作品ばかりで、書き下ろしはない。 特に「戀の彌次喜多」から始まる前半の「弥次喜多」シリーズは、右→文章、左→漫画の見開き形式で展開されるユニークな作品。後に発展する紙芝居と同じ形式。脚本だが、見開きだから字数が限定される。的確な表現で会話を進め、きちんとオチも入る、一平の才能が垣間見られる。さらに「無銭不戦」は、見方によっては鋭い反戦諷刺とも理解される作品。金を貰わなければ戦わない、金があれば何でもする、という発想は、大正デモクラシーの時期とはいえ、諷刺的な傾向が強すぎ、当局には強い反戦思想と理解された。だが、後に溝口健二監督で映画化され、「刀を抜いて」についても、マキノ雅弘監督、坂本九主演で映画化(「九ちゃん刀を抜いて」)されている。 発刊当時の書籍を新たに全ページスキャンしているので、本巻はFIX形式。本文の旧字体総ルビはもちろん、デザインもそのまま忠実に再現している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報や外箱など、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年5月30日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 6巻 『明るい人生』 佐々木邦
    -
    日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者。専業作家となって最初の作品集、全7編を収録。 佐々木邦は、日本のユーモア小説の先駆けにして第一人者。1926年、明治学院大学の講師や慶應大学教授を退職して、作家生活に専念する。本巻は専業作家となってから彼の最初の作品集で、長編「夫婦者と独身者」を始め、「抜目のある男」、「ケチな人の話」、「大量生産者の話」、「重役候補の話」、「理想的良人」、「日記の発心」、の計7編を収録。これらの収録作品で、邦は、深く人間の機微に触れ、健全で明るい笑いを提供する「ユーモア小説」というジャンルを確立することになる。特に「大量生産者の話」や「理想的良人」などでは、この当時で男女を平等な視点で扱い、むしろ女性が強さを発揮する。この作品を読んで、苦笑する男性、すっきりする女性、 たくさんいたことだろう。このような雰囲気に、大正時代の自由主義も感じられる。装幀・挿絵は、田中比左良。漫画漫文だけではなく、美人画、肉筆画なども手がけて、当時、人気を博した漫画家。さらに、邦が作家デビューした大正末年は、「漫画」が市民権を得る時代でもあった。邦が新しいユーモア小説のスタイルを確立したことは間違いないが、その人気を支えた側面には「漫画」の流行と定着が貢献している点も、見逃せない。発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、本全集収録以外の田中比左良の挿絵ほか、当時の貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年4月25日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 現代ユウモア全集 5巻 『東京初上り』 生方敏郎
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    大正期を代表するユーモア&「中間読物」作家が、絶頂期に発表した貴重なユーモア作品28編を収録。 明治末から東京朝日新聞などの記者として活躍し、大正期には「ユーモア作家」として多数の記事を書いた、いわゆる「中間読物」作家の代表格。昭和になって『中央公論』から発表の場を奪われたが、「雑文」作家として活躍しながら社会批判を続けた。生方のまとまった評伝はなく、戦前に諷刺家として社会に警笛を鳴らしてきたが、今も読める著作はほとんどなく、埋もれた作家でもある。 今回、表題作「東京上り」をはじめ、第一部小説から、第二部対話、第三部警句、第四部随筆までバラエティー豊かな全28編を収録。中でも、「下女の時代」は、架空の大正20年代を舞台にした未来小説という形で当時の女性問題を諷刺する。生方は女性問題にも積極的な発言をし、日本の社会をよくするためには女性の力が必要だと考えていた。「子供と女性諸君とにうつたへて将来の時代を造るより他はないのです」と述べる。 さらに、「誰にも分りよきやうに面白くユーモラスに書いてはありますが、諸君はただ笑って読みすごすばかりでなく、この笑いの中に潜んでいる著者の赤誠と著者の社会改造の意図とをくみ出して、世に宣伝し世を改造するやうに努力あられんことを希望するものであります」と説明する。生方の諷刺ユーモアの意図は、ここにある。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年3月28日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 左川ちか 青空に指跡をつけて
    3.0
    1巻2,970円 (税込)
    左川ちか(1911-36)の詩の世界において,「馬」は発狂して山をかけ下り,「海」は天にあがる.乾いた抒情と躍動感に満ち,「緑」「太陽」「昆虫」「動物」「植物」といったモチーフが自在に変態するその作品は,読む者に常に新たな驚きをもたらす.神話化されたイメージを超えて,来るべき詩人・左川ちかを多角的に読み解く.

