小説の検索結果
検索のヒント
検索のヒント
■キーワードの変更・再検索
記号を含むキーワードや略称は適切に検索できない場合があります。 略称は正式名称の一部など、異なるキーワードで再検索してみてください。
■ひらがな検索がおすすめ!
ひらがなで入力するとより検索結果に表示されやすくなります。
おすすめ例
まどうし
つまずきやすい例
魔導士
「魔導師」や「魔道士」など、異なる漢字で検索すると結果に表示されない場合があります。
■並び順の変更
人気順や新着順で並び替えると、お探しの作品がより前に表示される場合があります。
■絞り込み検索もおすすめ!
発売状況の「新刊(1ヶ月以内)」にチェックを入れて検索してみてください。
-
アガタ
『脳男』にも挑んだ超個性的ヒロイン! 被害者の思いがけない接点に隠された謎! 立て続けに起きた殺人事件の被害者となった 若い女性たちは片目を抉りとられていた――。 殺人者はなぜそんな残酷な犯行に及んだのか? 事件に動揺したレイチェルが姿を消した理由とは? 感情は厄介、数学は完璧。 若い女性がサバイバルナイフで刺され、顔を激しく傷つけられたうえに片目を抉りとられるという異様な殺人事件が立て続けに発生した。捜査本部で被害者の接点を探る青木一は何か助言を得ようと鵜飼縣とともに元精神科医のレイチェルの部屋に集まって事件の概要を説明したところ、レイチェルが異常なほどに動揺し、ワイングラスを取り落としてしまう。その時に漏らした言葉が気になってしかたがない縣は、彼女がかつて行った犯罪者の精神鑑定のカルテを調べるよう桜端道に指示して、十年数前に鑑定した凶悪犯が来日していることを突き止めるも、第三の事件の発生とともにレイチェルの失踪を知らされる……。 -
18マイルの境界線 法医昆虫学捜査官
「私は犯人を逃がすつもりはないよ。今回も虫たちの協力体制はばっちりだから」 事件現場の昆虫相から真相を導き出す奇才法医昆虫学者、赤堀涼子。待望のシリーズ最新作! 高級会員制ゴルフ場の雑木林で発見された女性の遺棄死体。 歯を抜かれ、髪を刈られ、顔面や指紋など身元特定に繋がる箇所は全て完膚なきまでに損壊されていた。 ここまで残忍な犯行に及ぶ犯人像とは? 動機は? 三日後、同様に損壊された女性の遺体が、他県の解体スクラップヤード敷地内で発見された。 手口から同一犯であることは間違いない。しかし発見場所は20キロ以上離れており、関係者にも繋がりは見出せない。 遺体から発見された昆虫相が意味するものは……? 例外なく秩序立った行動を取る虫たちが、人間には見えないミッシングリンクを炙り出す。 -
アフターブルー
選考委員瞠目! 第19回小説現代長編新人賞受賞作 今村翔吾さん「執念の如き力を感じた」 塩田武士さん「朝宮さんの『業』に、私は期待している」 中島京子さん「チャレンジングな作品」 凪良ゆうさん「著者にしか書けない光と闇」 宮内悠介さん「シンプルに心を動かされた」 薬丸岳さん「一番に推した」 5人の納棺師たちは全力を尽くす。遺された人々が、最後に顔を見てお別れを言えるように。 「どんなに考えても、探しても、人が死んだ理由なんて絶対に見つからないんだよ」 納棺師、遺品整理士、生花装飾技能士……葬儀関係のプロ集団「株式会社C・F・C」。 とりわけ損傷の激しい遺体を専門に扱う「二課」は、無残な状態から生前の面影を復元するのがミッション。 事故、事件、自殺ーー二課には毎日のように遺体が運ばれてくる。入学式を明日に控え線路に正座していた少年、ゴミ屋敷で餓死した男性、幼い我が子を残して事故に遭った母親、飛び降りる瞬間を動画配信していた少女ーー 二課の納棺師たちはその手で、失われた生前のおもかげを復元していく。 愛する人が突然この世を去った時、どうすれば立ち上がれるのか。あの人はなぜ命を絶ったのか。遺された者はどう生きればいいのか。 それぞれに「喪失」を抱えた納棺師たちもまた、明日を生きる微かな光を見出していく。 -
魔城の林檎
禁断の果実が、親友を消した。 幼い頃からの親友を追って大手美容会社マルムに就職した神楽七星。しかし彼女は二週間前に退社扱いとなり姿を消していた。「彼女は死んじゃいない。私は絶対に諦めない」。七星は親友を見つけるため、彼女が恋をしていた人物を捜す。しかし見えてきたのは予想外の真実だった。特別な林檎を使った化粧品で業界のスターダムに躍り出たマルムの、絶対に外に知られてはならない黒い秘密。やがて七星は日本中を震撼させるような暗い渦に巻き込まれていく。 「ビストロ三軒亭」「神楽坂つきみ茶屋」などのシリーズを手掛けてきた著者初の単行本。 斎藤千輪は、シスターフッドも絶品! -
【合本版】老舗酒蔵のまかないさん
人に慕われる青年・響の酒蔵は、三百年続いた老舗。だが数々の難題が。目下、重要な収入源である梅酒の仕込みが人手不足だ。 そこに現れたのが、世慣れない乙女・三葉だった。響の役に立とうと、一途に勤める彼女は周囲に認められ、まかないも担うことに。 ふわふわ玉子焼き、採れたてトマトの胡麻酢和え、五目いなり。三葉の絶品料理と前向きな言葉の”おまじない”は、響や杜氏の背中を押す。信頼を培っていく二人だが、三葉には不可思議な点がーー? そんな中、響と三葉が挑んだ花火大会での販売が転機になり…!? ※本作品は『老舗酒蔵のまかないさん』シリーズ全3巻を収録しています。 ※本商品は1冊に全巻を収録した合本形式での配信となります。あらかじめご了承ください。 -
戦都の陰陽師【全3冊 合本版】
時は戦国。不穏な戦雲におののく京の都に、無数に張られた結界を破って六百年ぶりに恐るべき天魔が侵入、魔界への口を開こうと画策していた。大陰陽師・安倍晴明の末裔である土御門家の姫・光子は、唯一天魔を討つことができる出雲の霊剣・速秋津比売の剣を取りに行くことを決意。藤林党の若き惣領・疾風ひきいる伊賀の忍び七人を護衛とし、出雲への危険な旅に出発する。はたして光子は都を救えるのか!? 時代小説注目の気鋭が描く、誰も見たことのない陰陽師物語。第1弾に加え、第2弾「騒乱ノ奈良編」、第3弾「迷宮城編」を合わせたシリーズ合本版! -
記憶とツリーハウス
台湾版スタンド・バイ・ミーの誕生! 少年たちは親に逆らい 自由を求める旅に出た―― 台湾版「スタンド・バイ・ミー」の誕生! 「記憶とはこんなに不完全で、暗号のように時間をかけて解読するしかないのだ」 故・天野健太郎氏絶賛! 【あらすじ】 僕の人生最初の記憶は、3歳で神棚の前に跪かされ、百元札を盗んだ咎で両親と祖母から叱責されているものだ。でも、この記憶は本物だろうか……? 台湾のとある都会の片隅、夜市と花街で名を馳せる猥雑な下町で、僕ら3人――僕、翊亞(イーヤー)、阿煌(アーホァン)は育った。12歳の夏休み、僕らは廃屋の敷地にそびえるマンゴーの樹にツリーハウスを造り、大人たちが禁じた境界線の向こうを眺めながら、この街から脱出する秘密の計画を立てた。 時が経ち、暗号学を教える大学教授の職を失い、幼い娘の世話に専念する僕の元に、ピアニストとして名声を得ていた翊亞の訃報が届く。「こんな日が来るのを俺はとっくに知ってた」阿煌の言葉をきっかけに、僕は暗号を解くように、過去の記憶を手繰り始める――。 -
ブルックリン
