作品一覧

  • ミーチャの恋・日射病 他十篇
    -
    1巻1,155円 (税込)
    「文字通り貫かれたのだ.この恐るべき日射病に,甚だしい愛に,甚だしい幸福に!」――亡命ロシア人作家イワン・ブーニン(1870-1953)は人間を捕らえる愛の諸相を精緻な文体で描いた.見知らぬ女性との一夜の記憶が鮮やかさを増す「日射病」,初恋の歓喜が嫉妬の情に蝕まれていく「ミーチャの恋」など,珠玉の中短篇集.

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  • ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義 日本文学を世界に開く
    5.0
    1巻3,520円 (税込)
    世界文学とはなにか。国際的に活躍する文学研究の第一人者が古今東西縦横に、世界のあらゆる文学作品との比較の中で、日本文学の魅力を語る。今まで比較されることのなかった作家をあえて関連づけることによって文学の新たな可能性を見出し、刺激的な読書の世界へ誘う。 【主要目次】 はじめに 第一章 近世の世界文学 第二章 文学と近代化 第三章 文学とグローバリゼーション 対 談 ダムロッシュ×沼野充義
  • 19世紀ロシア奇譚集
    3.5
    1巻1,210円 (税込)
    屋敷に棲みつく霊と住人たちの関わりをユーモラスに描く「家じゃない、おもちゃだ!」、ある女性に愛されたいために悪魔に魂を売った男の真実が悲しい「指輪」、列車で同席した五等官がわたしに特定の駅で降りろと勧める「乗り合わせた男」、悲劇的な最期を遂げた歌い手の秘密に迫るにつれ……文豪トゥルゲーネフ作の心理ホラー「クララ・ミーリチ――死後」など7篇。リアリズム礼賛の蔭で忘却されてきた怪奇幻想の豊饒な世界。
  • ステパンチコヴォ村とその住人たち
    4.4
    1巻1,496円 (税込)
    都会で暮らす私は、育ての親であるおじの召使いから、故郷での異常事態について知らされる。祖母に取り入った居候が口八丁を弄して家庭の権力をほしいままにしているというのだ。彼と対決すべくかの地に向かうが、癖のある客人や親戚たちの思惑にも翻弄され、予想外の展開に……。
  • 現代の英雄
    3.3
    1巻1,166円 (税込)
    「私」はカフカス旅行の道中に知り合った壮年の二等大尉マクシム・マクシームイチから、彼のかつての若い部下ペチョーリンの話を聞く。身勝手だがどこか憎めないペチョーリンの人柄に興味を覚えた私は、彼の手記を手に入れるが……。決闘で夭折した、ロシアのカリスマ的作家の代表作。

ユーザーレビュー

  • ハーバード大学ダムロッシュ教授の世界文学講義 日本文学を世界に開く

    Posted by ブクログ

    面白いけど難しい。世界文学までいってしまうと縦も横も広いから本当に難しいよね。シャーロックホームズの曼荼羅は初めて知った。

    0
    2025年06月15日
  • ステパンチコヴォ村とその住人たち

    Posted by ブクログ

    ドストエフスキーで読んだ事のない喜劇。
    エンタメとしても面白かった。

    一座の大御所たる将軍夫人、その威光を前にして人みなが怖れ畏む将軍夫人は、ひからびた意地悪婆さんで、喪服に身を包んでいた。とはいえ、鬼婆ぶりが増したのは、寄る年波に勝てず、もともと貧弱だったおつむが余すところなく枯渇したからにほかならなかった。

    0
    2022年12月06日
  • ステパンチコヴォ村とその住人たち

    Posted by ブクログ

    村の領主の屋敷に男が、巧みな弁舌とアップダウンの激しい気性で周りを翻弄し支配してゆく。
    ドストエフスキー作品お馴染みの息をもつかせぬ長広舌がこれでもかと味わえる。
    読みやすく、面白い。

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    2022年10月06日
  • 19世紀ロシア奇譚集

    Posted by ブクログ

    『アルテーミー・セミョーノヴィチ・ベルヴェンコーフスキー』アレクセイ・トルストイ
    馬車の故障で立ち寄ったお屋敷の主アルテーミー・セミョーノヴィチは風変わりな発明狂だった。素っ裸で散歩して、30分間大声で騒ぎ立て、それから発明!発明!発明!
    語り手は、アルテーミー・セミョーノヴィチの膨大な金を注ぎ込み珍妙で役に立たない発明自慢を聞くだけなので「変わった人だなあ」で済むんだけど、金がどんどんなくなって彼の屋敷の人たちは大変そうだよね、というお話。

    『指輪』エヴゲー二ー・バラトゥインスキー
    真面目な貴族のドゥブローヴィンは膨大な借金を背負うことになってしまう。ドゥブローヴィンは変わり者引きこもり資

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    2025年11月28日
  • 19世紀ロシア奇譚集

    Posted by ブクログ

    短編が6つ、中編が1つ収録されている。
    『奇譚』というと怖い系をイメージするかもしれないけど、奇怪・珍奇という感じの話も多かった。
    解説によると短編は全て本邦初訳らしい。
    中編も現在では入手が難しいとか。

    好きだったものを以下にいくつか。

    「アルテーミー・セミョーノヴィチ・ベルヴェンコーフスキー」
    初っ端から全裸で走り回ったり、30分間も雄叫びをあげるのを習慣にしている元気なマッドサイエンティストが出てきて、あまりのキャラの濃さに笑った。
    全体的にコメディ色が強い。

    「指輪」
    不思議な指輪にまつわる因縁話。
    指輪の持ち主のいうことには無条件で従う男がいるが、それには合理的な説明がつくかと

    0
    2025年04月12日

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