無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
一月四日の夕刻、ジェームズ・アンズウェルは結婚の許しを乞うため恋人メアリの父親エイヴォリー・ヒュームを訪ね、書斎に通された。話の途中で気を失ったアンズウェルが目を覚ましたとき、密室内にいたのは胸に矢を突き立てられて事切れたヒュームと自分だけだった――。殺人の被疑者となったアンズウェルは中央刑事裁判所で裁かれることとなり、ヘンリ・メリヴェール卿が弁護に当たる。被告人の立場は圧倒的に不利、十数年ぶりの法廷に立つH・M卿に勝算はあるのか。法廷ものとして謎解きとして、間然するところのない本格ミステリの絶品。/座談会 ジョン・ディクスン・カーの魅力=瀬戸川猛資、鏡明、北村薫、斎藤嘉久、戸川安宣(司会)/本座談会と『ユダの窓』について=戸川安宣
...続きを読むPosted by ブクログ 2017年02月15日
婚約者の父親に会いに行った男が
出されたグラスに口を付けると
途端に気を失った。
気がつくと目の前には父親の死体。
完全な密室で起きた事件。
法廷ものはあまり好きじゃない。
動きが少なく、
ほぼ法廷の中でのやりとりだけで
話が進んでいくのはどうもつまらない。
この作品も序盤はひたすら耐えた。
そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年11月29日
初読の時のビックリした感じ、再読では薄れてしまうのかと思ったが、どうしてどうして~新訳のせいか読みやすくカーの持ち味を生かした段割りのお陰で途中で本を離すわけにはいかなかった。
でも時間がかかってしまったのは丁寧に読み込んだから。(常々私にはこの丁寧さが足りないと思ってるが)
これを機会にまたカーの...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月06日
【オールタイムベスト級の傑作】というオビほどかどうかはともかく、ユダの窓がアレだったかはわからなかった!犯人も登場人物は少ないものの誰もがそうなようでそうでないようで。
カーのストーリートテラーぶりが冴え、たまに鼻につくファースぶりも抑えられた愉しめる一冊。
巻末座談会も興味深いが、ワク内の鏡氏コメ...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月27日
【ミステリーの古典名作を今さら読む】
いや、これ、好みです。
カーの怪奇趣味な味付けは全くない(「密室」という謎はありますが)、法廷でのやり取りを主とした異色作な訳ですが、なかなか面白く読みました。
カーは以前は翻訳の悪いものが多かったようで、私も若かりし頃に数冊読んで「どうも読みにくい」と感じ、ほ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年08月16日
言わずと知れた有名作。でも読み始めてすぐに事件が起こって、あとは法廷シーンばかり。ってので派手な演出のミステリが好きな私としては、ちょっと退屈かなあ、なんて思ったのですが。いやいやこれがものすごく読まされました。さすが。
単に密室の謎を解くだけにあらず(正直、この密室トリック「だけ」ではそれほど驚愕...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年06月17日
結婚予定の女性の父親に呼ばれて訪問したところ、薬物で眠らされ、目が覚めるとその父親が密室状態で殺されていたために、殺人の疑いをかけられたアンズウェル。ヘンリ・メリヴェール卿が被告側の弁護人となって、疑いを晴らし、無罪を勝ち取っていく話。
密室殺人の大家カーの作品の中でも有名な密室トリックが使われてい...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。