コスタ小説賞受賞作品 アイルランドの田舎から大都会ブルックリンへ移民した少女の感動と成長の物語。 舞台はアイルランドのエニスコーシーとニューヨークのブルックリン、時代は1951年ごろから2年間あまり。主人公アイリーシュはエニスコーシーに母と姉と共に暮らす若い娘。女学校を出て、才気はあるが、地元ではろくな職もないので、神父のあっせんでブルックリンに移民する。そしてアイリッシュ・コミュニティの若い娘たちが住む下宿屋に暮らし、デパートの店員となるが、ホームシックに悩む。やがて簿記の資格を取るため夜学に通うようになり、週末にはダンスホールへ行く。そこでイタリア移民の若者トニーと恋に落ちるが、思わぬ事情でアイルランドに帰国する。彼女はブルックリンへ戻るつもりでいたが、地元でハンサムなジムと再会する……。 当時の社会と文化の細部を鮮やかに再現し、巧みな会話と心理描写が冴えわたる。船出、奮闘、恋愛、そして思わぬ事件と結末が……。ジョイス、マクガハン、トレヴァーの系譜を継ぐ、アイルランド文学の至宝! -
義とされた罪人の手記と告白
ゴシック・ロマンスの最高峰 17世紀末のスコットランド、地方領主コルウァンの二人の息子は、両親の不和により別々に育てられた。明朗快活で誰にでも愛される兄ジョージと、厳格な信仰をもつ母親のもとで陰鬱な宗教的狂熱の虜となった弟ロバート。自分が神に義認されあらゆる罪を免れていると信じるロバートは、17歳の誕生日に出会った不思議な力を持つ人物に唆されるまま、恐ろしい行為を重ねていく。変幻自在にその姿を変える〝謎の友人〟の正体は? そして政治的対立に揺れる議会開催中のエディンバラで、兄弟の宿命的な確執はついに衝撃の結末へ……。奇怪な事件の顚末が異なる視点から語られ、重層するテクストが読者を解釈の迷宮へと誘う。小説の可能性を極限まで追求し、アラスター・グレイらの現代作家にも多大な影響を与える、ゴシック小説隆盛の掉尾を飾る傑作にして早過ぎたポストモダン小説。(『悪の誘惑』改題) -
南海王国記
史上初、台湾侵攻!歴史小説の巨人、最新刊! 国境を脅かす騎馬民族の大軍を何度も退け、明王朝を堅守し続けた名将・袁崇煥(えんすうかん)が、私欲にまみれた宦官たちの讒言によって処刑された。明朝の終わりの始まりだった。若き崇禎帝(すうていてい)は人民の困窮などには目を向けず、自らの独裁君主権を脅かされることばかりを恐れた。ほどなく、李自成(りじせい)の反乱によって明は滅亡した。 その年、20歳を迎えた青年がいた。青年は、漢土の沿海で最も恐れられた海賊の子だった。幼い頃から聡明だったその青年は科挙の生員(受験資格者)となり、南京の太学で儒学を修めた。青年の名を、鄭成功(ていせいこう)といった。 明王朝が倒れ、満州の騎馬民族が国号を清とあらため漢土を席巻、明の旧臣らが続々と清に寝返っていく中で、「抗清復明」を高らかに掲げて青年は国を作った。 台湾島に建てられたその国は、わずか22年の間だけ幻のように耀いた。 (底本 2025年7月発売作品) -
復讐には天使の優しさを
孤立無援の少女たちに迫る悪の影 一八四〇年代のイギリス、身寄りのない少女ルーカンは勤め先の主人に言い寄られて屋敷を逃げ出し、学校時代の親友で大富豪の娘ゾジーヌのもとへ向かった。しかし、ゾジーヌの側にも大きな境遇の変化があり、財産もなく孤立無援の二人はロンドンへ出て職を探すことに。そこでフランスの田舎に住む慈善家の牧師夫妻から一年間の期限付きで養女にしたいという申し出を受ける。異国の地に落ち着いた少女たちは、老牧師から授業を受け、菜園の世話をしながら平和な生活を送り始めるが、やがて仮面の裏側に隠された恐ろしい事実を知ってしまう。圧倒的な悪の力に立ち向かうことを決意した二人の運命は? 『アフリカの日々』の作家ディネセンが、ナチス・ドイツ占領下のデンマークで変名を用いて発表した本書は、悪の支配に抗う少女たちのロマンティックな冒険を描いて、暗い時代に生きる人々の心を虜にした。 -
1フランの月
【ご注意】※この電子書籍は紙の本のイメージで作成されており、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 安西水丸、幻の未発表小説を初めて書籍化。 ニューヨークからパリ、リスボン、マドリード、ローマへ。イラストレーターである主人公のモノローグと日本にいる恋人への手紙、そして現地でのさまざまな出会い……。これまで日の目をみることのなかった幻の小説「1フランの月」(未完)を没後10年となる2024年春に初めて書籍化。「旅」をテーマにした未刊行エッセイ、イラスト、スケッチなどを加え、懐かしくも新しい、イラストレーター/作家・安西水丸の世界をこの一冊に凝縮。 ※この作品はカラーが含まれます。 (底本 2024年2月発売作品) -
ツイート・ウォーズ~キュートでチーズな二人の関係~
米Amazon 2020年Best YA選出作品! チグハグなふたりが惹かれあっていく、という王道のラブストーリーに、とっておきの隠し味がいくつも加わって、出会ったことのない胸のときめきと爽快感! ――南沢奈央さん(女優) 顔を合わせれば皮肉を飛ばし合う、優等生のペッパーとクラスのお調子者のジャック。 そんな正反対の二人は、家業の飲食店のTwitterを運営しているという互いに知らない共通点を持っていた。 ある日、ペッパーの母親が経営するハンバーガーチェーンが起こした“レシピ盗難事件”をきっかけに、 二人はやがて全米を揺るがす、激しいリプライ戦争を繰り広げることに! その一方、二人は学校で流行りの匿名チャットアプリで親密な関係になっていた……。 お互いの正体を知ったとき、二人の関係はどうなるのか? -
割れたグラス
現代アフリカ文学の最前線を紹介する、新海外文学シリーズ《アフリカ文学の愉楽》創刊! 小社の海外文学路線を切り拓いた《世界幻想文学大系》、のちのブームを決定づけた《ラテンアメリカ文学叢書》の刊行開始から約半世紀。 これまで日本で語られることの少なかった20世紀後半から現代までの芳醇なアフリカ文学の世界を本格的に紹介すべく、そして遠く離れた日本の読者が抱くアフリカへの印象をより豊かなものとすべく、《アフリカ文学の愉楽》が刊行開始! 第1回配本は、現代アフリカ文学随一のヒップスター、コンゴ共和国出身のアラン・マバンクによる代表作! コンゴ共和国の港湾都市ポワント=ノワールの下町にあるバー"ツケ払いお断り"。 バーの主人《頑固なカタツムリ》からの依頼で、《割れたグラス》はバーとその常連客たちとの日々を思いのまま1冊のノートに書き留めていくことになる。 何枚ものオムツを穿いた《パンパース男》、フランスかぶれの寝取られ《印刷屋》、誰よりも長く放尿できると豪語する《蛇口女》など、いずれ劣らぬ酔客たちの奇怪な逸話が次々とノートに綴られていく。 やがて、《割れたグラス》は自身についても書きはじめるのだが……。 作家としてはじめてコレージュ・ド・フランスの招聘教授に着任、また国際ブッカー賞の選考委員を務めるなど、現代アフリカ文学の最重要作家のひとりとして活躍の場を世界的なものへと広げている、アラン・マバンクが放つ驚異の傑作がいまここに! フランコフォニー五大陸賞をはじめ数々の文学賞を受賞、ルノドー賞最終候補作にして、英国ガーディアン紙が選ぶ「21世紀の100冊」にも選出された、酔いどれたちのめくるめく狂想曲! -
リングシリーズ【4冊 合本版】 『リング』~『バースデイ』
同日の同時刻に苦悶と驚愕の表情を残して死亡した4人の少年少女。雑誌記者の浅川は姪の死に不審を抱き、調査を始めた。そしていま、浅川は1本のビデオテープを手にしている。少年たちは、これを見た1週間後に死亡している。浅川は、震える手でビデオデッキにテープを送り込む。期待と恐怖に顔を歪めながら。画面に光が入る。静かに再生が始まった――映画「リング」の原作であり、ブームの先駆けとなったカルト小説シリーズが合本となって登場。予測できない展開、組み上げられた理論。ホラーの枠を越えたエンターテインメントの傑作。※本書は「リング」「らせん」「ループ」「バースデイ」の4冊を合わせた合本版です。 -
蝶の夢
