無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで200万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
プロローグ
第二次世界大戦の勝利によって好景気に沸いた50年代のアメリカは、アメ車に代表されるデコラティブに装飾されたデザインやミッドセンチュリーモダンと言われるアールデコをアメリカ流にアレンジした贅の限りを尽くした建物や家具などを数多く輩出した正に栄光の時代である
そんな、時代にあっても片田舎のアメリカではまだまだ偏狭的なしきたりや風習、風土など、都会と比べると一昔前のアメリカの町というものが多く存在したのである
この物語は、そんな好景気に沸くアメリカとは縁もゆかりも無い、取り残された町が舞台となっている珠玉のミステリー小説である
本章
『真実の眠る川』
何故か哀愁と郷愁を誘う感涙の★5
autumn552akiさんの本棚から
すんばらしい紹介&レビューありがとうございます
あらすじを書くのはあまり好きではないが、大雑把に書けば、ミネソタ州のある町の地主が何者かによって殺されてしまうところから物語が始まる
状況証拠により容疑者は、地主のもとで働くインディアンの血を引く農夫であったが、黙秘したまま容疑者は、収監されるのだが、、、
あの容疑者は、何を護りたかったのか?
あの夫人は、何故嘘をついたのか?
あの男はどういう犯罪を犯していたのか?
全ての真相が解明された時、そのやるせなさに驚愕し、様々な“義”や“愛”によって号泣するのである
こういう、良翻訳本そして渾身のミステリー小説は、是非とも皆に手に取っていただきたい作品である
エピローグ
場所は、アメリカのミネソタ州
時は、1950年代
縁もゆかりも無いはずなのに、何故か、さもその年代や情景を過してきたような錯覚を起こさせる不思議な作品である
“The Catcher in the Rye”や“Stand by Me”に代表されるアメリカの古き良き冒険小説とも言えるのではないだろうか!?
国内本では決して経験、体験出来ない醍醐味を味わえた!
この真実の川にずっと身を委ねていたい!
最後にそう思った!!!
完
Posted by ブクログ
1958年、ミネソタの田舎町を流れる川で地主の死体が発見された。
容疑者として元使用人ノアが捕まるが、ノアは多くを語らず彼の妻・キョウコも何かを隠している様子だった。
時代を感じるのは、保安官・ブロディが第二次世界大戦への従軍経験で被った心の傷であり、スコットの母で戦争未亡人・アンジーの秘められた過去やノアの妻・キョウコの生い立ちもまた深い傷を負っている。
二部構成になっていて、二部からはミステリ色が濃くなっていくので目が離せなかった。
真実に驚愕するのだが、登場人物の個性もあっていろんな面を見せてくれるなかで、弁護士・シャーロットの言動の的確さや凄さが際立っていたと思う。
Posted by ブクログ
鬼★5 感涙… まるでこの街に住んでるみたいな感覚に陥るスモールタウン・ミステリー #真実の眠る川
■あらすじ
第二次大戦の影響が残る1958年、アメリカはミネソタ州の田舎町の大地主が殺害された。保安官を中心に捜査を進めていくと、容疑者として先住民の血をひく男があげられる。
街の住人達は彼を非難し、さらに日本人の妻の身にも危険が差し迫るほど。しかし容疑者の彼は事件について何も語らず、無罪を主張をすることもなかった…
■きっと読みたくなるレビュー
鬼★5 はい、早くも年間トップレベルのミステリー、控え目に言って必読です。
田舎町で事件が起き、地元保安官が捜査をしていくというスモールタウンもの。捜査を進める中、住民たちの関係性やその土地の背景なども描かれる群像劇、人間ドラマになっています。
ずーーーっと読んでいたくなる作品、まるでこの街に住んでるみたいな感覚になる。
ミネソタ州ジュウェルという小さな街で、アラバスター川という静かな川が流れている。みんなこの川に親しんでいて、いつも泳いだり、釣りをしているという古き良き田舎町。
住民たちも皆な家族のような関係性で距離感が近い。煩わしさはあるものの、困ったことや悲しいことがあれば、いつでも声をかけてくれる人たちがいる… いいですよね~、なんか読んでると子どもの頃を思い出しちゃうんです。
ただもちろん悪い部分もある。まだ1950年代、まだ先住民子孫の記憶も強く、第二次大戦も終わって間もないという時期。偏見や差別というのは当然あり、小さな街だからこそ噂が流れるのも速い。さらに誹謗中傷だけでとどまらず、直接的な行動にでることも多い。
この事件の容疑者は先住民子孫、その妻は敗戦国の日本人。肩身の狭い環境に置かれた二人の行動や意識が一番の謎であり、読みどころでもあるのです。
そしてこの夫婦が… めっちゃ素敵なんよ。奥さんキョウコ・ブルーストーンには痺れたなー。まさしく日本人らしい生き様、もうね日本人として誇りに思うよ。
また本作は他のキャラクターも生き生きとして描かれている。
・保安官ブロディ:これぞ保安官って人、頼れるナイスガイ。しかし彼も人間なんですよね、弱い部分があってさー。一緒にお酒を酌み交わしたくなるね。
・弁護士チャーリー:女性弁護士、1950年代ですからね、それだけで凄い。意志の強い力強いセリフを見てるだけで、涙が出てくるのよ。正しいことをするぞって姿勢が悶絶級にカッコイイ!