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  • 天使も踏むを畏れるところ 上
    完結
    3.8
    全2巻2,970円 (税込)
    敗戦から15年、皇居「新宮殿」造営という世紀の難事業に挑む建築家・村井俊輔。彼を支える者、反目する者、立ちはだかる壁……。戦前から戦中、戦後、高度成長期の日本社会と皇室の変遷を辿り、理想の建築をめぐる息詰まる人間ドラマを描き尽くす、かつてない密度とスケールの大長篇。『火山のふもとで』前日譚ついに刊行! 上巻。
  • 十万光年の詩
    -
    1巻2,970円 (税込)
    かけがえのない、日常。 かけがえのない、故郷。 かけがえのない、世界。 悲しみの夜も、見上げれば、必ずこの身を照らす星がある。 その真実を大切なあなたに届けたい。 現代詩の旗手・和合亮一の言葉と、銀河浴写真家・佐々木隆の世界が呼応する。 十万光年に祈りを込めた宇宙詩篇――。

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  • 現代ユウモア全集 4巻 『奇妙な精神病者』 長谷川如是閑
    -
    明治~大正~昭和の3時代に渡り活躍したジャーナリスト兼作家の、入手困難で貴重なユーモア作品20編を収録。 ジャーナリスト、評論家、作家と様々な肩書きで、明治~大正~昭和という、激動の時代に活躍した著者の、明治~大正にかけて発表された、入手困難で貴重なユーモア作品、計20編を収録。 雅号=如是閑は「にょぜかん」と読む。友人による命名で、「是(かく)の如く閑」、つまり「こんなに閑」となっているが、日本新聞社→大阪朝日新聞に入社、天声人語を担当し、社会部長として、全国中等学校優勝野球大会(後の夏の甲子園)を企画創設し、大正デモクラシーを代表するジャーナリストとして進歩的、反権力的な立場で論陣を張り、戦後は最後の貴族院勅撰議員として日本国憲法の制定に携わり、実際は94歳の長寿で亡くなるまで、多忙を極めて駆け抜けた。 現在、如是閑のユーモア作品を手軽に読むことはできない。ジャーナリスト、評論家としての作品に重きが置かれ、作家としての、とくにユーモアを活かした戯曲、小説は雑文として軽視されているようだ。理由は、そのユーモアの難しさにある。 例えば、「無線電心機」では、機械文明が人間に利益を与えながら不利益を生むが、そこに思わぬ利益が起こる可能性があることを明らかにする。この文明批判的な眼力で現実を見抜く点が、如是閑の「ユーモア」となっている。 その他の作品でも、落語や講談のような直接笑いを取るユーモアではないので、多くの読者は「これがユーモア?」と感じてしまう。『現代ユウモア全集』の一巻だから、どこかに「ユーモア」はある。それを読み取るのも本巻を読む楽しみだ。 発刊当時の旧字体総ルビに加えて、より読みやすくした新字体バージョンも新たに追加収録している。解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年2月28日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 美しい世界はどこに
    4.0
    『ノーマル・ピープル』著者の新たな傑作 人気作家のアリスはダブリンを離れて田舎に移り住み、倉庫作業員の男性と知り合う。アリスの親友アイリーンは恋人との別れから立ち直れずにダブリンで鬱々と暮らし、アリスと長文メールを交わすが……。社会の理想と現実の差に苦しむ若者たちを描いた長篇小説。
  • アガラ
    3.3
    1巻2,970円 (税込)
    新自由主義台頭の果てに世界は統一され、人類は自由と平等と平和を手に入れた。宗教も、国境もない。争いも存在しない。だが、完全な理想社会は、人間同士をつなぐ《ある力》を奪っていった──。SF×パンク×世界史の構造=25年後の未来をキッチュに予言する。書き下ろしエンターテインメント巨編。
  • 『高慢と偏見』殺人事件
    4.0
    詐欺まがいの投資話でエマやアンから恨みを買うウィカムが、パーティの最中に殺された。キャサリンの娘とエリザベスの息子が嵐で閉ざされた館で起きた怪事件に挑む! 『高慢と偏見』『エマ』『説得』……オースティン作品の登場人物が織りなす正統派ミステリ。
  • 現代ユウモア全集 3巻 『樂天地獄』 戸川秋骨
    -
    大正時代、文化人ネットワークの中心にいた著者の、もっとも読み応えのあるユウモア随筆52点を収録。 文芸評論、随筆家、翻訳者、英文学者、英語教師でもあった戸川秋骨が、精力的に活躍した36歳から57歳までのもっとも読み応えのある随筆、計52点を収録。 全体は4部構成。[スケッチ]では、日常の風景を別の角度からながめ、単調な日々に新しい価値を付与しておもしろくする、まさに「ユウモア」文章のお手本となる作品が並ぶ。[追想]では、小泉八雲、夏目漱石ら恩師を中心に同時代の人々との交流を描いている。[紀行]では行く先々での出来事を秋骨流の手さばきで、貴重な思い出となる出来事へと変身させられる。[パラドクス]は、一見すると矛盾するが、そこにある種の真理があることを意味する。思わぬつながりに「なるほど」と感じることで、パラドクスとなる対象の差が大きくなると、そこに笑いが生じる。特にこの章は、現代ユウモア全集全体の面目を躍如させる章でもある。英語を生業としている秋骨が、「翻訳は不可能」、「英語なぞやるのが馬鹿々々しい」と述べる。