わたしのたった一人の親友。 あなたは今、どこにいる? 新聞で同姓同名・同年齢の人物による投書を見つけた蝶子は、 思わず投稿フォームを開き、タイプをはじめた。 「私は叫びたい」――。 息もつかせぬ展開。 憂鬱も屈託も吹き飛ばす、傑作長編。 鬱で休職中の夫と、反抗期の娘を持つ主婦の蝶子。 ある日、パート先の食堂で新聞をめくっていると、同じ姓名・年齢・出身地の人物による投書を目にする。 「文通で心を通わせることができた親友の存在は、一生の宝です」 身に覚えのないエピソードだが、なぜか切実な響きがあって、蝶子は衝動的に新聞に投稿を試みる。 「私は叫びたい」 その日を境に、日常に綻びができ、捨ててきた過去が追いかけてくることに。 -
未だ本能寺にあり
魔王の首を探せ。 織田信長はどこへ消えたのか? 羽柴秀吉、信長を刺した明智兵、使用人の少女、阿弥陀寺の僧……。 「あの日」を巡る8人の証言が集まる時、 400年、誰も見たことのない〝答え″が、導き出される。 天正十年、本能寺の変が勃発。天下の主を失った日ノ本は混沌に陥った。そんな中、羽柴家家臣・駒井八右衛門は、秀吉からある密命を授かる。上様を探せ――。 逆賊・明智光秀を討った秀吉は、今や織田の後継と目されていた。だが、信長の遺骸は見つからずにいる。もし他者が先んじて遺骸を探し出し弔えば、その座が奪われかねない。まして信長が生きているとなれば、秀吉が描き始めた天下への絵図も霧散することになる。 一度見聞きした物事は忘れない異能を武器に、八右衛門は消えた天下人の行方を追う。織田方、明智方、そして影の目撃者……。関係者たちが語る「あの日」の真実とは? 日本史上最大の謎に挑む、超大作歴史ミステリー。 -
タイム・アフター・タイム
解像度の高い人物たちと情景描写に惹き込まれ、 どんなに遠くてもなお鮮やかな恋の記憶が立ち上る。 ――松任谷由実(シンガーソングライター) こんなに泣いたら、きっと人生が変わってしまう。そんな恐怖とともに読み終えました。 ――金原ひとみ(作家) 『国宝』の著者、待望の最新作にして、 作家デビュー30周年記念作品! 眩しい夏の初恋と、二十年後の再会―― あの日、二人は何を守り、何を手放したのか? 純粋なものに向き合ってみたいと思った。 眩しいくらい純粋なものに向き合った時、自分の心がまだちゃんと動くのか確かめてみたかった。 『タイム・アフター・タイム』は私なりの純粋なものをたくさん詰め込んだ小説です。 ――吉田修一 「取り返しのつかない間違いをした。 でも、大切な人のそばからは離れなかった」 建設会社に勤める尾崎颯は、土砂降りの雨のなか、高校の同級生だった久遠愛と再会する。二人は同じプロジェクトの担当者として再び言葉を交わすようになるが、建築家のデザイン盗用疑惑によって計画は暗転。さらに尾崎の家庭にはスキャンダルが迫り、久遠もまた、癒えない心の傷を抱えていた。 揺れ始める心はやがて、二十年数前の夏へと引き戻されていく。 青く輝く海と空に歓喜したあの頃と、眩しさを見つめ返せない今――東京と長崎、現在と過去を往還しながら、痛みも後悔も優しさも、すべてを抱きしめてあたためる長編大作。 -
春かずら
父の仇を十二年間追う侍と、仇の息子。 交わらないはずの二人を繋ぐのは、“侍”の矜持。 直木賞作家が初めて挑んだ、武家小説。 仇討ちとは、いったい何なのだ――。 十二年前に父が殺され、以来、仇討のために諸国を巡る清史郎。しかし、仇の手掛かりは見つからない。病死した母の弔いに故郷・安良藩に戻った清史郎は、ある少年を助け、彼に剣の手ほどきをすることに。しかしその少年・隼人は、仇の息子だった。出会うべきではなかったと思いつつ、見限ることのできない感情のもつれ。仇の行方、そして藩内政治――。清史郎が最後に下した決断とは。 江戸時代を生きる「人」を描いた、傑作ドラマ。 -
工房の季節
何度も作り直せばいい。器を焼くことは、心に明かりを灯すようなもの。 テレビ局の放送作家の仕事を突然辞めるはめになった30歳のジョンミンは、何ヵ月も抜け殻のようになり家に引きこもっていた。 ある日久しぶりに外に出て、歩いているうち、彼女はカフェと間違えて陶芸工房の扉を開ける。突然現れたジョンミンに、工房の主ジョヒは珈琲をふるまう。コーヒーのおいしさのわけは器にある、自分で作ってみない? というジョヒの誘いを受け、ジョンミンは陶芸教室に通い始める。 土の匂い、手を動かしてものを作る喜び、人懐こい猫、年代も悩みもさまざまな仲間たち。自分に向き合い、人生を見つけていくということ……。工房を舞台に繰り広げられる癒しと希望の物語。 手を動かすこと食べること。それが、力をくれる。 -
エステルの手紙教室
《みなさんの感情や意見には一切口出ししません。手紙の書き方、つまり文章の書き方を教えるのがわたしの役割です》北フランスのリールで書店を営むエステルは、亡くなった父を偲んで手紙教室を開くことにした。参加者を募る新聞広告を出すと、5人から応募があった。孤独な老婦人、重度の産後うつに苦しむ夫婦、仕事にやりがいを見いだせないビジネスマン、そして進路に悩む青年。性別も年齢も異なる参加者とエステルは、手紙のやりとりを通して新しい言葉との出会いに飛び込んでゆく。言葉の力を賛美した小説。"Le Prix Du Roman Qui Fait Du Bien"(癒やしの小説賞)を受賞。 -
動物城2333
長く人間に支配されていた動物たちは、人間と伍すだけの知能を得て独立した。 しかしかつての支配者である人間たちはそれを受け入れることができず、戦争を起こした。 長く続いた戦闘jの後、西暦2333年、動物と人間との間は冷戦状態にある。 動物王国の首都・動物城にある、街一番の探偵・ブレーメンのもとに、和平派・ワニのネロ将軍がやって来た。 人類から派遣された親善大使が殺害される殺人事件が発生したという。 いち早く真犯人を見つけ正しく公表しなければ戦争勃発につながりかねない。人間も動物も休戦の期間中も超兵器の開発に取り組んだため、今戦火を交えたら、世界は消え去ってしまう。 ブレーメンはネロ将軍ととともに調査に乗り出した! -
東京駅の建築家 辰野金吾伝
東京駅を作った人!―― 唐津藩の下級武士・辰野金吾は上京し、英国に留学。日本銀行や東京駅を手がけて、近代日本の魂をも作った! 見事な人間讃歌、書下ろし特別作品。 ● わが国近代建築のなかで、東京駅はおそらく最も多く小説に取り上げられてきたものであろう。とくに私の記憶に残っているのが、江戸川乱歩『怪人二十面相』である。 怪盗が帝都に跳梁する状況下、待ちに待った名探偵明智小五郎が帰朝し、颯爽と東京駅に降り立つ。この名探偵を外務省の役人に変装した二十面相がプラットホームで出迎え、二人はステーションホテルの一室で対決する。 「この駅はあたかも光線を放射する太陽のようなものだ。あらゆるものの中心となって、ここから光を四方八方に放ってほしい」と、開業の祝賀式で時の首相大隈重信が述べた言葉は、まさに以後の東京駅と近代日本の行く末を言い当てることになった。――(あとがき) -
ザ・シークレット
「偉大な秘密」の片鱗は何世紀にもわたり文学、宗教、哲学等の口承伝説の中に見出されてきました。今回初めてこの本で「秘密」の断片が集められ、驚くべき形で世に明らかにされることになりました。これを体験する全ての人々にとって、本書は人生の大きな転機となることでしょう。この本では、あなたのお金、健康、人間関係、幸せ、世の中との関係など人生のあらゆる面において、「秘密」をどのように使うかを学ぶことができます。あなたは自己に内在する未開発の力を理解し始めるでしょう。それが明らかにされるに連れて、あなたの人生のあらゆる面が喜びで満たされるでしょう。この本には、「秘密」を実践して、健康、富、幸せを手に入れた現代の師達の叡知が紹介されています。また、本書の中で明らかにされている知識を応用することで、病気を治したり、莫大な富を手に入れたり、障害を克服したり、不可能と思われたことを達成した経験など説得力のある話が紹介されています。 -