・少年たちスコットとデル:このふたりも目の前に浮かぶんすよ、やんちゃなガキのデルと、彼に抵抗できないスコット少年。まさしく少年時代を切り取ったようなシーンばかりで、自分も同じようなことがあったなー、色んなことを学んで成長してきたなーって思えて、しみじみと胸に刺さる。
他にも保安官の仲間たち、被害者家族、カフェの店員、街の住民など、たくさんの人が出てきます。
全員の顔が目に浮かぶくらい、丁寧に綿密に描かれているんです。ほんと読んでると、みんな知り合いや友達になったような感じがしてくる。だからこそ、この物語をずっと読んでたいという気にもなるし、この街、この世界に行ってみたくなるんですよねー
そして本作で最も深く描かれているのは「家族」
被害者家族だけでなく、ほぼ全員の夫婦と親子の関係が綴られているんすよね。それぞれの家族愛をかたち作っているんだけど、そこに避けられない出来事がおこると… やっぱり歪みが生じてしまうんすよね。もうちょっと何とかならんかったのかと… 残念でならない。
物語が終盤になると、事件の背景が浮き彫りになってくる。そしてラストにかけては勢いを増していく。事件の真相を知り、それぞれの思惑が理解できた時、胸に押し寄せる人間のぬくもりに潰されそうになりました。
はー… みんなもっと幸せになってもいいでしょ、神様! って思わずにはいられない。
そして海外の作品は勉強になることが多いですよね。1862年ダコタ戦争による先住民の処刑などは知りませんでした、またアメリカ史を学びました。
今年最初のズバリおすすめ作品です! ぜひ時間を取って、じっくりと読んでみて下さい。
■ぜっさん推しポイント
これまでたくさんの物語を読んできて、「エピローグ」ってのも何度も読んできましたが…
本作の「エピローグ」はエグイよ、マジで泣きました。
そして少し死ぬのが怖くなくなるんですよね。人生で大切なものは何なのかを教えてもらえた気がする。いやー、いい話だった。
Posted by ブクログ
1958年、ミネソタ州ブラックアース郡を流れるアラバスター川で、地主の遺体が発見された。保安官のブロディは遺体の状況から事故か自殺を想定するが、殺人の噂が町を席巻する。そして、元使用人のノアが容疑者として逮捕されるが……。
第一次及び第二次大戦の帰還兵が心に抱えた傷、先住民や異国人への偏見や差別、家族の問題など様々なサブストーリーが本篇以上に丹念に描かれていく。二部構成でポケミス二段組、本文486ページの大作だ。
『ありふれた祈り』の姉妹篇ということだが、ストーリーにはなんの繋がりもないので未読でも大丈夫だ。重厚なミステリであり、再生の物語だった。
Posted by ブクログ
ミステリ要素より、戦争の精神的な後遺症とか人種差別とか、あえてその時代や地域を選んだ重いテーマを扱った作品。
人という生き物が抱える矛盾や複雑な内面がよく描かれているし、不条理に決してひれ伏すことのない、不屈な心に胸打たれ思わず落涙も。
読み始めは人物名が覚えられないかもしれないけど、しだいにほぼすべての登場人物に意味があり、事情があるのだとわかってくる。
既読の「帰還兵はなぜ自殺するのか」を思い出したり、マンガ「BASARA」の暴力に屈しない人々を思い出したり。
バイユーの話も出てきたので、ワニ町!とテンションが上がったが、さすがにあの底抜けに明るいシリーズの雰囲気とは程遠かった。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。