作品一覧

  • 手招く美女
    5.0
    1巻3,520円 (税込)
    長篇小説を執筆中の作家ポール・オレロンは古い貸家に引越すが、忽ち創作は行き詰まり、作家は周囲に何者かの気配を感じ始める。邪悪なものの憑依と精神崩壊の過程を鬼気迫る筆致で描き、ブラックウッド、平井呈一らが絶賛した心理的幽霊譚の名作「手招く美女」。沈没寸前のガレオン船の前に霧の中から現れた謎の船の正体とは……超時間的な幻想譚「幻の船」。シチリアの富豪の娘が旅先のチュニスで英国青年と恋に落ち、同時に神秘的な人格の変容を経験する。エキゾティックな舞台に古代幻想が交錯する中篇「彩られた顔」など全8篇と、作者がその怪奇小説観を披露したエッセーを収録。英国怪奇小説の黄金時代に、精緻な心理主義と怪異描写、斬新なアイデアで新しい地平を拓いたオリヴァー・オニオンズの怪奇小説傑作選。 - ◇ 最新の研究に基づき全面改訳した決定版 ◇ 本邦初訳の〈序文〉全13頁を増補 ◇ 『法の書』誕生の鍵となった〈啓示の銘板〉のカラー写真および全訳詩文を増補 ◇ 自筆原稿全65点の写真をより鮮明に収録 ◇ クロウリーの言葉に基づき「法の書」本文の一部に特色赤インクを使用

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  • ユダの窓
    4.1
    1巻1,018円 (税込)
    一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。話の途中で気を失ったアンズウェルが目を覚ましたとき、密室内にいたのは胸に矢を突き立てられて事切れたヒュームと自分だけだった――。殺人の被疑者となったアンズウェルは中央刑事裁判所で裁かれることとなり、ヘンリ・メリヴェール卿が弁護に当たる。被告人の立場は圧倒的に不利、十数年ぶりの法廷に立つH・M卿に勝算はあるのか。法廷ものとして謎解きとして、間然するところのない本格ミステリの絶品。/座談会 ジョン・ディクスン・カーの魅力=瀬戸川猛資、鏡明、北村薫、斎藤嘉久、戸川安宣(司会)/本座談会と『ユダの窓』について=戸川安宣

ユーザーレビュー

  • ユダの窓

    Posted by ブクログ

    序盤は読み進めるにつれて不可能性が増していく。
    しかし後半はそれがどんどん崩れていく。
    そしてトリック及び犯人の意外性。
    最高に面白かった。

    0
    2025年08月05日
  • ユダの窓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ミステリ好きの端くれとしてディスクン・カーぐらいは読んどくかぁ、と思い手に取ったら…めっちゃ面白いじゃんコレ!

    法廷弁護士であるヘンリ・メリヴェール卿の(特徴的な)キャラクター、開始数十ページには「解決編」に入っているところ、そして意外な密室トリック…。
    世代としては『逆転裁判シリーズ』に近い構成だと感じたけど、まぁ元ネタがこっちなんだろうね。

    つか『ユダの窓』は単に加害者が知っている穴ぐらいの認識だったけど、ヒューム翁を裏切った犯人が作り出した穴というダブルミーニングだったのだな。このネーミングセンスすごい良い。

    古典と思い侮っていたけど、いや普通に面白かったなぁ。カーの作品は他にも読

    0
    2024年08月18日
  • ユダの窓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    綿密に作られた法廷劇。
    タイトルがすべてを表していて、とても秀逸。
    HM卿が出てくる作品をもっと読みたくなりました。

    0
    2024年05月29日
  • 手招く美女

    Posted by ブクログ

    表題作「手招く美女」は幽霊に魅入られた主人公が狂気の世界へおちてしまう心理的な怪奇小説。傑作と呼ぶにふさわしい読み応えです。巻末の解説が丁寧で怪奇幻想文学の知識を深める事が出来ます。

    0
    2022年05月17日
  • ユダの窓

    Posted by ブクログ

    本格ミステリ感は薄かったけど、逆転裁判みたいにスリリングですごくおもしろかった。
    法廷ものやカー作品をもっと漁ってみようかなという気持ちになった。

    0
    2022年03月31日

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