詩人のラブレター
◆ふらんす堂ホームページ連載コラム、待望の書籍化! ―伝えたい言葉― ボードレールやランボー、マラルメ… 詩人たちからあなたへの素敵なラブレター ◆収録作品より そこ深い 池の鏡に 映る影、 その黒い柳に 風は泣き…… さあいまは、夢みる時。 (詩集『よい歌』 第六歌 渋沢孝輔訳 ポール・ヴェルレーヌ「(白い月)」より) ◆著者あとがきより 書いていくうちに大学で勉強したフランス語の詩人だけでなく、子供時代に知り、ずっと記憶に残っているフランス以外の歌やフレーズも抑えがたく浮かび上がってきました。「おおスザンナ」や「ソルヴェイグの歌」、「四つ葉のクローバー」など作者の名も知らないまま記憶の中に住み着いているのでした。正統派のフランス詩でも、ヴィヨンやネルヴァルなど、なぜ入れないのかと文句を言いに顕れた朝方の夢もありました。残念ですがまた別の機会まで待ってもらいましょう。 -
海辺のエール
江ノ電の小さな駅、十六夜駅。鎌倉駅からほど近く、閑静な住宅街にあるその駅には、一人の駅員と一羽の九官鳥「ハッチ」がいた。乗客たちの声を聞き、また別の乗客にその言葉を放つハッチは駅の人気者だ。 十六夜駅には、日々、様々な挫折や苦悩を抱えた人々が訪れる。人生の折り返し地点で将来に不安を抱くフリーランスの男性、恋人との手痛い失恋に打ちひしがれる女性、怪我で休みを余儀なくされたバスケットボール選手、50代の今も現役でストリップの舞台に立つ踊り子、周囲に馴染めずピアノが生きるよりどころとなっている女子高校生……。そんな彼らに届くハッチの“言葉”は、誰がどんな想いで発したのか分からないまま、前を向くきっかけをくれる。 生きづらさを抱えたすべての人にエールを贈る、感動の物語! -
VS.シャングリラ
全員で逃げ切ろうね? 女性専用のDVシェルターを、“正義”を振りかざす暴徒が襲った。 傷を抱え施設に逃れてきた女性たちは、互いに手を取り合った――はずだった。 一人の死体が見つかるまでは……。 善意に潜む加虐性が露わになる極限の密室劇 体内の警報が、けたたましい音で鳴りはじめる。 ――これ、まずいやつだ。はじまったんだ。 十代で人気を博した元俳優の宮原鞆子は、支配的な母親と世間が抱くイメージに苦しみ、睡眠薬依存症に陥った。入居する女性専用の回復支援施設には、夫のDVから逃れた母子も身を寄せていた。 ある晩、歪んだ正義を掲げた暴徒が、依存症の母親から子供を“奪還”しようと施設を襲撃する。かつて演じた孤島のサバイバルドラマ『シャングリラ』の完璧なヒロインと自分との落差に苦しみ、自らを否定し続けてきた鞆子は、入居者と子供たちを守るため立ち上がる。 だが、逃げ惑う施設内で入居者の死体が見つかり、仲間への疑心が生まれ……。 -
〈家庭の天使〉を殺す時間 ――ジェンダーの視点で読み解く日本ミステリ史
ミステリ史の「死角」を撃つ ヴァージニア・ウルフは、女性作家にとって最大の困難は、〈家庭の天使〉を殺すことだったと述べた。 「家庭という名の〈密室〉」に潜む、女性たちの叛逆。 かつて女性は社会の〈周縁〉であり、探偵小説もまた、 文学の〈周縁〉だった――。 戦後女性探偵作家たちはなぜペンを執り、なぜ消えたのか? ジェンダーの規範に挑戦し、既存の枠組みでは回収しきれない「社会の歪み」を炙り出した彼女たちの探偵小説は、抑圧に対する切実な〈抵抗の文学〉だった――。 忘れられた先駆者たちの足跡を丹念に辿り、日本ミステリ史の空白を埋める渾身の文芸批評。 【目次】 はじめに 序章 「孤独な自転車乗り」――男性原理のミステリ小説の系譜 シャーロック・ホームズ譚から『容疑者Xの献身』まで 第一章 レジスタンスとしての探偵小説――深尾登美子 第二章 子宮という〈密室〉、あるいは戦場――四季桂子 第三章 自己実現としての〈団地マダム殺し〉――大貫進こと藤井禮子 第四章 彗星のごとく現れて消えた、謎の大型新人――松原安里こと松原一枝 第五章 〈家庭の天使〉を殺す時間――夏樹静子 あとがき 【著者】 二沓ようこ 福岡市中央区在住。文芸批評、エッセイを新聞・雑誌に多数連載。「文学批評 敍説」所属。日本詩人クラブ会員。福岡県詩人賞、福岡市文学賞(評論部門)受賞。 詩集『火曜サスペンス劇場』(ミッドナイト・プレス刊) 『夏樹静子と福岡』(福岡市文学館刊) -
東京魔法少女
抗え。 あなたの声は無力じゃない。 妬みや悲しみ、絶望から生まれる〈妖鬼〉に立ち向かうのは、 家での居場所をなくした少女たち。 家庭で、組織で、社会で傷つけられた痛みを『仕方ない』と諦めなかった、魔法少女の物語。 追いかけるなら、今! ブレイク必須の注目作家が放つ メンタル最強小説、爆誕! 明日を、自分を信じるために。 【あらすじ】 「迎撃討伐が終わったら、アフタヌーンティーに行こうよ」 都市開発事業に揺れる東京。人々の絶望が〈妖鬼〉となる世界で街を守るのは、国家の秘密組織に管理された「魔法少女」たちだった。 15歳で組織に拾われ、10年。天才魔法少女・深見ナナは大学へ進学し、命を削る戦場からの「セカンドキャリア」を切り開こうともがいていた。 そんな中、規格外の力を持つ妖鬼が出現。組織は、少女らを無慈悲に最前線へと送り込む。 誰かの犠牲で回る狂ったシステム。連鎖する負の感情。 大切な人たちの“痛み”を救うため、ナナは巨大な組織と絶望に抗う戦いへ身を投じる――。 -
最凶の心霊実験
「この大学の七不思議には関わらない方がよいと思いますよ」 オカルトライターの鍋島猫助は、茨城県T市の大学にまつわる奇妙な噂を耳にする。幾多の都市伝説の舞台でもあるその大学では、オカルトサークルの設立が禁止されているという。なぜなら32年前、オカルト研究会の学生10名が降霊会を行い、密室で謎の死を遂げたからだ。事件以来、異常な現象が頻発する「開かずの教室」と、構内を彷徨い、出会った者を呪い殺すという白衣姿の怨霊。学生たちの間で語り継がれる特異な七不思議。興味を抱いた者たちは皆、不審な死を迎えてきた。身に迫る危険を感じながらも好奇心に負けた鍋島は、学生や教授らに話を聞いていくが――。 怪談を生み出すものとは何か。学内最恐の怨霊の正体とは。 絶望の先で明かされる真実から、あなたは逃れられない。 【桜庭百一『都市空間と妖怪』より】 〔事例五〕B棟の四階の教室に、今は立入禁止の教室があります。十年前にオカルト研究会の学生が降霊会の最中に変死した場所だそうで、夜に教室の前を通ると、うめき声が聞こえるそうです。オカルト研究会は呼び出してはいけない霊を呼び出してしまい、その祟りで死んだらしいです(比較文化学類一年 女子 一九九八年)。 -
檻の薔薇
肉体のダメージよりも、精神のダメージの方が深刻だ。どんな格闘家も一人では闘えない。「痛み」が伝わり、彼女らの戦いから目がそらせない。心して読んでほしい。 今野敏 =第8回大藪春彦新人賞映像化奨励賞選評より= 主人公とヒロイン=ミューズにあたる「マーヤさん」の距離感。様々なシチュエーションで二人の会話を聞きたくなる。登場人物すべてに映像化に値する「顔」がある。 原田眞人(映画監督・脚本家) 女子総合格闘技団体ケージローズのトップファイター・マーヤに、 試合直後ケージ上で突然挑戦状が叩き付けられた。 「同時代に敵なしの選手が二人いたら、本物を決めるしかないよな!」 ケージローズの興行主・原木山徹のサプライズ演出だ。 根回しもなしに持ちかけられたマッチメイクの相手は、五郎丸真希。 レスリング五輪銀メダリストであり、未来のスターであり、 そしてマーヤの妹分だった。 ――後楽園ホール、1600席完売の大晦日、決戦の火蓋が切られる! 第8回大藪春彦新人賞・同賞映像化奨励賞ダブル受賞作に大幅加筆。 ジョシカクの世界を新視点で鮮烈に描いた長篇デビュー意欲作! 目次 第一話 蜜蜂と怪物 第二話 悪魔と怪物 第三話 武人と怪物 第四話 魔物と怪物 -