それ自体に大きな矛盾を感じるが、ここで秋骨が述べていることは、約100年後の今も、なるほどと思ってしまうことばかりだ。 また、大正時代の雰囲気を醸しだし、「大正レトロ」の味わいを伝えると同時に、古き良き東京の様子、とくに関東大震災前後の様子を描き出した貴重な記録としても、読む価値は高い。同時に、秋骨を中心とする当時の文化人の、意外なネットワークを現代に伝える役割を担っているので、ただの「ユウモア随筆」ではない。近代文化人の隠れた精神史を明らかにする「貴重な歴史書」にもなっている。 解説文は日本のユーモア文学研究の第一人者・浦 和男。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2025年1月31日配信) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 絵本戦争 禁書されるアメリカの未来
    4.2
    1巻2,970円 (税込)
    アメリカではいま、保守派による禁書運動が暴走している 黒人、LGBTQ、アジア系、アメリカ先住民…マイノリティを描いた絵本がなぜ禁書されてしまうのか NY在住ライターが禁書となった数々の絵本を通して見る、アメリカの姿 非営利団体「ペン・アメリカ」によると2023-2024学校年度に、前学校年度の2.7倍にあたる4231種類の本が禁書指定された。アメリカでいま、何が起きているのか。 この禁書運動は2021年に突如として始まった。ターゲットになっているのは、禁書運動を推進する保守派の親や政治家が理想とする<古き良きアメリカ>にとって都合の悪い、子ども向けの本たちだ。 黒人、LGBTQ、女性、障害、ラティーノ/ヒスパニック、アジア系、イスラム教徒、アメリカ先住民……8つのトピックにわけて、禁書運動の犠牲となった数々の絵本を一冊ずつ見ていくことで、マイノリティの苦難の歴史と、その中で力強く生きる姿、そして深刻化している政治的な対立<文化戦争>の最前線を知る。トランプの大統領再選が決まったいま、必読の一冊。
  • 日韓対訳韓国・光州事件の抵抗詩
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 本書は、光州事件以降、軍部独裁政権下で、弾圧を覚悟して、信念と思想を貫いて新聞や雑誌に発表した著名な詩人たちの抵抗詩を編んだものである。韓国民主化のために詩で闘った1980~86年の著名な詩人たちの作品……文益煥、白基琓、申庚林、朴労解、金南柱、趙泰一、高炯烈、金準泰……日本でも読まれている著名な詩人や思想家たちが、光州の悲劇を描く。日韓対訳・同時刊行!
  • 現代ユウモア全集 2巻 『櫻の國・地震の國』 堺利彦
    -
    95年ぶりに電子全集として復刊! 空想小説からエッセイ、紀行文、戯作評論まで33編を収録。日本社会主義運動の父、実は日本一のユーモリストだった。 「日本社会主義運動の父」とも呼ばれ、日本共産党委員長もつとめた堺利彦。実は彼、「貝塚渋六」のペンネームで、「日本一のユーモリスト」とも呼ばれていた。生涯で五度も投獄されている彼は、「楽天囚人」と名乗り、牢獄生活すら持ちネタとしていた。 本巻には小説(『野外劇の一幕』)、エッセイ(「猫のあくび」)、海外文学の翻訳(モーパッサン「五十五年の片恋」)、戯作評論(「火事と半鐘の関係」) をはじめ、紀行文、新聞記事批評など33編を収録。その多くが大逆事件以後から1920年頃の「冬の時代」に発表されたもの。 暗澹たる現実社会に向けられた辛辣な文章も多い一方で、堺のもう一面を象徴するのが、ある種の楽天的な理想を膨らませた空想的作品群である。この「空想」のあり方こそ、本巻のもうひとつの見所。特に「小剣が百卅五になつた時」は、公共インフラや最低限の社会保障も整わない当時に、飲み食いにも交通にも買い物にさえお金の要らない百年後の理想社会を描いている。現代の私たちが感じる幾倍もの驚きと痛快さを当時の読者に与えたことだろう。ユーモラスな口吻の奥には、不公正な世界への激烈な憤りと、貧困や圧政にあえぐ人々へのいたわりが常に覗いている。 解説文は追手門学院大学准教授・佐藤貴之。付録には、当時の月報ほか、貴重な資料を収録する。 (電子版 2024年12月27日配信開始) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • TOUCH/タッチ
    4.8
    50年前に失踪した恋人を思い、アイスランドから日本を旅するロマンス映画『TOUCH/タッチ』原作小説。 2020年、アイスランド。75歳のクリストファーは「終わり」を意識していた。妻は7年前に亡くなり、娘はとうに独立している。20年間営んだレストランは、パンデミックの影響もあり閉店した。最近は記憶力の衰えを感じずにはいられない。 そんな彼に一通のメッセージが届いた。差出人は、50年前に留学先のロンドンで出会い、恋に落ちた日本人女性ミコ。恋人として幸せな日々を送るなか、彼女は突然姿を消した。 あの日、彼女はなぜ自分のもとを去ったのか。消えない想いと悲恋の傷を抱え、薄れゆく記憶にすがりながらクリストファーはアイスランドからロンドン、日本へと旅をする。 アイスランド文学賞、O・ヘンリー賞受賞のオラフ・オラフソンによる傑作恋愛小説。

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