ミルテの指
とある童話のように美しい屋敷で、女の遺体が見つかった。その体は滅多刺しにされ、右手の指五本すべてが切断されていた。屋敷の主である矢田清吾は画家で、殺されたのは矢田の長年の恋人・黒川百合子だった。事件の日は豪雪により、矢田と五人の女たち──女中の安住くに、矢田の娘の美代子、モデルの久下時栄、弟子の門馬藤乃、友人で作家の漆畑寿満子が屋敷に閉じ込められていた。そして、矢田の知人である探偵の神埼千秋も居合わせていた。警察の到着を待っている最中、翌日には矢田までもが「すべて自分の罪だ」とキャンバスに残し死んでしまう。事件は矢田による犯行として片付けられたが、失われた指は見つからず、不可解な点を残したままだった。しばらくして、矢田の弟子・藤乃から神崎のもとへ再調査の依頼が舞い込み、事件の再調査に乗り出すが── -
FULL L
待望の第三詩集 うみわり草をつみにゆくのです おもちかえりの水圧 かかえて うみゆき道のはて にわかまち すいろ電車をめざしてゆきます そろそろ神離れが必要です 詩において人間の生が更新される。そのとき生じるものを抒情と呼ぶことは可能だろうか。私は可能だと考える。(蜂飼耳「振動という基底に降りる」2022/6「現代詩手帖』より」) 【目次】 count5:FULL LIFE 世界モニタ count4:FULL LOCKED FULL LOCKED(デグチナシ) 偽振動(ふるるるる) 太陽視覚 浮遊期 破線史 count3:FULL LENGTH FULL LENGTH(トーシンダイ) ソーラー・ブック増補改訂版 虚色(ソライロ)マーケット テイジョウヘイワノタメニ 幸福装置 count2:FULL LOADED FULL LOADED(ゲンカイ) 世界幻夜行 パンダ令 忘レ月 ソラナミダ・ソーダ 空層ガイド ボオフラ・ロード 文字スクイ count1:FULL L FULL L ヒゴオル 虚音(ソラミミ) 始点(カミバナレ) ニセモノガエリ まつりびとれいこんま 白絶(シロタヘ) 0 暴虐の春 カミワスレ 火凍り 動宴 はいぱーでみっく/いんなーりりっく(みにまむ) -1 ナギノハラ あとがき 初出一覧 【著者】 水無田気流 1970 年、神奈川県生まれ。2003 年、第41 回現代詩手帖賞受賞。 2006 年、第1詩集『音速平和』(2005 年、思潮社)で第11 回中原中也賞受賞。 2008 年、第2詩集『Z境』(2008 年、思潮社)で第49 回晩翠賞受賞。 -
ザ・ブック・オブ・ザ・リバー
現代川柳の到達点とも言える、異次元の2025句を収録する川合大祐第三川柳句集。『スロー・リバー』『リバー・ワールド』と続いてきた前人未到の現代川柳プロジェクト「リバー」シリーズ、ついに完結! フーダニットの針が挿さってゆく水風船 【収録句より】 ずっとのろしをみていた鼻行類の図鑑 奥村という説得を思いつく 未確認飛行物体(F・カフカ) 砂漠から巨大舞妓が立ちあがる 9の字を校庭に描く時の暮れ バカミスに犬小舎をでる犬 朝だ 納屋を焼く完全言語もとめつつ 【目次】 第一章 モルグ街の殺人 第二章 父が消えた 第三章 森の生活 第四章 失踪日記 第五章 言葉と物 第六章 われ逝くもののごとく 第七章 非現実の王国で 第八章 重力と恩寵 第九章 櫻の園 第十章 時間 第十一章 S,M,L,XL 第十二章 天井桟敷の人々 第十三章 燃える世界 第十四章 バベルの図書館 第十五章 ディコンストラクション 第十六章 襞 第十七章 森の生活 【著者】 川合大祐 川柳作家。1974年長野県生まれ。「川柳の仲間 旬」同人を経て、「川柳スパイラル」同人。ブログ「川柳スープレックス」共同執筆者。著書『スロー・リバー』(あざみエージェント、2016年)、『リバー・ワールド』(書肆侃侃房、2021年)、共著『はじめまして現代川柳』(書肆侃侃房、2020年)。 -
宝石のこえ
第20回小説現代長編新人賞受賞作。 故郷が無いこと。都会の生活を楽しむこと。まだ見ぬ光景に思いを馳せること。 宇宙人は、わたしがどんな人かお構いなしに、宝石をくれるだけ。 誰しもが抱える孤独の本質を問う、衝撃のデビュー作。 選考委員称賛! 侃々諤々の議論が巻き起こった作品。 今村翔吾さん 不穏さや虚無感に惹かれる読者は少なくないだろう。私もその一人だ。 塩田武士さん 出来事があまり多くない小説なのに読めてしまうのは、文章がよいからだろう。 中島京子さん 美しく流れるような文章。晴れすぎた空のような悲しみを帯びた世界観。 凪良ゆうさん 一押し。小説を読むことそれ自体の楽しみがあった。 宮内悠介さん 内なる閉塞感や繊細な心情などは読ませるものがある。 薬丸岳さん ある日突然、地球に宇宙人がやってきた。もはや言語を使わずにコミュニケーション可能な彼らだが、人間の声を聴くと宝石のような物質を排出するらしい。わたしは、彼らのその習性を利用して対価をもらう「宇宙人の店」で働く代わりに、大学に進学するための費用や生活費を奨学金として援助してもらっている。都会で新たな友人もでき、予備校で出会った了一と恋人になるなど日々を謳歌するが、親密になったはずの彼に、捨ててきた故郷の思い出をうまく話すことができず困惑する。根っこを失い、枝葉にも寄りかかることもできなくなって、言葉の通じない、宇宙人に自らの過去を語り始め……。 -
レテ/移動祝祭日
第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞! レテ それはかんぺきな夏。それはまたthe very best みたいなやつだ 新しい平熱 人は皆、四季の中に生きている。そのことを小俵さんはとても素直に受け止める。 花鳥風月を高らかに歌い上げるのでない、さりとて照れることもなく短歌に落とし込む。 ときに無駄や余白も厭わないその手つきは「平熱」「等身大」とでも言い表せられるけど、どこか「新しい平熱」とでも呼ばないと気が済まないものがここにはある。 ――長嶋有 【収録歌より】 夢だから告白できる汀にてあり得ぬほどの桜貝散る 善人じゃないと気づいて人生はようやく冬の薔薇に追いつく 海の日は移動祝祭日だから今年のハルは海の日生まれ それは別離の、別離のそれは川となる川を渡って家まで送る 【栞文】 江戸雪「祝祭と別離と」 「じわじわと胸が熱くなり「ああ、これは祝祭だ」とおもった」 内山晶太「一首一首の丘」 「しずかな場所でたっぷりと時間をかけて読むのがふさわしい一冊」 近江瞬「〝本当〟の心、〝本当〟の世界」 「ありありとした〝本当〟として響くに違いない」 瀬戸夏子「ふたつの川」 「淡く現実が滲んでくる」 【目次】 Ⅰ レテ ロトンヌ リヴェール ル・プランタン Ⅱ 水無月、満ちる ドッペルゲンガー 朝と植物園 Ⅲ 湯上りで切る 冬のサンクチュアリ 春を待つ足 ユトリロ的な ナインボール ずっとねむたい リョコウバト後の世界 魔除けなのかな 時間を止める テ・トワ(Tais-toi) そら想う海 冬支度 師走なら師走の 無職の冬 無職の春 セーフモード Ⅳ 赤服のハードボイルド ナビを無視して Ⅴ 移動祝祭日 あとがき 【著者】 小俵鱚太 1974年12月生まれ。横浜市在住。 2018年8月に短歌と出会う。「短歌人」、「たんたん拍子」所属。 第2回笹井宏之賞長嶋有賞受賞。 -
氷河期のゴミ
★★★いま読むべきミステリー No.1!★★★ 「もっといい時代に生まれていたら」 社会の理不尽に苦しんだことのある、すべての人へ。 大手広告代理店の就職面接。コネ入社を確約された大物議員や財閥の子息女らが毒殺された。同時刻、電力会社にも男が侵入。ビル全体を人質にとり、立てこもり事件を起こした。要求は、「おれたちに、人生を返せ」。刑事の名森は、捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みに辿り着く。浮かび上がったのは、時代にすべてを奪われてきた者たちの悲しい半生だった。 共感、衝撃、憤り!感情わしづかみの徹夜ミステリー! 櫛木作品の到達点! この“犯人”に共鳴せずにはいられない。 ――宇田川拓也(ときわ書房 本店) 理不尽な社会を見事に描いたこの物語は時代を映す鏡である。問答無用、いま真っ先に読むべき一冊だ!! ――内田剛(ブックジャーナリスト) 世代あるあるをこんなにもスリリングな極上ミステリにする発想に脱帽! ――川俣めぐみ(紀伊國屋書店 横浜店) 彼らの共犯者になってしまいそうだ。そんな思いを、必死に抑えながら読んだ。 ――高頭佐和子(氷河期世代書店員) -
北京沸騰 天安門秘聞
1989年。胡耀邦の死を受け、揺れる北京。失業中の勇強は、日本人記者・瀬見の現地ガイドを引き受けたことをきっかけに、民主化を求める学生たちと知り合う。初めは政治に関心のなかった勇強だったが、知人女性の失踪の謎を追ううち、共産党の暗部に触れ、やがて学生運動に参加するように。一方、勇強の幼馴染である若きエリート官僚・才敏は、保守派のスパイとして改革派のトップ・趙紫陽に接触していた。学生運動を煽り、趙紫陽の失脚を企む才敏だったが、やがて心境に変化が生まれはじめ――。 保守派、改革派、学生、第三勢力......それぞれの思惑が交錯しながら、中華人民共和国の建設以降、最大の騒擾〈天安門事件〉へと向かっていく。 -
無垢なる町
2025年度アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀新人賞受賞作 バージニア南部で起きた殺人の容疑者に浮上した女。だが、なぜか女への捜査は打ち切られる。保安官補ウィルは独自に捜査をするが。 -
立ち上がる時
『空、はてしない青』著者が描く圧倒的衝撃作 もう愛し合えないのか? パリを代表する舞台俳優として、人生の絶頂にいたフランソワ。しかし、交通事故が日常を永遠に変えてしまった。下半身不随ーー。リハビリを始めるも思い通りにならない肉体と周囲の視線に怒りを抑えられなくなってしまう。秘密の関係を経て彼と結ばれるはずだった若き恋人、エレオノール。彼女もまた運命に翻弄された1人だった。未来のすべてをなげうち変わらぬ愛を捧げようとするが、介護という過酷な現実を前にうちひしがれていく。 絶望の淵で、孤独の闇の中で、「愛」は力をもつのだろうか? -
富岡冬野 われを見知らぬ街にきて
〈両脚の無い子が街に這つてゐる空にひそかな三日月のかげ〉上海にて35歳で客死した伝説の歌人・富岡冬野の知られざる生涯 文人画家富岡鉄斎の孫として1904年に生まれた富岡冬野は、15歳で「心の花」に入り頭角を現した後、プロレタリア運動に関わり、東宝で映画製作に関わる夫とともに上海に渡り、上海事変に巻き込まれた民衆の悲惨を歌に詠んだ。 佐佐木信綱、齋藤瀏、佐藤春夫、五島美代子らが高く評価し、一つ年上の前川佐美雄からライバル視もされた富岡冬野はどのような歌人であったのか? 大正末から昭和初期の激動の時代を生き、35歳で若くして客死した彼女の生涯が、本書で初めて明らかになる。 ◎片山廣子と齋藤史が編纂した遺歌文集『空は青し』から160首余りを抄録 ◎鶴見和子との合同送別会、李香蘭により施された死化粧など、貴重な写真を収録 「高い教養に裏打ちされた社会に対する鋭い眼差しを持ち、それをやわらかい言葉で伝えた女性歌人が戦前にすでに存在していた。富岡冬野の存在が、戦後の女性歌人たちの系譜に繋がることは間違いない。五島美代子をはじめとする「女人短歌」を創刊した歌人たちに繋がり、また現在活躍する、とりわけ鋭い社会詠を詠む女性歌人たちに繋がっているのだと思う」(「おわりに」より) 【目次】 第一章 京都富岡家での日々 第二章 『微風』の世界 第三章 プロレタリア運動 第四章 砧村時代 第五章 同時代の歌人たちとの交流 第六章 上海時代 第七章 悲しき帰国、その後 富岡冬野関連年譜 参考文献・図版出典 上海地図 あとがき 富岡冬野『空は青し』抄 【著者】 清水あかね 1966年神奈川県生まれ。お茶の水女子大学修士課程人文科学研究科日本文学専攻修了。鎌倉女学院中学校高等学校国語科教諭。大学時代「心の花」に入会、中断を経て2011年「心の花」に再入会する。2014年より「佐佐木信綱研究会」に所属、佐佐木信綱や富岡冬野の研究をする。2020年第一歌集『白線のカモメ』を刊行、ながらみ書房出版賞を受賞する。 -
飢える骸
大沢在昌氏、賞賛!! 「やりすぎだろ、増島。」 関西を拠点とする日本最大の暴力団・游永会。その最大派閥の若頭・瀬良は、兄弟分の森山とクーデターを画策する。それは、かつて「骸」と恐れられた元殺し屋・巌が率いる巌組と游永会の抗争激化を煽り、その混乱の中で両組織のトップを殺害するというもの。しかし瀬良たちが動き出す直前、巌は游永会組員を自発的に襲い始める。巌を抗争に向かわせる手間が省けたと喜び、これを利用しようとする瀬良と森山だったが、巌は二人の想定を遥かに超えた“化物”だった......。 小説すばる新人賞受賞の新鋭が放つ、制御不能の極道エンターテインメント! -
もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう
三谷幸喜最新作のシナリオ完全版。 時代も、街も、人々も、情熱とエネルギーに満ち溢れていた1984年の東京・渋谷八分坂を舞台とした、フジテレビ系水10ドラマ「もしもこの世が舞台なら、楽屋はどこにあるのだろう」のシナリオ本。 風営法改正の影響もあり、経営が立ち行かなくなったストリップ劇場「WS劇場」を芝居小屋として立て直すべく奮闘する演出家クベ。彼を中心に、クベシアターの劇団員、八分神社の神主と巫女、クベを翻弄する案内所のおばば、ワケあり?のジャズ喫茶マスターら、八分坂に生きる人々の物語。 全員演技経験ナシの劇団員が芝居に情熱を燃やす日は訪れる? クベは自らが理想とする舞台にたどり着くことができるのか? ■シナリオ全11話収録 ■菅田将暉ほか主要キャストへの緊急アンケート掲載 -
千年ゲーム
存在するかもわからない都市伝説のようなゲーム「千年王国」。それをプレイすると言った者が次々と失踪していく……! その謎を追って辿り着いた、この世界の真相とは? 行方不明になっていた高校生の少年、結樹が突然あらわれ、友人である鋭人に一緒にインディーゲーム「千年王国」をプレイしようと誘ってくる。担任の木内は自分がそれを調べると言い、鋭人の代わりにプレイすると告げたまま失踪した。「千年王国」とはどんなゲームなのか、失踪した木内はどこにいるのか、謎を解くため鋭人は結樹の誘いに乗ることにする。すると想像もしていなかった奇妙な状況に巻き込まれていく。 -
デモクラシーのいろは【電子版おまけ付き】
東京・下落合、戦火を逃れた邸宅に集められた4人の女性。 GHQの一声で、彼女たちの人生を変えるハチャメチャな同居生活が始まった。 1946年11月、日本民主化政策の成果を焦るGHQがはじめた “民主主義のレッスン”。いやいや教師役を引き受けた日系2世のリュウ、地位と邸宅を守るためこの実験に協力した仁藤子爵夫人、生徒として選ばれた個性豊かな4人の女性――それぞれの思惑が交錯する中、風変わりな授業が幕を開ける。希望と不安、そして企み……。波乱の展開が感情を揺さぶる、今年一番の超大作! 【電子版おまけ】 手書きメッセージ -
新装版 とらんぷ譚 全四巻合本版
幻視者たちの見た夢……伝説の幻想文学四部作! 「読めば分る。──私はこの作品について、なにも語りたくないのである」澁澤龍彦 反地上的な夢濃密な幻想、日常世界を超えた者が見るのは反地上的な夢。濃密な幻想で構築される、妖美なる博物館ーー日常的な人間世界を超え、あるいは離脱して、幻視者たちが存在する。彼らが視るものは、反地上的な夢、濃密な幻想である。それを蒐集して構築される、幻想博物館の妖美さ。著者が熱愛する短篇形式への供物として捧げた13の幻想譚は、手作りトランプのように、装飾にみち色鮮やかに語られる。(『新装版 連作とらんぷ譚1 幻想博物館』) 【収録作品】 ・『新装版 とらんぷ譚1 幻想博物館』 ・『新装版 とらんぷ譚2 悪夢の骨牌』 ・『新装版 とらんぷ譚3 人外境通信』 ・『新装版 とらんぷ譚4 真珠母の匣』 -
ニュースが消える日
「俺たちは、面白いから記事を書くわけじゃないですよ。伝える必要があるから記事にするんです」 大手全国紙の整理記者を辞め、実家の印刷所が発行する「地域紙」編集長になった戸倉大介。 部数1万部、編集部員3人、週3回発行、全4ページ。人口25万人の平和な地方都市に事件は少なく、行政発表や街ネタが中心の、刺激に乏しい紙面だ。 そんな中、SNSを駆使する若き市長が自宅前で何者かに襲撃された。これはテロか? その事件が、戸倉の記者魂に火を付けた。 人手も拡散力も速報性もない。それでも、地元で起きたこの事件の真相を誰よりも深く、正確に報道してやる。 裏を取れないことは書かない。特定の人物の主張だけで記事にしない。引用だけのこたつ記事は載せない。 元新聞記者の著者が報道の矜持を問う長編小説。 -
日本の警察シリーズ 全3冊合本版
日本の警察シリーズ 全3冊合本版 『焦土の刑事』『動乱の刑事』『沃野の刑事』収録。 東京は壊れつつある。見慣れぬ街に変わりつつある――。 1945年。B29による空襲の翌朝、防空壕の中で女性の遺体が発見される。首には刃物による切り傷が。無数の遺体と目の前のたったひとつの遺体。 これは戦争ではない。個人に対する犯罪だ――。 捜査を進める京橋署刑事の高峰は署長から思わぬ言葉を聞かされる。「あれは、空襲の被害者だ」。殺人事件のもみ消し――そしてまた殺人が起きる。 高峰は、中学からの同級生で特高に籍をを置く海老沢とともに、終戦をまたいで「戦時下の殺人」の犯人を追い詰めていく。 警察小説の旗手が満を持して描く、壮大な警察大河シリーズ、ここに開幕。(『焦土の刑事』) -
Natural サッカー日本代表・中村敬斗フォトブック
【祝!2026年北中米ワールドカップ 日本代表選出!】 日本代表・中村敬斗選手の素顔に迫る初のフォトブック。フランスの過酷なリーグで今季(2025/26)も公式戦14ゴール3アシストと爆発し、欧州の舞台で2年連続2桁得点。日本代表としても国際Aマッチ24戦10発(2026年5月現在)という驚異的な決定力を見せつける若きストライカー。 本作では、ピッチ上の闘志あふれる姿からは想像もつかない、フランスの自宅やパリの街角で見せるリラックスした「プライベート撮り下ろし」をたっぷりと収録。さらに、過酷なトレーニングで鍛え上げられた「肉体」、欧州や代表での「未公開プレー写真」、本人提供による誕生からの「超貴重フォト」など、全222点を完全網羅! サッカーとの出会いからプロ入り、海外挑戦、W杯への思いまで、中村選手が初激白。「シュート」「決定力」「敬斗ゾーン」といった選手としての核心から、「ファッション」「香水」などのパーソナルなこだわりまで、これまで語られなかった本音が明かされます。 「ツラいときこそうまくなるチャンス」——欧州でのベンチ外という絶望を乗り越え、最高峰の舞台への切符をつかみ取った、日本の明日を担う「進化し続ける才能」の過去・現在・未来が詰まった、全サッカーファン必携の完全保存版です。 【中村敬斗選手メッセージ】 この本は、幼少期から現在までのサッカー選手・中村敬斗、そして素顔の中村敬斗の記録です。サッカーの試合からプライベート、実家はもちろん、フランスの家で撮影した写真もあります。そのときどきに感じたこと、そして最近、思っていることを文章にしました。この本を通じて僕のことをもっと知ってもらえたら、うれしいです。 ガンバ大阪時代、U-23サポーターの皆さんがつけてくれたキャッチフレーズ「魅せろ 進化し続ける才能」のように、これからも「進化し続ける」中村敬斗でありたいと考えています。これからも応援よろしくお願い致します。 【目次(一部)】 1章〇素顔の中村敬斗 Part.1 サッカーとの出会い■満員電車とクリロナと香水と ■唯一のアクセサリー ■サッカーと音楽 ■好きな食べ物 ■ファッション ■ヘアスタイル 2章〇プロサッカー選手・中村敬斗 ■欧州リーグ挑戦 ■日本人初「欧州5大リーグ」5戦5連発 ■ドリブル ■決まるシュート ■マルセイユ戦後の伊東純也と中村敬斗 ■シュート練習はほぼしていない ■決定力とサッカーIQ ■ガンバ大阪との運命の出会い 3章〇素顔の中村敬斗 Part.2 ■父と「1対1」と投光器 ■母と「1日5食」と自炊生活 ■兄と「補助輪」と体幹トレ ■坂道ダッシュ ■サッカーノート 4章〇サッカー日本代表 ■U-17W杯ハットトリック ■日本代表初招集とデビュー ■A代表ベストゴール ■敬斗ゾーン 5章〇中村敬斗のこれから へと続く。 その他、恩師4人が語る中村敬斗、本人提供プライベート写真館、サッカー年表など。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 -
歌はそこに遺された
『答えのない時代に、創る意味を問う。その 覚悟に心から敬意を』 ――池澤春菜(声優・作家) 『ネットとAIで「本物」と「正しさ」を見 失った世界を撃ち抜く1冊!』 ――宇田川拓也(ときわ書房本店) 彼女は死後、 世界一の歌姫になった。 今世紀最もエモい、 近未来法廷ミステリーの誕生! 「私と一緒に、ストーリーを作ろう。君が歌う からこそ意味がある理由を作ろう」 新進女性シンガー、荒井海鈴が殺された。彼 女の遺作『人魚』は、死をきっかけに大ヒット する。生成AIの楽曲が隆盛の時代に、生身の 人間の作った曲がここまでバズるのは異例だっ た。「あれを作ったのは、AI」と嘯く、海鈴 殺害の容疑者・備藤龍彦の言動に違和感を覚え た東京地検公判検事の堂崎千也は、独自調査の 一環で、彼女が所属していた事務所を訪ねる。 社長の椎名栄弥は、一般的な芸能事務所の顔と は別に、レッスン提供を主体とした怪しげなビ ジネスに手を染めているようだった……。 『沈没船で眠りたい』で読書界を唸らせた気鋭 が贈る、今世紀最もエモーショナルな、近未来 法廷ミステリーの誕生! 目 次 序 章 歌姫 第一章 人魚 第二章 潜行 第三章 漸深 第四章 深海 第五章 海底 第六章 発信源 【参考資料】 cover illustration/鈴木康士 cover design/岩郷重力+WONDER WORKZ。 -
世界を配給する人びと 遠いところの声を聴く
彼らはなぜ”遠いところ”と強く結びついたのか。語られてこなかった声をどのように届けているのか。シリア、マーシャル、マダガスカル、ウガンダ、グリーンランドとつながる5人のライフストーリー。 一番遠くにあるものを引き寄せてつなぐ力。 彼らはなぜ”遠いところ”と強く結びついたのか。 語られてこなかった声をどのように届けているのか。 シリア、マーシャル、マダガスカル、ウガンダ、グリーンランドとつながる5人のライフストーリー。 映画配給に携わってきた編著者が見た、世界の重なり合い。 映画の仕事にまつわるコラムも多数収録。 「いくつかの強国の関係史だけを知ることが、世界史を学ぶということではないはずです。 弱国史という仮想のジャンルは、〈聞く〉ことでスタートするでしょう。 「ほんとうは日本との関係が深い国」と認識を新たにすること、そこにも素敵な隣人たちがいると知ることが、ひとつのゴールになるでしょう。」 (もうひとつの「はじめに」ーー岡田林太郎「〈弱国史〉概論」より抜粋) 【目次】 はじめに 1〈優しきひとさらい〉と出会うシリア 斉藤亮平 「映画配給と私」人生に関わる映画 2〈憶えている〉環礁、マーシャル 大川史織 「映画配給と私」映画が映画館に届くまで[前編] 3 時の止まった島、マダガスカル 武末克久 「映画配給と私」映画が映画館に届くまで[後編] 4 気取らない国、ウガンダ 大平和希子 「映画配給と私」作品の本質を大切に、どう広げ深めるか 5「動物の楽園」に暮らす、北極民族 遠藤励 「映画配給と私」「映画が好き」と言えるまで 「映画配給と私」コロナ禍で気づいたミニシアターを守りたい気持ち もうひとつの「はじめに」ーー〈弱国史〉概論 岡田林太郎 おわりに 【著者】 アーヤ藍 1990年生まれ、長野県育ち。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中にアラビア語の研修で訪れたシリアが帰国直後に内戦状態になり、シリアのために何かしたいという思いから、社会問題をテーマにした映画の配給宣伝を行うユナイテッドピープル株式会社に入社。同社取締役副社長を務める。2018年に独立。「映画探検家」として、映画の配給・宣伝サポート、映画イベントの企画運営、雑誌・ウェブでのコラム執筆などを行う。アーヤはシリアでもらった名前。 斉藤亮平 1983年東京都生まれ。国立音楽大学卒業後、青年海外協力隊でシリアへ派遣。シリア・ハマ県パレスチナ難民地区の小、中学校で音楽教師として2年間を過ごす。その後、ブータン王国の音楽学校にてピアノ教師、日本の音楽出版社勤務の後、シリア難民支援活動に従事。2017年にJIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)に入職。趣味の料理が高じて中東各地でレシピを収集、定期的に料理教室を主催。また、難民キャンプ専用バンド「ババガヌージュ」を結成し、中東各地の難民キャンプで音楽ライブを行なっている。 大川史織 1988年神奈川県生まれ。2016年に春眠舎を立ち上げ、プロデューサー・藤岡みなみと映画製作・配給を行う。ドキュメンタリー映画『タリナイ』(2018年)で初監督。『keememej』(2022)監督。編著書に『マーシャル、父の戦場―ある日本兵の日記をめぐる歴史実践』(みずき書林、2018年)『なぜ戦争をえがくのか―戦争を知らない表現者たちの歴史実践』(みずき書林、2021年)がある。2024年より春眠舎で出版事業をスタート。本書が初の版元本となる。 武末克久 1976年福岡県生まれ。バニラ商人。九州大学農学部卒。同修士課程修了。オックスフォードブルックス大学国際関係学修士課程修了。製薬会社の開発部門に就職するも911のテロから世の中の理不尽さを感じるようになり、妻のイギリス転勤をきっかけに退職。イギリスで国際政治経済学を学ぶ。帰国後は環境経営コンサルタントとして、企業活動に「環境」を組み込む仕事に専念。2017年に退職後、観光で訪れたマダガスカルのバニラ農園に一目惚れ。合同会社Co•En Corporationを設立し、バニラの輸入・販売を手がける。 大平和希子 1983年富山生まれ。アフリカ研究者。青年海外協力隊、教育機関勤務を経て進学。2023年に東京大学大学院より博士号(国際貢献)授与。2024年より上智大学特任助教。2016年より地元富山で暮らし「富山ゆかりの人からつながるアフリカ」をコンセプトに、遠いアフリカを身近に感じてもらえるような企画や講演会等を実施。主な著作に「慣習的な土地権利安定化に向けて伝統的権威が果たす役割̶ウガンダ西部ブニョロの事例から―」(2020)、「ウガンダに学ぶ」(2021)『フィールドで出会う風と人と土』第6巻など。 遠藤励 写真家。大衆スポーツとなる以前のスノーボードの黎明期を目撃し、90年代後期から国内および世界のフリースタイルシーンに携わり、国内・北米・欧州のボードカルチャーの専門誌やメディアに作品を提供。2007年頃より雪にまつわる作品表現に傾倒し、「snow meditation」や「水の記憶」などの雪や氷河の作品シリーズを発表。長野県・大町市出身・在住。作品集に「inner focus」(小学館)、2023年12月に「MIAGGOORTOQ」をリリース。 岡田林太郎 1978年岡山県生まれ。早稲田大学卒業後、出版社へ入社し、編集の仕事に従事。2012年、同社社長に就任。2018年、退職。同年4月、ひとり出版社「みずき書林」創業。みずき書林での主な刊行物に、大川史織編『マーシャル、父の戦場』、岡本広毅・小宮真樹子編『いかにしてアーサー王は日本で受容されサブカルチャー界に君臨したか』、早坂暁著『この世の景色』、沖田瑞穂著『マハーバーラタ、聖性と戦闘と豊穣』、山本昭宏編『近頃なぜか岡本喜八』、松本智秋著『旅をひとさじ』などがある。 -
最悪の相棒
少年時代に姉がストーカーに殺された男、潮崎。被害者家族によりそいすぎたため、心身を壊し、若くして亡くなってしまった警察官の父を持つ女性刑事の広中。潮崎に対して、一方的に憎しみをいただいている広中は、捜査一課にいきたいという夢があった。その夢がやっとかなう。しかし、捜査一課での相棒は、信じられないことに、潮崎だった――。 介護疲れによってひきおこされた犯罪、オレオレ詐欺に、ひきこもり。巨大団地で連鎖する事件は、やがて最悪の結末をむかえる――。先読み不能のストーリーテラーが用意した、極上の物語ラビリンス。そして最高のカタルシス! 「あなた」も刑事も気づかないうちに、事件はもう始まっていた――。 -
人生劇場
『ラブレス』『ホテルローヤル』等、家族の光と闇を描き続ける直木賞作家・桜木紫乃のルーツ! 夢に生き、夢に死ね―― 昭和の北海道。 己の城を求め、男は見果てぬ夢を追う。 【著者コメント】 書きながら改めて、生きることは滑稽だと感じました。 滑稽でいいと思うところまで、書けた気がします。 やせ我慢人生を歩いてきたすべての先人に、愛を込めて――人生劇場。 何もかもが赤く染まった鉄鉱の町・室蘭。 四人兄弟の次男に生まれた猛夫は、兄にいじめられ、母には冷たくあしらわれながら日々を過ごしていた。 心のよりどころは食堂と旅館を営む伯母のカツ。やがて猛夫はカツのもとで育てられることになる。 中学卒業後、理容師を目指し札幌に出た猛夫だが、挫折して室蘭に帰る。 常に劣等感を抱えるようになった猛夫は、いつか大きくなって皆を見返してやりたいと思うように。 理容師として独立、ラブホテル経営と、届かぬ夢だけを追い続けた男の行く末は。 自身の父親をモデルに、直木賞作家・桜木紫乃が北の大地で生きる家族の光と闇を描く。 【目次】 一章 鉄の町 二章 修業 三章 別れ 四章 長男 五章 夫婦 六章 闘い 七章 新天地 八章 落城
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。